NetEase(網易)、新作モバイルゲームにChatGPT的な技術を採用すると発表など——中国スタートアップシーン週間振り返り(2月13日~17日)

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「Justice Online(逆水寒)」
Image credit: NetEase(網易)

本稿は、Technode(動点科技)が、2月13日〜2月17日に配信した「News Feed」記事の中から主要ニュースを翻訳したものです。

NetEase(網易)、新作モバイルゲームに ChatGPT のような技術を採用すると発表(2月17日)

NetEase(網易)は17日、今年発売予定のモバイルゲーム「Justice Online(逆水寒)」に、ChatGPT 風の NPC による人工的な対話を導入することを発表した。Justice Online には、プレイヤーとの対話を自由に生成し、それに応じて論理的に行動できる NPC(ノンプレイヤーキャラクター)が登場するとのことだ。

ChatGPT と同様の AI 技術を中国のゲームに適用し、対話、キャラクターの表情、声、行動を作り出すのは初めてのことだそうだ。プレイヤーは、タイピングや直接話すことで NPC とコミュニケーションをとることができ、NPC 同士が影響し合うことも可能になるという。なお、逆水寒はすでにライセンスが承認されている。IT 之家

Li Auto(理想汽車)、送電網事業で440万米ドルの会社設立(2月17日)

中国のビジネス情報プラットフォーム「Tianyancha(天眼査)」によると、中国の電気自動車メーカー Li Auto(または Leading Ideal、理想汽車)は10日、送電網運営、太陽光発電、充電インフラサービスなどを主業務とする新会社を登記した。

Li Auto の副社長である Sun Guangmin,(孫広敏)氏が100%子会社の法定代表者で、社名は北京車和家能源售電、登録資本金は3,000万人民元(約5.9億円)である。Li Auto は2月8日に新たに発売したプラグイン・ハイブリッド・クロスオーバー「L7」は、ドライバーが200キロワット時以上の電力で車のバッテリーや電源装置を充電することができると発表している。天眼査

中国版 TikTok の「Douyin(抖音)」、薬局がライブ配信で OTC 医薬品を販売可能に(2月13日)

TikTok の姉妹アプリ「Douyin(抖音)」のホワイトリストに掲載された一部の薬局や製薬会社は、Douyin の短編動画プラットフォーム上で、ライブストリームで OTC 医薬品を販売できるようになった。現地メディア 36Kr(36気)が2月11日に報じたところによると、OTC 医薬品には主に解熱剤、皮膚薬、胃腸薬などが含まれているという。Douyin はまた、人工呼吸器、酸素濃縮器、聴診器、胎児心拍監視装置などの医療機器の販売も徐々に緩和している。36気

Meituan(美団)共同創業者、中国版 OpenAI の構築を目指す(2月13日)

Meituan(美団)の共同創業者で元上級副社長 Wang Huiwen(王慧文)氏は13日、チャットボットツール「ChatGPT」を運営するOpenAI の中国版を構築したいと投稿した。Wang 氏は5,000万米ドルを投じて Meitan 株式の25%を取得し、残りの75%の株式を彼が雇用する予定の研究開発人材に提供する予定だ。Wang 氏 の北京光年之外科技有限公司は、もともと2018年に登録資本金100万人民元(約1,960万円)で設立され、企業登記データベース「Qichacha(企查查)」によると、現在は Wang 氏が100%所有している。

Wang 氏の個人的な投稿では 「トップVC」がすでに引き受け、2億3,000万米ドルの出資をコミットしたという。Wang 氏は、昨年の Web3 ブームから今年の AI ブームへと移り変わる中、自身のソーシャルメディアのサインを「クリプト(仮想通貨)を学ぶ」から「AI を学ぶ」へと変更した。中国のテック企業が相次いで OpenAI の ChatGPT に相当する技術を独自にローンチする計画を宣言した後、Wang 氏の発表が行われた。マイクロソフトは、OpenAI に数年間で100億ドル以上を投資する予定だ。王慧文氏

EV ブランド「Zeekr(極氪汽車)」、Mobileye 創業者らから7.5億米ドルを調達(2月13日)

中国の自動車メーカー Geely(吉利)がローンチしたプレミアム電気自動車ブランド「Zeekr(極氪汽車)」は13日、インテルの自動運転技術部門 Mobileye の創業者兼 CEO である Amnon Shashua 氏を含む投資家からシリーズ A ラウンドで7億5,000万米ドルを調達したと発表した。

業界関係者によると、この調達によって同社の時価総額は130億米ドルに上昇し、インテルの運転支援子会社と中国の自動車メーカーとの珍しい協業が実現したことになる。このほか、電池メーカーの CATL(寧徳時代新能源)や、広州市政府が支援する投資会社Yuexiu Industrial Fund(広州越秀産業投資基金)などが出資している。Zeekr はアメリカでの上場を申請しており、今年後半にはヨーロッパ市場への参入を目指すと報じられている。極氪汽車

JD.com(京東)、ChatGPT 風ボットを公開準備中(2月13日)

JD.com は10日、独自の ChatGPT スタイルのサービスをまもなく開始すると発表した。このサービスは、同社の中核となる小売事業と新興金融事業の進歩と効率化を促進するものだという。

人工知能チャットボット「ChatJD」は、JDのプラットフォーム・インフラに組み込まれ、自動化された顧客サービス対応と調査結果を生成して、販売者と買い物客を支援する。Baidu(百度)から Alibaba(阿里巴巴)まで中国のテック大手は、すでに独自の AI チャットボットをローンチし、その技術をコアビジネスに取り入れる計画を発表している。京東

【via TechNode】 @technodechina

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