建設向けデジタルツイン開発のDataLabs、4.3億円をプレシリーズA調達——JR東と工事効率化で提携

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「Modely」を使った、国土技術政策総合研究所「建設 DX 実験フィールド」の橋脚配筋模型の3次元データ。橋脚等の複雑な配筋も5分程度のiPadスキャンで点群化し、検査箇所をモデル化することが出来ている。
Image credit: DataLabs

点群データの自動モデリングツールや 3D データや 2D の CAD 図面のクラウド型共有・可視化ツールを開発する DataLabs は10日、プレシリーズ  A ラウンドで4.3億円を調達したと発表した。このラウンドには、 SBI インベストメント、JR 東日本スタートアップ、DEEPCORE が参加した。DEEPCORE は前回シードラウンドに続くフォローオン。DataLabs の累積調達額は、5.6億円に達した。

DataLabs は2020年7月の創業。2022年9月には、点群・三次元モデルをベースとしたクラウド型コミュニケーションツール「LinkedViewer」を、2023年4月に業界初の公共工事での適用可能な配筋検査自動化ツール「Modely」をリリースした。同社では、今回調達した資金を既存プロダクトの機能拡充、新規開発、人材採用などに充てる。

建設業界では、労働人口の不足や時間外労働規制の適用除外撤廃、急速に進むインフラの老朽化等、業界における生産性向上が強く求められており、国土交通省も今年度から BIM/CIM(建設事業のデジタルによる共有)原則化を開始した。三次元モデルを活用し、施工時における関係者間の迅速な合意形成だけでなく、維持管理時を含めた建設プロセス全体の効率化が必要となっている。

JR 東日本スタートアップとは、今回の資本業務提携で、コア技術である「点群データの自動モデル化」を活用し、Modely を活用した鉄道建設工事における配筋検査の自動化・効率化、点群データの自動モデル化技術を活用した鉄道構造物のデジタル基盤構築の連携や標準化を進める。

via PR TIMES

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