資金調達難の米VC、新たなLP探しで中東詣が加速

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<ピックアップ> Venture Capitalists Want the Middle East’s Money

アメリカのベンチャーキャピタルの多くが、新たなリミテッドパートナー候補から資金を調達しようと、中東に足を運んでいると、The Information が伝えている。これは、厳しい資金調達環境と、アメリカの年金基金や寄付金といった伝統的な LP(リミテッドパートナー)の撤退に対応するための動きだそうだ。

それは対照的に、中東の政府系ファンドは30億米ドルの資金を利用することができる。アブダビ投資庁は、プライベートエクイティの配分目標を従来の5〜10%から7〜12%に引き上げた。これはアメリカのテクノロジーファンドへの意欲が高まっていることを示している。

AUM(総運用高)2,840億米ドルを超えるアブダビの富裕層ファンド Mubadala Investment Company が11月18日にアブダビでレセプションを開催し、パロアルトやマンハッタンの VC を含む複数のグローバル投資家が出席した。 Tiger Global Management、Coatue Management、ソフトバンク、Dragoneer、VentureSouq のトップが Mubadala のレセプションの前に現地に滞在していたのだ。

Mubadala は、ソフトバンク・ビジョン・ファンドの主要な支援者である。Andreessen Horowitz 共同創業者 Ben Horowitz 氏も、10月に中東を訪れたようだ。ゲームと仮想通貨に特化したベンチャー企業 Galaxy Interactive は、新たに6.5億米ドルのファンドを組成中だ。Galaxy Interactive の GP(ジェネラルパートナー)Sam Englebardt 氏は、新しい LP 候補との関係を構築すべく、5週間の中東旅行を実施した。

via The Information

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