チャットボット開発のMoveworks、社員が〝助手AI〟を構築できる企業向けノーコードSaaS「Creator Studio」を公開

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「Creator Studio」
Image credit: Moveworks

エンタープライズ向けチャットボット開発企業の Moveworks は26日、カスタム会話型 AI インターフェースを構築するためのノーコードプラットフォーム「Creator Studio」の提供開始を発表した。

このサービスは、大規模言語モデル(LLM)とジェネレーティブ AIを活用した、企業が数分で会話型 AI チャットボットを構築する能力を提供する。これらの自然言語インターフェースは、最終的には組織全体のコパイロットとして機能し、特定のニーズに応じてさまざまなユースケースをターゲットにすることができる。

Moveworks は、これまで企業向けにすぐに使える会話型 AI ソリューションの提供に重点を置いてきたが、今回の発表で大きな一歩を踏み出した。

Creator Studio は、具体的にどのように役立つのか?

Creator Studio はどのように役立つのだろうか。現代の企業は、SaaS やクラウドアプリケーションの複雑なネットワークに依存しており、それぞれが貴重なデータと何千もの異なるワークフローや自動化を有している。これらのシステムは、ビジネスを円滑に進めるために不可欠なものだが、それらの情報にアクセスするとなると、従業員は何をすべきか、どこから手をつければよいのかわからずに苦労する。そこで、サービスオーナーや専門家がサポートすることになる。

Moveworks は、これらの仕事を AI に任せることを目指した新しい Creator Studio を提供する。

従業員が自然言語を用いて必要なことを入力するだけで、必要なシステムや情報に即座に接続され、仕事を完了させることができる会話型 AI インターフェースをユーザが設計できる。コーディングやスクリプト、複雑な対話フローを必要とせず、あらゆる部門の誰もが企業内の希望するシステムに接続できるようにする。

従業員は、CRM のアカウント更新から発注書のステータス確認まで、さまざまなビジネスシステムとのやり取りで日々課題に直面しています。Creator Studio によって、私たちはついに、サービスオーナーが生成的なAIの力を使って数分以内に反復タスクを自動化できるようになりました。(Moveworks 創業者兼社長 の Varun Singh 氏)

中核となる Creator Studio は、3つの主要なワークスペースから構成されている。新しい会話フローを構築し、選択したビジネスシステムに接続するための Paths、正しい質問が正しいデータにつながるようにするための Queries、そして重要なことを従業員に通知するための Event である。

既成概念にとらわれない選択肢

会話型 AI インターフェースをノーコードツールで作成すれば、Microsoft Teams や Slack からテキストメッセージや音声通話まで、あらゆる場所に導入することができる。

Moveworks は、このサービスにより、企業は従業員のワークフローをサポートするための新たな選択肢を得ることができると述べている。Creator Studioを使えば、すぐに使えるソリューションを選ぶことも、特定のニーズに合わせて独自に作成することも可能である。

企業向けの他の会話型 AI ツールキットには、LivepersonRezolve AIKore AI がある。しかし、Moveworks は、これらのほとんどは高度な技術を必要とし、構築するのが面倒で、わずかなエラーでも壊れやすいと主張している。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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