データカタログSaaS「Quollio(クオリオ) 」運営、2.2億円をプレシリーズA調達——サービスをフルリニューアルへ

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「Quollio」
Image credit: Quollio Technologies

エンタープライズ企業向けデータカタログソリューション「Quollio Data Catalog」を開発・提供する Quollio Technologies は18日、プレシリーズ A ラウンドで約2.2億円を調達したと発表した。このラウンドは伊藤忠テクノロジーベンチャーズがリードし、DNX Ventures とインキュベイトファンドが参加した。

今回の調達を受けて、Quollio Technologies の累積調達額は、デットを含め約3億円に達した。インキュベイトファンドはシードラウンドに続くフォローオンでの参加となる。また、あわせて Quollio Technologies は Quolio Data Catalog のフルリニューアルを行い、近日提供開始することを明らかにした。

Quollio Technologies は2021年8月、KPMG Ignition Tokyo(KPMG Japan のデジタル専門組織)でデータサイエンティストだった松元亮太氏らにより創業。データアナリティクス業務を通じ、メタデータ管理はデータ活用に必須にもかかわらず実施されていない現状から、今後の可能性を感じ起業に至ったという。

近年、Snowflakeに代表されるクラウド型データウェアハウスの普及により、企業のデータマネジメント適応は進んでおり、大規模データの共有や活用が技術的には容易になった。しかし、データはさまざまな部署やシステムで常時生成され、さらに加工、分析されていくため、この過程で同じようなデータが無限に生まれ、定義の不整合や品質の低下、生成背景の錯乱といった問題が多発している。

Quollio Data Catalog はメタデータのモダンな管理技術を提供し、大規模なセルフサービス分析やデータガバナンスの促進を支援する。価値あるデータの選定から活用までのリードタイムを最小化し、希少なデジタル人材がデータ探索への格闘に日々終始する事態を防ぐ。また統制的な側面から、個人情報保護法やBCBS239をはじめとする、データに関するリスク対応の加速も見込める。

今回調達した資金は、導入企業へさらに価値を提供するため、プロダクト開発と営業・サポート体制の採用に投資する予定だ。Quollio Technologies は、2022年に開催された「Incubate Camp 15th」で4位タイを獲得した。この際には、今回リードインベスターとなった伊藤忠テクノロジーベンチャーズの代表取締役社長の中野慎三氏が担当メンターを務めていた。

via PR TIMES

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