パフォーマンスマーケ「Mint」、クラウドAI「Aifrica」が買収されるなど——韓国スタートアップシーン週間振り返り(11月28日~12月2日)

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11月28日~12月2日に公開された韓国スタートアップの調達のうち、調達金額を開示したのは9件で、資金総額は792億ウォン(約79.2億円)に達した。

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主なスタートアップ投資

  • D2Cフードテックスタートアップ Jeongyookgak(정육각、精肉角)がシリーズ D ラウンドで470億ウォン(約47億円)を調達した。今回の調達により、オンラインコマースに集中し、新規事業は一時停止、選択と集中を通じて損益分岐点転換を推進する。今年買収した Choroc(초록마을)は黒字転換のためにイノベーションに着手する。
  • Nrise(엔라이즈)が125億ウォン(約13億円)シリーズ B ブリッジラウンドで資金調達した。 2011年に設立されたエンライズは、オンラインホームトレーニングプラットフォーム「Quat(콰트)」、ソーシャルディスカバリー「Wippy(위피)」を運営。これらを連結することでライフスタイルサービスを提供している。今回調達した資金は、Quat と Wippy の事業拡大に活用する。
  • O2O 配送サービス Q Market(큐마켓)を運営する AsWeMake(애즈위메이크)がシリーズ A ラウンドで50億ウォン(約5億円)を調達した。中大型のオフラインマートと消費者を結び、都心スーパーマーケットを配送拠点として活用し当日配送提供するサービスを提供している。今回調達した資金で、全国の食材マート、地域オフライン製油マートのオンライン販売インフラを構築する計画だ。
  • 建設人材仲介プラットフォーム運営会社 WorksMate(웍스메이트)がプレシリーズ A ラウンドで40億ウォン(約4億円)を調達した。2021年の設立以降、加入建設労働者15万人、建設雇用累積マッチング22万件、累積賃金支給額220億ウォン(約22億円)を突破した。建設人材市場のデジタルトランスフォーメーションを推進する。

トレンド分析

韓国を5大宇宙強国に飛躍…期待感が膨らむ宇宙スタートアップ

最近、韓国政府は5大宇宙強国飛躍のための宇宙経済ロードマップを公開した。宇宙航空政策の樹立、研究開発などを主導する宇宙航空庁を設立し、民間宇宙スタートアップに投資するための専用ファンドも組成すると明らかにした。これにより、国内宇宙関連のスタートアップにとっては、成長機会がさらに大きくなると思われる。

宇宙ロケット「ヌリ号」の打ち上げ成功以降、韓国でも宇宙スタートアップへの関心が大きくなったが、国内関連のスタートアップは数少なく、資金調達額も少ないのが事実だ。Startup Recipe(스타트업레시피)の資料によれば、国内の主要宇宙スタートアップ累積調達額は、1,623億ウォン(約160億円)にとどまる。しかし、技術力と成長の可能性をもとに、近年、大規模な資金調達を経て上場の準備をしているスタートアップが出てきており、注目されている。

今年最も多額の資金を調達した宇宙スタートアップは、610億ウォン(約61億円)を調達した Cotec(컨텍)だ。コンテックは宇宙地上局を通じて国内外の政府機関、民間が運営する衛星を対象にデータ受信、衛星映像前処理などを提供するプラットフォームスタートアップだ。 2019年、済州(チェジュ)地上局を皮切りに、今年、アイルランド、スウェーデン、アメリカなど全世界に地上国にネットワークを構築した。また、ヌリ号2号の打ち上げにあたっては、海外地上局3カ所を支援した。Contec は2023年下半期に上場を進める計画だ。

ロケットを直接開発するスタートアップもある。2017年に設立された Innospace(이노스페이스)は、小型衛星打ち上げスタートアップで、固体・液体ロケットのメリットを融合したハイブリッドロケットエンジンを開発している。最近ブラジル空軍傘下のアルカンタラ発射センターと契約を結日、自社開発した15トン級2段小型ロケットのテスト打ち上げに着手、技術商用化を準備している。今年プレ IPO 資金を調達し、2024年に KOSDAQ に上場することを予告した。

もう一つのロケット開発会社は2016年に設立された Perigee Aerospace(페리지에어로스페이스)だ。液体燃料を使った宇宙ロケットを開発するスタートアップで1.8トン級ロケット「Blue Whale(블루웨이를)」を開発中だ。 2023年にロケットの開発を完了し、2023年に商業サービスを提供する計画で、2024年に KOSDAQ 上場を目指している。

Nara Space Technology(나라스페이스테크놀로지)は、超小型衛星システムと部品を製作し、衛星データ活用プラットフォームまで提供する超小型衛星分野の総合ソリューション企業を目指している。今年100億ウォン(約10億円)を調達した同社は、来年自ら開発した高さ40cmの超小型人工衛星「Observer(옵저버)」1A号、IB 号を宇宙に打ち上げ性能検査を進める計画だ。

Unastella(우나스텔라)は国内唯一の民間有人宇宙ロケットを開発している。今年2月に設立された新しいスタートアップで、高度100kmまで有人宇宙飛行ができるロケットを開発し、準軌道宇宙旅行サービスを提供することを目指している。今後、宇宙旅行時代が本格化すると予想されており、現在は電気モーターポンプサイクルエンジンシステムによる独自エンジンを設計・開発している。

今年、政府は宇宙専用ファンドの組成とともに10大有望産業を選定し、超格子スタートアップを1,000社育成すると発表した。10大分野には宇宙、航空、海洋などが含まれていることからは、宇宙スタートアップにはより力が加わる見込みだ。

【via StartupRecipe】 @startuprecipe2

【原文】

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