
店舗、商業施設、オフィス、ホテル、住宅などで使用する建設部材ブランド「BALLAS」を展開する BALLAS は1日、シリーズ A ラウンドで11.6億円を調達したと発表した。このラウンドはグローバル・ブレインと SBI インベストメントがリードし、ANOBAKA、mint(Apricot Venture Fund)、SMBC ベンチャーキャピタル、京銀リース・キャピタル、南都キャピタルパートナーズ、三井住友海上キャピタル、マイナビが参加した。ANOBAKA、SBI インベストメント、mint はシードラウンドに続くフォローオンでの参加。
BALLAS が取り組むのは建設部材におけるファブレスなサービスだ。既製品が多くを占める住宅建材と異なり、ビル、ホテル、商業施設などでは特注建材が多用されており、図面から一つ一つオリジナルな製品を制作する工程が必要になる。通常、ゼネコンが発注主から請け負い(元請)、部分に応じて施工会社がゼネコンから受注し、施工会社が部材を調達することになるが、この部材調達が非常に煩雑で時間を要する作業となっている。
BALLAS では、施工会社が作成した施工図をデータ形式でアップロードすると、そこから必要な部材の製作図を作成し、適切な工場へ発注してくれる。2022年2月の創業以来、オーダーメイドの金属部材を中心に1,500件以上の部材を扱うようになり、内製の BALLAS システムを活用しながら部材の設計最適化、部材製作に関わるオペレーションの最適化を図ることで、従来よりも1〜2ヶ月短縮した納期で供給している。
さらに、停滞している生産性、原材料の高騰による調達難、慢性的な人手不足といった建設業全体の課題を解決すべく、サンエイ工務店や MC データプラスとの協業に取り組む。今回の資金調達を受けて、建設部材の設計開発・製造販売事業を関東から関西・中部へ拡大する。また、協力会社との連携を強化して、金融・保険・人材などの側面支援を行い、建設業のサプライチェーン全体の強化に取り組むとしている。
via PR TIMES
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