病院向けスマホとDX「日病モバイル」運営、シリーズCでデット含め39億円を調達

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「日病モバイル」の端末イメージ
Image credit: Frontier Field

医療機関向けのスマートフォンサービス「日病モバイル」の開発・提供するフロンティア・フィールドは4日、シリーズ C ラウンドで39億円を調達したと発表した。このラウンドはスズケン(東証:9987)がリードし、インベスターとし、NCB ベンチャーキャピタル、株式会社大塚製薬工場、PARAMOUNT BED-SBI Healthcare Fund、山梨中銀 SDGs ファンドが参加した。なお、調達金額には、みずほ銀行からのデットが含まれる。これは、2022年6月のシリーズ B ラウンドに続くものだ。

フロンティア・フィールドは2016年7月、NTT ドコモ出身で、医療データベース大手の日本アルトマークで事業部長を勤めた佐藤康行氏により創業。全国各地の医療機関に対して、セキュアな環境下でのスマートフォンサービス日病モバイルを提供している。

多くの医療機関では医療従事者間のコミュニケーションに PHS や 紙・FAX が利用されてきたが、2021年1月に PHS の公衆網が停波となり、PHS 市場は縮小傾向にある。2024年4月からは医師の働き方改革が施行され、時間外労働時間の上限規制が適用されるため、医療機関におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)が急務となっている。フロンティア・フィールドは2020年、医師や看護師の業務 DX を促進し、働き方改革に貢献するために、日病モバイルをローンチした。

日病モバイルは、職員間の通話やコミュニケーション機能、ナースコールや電子カルテとの連携機能などを備えており、現在約60病院と2万人以上の医療従事者に利用されている。今後は、単なる通話や PHS の代替としてだけでなく、あらゆる医療システム、医療機器、医療従事者をつなぐハブとして機能し、医療現場におけるコミュニケーションや情報共有の手段として大きな価値を持つサービスだ。同社では調達した資金を活用して、日病モバイルの利便性と利用価値を向上させることに注力する。

via PR TIMES    Summarized by ChatGPT

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