
本稿はKDDIが運営するサイト「MUGENLABO Magazine」に掲載された記事からの転載
グリッジは音楽業界のグローバルDX事業を推進しています。代表取締役の籔井健一さんはベトナムのホーチミンからオンラインで登壇しました。音楽業界はラジオやCD、ポータブルオーディオプレイヤー、スマホ、サブスクなどのイノベーションがもたらされるたびに、大きく変化してきました。現代における音楽は、SNSの普及により聴くものから使われるものに変わりつつあります。
そうした状況のなか、日本の音楽業界には3つの課題があるといいます。少子高齢化とDXの遅れ、グローバルに展開できていないことです。原因として国内外で活躍する人材が不足していることを挙げました。その解決策としてグリッジが提供するのが、音楽のグローバルDXを通じて外貨を獲得するサービスです。
経団連は2033年までに日本発コンテンツの海外市場規模を20兆円にする目標を掲げています。これにあわせてグリッジは、海外でのデジタルマーケティング、海外KOLバンク、オフラインでの海外進出支援の3つのサポートを展開中です。日本有数のレコード会社と連携し、国内トップクラスの音楽IPを海外に届けているそうです。
グリッジの最大の特徴は、世界各国に点在する日本のIPやカルチャーが好きなクリエイター100人と連携していることです。彼らはデジタルマーケティングのスキルも有しているため、日本発ではなく現地発の事業展開を可能とします。
ASEANでの展開に強みがある。人口やマーケット規模が成長軌道にあるインドネシアやホーチミンなどに支店を設置し、現地のデジタルマーケ人材を獲得している。ただ、日本のIPやカルチャーはASEANに限らず世界中で高い人気があるため、世界各国のマーケットに対してアプローチしていきたい。(薮井さん)
ビジネスモデルは業界初の外貨獲得モデルを採用しています。具体的には、国内企業から月額および単発で収益を獲得しつつ、海外でオンラインとオフラインのビジネスを構築し、獲得した外貨を分配するというものです。新型コロナウイルスの沈静化に伴い、海外展開のニーズが加速しており、それとともに、グリッジの事業も成長を続けているそうです。
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