食品流通DXのクロスマート、 5.3億円をシリーズB調達——利用店舗は実動3万店超

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「クロスオーダー for Shops」
Image credit: Xmart

食品流通のDXを推進するクロスマートは4日、シリーズ B ラウンドで5.3億円の資金調達を実施したことを明らかした。このラウンドには Emellience Partners(BIPLOGY 傘下の VC)、東京センチュリー(東証: 8439)が新たに参加し、既存株主である、ギフティ(東証:4449)、みずほキャピタル、SMBC ベンチャーキャピタルが参加した。クロスマートにとっては、2021年2月に実施したシリーズAラウンドに続くものだ。

クロスマートは飲食店と卸売業者をつなぐプラットフォーム「クロスオーダー」を提供している。FAXや電話が主流だった受発注業務を「LINE」に切り替えて業務効率化を推進する「クロスオーダー受発注」、LINEを活用したオンライン販促機能「クロスオーダー販促」、電帳法に対応した請求書DX機能「クロスオーダー請求書」など、飲食店と卸売業者間のアナログな業務をデジタル化する機能を展開している。

Image credit: Xmart

クロスマートは創業当初、飲食店とサプライヤーをマッチングから着手、納品伝票のデータ蓄積から事業を始めたが、データ分析の結果、青果物は他の食材と比べてFAXによる注文比率が高く頻度も多く、さまざまな規模の卸業者が青果物を取り扱っているため、受発注プロセスに課題を感じている卸業者が多いことが判明。飲食店がLINEやFAXで発注し、サプライヤーがデータの形で注文情報を受け取れるクロスオーダーを始めた。サービス開始から約3年でアクティブな利用店舗数は30,000店舗を超えた。

同社は、サプライヤーの営業開拓強化に向け、全国の地銀と提携を進めており、現在18行と業務連携している。地銀は取引先であるサプライヤーをクロスマートに紹介することで、取引先の業務効率化や生産性向上が見込める。飲食店は地理的に近隣のサプライヤーと取引することが多いが、地方のサプライヤーにクロスオーダーを導入してもらうことで、サプライヤーにとっては、地域を超えた飲食店の注文を受けることも可能になる。

今回の資金調達により、クロスオーダーの営業強化、日本各地の卸売会社に迅速で手厚いサポートを行えるよう、サポート体制・開発体制の強化も進めていくという。

via PR TIMES

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