AI を使った集荷・配送順序や担当車両の割当最適化を行う技術を開発するスタートアップ Logpose Technologies(以下、ログポーズと略す)は12日、プレシリーズ A ラウンドで8,000万円を調達したと発表した。このラウンドに参加したのはジェネシア・ベンチャーズのみ。これは、ログポーズにとって、今年3月に実施したシードラウンドでの4,000万円の調達に続くものだ。今回の調達を受けて、ログポーズの累積調達額は1億2,000万円に達した。
ログポーズは、この積載効率の最大化の実現に向け、3つのステップでプラットフォームを実現する計画だ。現時点で提供しているのは、運送会社が配車計画を自動化できる SaaS「LOG」。配車計画は、クライアントからの集荷依頼に応じ、効率的な順序となるよう、時間そして輸送容量に合った車両を手配する必要があるが、多くの運送会社では熟練のスタッフが毎日数時間かけて作成してきた。ログポーズはこれを AI で解き、最適な配車計画とルートを担当者に提案する。作業は10分ほどで終了するそうだ。
代表取締役 CEO の羽室行光氏 Image credit: Logpose Technologies
こう話すのは、船井総合研究所やサイバーエージェント出身で、2018年に ログポーズを創業した代表取締役 CEO の羽室行光氏だ(創業時は合同会社 luach)。行光氏の父である羽室行信氏は関西学院大学准教授で、データマイニングのビジネス応用や情報システムの研究を行なっており、ログポーズにはアルゴリズム開発のリードとして関わっている。このほか、約10名からなるチームメンバーの多くはデータサイエンスのスペシャリストで占められていて、科学的なアプローチで新たな物流インフラ構築を目指す。