新年あけましておめでとうございます【Canvas 12月号・週次調達まとめ】

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Photo by Tomáš Malík

新年あけましておめでとうございます!編集部の平野です。年明けいかがお過ごしでしょうか。筆者は昭和生まれなので、小さい頃なんかは正月三が日ってどこもお休みで、街中に出るとほとんどのお店がシャッター閉まっていて、それはそれでなんというか風情っていうんですかね、ああ、正月だなと思ったものでした。

さて、2023年が始まりました。スタートアップのみなさんにとっては昨年は結構厳しい予兆が感じられた一年だったのではないでしょうか。グローバル・ブレインさんの年次イベントでレポートされていましたが、IPOの平均評価額が2021年平均の162億円だったのに対して82億円と半減。IPO件数については2021年の123件に対して94件とそこまで落ちていませんが、やはり気になるのはは今年ですね。

というのもミクシィなどのネット第二世代、ソーシャルゲームなどで盛り上がった2006年のIPO件数が(当時の周辺市場含めて)188社(前年比で約30社増)と爆発しているのに対して、2008年のリーマンショックの翌年、2009年のIPO件数が19件、2010年が22件と激減しているからです。

年末にベンチャーキャピタリストの丸山聡さん(JVCA VCナレッジ部会委員/元ベンチャーユナイテッド・現在はStarshotPartners, Inc.のGM)と2022年のIPOを振り返ったのですが、公募割れがかなり目立っていて、テック系スタートアップの成長率に対してかなり厳しい目が向けられている印象でした。昨年一番の注目銘柄だったANYCOLORは現在も公開価格に対して4倍ほど付けていますが、足元の利益成長が思ったほどでないとみると一気に急降下し、最高値から半減するジェットコースターぶりです。

丸山さんとも話していましたが、今回の市況はリーマンショックの時に比べて要因が複合的で一気に戻した前回に比べて緩やかな回復になる可能性があり、それがまた結構スタートアップにとっては厄介になるかもしれない、と。つまり、回復に時間がかかるということは、その分、資金調達に苦労することが予想されるわけです。特に未公開時の株価については、市場がこんな状況なので当然ながら厳しい評価になります。こんな価格で新株発行したくない、となると持久戦になるわけですね。

グローバル・ブレインさんの年次イベントでも2年分のランウェイ(資金力)を持つように言っていましたが、ビジネスモデルによっては売上についても厳しくなる可能性があるので、今年は経営者の工夫が求められることになるんじゃないかなと予想しています。ま、そういう悲観的な観測をしつつ実際はそこまでではなかったね、という着地が望ましいのですが。

ということで今年もまた、スタートアップ・シーンを追いかけていきます。起業家のみなさん、新しい世界を作るためにぜひがんばってください。

先週(12月19日〜12月25日)の調達ニュース

毎週発表されるスタートアップの資金調達やテックトレンドを週単位でまとめてお届けします。12月19日〜12月25日に特に注目を集めた調達の話題は「物流DXのモノフル、エコシステム活性化に向け150億円超規模のファンド組成へ——事業会社複数が出資」でした。国内主要スタートアップ各社の調達ニュースは一覧からどうぞ。

特集:注目すべき核融合スタートアップ

Image credit:Commonwealth Fusion

米エネルギー省のローレンス・リバモア国立研究所のレーザー核融合実験施設「National Ignition Facility(NIF)」が、レーザーを照射する慣性閉じ込め方式で、投入したエネルギーの約1.5倍のエネルギーを生み出すことに成功しました。核融合については次世代の再生可能エネルギーとして注目されており、過去にも本誌で何度か扱っているのですが、改めてここ最近の話題を集めてみました。

時の人

左から:CEO 徳永大輔氏、CTO 大塚大輔氏 Image credit: Sushi Top Marketing

今回ご紹介するインタビューはNFTマーケティングを手掛けるSUSHI TOP MARKETING の徳永大輔氏さんと大塚大輔さんに話を伺いました。

バスケットボール選手の名プレイをデジタル版のトレーディングカードとして購入・固有・取引できるNFT「NBA Top Shot」が発表されたのは2020年11月のこと。2年が経過した今、世界の120万人以上が利用し、売上は10億米ドルを超えました。ファンを魅了しながら、コンシューマ向けサービスや商品の認知度向上を狙える「トークングラフ・マーケティング」の手法をお聞きしています。

その他の話題をタグにまとめた「Canvas【2022年12月号】」はこちらから

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