SAMI、MLO、イーグリッドらが新会社を設立、出雲を拠点に東欧出身の高度ITエンジニア紹介事業をローンチ

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SAMI Japan 代表取締役の牧野寛氏
Image credit: Masaru Ikeda

SAMI Japan、RPA 事業のモンスターラボオムニバス(MLO)、システム開発のイーグリッドらが中心となり、新会社 People Cloud の設立が発表された。新会社の代表には、SAMI Japan 代表取締役の牧野寛氏が就任した。新会社には、SAMI Japan、モンスターラボオムニバス、イーグリッド、出雲市、島根中央信用金庫が出資した。People Cloud は事業を通じ、出雲を国際的な IT ハブにすることを目指す。

SAMI Japan のロシア法人である SAMI は、ロシアのサンクトペテルブルクを拠点に、日本とロシアをつなぐデジタルや IT 分野のコンサルティング事業を行っていたが、ロシアのウクライナ侵攻による市場環境の悪化に伴い、2022年にサンクトペテルブルクから撤退、SAMI に在籍したロシア人エンジニアらを伴って、島根県出雲市に活動拠点を移した。

モンスターラボホールディングス代表取締役の鮄川宏樹氏
Image credit: Masaru Ikeda

出雲市に拠点を移した理由は、モンスターラボオムニバスの親会社モンスターラボホールディングス(東証:5255)の創業者で代表取締役の鮄川宏樹(いながわ・ひろき)氏の影響が大きい。鮄川氏は島根県出雲市出身で同市の CDO 補佐官を務めており、SAMI のロシアからの撤退に際し、かねてから親交のあった牧野氏に連絡をとり、出雲への拠点移転を促し、支援を約束したという。

ロシアやウクライナに限らず、東欧の旧共産圏地域には優秀な IT エンジニアが多くいるものの、西側諸国による経済制裁や市場アクセスの問題から働ける機会が限定的だ。People Cloud では、東欧の高度 IT エンジニアを出雲市に招き、日本語のトレーニングを行い、全国の日本企業への人材紹介などを行うプログラム「Hello, Yaponiya!(ハロー、ヤポーニヤ)」を開始する。

出雲市長の飯塚俊之氏
Image credit: Masaru Ikeda

ヤーポニヤとは、ロシア語に限らず、スラブ系言語に共通する「日本」を表す言葉だ。募集する人材は、ロシアやウクライナだけでなく、東欧諸国・地域出身者を対象とする。SAMI 出身者をはじめ、すでに10名ほどのエンジニアが東欧諸国から出雲に移住しており、地元企業などとシステム開発を行うテストバッチをすでに始めているという。

島根県出雲市のイーグリッド本社では31日、記者会見が開催され、SAMI Japan の牧野氏、モンスターラボホールディングスの鮄川氏、出雲市長の飯塚俊之氏らが登壇した。Hello Yaponiya! に参加している東欧出身エンジニアらによるハッカソン「Hack Izumo」のデモデイイベントも開催された。People Cloud は今後、JR 出雲市駅前でコワーキングスペースの運営なども行う計画だ。

プログラムに参加するエンジニア代表による日本語スピーチ
Image credit: Masaru Ikeda

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