ChatGPT時代の #スタートアップPR とその方法 #IVSPRWeek #IVS2023

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みなさん、こんにちは。BRIDGEの平野です。今日、私たちはPR TIMES、および招待制カンファレンス「IVS」で知られる「IVS2023 KYOTO / IVS Crypto 2023 KYOTO」運営のIVS KYOTO実行委員会(Headline Japan)と連携し、スタートアップの合同製品発表会「Startup!PR Week」の開催を発表させていただきました。詳細はこちらのNotionにて、また、4月28日、5月12日、5月19日の日程で説明会も開催いたします。

本稿では締切となる5月23日までの間、過去に記載したスタートアップのPRに関する記事をまとめて記載しつつ、このPRウィークの企画についてお知らせできればと思っています。初回はChatGPTの利用について、です。

ChatGPT、使ってますか?

イベントレポートはGPTによってスピード・質共に上がった:ChatGPTで財務分析、アフリカの水問題解決ーーシード9社が登壇したMonthlyPitch、登壇企業の累計調達額は1,000億円に

ChatGPTについては連日の報道もあってどう使うかまだ試行錯誤している方と、実践投入してほぼこれなしには業務を考えられないというところまで使い込んでいる人の両極に分かれている印象があります。私は(編集部メンバー含めて)ChatGPTのアカウントを複数使うほど利用しています。ほんの一例ですが、下記の記事では具体的に次のような効率化ができました。

ACROVEさんのインタビューではお話(30分ほど・1万文字程度)を書き起こし・校正するのに通常、5時間から10時間ほどかかるところを別の仕事をしながら2時間ほどで完了

MonthlyPitchでは準備をしないで9社の登壇企業の説明を現地でほぼまとめ完了(2時間程度)

5分ほどの海外インタビューは翻訳・校正・編集含めて2時間程度で公開

セッションは音声を録音して現地でGPTに書き起こしや校正を依頼。アシスタントに手伝ってもらっているような感覚で作業が進みました

セッションイベントレポートは15時セッション開始で17時には記事出し

現地で書く必要がある記者会見はPCを忘れてスマホのみでしたが会見終了後、2時間ほどで記事公開

ーーそれぞれカルチャー系のインタビュー、イベントピッチレポート、海外インタビュー、記者会見、セッションレポートの記事です。それぞれ気合入れて臨めばなんとかいけますが、人間ですから続くともう無理です。

ちょっと考えてやる作業を任せられる

具体的にどういう使い方をしているのか、少し私の作業を共有します。ちなみに本当に今、多くの方々が色々な利用方法を考えているので、あっという間にこの内容も古くなると思います。しかし、とても簡単に使える手っ取り早い効率化の方法なので、ひとつ試してみても損はないと思います。

やっていることはいわゆる「校正」と呼ばれる部類の作業です。校閲とかプルーフリーディングなどの分け方もありますが、ここではもうちょっと雑に「文字を読みやすい文章にする」程度に思ってください。

皆さんどうもこんにちはBLEACHを運営している平野ですこの動画では、スターターPRウィークの概要と、あと参加のメリットについて簡単にお知らせいたします。まずご興味を持っていただいて本当にありがとうございます。

エントリー方法とか、開催の概要については、一緒にお送りしているローションの治療をぜひご一読いただければなと。いうふうに思います。まずこの企画なんですけれども、スタートアップの皆さん合同で新製品を一緒に発表して盛り上げようというわかりやすいPR企画になっています。

PR的にはシーズなるとか、そういうふうに呼んだりするんですけれども、例えばアップルが必ず新しいiPhoneを発表するイベントを年2回ほど開催したりするんですが、あちらの近くにいたようなものですこのメリットは、ある時期に多くの方々にそろそろ何か出るなっていうふうに想起してもらえるところにあるっていう点があります。

そこで今回スタートアップの皆さんが、この時期にそろそろ何か新しいアップデートがあるぞっていうふうに思っていただけるような、新製品の発表会を一緒に合同で発表できるような、そういうウィークを企画として立ち上げることにしました。(元の説明動画はこちら

これはStartup!PR Weekの説明を読み上げた動画の機械書き起こしです。機械書き起こしはAmazonのTranscribeやPixelなどの端末を使ったもの、そして専用のクラウドサービスがいくつか出ているのですが、私たちは現在、Nottaというサービスを使っています。見ての通り、固有名詞がおかしくなっていますが、こういった読み上げ、一対一のZoomインタビューについては8割から9割近くの精度で出力してくれます。

一方、この「話し言葉」のままだと雰囲気は出ますが読みづらいです。そこで「〜けれども」のような箇所を直す必要があるんですね。さらにこれは原稿を用意していますが、フリートークであると、話をしながら内容を整理する場面もあるので、ぐちゃぐちゃになります。それを手で修正するとすごく時間がかかるわけです。ではこれをGPT-4にかけてみます。

皆さん、こんにちは。BLEACHを運営している平野です。この動画では、スターターPRウィークの概要と、参加のメリットについて簡単にお知らせいたします。まず、ご興味を持っていただいて本当にありがとうございます。

エントリー方法や開催の概要については、一緒にお送りしている資料をぜひご一読いただければと思います。この企画は、スタートアップの皆さんが合同で新製品を一緒に発表して盛り上げようというわかりやすいPR企画になっています。

PR的にはシーズンと呼んだりすることもありますが、例えばアップルが新しいiPhoneを発表するイベントを年2回ほど開催するようなものです。このメリットは、ある時期に多くの方々が「そろそろ何か出るかな」と想起してもらえる点にあります。

そこで今回、スタートアップの皆さんがこの時期に「そろそろ何か新しいアップデートがあるだろう」と思っていただけるような新製品の発表会を合同で開催できるような企画を立ち上げることにしました。

固有名詞はおかしいままですが、話し言葉が綺麗に修正されていることがわかると思います。こちらは実際の作業動画です。前半は3.5を使ったもので、後半は4です。出力の時間に差がありますが、3.5の方が素直で4の方が頭を使って修正してくれているのがわかります。

スタートアップPRに影響があること

スタートアップのカルチャー系のコンテンツやプロダクトの事例紹介は内製が進むと予想しています

ではこれがスタートアップPRにどう影響するか?という話です。これはシンプルに「会社の言語化」がものすごく簡単になった、と考えてもらえればよいです。

スタートアップPRでまず最初にやるべきはプロダクト・コーポレート共にとにかく「説明コストを下げる」点にあります。わかりにくいプロダクトはメディアも言語化できませんし、働いている人たちが分からない会社に入りたいと思う人もいません。全ては言語化から始まります。

例えば採用コンテンツ。社員インタビューを取ろうとなっても5人いれば、それなりに言語化するのは大変です。創業者の方がお話上手、文章上手であればよいかもしれませんが、全てがそうとは限りません。しかし、GPTを使えば次のようなフローで言語化が随分と楽になります。

  • 話をしたい内容を箇条書きにしてインタビューの形で話を聞いてもらう
  • 機械書き起こし(最近はどのツールも精度が高いです)
  • GPT-3.5、もしくは4で校正

通常、人間というのは話を全て綺麗に頭で整理してしゃべれるわけではありません。頭の中がまとまっていない場合、お話をしながら整理していくこともあります。こういうケースでは、アウトプットした言語をまとめる校正の作業がとても大変になります。しかし、GPT-4(ここは3.5ではなく4が得意)を使えば、これが驚くほど綺麗に整理してくれるのです。たまに全然違う話になったりしますが、目視で修正できるレベルです。

驚くべきは現在のまだツール自体が拙い状態でここまでできる、という事実です。これからどんどん精度はあがるし、特化したサービスも出てくるはずです。つまり、予算やリソースの少ないスタートアップであっても「会社の言語化」ができる。プロダクトやコーポレートの説明コストをどんどん下げることができるようになったわけです。この辺りはBRIDGEのDiscordでも共有会などやってますので、興味ある方は覗いてみてください。

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お知らせです。スタートアップの合同製品発表会、Startup!PR Weekでは参加者を募集しています。4月28日、5月12日、5月19日の日程で説明会も開催いたします。エントリーの締め切りは5月23日です。詳細はこちらをご覧ください。

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