AIが子供の読書をサポートして読書率アップ「ヨンデミーオンライン」/Monthly Pitch! スタートアップの扉

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笹沼颯太さん

本稿はベンチャーキャピタル、サイバーエージェント・キャピタルが運営するサイトに掲載された記事からの転載。毎月第2水曜日に開催される Monthly Pitch へのピッチ登壇をご希望の起業家の方、オーディエンス参加をご希望の起業家の方の応募はこちらから

サービス概要:Yondemy社が提供するのは、子どもが読書に夢中になる習い事「ヨンデミーオンライン」。月額2980円のサブスクモデルのサービスです。Yondemyを3ヵ月使った子供達の約4割が毎日、平均的なユーザーでも週に5日は本を読むようになっています。

ヨンデミーオンラインでは、AIヨンデミー先生というキャラクターが、子ども一人ひとりの好みやレベルにぴったりな本をオススメします。日本では従来「3年生におすすめ」といったように、学年ベースで本が薦められてきましたが、Yondemyでは独自の本の難易度指標を作成し、子ども一人ひとりが気持ち良く本を読み切って達成感を味わえるものを紹介している点が特徴です。

ヨンデミーオンラインはゲームのようになっており、記録が貯まるとバッジやスタンプがもらえる機能が備えられています。またゲームシナリオには気を配っていて、「子どもたちが伝説の読書家になる」「本をたくさん読んで幻の巨大図書館を救う」といったストーリーを用意することで、子供達の読書意欲を掻き立てます。

Monthly Pitch編集部はココに注目:20年前から読み聞かせの注目度はグングンと上昇し、現在、日本の子育て家庭の94.7%は、読み聞かせをしているそうです。しかしながら、子供達は本好きになっているわけではありません。現代の小学生はYouTubeやゲームに夢中で、どんどん読書離れが進んでいるのです。動画に慣れている子供にとって、自分で文字を追って本を読むことは非常に大変なんだとか。

YouTubeに夢中だった子が気付けば毎日、本を読むようになる。そんな劇的な成果が生まれるヨンデミーオンラインですが、この指導は全てAIとアプリで自動で実施されています。

以前のYondemyにはAIによる本のオススメしかなかったそうですが、ゲームのようなアプリ体験や、禁煙外来などで利用されている習慣化の理論を読書に応用し、現在は子どものモチベーション管理までサポートするようになりました。それもあって無料から有料会員への転換率が伸びているそうです。

今後Yondemyは、教育だけでなく出版への取り組みも始め、オリジナルの児童書も出版していくそうです。ヨンデミーオンラインのデータや知見を活かしながら、児童書をデータドリブンに作成していくことを目指します。

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