屋内測位&ナビ提供の香港Mapxus、川崎重工のリードで500万米ドルをシリーズB調達

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Image credit: Mapxus

香港を拠点にグローバルな屋内地図とナビゲーションサービスを提供するスタートアップ Mapxus は、500万米ドル以上を調達しシリーズ B ラウンドをクローズした。このラウンドは、川崎重工業(東証:7012)がこのラウンドをリードした。

今回の資金調達により、同社は屋内地図と位置情報サービスの未来に向けた技術革新とソリューションの開発を継続する。Mapxus は、政府機関と工場の両分野にビジネスチャンスがあると考えている。

2021年8月に開始されたMapxusは、川崎重工業と協力し、デジタルマップ、WiFi フィンガープリント測位、屋内地図データ基盤サービス用 SDK などの屋内技術を「iPNT-K」の名前で日本で提供している。

Mapxus 創業者の2人。左から:CEO John Chan 氏、COO Ocean Ng 氏
Image credit: Mapxus

iPNT-K ソリューションにより、企業はショッピングセンター、駅、空港などの商業施設において、屋内ナビゲーションを適用し、ロケーションベースマーケティング、交通分析、バリアフリーナビゲーション、業務の管理・追跡、管理の円滑化、オフィスや倉庫の従業員の作業効率化などを行うことができる。

今回の資金調達により、当社は川崎重工との日本における屋内地図データ基盤整備(iPNT-K)を加速させるとともに、東南アジアでのサービス提供範囲を拡大する。我々は、企業が物理的空間とのインタラクションに革命を起こし、すべての人に快適で直感的、かつシームレスな屋内外体験を提供することを目的としている。(Mapxus 創業者兼 CEO John Chan 氏)

Mapxus は最近、NOIZChain と手を組み、屋内位置情報ベースの Game-Fi メタバース「Honio」を共同開発した。Honio は、実店舗で時間を過ごすことでユーザに報酬を与えるモバイルアプリを通じて、バーチャル世界とリアル世界をつなぐことを目的としている。

同社のソリューションは2023年までに日本で、2024年までに他の東南アジアの市場でローンチする予定だ。

【via e27】 @E27co

【原文】

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