タイとインドネシアで医療と手術のマケプレ展開、「HDmall」がFEBE Venturesから資金調達——ベトナム進出へ

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HD の皆さん
Image credit: HD

バンコクに本社を置き、タイインドネシアで医療と手術のマーケットプレイス「HDmall」を運営する HD は、ベトナムの VC 企業 FEBE Venturesから「多額の投資」を受けた。取引規模は明らかにされていない。

自らを「手術のための Airbnb」と表現する HD は、この資金により、東南アジアの新興市場において、リーチを拡大し、市場での存在感を深めることができる。

今回のラウンドは、1月のPartech Partners、M Venture Partners、AC Ventures、iSeed、Orvel Ventures からの600万米ドルの資金調達と、新しい選択手術製品「HDcare」のローンチに続くものだ。

HD は2019年、Sheji Ho 氏、Aditya Jamaludin 氏、Raya Chantaramungkorn 氏(全員が、タイの e コマースイネイブラー大手 aCommerce の元トップエグゼクティブ)らと、Frankie Shum 氏(元 Ardent Capital)によって共同創業した。HDcare は、患者と病院、診療所、手術室、外科医をつなぐと同時に、医療資金調達ソリューションを提供し、手頃な医療や手術へのアクセスを高めている。

HDcare は、病院やクリニックの手術室の利用率を高めるために、医療提供者(その多くはすでに HDmall のプラットフォームを利用している)と協力している。

同社は、大病院を含む1,500の医療機関と提携している。現在までに25万人以上の患者にサービスを提供している。

2022年11月のサービス開始以来、HDcare の患者需要は30倍に伸びているという。同社は今年末までに黒字化を達成することを目指している。

HD CEO 兼共同創業者 Ho 氏は、次のように述べている。

FEBE のネットワークと市場に関する専門知識は、人口1億人を擁し、当社の医療市場や手術ソリューションに合致する医療エコシステムを持つベトナムへの進出を加速させるだろう。

FEBE は最近、Johnson & Johnson MedTech と戦略的パートナーシップを締結した。これは、HD の HDmall と HDcare プラットフォーム上で手術を行う医療従事者や外科医の手術スキルを向上させることを目的としている。この提携は、ハイテクで革新的な外科手術への患者のアクセスを増やし、患者の転帰を改善し、医療サービスのコストを削減することを目的としている。

【via e27】 @E27co

【原文】

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