AMR開発のLexxPluss、14.5億円をシリーズA調達し米進出へ——年間1500台生産、100社と設計情報共同利用を目指す

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Image credit: LexxPluss

※この記事は英語で書かれた記事を日本語訳したものです。英語版の記事はコチラから

AMR(自律走行搬送ロボット)を開発する LexxPluss は15日、シリーズ A ラウンドで14.5億円を調達したことを明らかにした。このラウンドに参加したのは、DRONE FUND、SBI インベストメント、DBJ キャピタル、三菱UFJキャピタル、みずほリース の CVC である未来創造キャピタル、インキュベイトファンド、三井住友海上キャピタル、セイノーホールディングスと Spiral Innovation Partners による Logistics Innovation Fund、SMBC ベンチャーキャピタル、SOSV、みずほキャピタル。

これは、LexxPluss にとって2021年11月に発表しているプレシリーズ A ラウンドに続くものだ。直近のラウンドに参加した投資家のうち、インキュベイトファンド、三井住友海上キャピタル、Logistics Innovation Fund、SMBC ベンチャーキャピタル、SOSV、みずほキャピタルは以前のラウンドに続くフォローオンでの参加。今回の調達を受けて、LexxPluss の累積調達額は18億円に達した。

投資家のうち、SOSV は、ハードウェアアクセラレータ HAX の東京チャプターである HAX Tokyo を住友商事(東証:8053)や SCSK(東証:9719)と共同で運営しており、Lexx Pluss は2020年に実施された Hax Tokyo 第2期から輩出され、その後、HAX 深圳のプログラムに採択され、自動搬送ロボットの量産化に取り組んだ。LexxPluss は今回の調達を受けて、ニュージャージー州ニューアークにアメリカ現地法人を設立し、アメリカ市場への進出を始める。

LexxPluss は2020年、Bosch 出身の阿蘓将也氏により創業。阿蘓氏は Bosch で自動運転開発に携わり、自動バレットパーキングシステムやコネクティッドカーの開発に従事した。LexxPluss 以外に、自動運転と強化学習に特化したオープンなモビリティ開発コミュニティ「Deep4Drive」の代表も務めている。日本の物流現場でロボット導入の足かせを取り払うべく、人と協調できるロボットを AGV(軌道走行型)と AMR(自動走行型)のハイブリッド形式で、ハード・ソフト両面から開発することで差別化している。

LexxPluss では、今後2年間で自動搬送ロボット「Hybrid-AMR」の生産規模を年間1,500台まで拡大する計画だ。また、製品の設計情報を無償公開しながら共同利用するオープンパートナーシッププログラムについて、現在30社いる日本国内外のパートナー企業を、今後2年で100社まで拡大させる。LexxPluss は2020年の「Incubate Camp 13th」に採択された。佐川急便が実施したスタートアップアクセラレータ「HIKYAKU LABO」の第1期(2020年9月から2021年3月)では、デモデイで審査員特別賞を受賞した。

via PR TIMES

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