AIで企業のDXを支援するABEJA、東証グロースに上場へ

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Image credit: Abeja

※この記事は英語で書かれた記事を日本語訳したものです。英語版の記事はコチラから

各種 AI ソリューションを開発する ABEJA(アベジャ)は9日、東京証券取引所への新規上場申請を実施し承認されたと発表した。市場区分はグロースで証券コードは5574。70万株を公募し、55万株を売り出す。なお、オーバーアロットメントは18万7,500株。主幹事は野村證券が務め、上場予定日は6月13日。価格の仮条件は5月25日に決定し、ブックビルディング期間は5月29日から6月1日を通して実施される。最終的な公開価格決定日は6月2日。想定価格から計算される時価総額は116.9億円で、前回調達時よりも低い金額だ。

ABEJA は2012年9月の創業。200社以上の顧客企業に対し、AI 包括プラットフォーム「ABEJA Platform」や、小売流通業界向け店舗解析サービス「ABEJA Insight for Retail」を提供している。これまでに、国内 VC はもとより、Google や NVIDIA などから60億円超を調達している。2021年4月には、SOMPO ホールディングス(東証:8630、以下、SOMPO HD と略す)と資本業務提携し、SOMPO HD の関連子会社となった。

公募を含む上場時の発行済み株式総数が8,411,400株で、想定価格の1,390円から算出した企業評価額はおよそ116.9億円。前回調達時の時価総額よりもディスカウントされた金額となっている。また、同社公開の有価証券届出書によれば、2022年8月期の通期売上高は19億7,823万円で経常損失は1億8,175.7万円となっている。売上構成は、フロー収益の「トランスフォーメーション領域」とストック収益の「オペレーション領域」に分類され、トランスフォーメーション領域が売上高の83.6%を占めている。

主要株主は、創業者で代表取締役 CEO の岡田陽介氏が17.76%、SOMPO HD のデジタル事業子会社 SOMPO Light Vortex が17.61%、SBI 系のファンドが2つのファンドを通じて7.22%、ヒューリックが4.5%、インスパイア・インベストメントが4.47%、執行役員 CEO 室長の外木直樹氏が3.69%、共同創業者の富松圭介氏が3.68%、新株予約権信託者(信託型ストックオプション)の受託者であるコタエル信託が3.45%、NTTドコモが3.39%と続く。

<ABEJA のこれまでの軌跡>

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