本稿はアクセンチュア・ベンチャーズが配信するポッドキャストからの転載。音声内容をテキストにまとめて掲載いたします
アクセンチュア・ベンチャーズ (ACV)がスタートアップと手を取り合い、これまでにないオープンイノベーションのヒントを探るポッドキャスト・シリーズです。旬のスタートアップをゲストにお招きし、カジュアルなトークから未来を一緒に発見する場を創っていきます。
ポッドキャストで語られたこと
- NFTが使えるメタバースプラットフォーム「Zoa.space」
- NFTにまつわるコミュニケーションは、2Dから3Dへ
- MetaMartは、他のNFTマーケットプレイスと何が違うのか
- ブロックチェーンとメタバースにある〝壁〟
- メタバースの将来像
- 在学中にNFT×メタバースで起業したワケ
MetaMartは、他のNFTマーケットプレイスと何が違うのか

唐澤:(中略)MetaMartが他のNFTマーケットプレイスと違う点や特徴を教えてください。
片岡:クリエーターやアイテムごとに審査しているので、メタバースで使えないものは出品できないようになっています。3Dのファイルは形式がすごく複雑で、2Dの画像とかだとjpegとpngを行き来できたりするんですが、3Dはそう上手くいかなくて、全部がPhotoshopとかIllustratorみたいなファイル形式になっていて、形式をすぐ変えることができません。
ボーンとか、テクスチャとかがごそっと入ったファイルになっているので、そこを整備しないままでは、着せ替えは作れないんです。
例えば1GBの(データからなる)スニーカーを履かせられたら、その人が歩くだけで全員周りが止まっちゃったりするんですよ。テロになっちゃう。そういうことを回避するために、大手のDecentralandとかSandBoxとかにもNFTマーケットプレイスありますが、そういうものは必要だなと思います。
唐澤:どこまでサポートしてるんですか? 申請が来て、審査に通らなかったものは差し戻すだけですか?それとも技術サポートもやられているんですか?
片岡:決まりがあって、靴を出品するなら5,000ポリゴン以下じゃないとダメです、みたいな感じで送り返しています。
唐澤:さっきの話だといくつか空間ってできているわけじゃないですか。例えばプロジェクトAのスニーカーを履いてプロジェクトBとかCの空間に行くことは想定されていますか?
片岡:もちろん想定していて、うちのプラットフォーム上にあるNFTはプロジェクトを跨いで使えるようにしていきます。特例とかもあったりはしますが。
唐澤:プラットフォーム上の空間間の相互互換性は担保されているということですね。ちなみに取引は、どういうユースケースやシーンで取引されることが多いんですか?
片岡:NFTのプロジェクトが新しい収益としてですね。
唐澤:販売所っぽい感じですね。ユーザー間の取引はありますか?
片岡:あまりないです。うちはどちらかと言うと、高単価で少ないNFT・一点ものというより、スニーカーが現実世界と同じで100個とか販売していて、これからのNFTのありかたとしてもそうなるかなと思っています。一点ものにそんなに力を入れるべきではないと思っています。
もちろんブランドものとかは別だと思いますが、基本的にはNFT自体に価値があるわけではないです。ゲームのガチャガチャと一緒で、一個だから価値があるわけではなくて、使いやすいとか履いてみたいものだったら買われると思うので、現実の服とか靴みたいに100個とか1000個とか販売してほしいなと思います。
唐澤:デジタルアパレルに近いところに注目されているということですね。
次につづく:ブロックチェーンとメタバースにある〝壁〟
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