売り手と買い手のペインを解決、B向け中古車オークション「QCA」運営がQXLVとDRG Fundからシード調達

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「QCA」
Image credit: Carbase

名古屋に拠点を置き、業者向けオンライン中古車オークション「QCA」を開発するカーベースは1日、シードラウンドで資金調達したと発表した。このラウンドに参加したのは、クオンタムリープベンチャーズ(QXLV)と DRG Fund が参加した。調達額は不明。

QCA は中古車オークションの落札の判断に寄与する車両情報をスマホから確認できる業者向けオンラインオークションサービスだ。検査時に車体の撮影と同時に下見を実施することで査定プロセスを効率化し、場所の制約にとらわれず入札、落札が可能となっている。最短翌日に再出品できる仕組みを整えることで、取引スピードの向上に貢献する。

中古車オークションのオンライン化は、競ることに対しては行われているものの、売り手(出品者)と買い手(落札者)がそれぞれ抱える課題の解決には至っていない。売り手は売れる確約がないままオークション会場に中古車を陸送する必要があり、買い手は低画質な写真と検査結果シートしか与えられないため落札の判断が難しく、会場に足を運ぶか、代行業者や会場が提供する下見サービスを通じて有料で追加の写真を入手するしかなかった。

カーベースは2021年、スリランカ出身の エンジニア Hanif Abdullah 氏(現 CEO)と、彼の日本のヤフー勤務時代の同僚だった小島匠平氏(現 CTO)により創業。Abdullah 氏は大学卒業後、ヤフーに入社し、検索システムの開発・刷新業務に従事。学生時代から自動車業界向けのソフトウェア制作などに携わり、一貫して「自動車業界×IT」領域に携わってきた人物だ。

同社は2022年6月には事前登録の受付を開始していたが、今回の発表にあわせて本登録の開始を行う。さらに3月末のベータ版ローンチに向けて開発を進め、陸送事業者と提携し、自動車取引の DX を推進するとしている。

via PR TIMES

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