東工大発ゲノムスタートアップのLogomix、5億円をシード調達

SHARE:
Image credit: Logomix

Logomix は8日、シードラウンドで5億円を調達したと発表した。このラウンドに参加したのは、JAFCO(東証:8595)、東大協創プラットフォーム開発(東大 IPC)、Angel Bridge、Sand Hill Angels、小高功嗣氏(ゴールドマン・サックス元パートナー)、金子恭規氏(米 Skyline Ventures 共同創設者)、Evan Moore 氏(Khosla Ventures パートナー)、Christopher Hopper 氏(Aurora Solar 共同創業者)。

Logomix はバクテリア、酵母、動物培養細胞、ヒト幹細胞など様々な生物種の細胞や細胞システムを機能改変する2019年創業の合成生物スタートアップだ。CRISPR 等のゲノム編集技術よりさらに大規模かつ自由自在にゲノム改変を可能なゲノム大規模構築技術 Geno-Writing を有する。これは東京工業大学(東工大)で開発された技術を土台とし、ヒト以外の様々な生物種の細胞ゲノムを対象に設計・改変・合成できるレベルに Logomix が発展させた。

Logomix は現在、現在、パートナー企業のニーズに合わせた合成生物学的ソリューションを製薬企業、化学・素材系企業等、幅広い業種に提供している。開示されている範囲において、主なパートナー企業は、田辺三菱製薬、ロート製薬(東証:4527)、旭化成(東証:3407)、長瀬産業(東証:8012)、日本ゼオン(東証:4205)など。

Logomix は、ゲノム合成計画「GP-write」に参加している東工大准教授の相澤康則氏を、医療機器専門 VC の日本医療機器開発機構(JOMDD)の取締役だった石倉大樹氏が後押しする形で設立された。石倉氏はその後、Logomix の CEO に就任、相澤氏は Logomix の CSO に就任している。同社は今回調達した資金で研究開発体制を拡充し、今後バイオエコノミー世界市場の中心である米国で本格的な事業展開を行う予定だ。

via PR TIMES

BRIDGE Members

BRIDGEでは会員制度の「Members」を運営しています。登録いただくと会員限定の記事が毎月3本まで読めるほか、Discordの招待リンクをお送りしています。登録は無料で、有料会員の方は会員限定記事が全て読めるようになります(初回登録時1週間無料)。
  • 会員限定記事・毎月3本
  • コミュニティDiscord招待
無料メンバー登録