予想(4)ウクライナ侵攻による壊滅的ダメージ、地政学がゲームに与える影響は続く:DeanBeat 2023年ゲーミング予想

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2014年のチェルカースィ戦争の像:ゴンドールの白い木を守るウクライナ兵。

(前回からのつづき)ロシアのウクライナ侵攻は多くの人命を奪い、ウクライナの豊かなゲーム開発コミュニティを荒らした。戦っている人もいるが、一部は国外に避難した。現在は時折不安定な電力事情の中でリモート作業を続けている。

ロシアの侵略は、自国のゲーム産業にも傷を負わせている。WargamingやMy.Gamesなどの多くのゲーム会社は、開発者を国外に移した。ロシア国内のゲームスタジオに投資する人はもういないと言っても過言ではないだろう。一方、こういった移民たちは他の国で事業を展開しているゲーム会社に対し、待ち望んだ才能を提供している。Mytonaは従業員をロシアから移し、シンガポールやニュージーランドなどで事業を展開している。

中国では、政府による規制がゲームに影響を与えている状況だ。人気のゲームカフェは閉鎖を余儀なくされ、ゲームスタジオはリモート ワークに移行する必要があり、多くのスタジオが完全に閉鎖された。新しいゲームの立ち上げに対する制限により、多くの海外ゲームが市場から締め出された。若いゲーマーのゲームプレイが犠牲になった結果、ゲームの最大の市場の1つが弱体化してしまった。TencentやNetEaseなどのリーダーは、西側での拡大に注力している。

Web3ゲーム会社も多くの規制を受けている。一部は詐欺への対応だ。韓国の裁判所は新規の暗号資産の公開を禁止する法律を支持した。そして検閲は世界のさまざまな法域で健在である。地域による考え方の違いは今後も世界のゲーム市場の妨げになるだろう。

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【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

OGP画像クレジット:Photo by JESHOOTS.com

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