2月13日~2月17日に公開された韓国スタートアップの調達のうち、調達金額を開示したのは12件で、資金総額は478億ウォン（約47.8億円）に達した。

主なスタートアップ投資

• ペットメタバースアバター企業 Petaverse（펫타버스）が120億ウォン（約12億円）を調達した。ペットの IP を活用したメタバース、アニメ、ゲームなどの分野でパートナーとペットのアバター技術協力を進めている。ユーザを1,050万人獲得したペット育成アプリ「ハローペット」も買収。 今後、Kakao とさまざまな方法でコラボレーションする予定だ。
• 企業向け採用管理ソリューション「Doodlin（두들린）」が106億ウォン（約11億円）調達し、累積調達額は159億ウォン（約16億円）に達した。募集公告から合格者通知まで採用過程の統合運用ツールを提供している。スタートアップから大企業まで、累積で顧客企業は3000社余りに達した。
• 直販食品流通サービス「Mr. Papa（미스터아빠）」が70億ウォン（約7億円）を調達した。慶南（慶尚南道）地域の産地から産地直送の夜明け配送サービスを提供している。オンライン・オフライン店舗の運営で、創業から2年で売上が130億ウォン（約13億円）に達した。
• バーチャルキャラクター「아뽀키（Apoki）」を運営する Afun Interactive（에이펀인터렉티브）が70億ウォン（約7億円）を調達した。Apoki はフォロワー480万人を擁し、日本のソニー・ミュージックソリューションズと契約し音楽番組にも出演している。グローバル IP を活用して事業拡大する予定だ。

トレンド分析

起業家492人が答えたスタートアップ失敗の理由とは？

アメリカ労働統計局のデータによると、新規事業の20％は初年度に失敗するという。500人近い起業家たちは、失敗理由を何と答えたのだろうか。

請求書発行ソフトウェアを開発する Skynova が CB Insights のスタートアップデータを分析し、スタートアップの代表者492人へのアンケートを通じて、2022年のおスタートアップ失敗の原因を調べる研究を進め結果をまとめた。

• 資金または投資家の不足 …… CB Insights のデータによると、2022年のスタートアップの失敗うち47％が資金不足によるものであることがわかった。
• キャッシュ不足 …… スタートアップの失敗のうち44％はキャッシュの不足が原因だった。これは不十分な財務計画の結果かもしれないが、利用できる資金が不足していたことを意味するかもしれない。
• 新型コロナウイルスの影響 …… スタートアップの失敗のうち33％は、パンデミックがビジネスと経済全体に及ぼした広範な影響によるものだった。CB Insights のデータによると、この数値は1年前の59％から減少したことがわかった。これは2022年に多くの中小企業が最悪のパンデミックから回復したものの、一部は正常に戻るのに苦労し続けているというシグナルでもある。

他にも、タイミング、チームや投資家との不和、法的問題、ビジネスモデル不足、バーンアウト、経済不確実性などがあった。 創業時に何が違っていたらよかったかという質問に、回答者の58％は「創業前にもっと多くの市場調査をすれば良かった」と答え、同じ割合で、より強力な事業計画を立てなければならなかったと答えた。 起業家予備軍にアドバイスしたいことはとの質問には、「間違いから学ぶべき」と答えた割合が最も高かった。

事業が計画通りにならない時は、ピボットを決める力も重要だ。アンケート調査に参加した創業者の40％は、失敗を避けるためにピボットを決定したと答えている。そして75％はピボットに成功した。 最も一般的なピボットタイプは、事業計画の変更、新製品のリリース、既存の製品の強化などの順だった。

【via StartupRecipe】 @startuprecipe2

【原文】