オーダーメイド介護「イチロウ」運営、2.2億円をシリーズA調達——首都圏・愛知に加え、大阪・福岡にも展開へ

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イチロウの皆さん。前列右から3人目が、創業者で代表取締役の水野友喜氏
Image credit: Ichirou

オーダーメイド介護サービス「イチロウ」を提供するイチロウは8日、直近のラウンドで2億2,000万円を調達したと発表した。このラウンドに参加したのは、三井住友海上キャピタル、DG インキュベーション、みずほキャピタル、ちゅうぎんキャピタルパートナーズ、セゾン・ベンチャーズ、名前非開示の個人投資家1名。

同社にとって今回のラウンドは、2021年11月のプレシリーズ A ラウンドに続くものだ。この調達と合わせ、同社は社名を LINK からイチロウに変更したことも明らかにした。イチロウは2017年、介護現場を10年以上経験した水野友喜氏(現代表取締役)により創業。2018年には、Open Network Lab のアクセラレータ第16期に採択された(当時のサービス名は Hale)。

イチロウは、公的介護保険では支援が受けられない在宅介護ニーズに対して、オンライン上で介護士をマッチングし派遣するサービスだ。公的介護保険では、1時間以上の介護を受けることができず、また、電球の交換など介護保険法で認められていないサービス 内容には利用できない。イチロウでは時間に余裕のある介護人材と高齢者を最短5分間でマッチングする。

イチロウは昨年9月、サービス開始からの3年半で1万回以上のマッチングを実施したことを明らかにしている。ケアパートナー登録数は累計2,200人を超え、2022年の利用額は前年比400%以上に達したという。イチロウはこれまで首都圏や愛知中心だったサービスを大阪や福岡にも展開する予定で、今回の調達資金はエリア拡大、プロダクト開発、人材採用、マーケティング強化に使われる見込みだ。

via PR TIMES

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