社内ナレッジ共有ツール「Qast(キャスト)」を運営する Any は8日、「ナレッジマネジメント白書 2023」を発表した。これは同社が、従業員300人以上の企業の社員1,000人を対象に行った調査結果をもとに、ナレッジマネジメントに関する認知度と企業の取り組み状況についてまとめたものだ。DX(デジタルトランスフォーメーション)を推進するためのナレッジマネジメントの重要性を明らかにすることを目的としている。
「ナレッジマネジメント」とは、個人が持つ知識・経験・ノウハウなどの「ナレッジ」を組織全体で共有することで、生産性向上や新たな価値創出に繋げる経営手法だ。個々の知識を組織内で共有・活用することで、業務効率化やチームワークの強化が期待され、無駄なコスト削減や組織全体の学習能力向上、新たな価値の創出に寄与するとされている。調査結果によれば、ナレッジマネジメントを実践する企業の約8割のビジネスパーソンが効果を実感し、経営課題解決のカギとして高い評価を受けていることがわかった。
具体的な事例としては、複数の営業担当者が同一の顧客に営業をかけてしまったり、機械操作のコツを知らないために無駄な時間が発生してしまうといった問題を、ナレッジマネジメントを通じて解決できることが挙げられる。また、データベース化によって誰でも必要な情報を素早く引き出せるようにすることで、業務の属人化を防ぎ、問題を早期解決することが可能となる特徴も強調されている。なお、ナレッジマネジメント白書 2023 は any の Web サイトからダウンロードできる。
any は、アイモバイルやグッディア出身の吉田和史氏が2016年10月に創業。2018年7月に社内 Q&A サービスとして Qast をβローンチした。以降、2019年6月に GazelleCapital から(ラウンドと金額は不明)、2020年4月にプレシリーズ A ラウンドで6,500万円、2021年6月にデットを含め1億5,000万円(ラウンド不明)。2022年6月にシリーズ A ラウンドで4.5億円を調達している。Qast の導入社数は、2023年7月時点で5,000社を超えている。IVS 2021 Fall in 那須の LaunchPad では5位に入賞した。
via PR TIMES Summarized by ChatGPT
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