本稿はアクセンチュア・ベンチャーズが配信するポッドキャストからの転載。音声内容をテキストにまとめて掲載いたします
アクセンチュア・ベンチャーズ (ACV)がスタートアップと手を取り合い、これまでにないオープンイノベーションのヒントを探るポッドキャスト・シリーズです。旬のスタートアップをゲストにお招きし、カジュアルなトークから未来を一緒に発見する場を創っていきます。
ポッドキャストで語られたこと
- NFTトレンド変遷:ユーティリティへのアンチテーゼ
- ユーティリティのないNFTをなぜ買うのか
- NFT「KawaiiGirl」をどう設計した
- 100個のNFTを1年間かけて売った「KawaiiGirl」のマーケティング手法
- NFT「KawaiiGirl」の未来はコミュニティにあり
- NFTホルダーはどういう人たち?:詐欺をどう見分ける
- NFTコミュニティをどう盛り上げる?
- NFTはマスに向かうのか
- ブランドはNFTとどう向き合うべき?
- スマートロックとNFTが連携するとどうなる?
NFTコミュニティをどう盛り上げる?

唐澤:(中略)Tommyさんがこのコミュニティをマネージするというとおこがましいかもしれないですけれども、これを何か盛り上げ続けるために、どういうことを気をつけられてるのかについてまずお話伺えないかなと思っています。
Tommy:二つあるかなと思っていて、一つは再現できる部分、もう一つは再現しにくい部分です。再現できる部分でいうと、コミュニティへの入りやすさっていうのをものすごい丁寧に作りました。私達が今コミュニティって言っているところの一つにDISCORDコミュニティがあると思うんですけど、購入した方が何かコミュニティに入りたいなって思っても、既にできてる輪って入りにくいじゃないですか。
なので購入した人にこちらから声をかけていったり、ホルダーの人たちが思いついた時にどのチャンネルに書き込むべきかが明確に分かる状態を作ってあげれば、思いついて書き込むっていう瞬間の離脱率が少なくなると思ったんですよ。例えば「質問チャンネル」「雑談チャンネル」英語で「クエスチョン」と書かれていたりとか「提案」とか「アイディア」とかいっぱいあったら、どこに書けばいいの?ってなるじゃないですか。
それを極力抑えて、一つのワードで用意することで、「思いついたらここ」「雑談だったらここ」「提案だったらここ」とか「疑問が浮かんだらここ」とかコミュニティのメンバーが何か行おうとしたときの動線が綺麗になっていることも大切だと思ったので、そこがまず入りやすいこと。
次、その入った後、何か提案した後に、それこそ誰も反応しなかったりとか、レスがなかったら、もう書きたく無いと思っちゃうじゃ無いですか。どうしても怖いんで。そこは運営が積極的に話しかけたりとか、スタンプだけでも押してあげるだけでもいいと思いますし、ちゃんとみんなで反応していくことで、運営だけじゃなくて、定期的に皆で話せるような会を設けたりして、毎月何かコミュニティのイベントとかを行っています。簡単なクイズ大会とかでもいいです。
そこでコミュニティ同士のホルダーさん同士の仲も深めていって、最初は私達が反応とかしていたんですけど、ホルダーさん同士で仲良くなっていくというところを構築できるようにやっていたのが、多分どこでも真似できるところかなと思います。
(中略)
唐澤:小手先のコミュニティマネジメントではなくて、あくまで運営の立場としてその未来のロードマップだとかいろんなネタを提供してあげて、逆にテクニック論っぽいコミュニティマネジメントというか、無駄に発言してみたりとかっていうのはそこまでやっていないという感じでしょうか。
Tommy:あんまりやってないですね。実際昔コミュニティマネージャー入れてコミュニティを盛り上げるみたいなケースが多くあって、「一気に2万人3万人とかのコミュニティ運営しました」みたいな。でも今見てみると誰もいないというか、みんな「GM」「おはよう」だけ言ってるみたいな。地獄のようなものができていたりして、自発的な発信とかも誰もしなくなったりしていて。
村上:やっぱりコミュニティマネージャーが「仕事でやってるなみたいな」みたいなのって受ける側も分かりますよね。
次につづく:NFTはマスに向かうのか
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