オンボーディング支援の「Arch」アーキタイプVなどから資金調達、累計調達額は3億円に

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カスタマーサクセス支援を手掛けるHiCustomerは12月21日、第三者割当増資の実施を公表している。引受先になったのはアーキタイプベンチャーズ、Cygames Capital、ココナラスキルパートナーズ、East Ventures、ウェルディレクションおよび個人投資家。調達した資金は8,200万円でこれまでの累計調達額は3億円になった。

同社が提供するのは製品導入時のオンボーディングを効率化する「Arch」。SaaSなどの業務効率化ツールが増える中、契約前後の利用顧客に使い方や有効な活用方法を研修する「オンボーディング」と呼ばれるプロセスを効率化する。サービスを提供する事業者がその先の顧客のための専用ページを作成し、製品資料や見積り、議事録などの契約検討材料や、導入後の支援プロセスのタスクを管理することができる。

同社の創業は2017年12月。翌年の4月に顧客解析支援「HiCustomer」を公開した。立ち上げ当初は弁護士ドットコムやグッドパッチなどといったスタートアップや上場企業を中心に導入が進んだが、各社バラバラの顧客解析を共通の基盤で管理することが難しく、成長が鈍化した。そこで顧客のオンボーディング支援に特化したArchを開発。主力製品をこちらに切り替えている。

参考記事

同社は創業期のシード調達と2019年に実施したシリーズAラウンドの資金調達で約2.2億円を集めており、今回の調達で累計調達額を3億円とした。アーキタイプベンチャーズは前回に続いてラウンドに参加している。同社は調達した資金でArchの開発を強化する。

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