ユーティリティのないNFTをなぜ買うのか:「KawaiiGirl」FREX代表 Tommy × ACV唐澤・村上(2)

本稿はアクセンチュア・ベンチャーズが配信するポッドキャストからの転載。音声内容の一部をテキストとして掲載いたします

アクセンチュア・ベンチャーズ (ACV)がスタートアップと手を取り合い、これまでにないオープンイノベーションのヒントを探るポッドキャスト・シリーズです。旬のスタートアップをゲストにお招きし、カジュアルなトークから未来を一緒に発見する場を創っていきます。

ポッドキャストで語られたこと

ユーティリティのないNFTをなぜ買うのか

KawaiiGirl

唐澤:ユーティリティが一切ないものってなんでみんな買うんですか?どういうやつなんですか?

Tommy:例えば「goblintown.wtf」です。それまでのNFTでは当たり前だったロードマップ、ユーティリティ、あとはCC0(クリエイターコモンズ0)と言うんですけど、著作権も全部買っている人に与えますというものを提示したんですよね。

一切何もしないよというやり方でNFTを出したんですけど、そこはマーケティングがうまかったりして、裏で何か大きなプロジェクトが関わってるんじゃないかと思わせたりとか。あとは意外とアートが素敵でアート面だったり、面白さ・ミーム的要素と言うんですけど、「アホらしさ」というか。こんなこと今する?みたいなところがウケて、皆から購入されて流行った感じがありましたね。

(中略)

唐澤:何がマーケティングに効いてくるファクターなんですか?(中略)

Tommy:マーケティングもこの一年で大きく流行りが変わってきていて。今どれが通用するかというと考えていかないといけないんですけど、元々根本でもあるCryptoPunksとかはマーケティングより技術よりだったんですけど、その後に出てきた猿のBAYCとかはガッツリマーケティングに力を入れていて、セレブの人に購入してもらうとか、スポーツ選手が購入したとかで大きく知名度を上げていきました。

ただでさえ仮想通貨を持っている層が少なくて、さらにNFTを買う層lが少ない中で、如何に認知度を上げられるかが大切になってくると思います。セレブが購入してプロフィールピクチャーにすることで、そのフォロワーがNFTを見ることになるので、まずはそういったところが流行っていました。

次に流行ったのが、販売手法をマーケティングに使ったものです。元々あるNFTを持っている人だったりとか、販売前にできたコミュニティで大きく活動してくれた人にはホワイトリスト・先行購入権をあげるのが流行って、それをやることでコミュニティメンバー自身が広げようとしてくれるのがありましたね。

広げてくれた人には恩返しとして先行購入権を与えて、先行購入権を欲しい人が広めていく、広まって知った人も欲しくなって活動するという形でどんどん和を広げていく手法が流行ったりしました。

次につづく:NFT「KawaiiGirl」をどう設計した

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