Apple、Macで高フレームレートを実現する「ゲームモード」を追加〜WWDC 2023から

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Image credit: Apple

Apple は5日、WWDC イベントの一環として、自社製品の新機能を一挙に発表した。このイベントは、同社のゲーム以外の製品やサービスに大きく焦点を当てたものだったが、ゲーマー向けのアップデートについてもいくつか言及されている。その中には、新しい MacOS Sonoma にゲームに最適化されたモードが追加されたこと、Mac に登場するゲームのためのポーティングキット、そして今後発売されるヘッドセット「Vision Pro」でのゲームの実現が含まれている。

同社が発表した Mac 向けの最大の新機能は「ゲームモード」だ。このモードは、CPU と GPU の優先順位をゲームに最も高くすることで、よりスムーズで高いフレームレートを実現する。また、ゲームモードは Airpods のオーディオラグや、DualSense などの Bluetooth コントローラーの入力遅延も軽減する。Apple によると、すべてのゲームで動作するとのことだ。

また、開発者の小島秀夫氏は「Death Stranding Director’s Cut」が今年後半に Mac で発売されることを発表した。小島監督のスタジオ Kojima Productions も、今後のゲームを Mac に対応させる予定だ(おそらくDeath Stranding 2も含まれるだろう)。これに関連して、Apple は開発者向けのゲーム移植キットを開発中であることを明らかにした。これにより、開発者は自分のゲームが Mac でどの程度動くかを(数週間ではなく)数日で確認できるようになり、ゲームのシェーダーやグラフィックコードを Apple の OS 用に変換する時間を短縮することが可能となる。

Apple の新しい MX(複合現実)ヘッドセットである高価な Vision Pro は、ゲーム面ではあまりニュースがなかった。Appleは、Vision Proのユーザーはヘッドセット内のスクリーンで100以上の  Arcade  タイトルをプレイできると述べ、Arcadeのサブスクリプションサービスに名前が付けられた。Apple は、ヘッドセット上でアプリやゲームを提供したいゲーム開発者向けのツールについて、Unity と提携したことを明らかにした。このニュースを受けて、Unity の株価はカンファレンスの後、20%近く上昇した

【via VentureBeat】 @VentureBeat

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