日本の伝統工芸を世界に届けるブランド創出支援「イキルカテ」/Monthly Pitch! スタートアップの扉

SHARE:
大塚岳朗さん

本稿はベンチャーキャピタル、サイバーエージェント・キャピタルが運営するサイトに掲載された記事からの転載。毎月第2水曜日に開催される Monthly Pitch へのピッチ登壇をご希望の起業家の方、オーディエンス参加をご希望の起業家の方の応募はこちらから

サービス概要:「日本の伝統工芸をアップデートし、『伝統の継承』と『誇りの回復』に貢献する」をミッションに掲げ活動するのは、イキルカテ。同社は現代の社会的潮流に合わせた商品企画・ブランディングを通して、伝統工芸をアップデートする会社です。イキルカテが手掛けた案件に、シルク織物の老舗「小倉織物」のファクトリーブランド「OGURA」が挙げられます。小倉織物は石川県小松市のシルク織物の老舗で、同社が手掛けたスカーフは東京五輪開会式にて小池都知事が巻いていたアイテムです。イキルカテは、そんな小倉織物初となるラグジュアリー・ファクトリーブランドの立ち上げを支援しました。今後も、OGURAのような案件を仕掛けていきます。

Monthly Pitch編集部はココに注目:イキルカテは、代表の大塚さんと取締役の小林太一さんによって設立されました。2人とも職人気質の家系で生まれ育ったこともあり、日本の伝統工芸が日々失われていくことに強い危機感を抱いていたと言います。

大塚さんは、日本から世界的なブランドが輩出されにくい理由を2つ上げました。1つ目に、デザインを含めたブランディングが苦手なこと。現代のニーズに合わせた商品設計・ブランディングができていないと主張します。2つ目にビジネスモデル。伝統工芸各社は昔ながらの商流をアップデートしていないと指摘します。

このような現状を打破すべくイキルカテは、現代の社会的潮流に合わせた商品企画・ブランディングを通して、伝統工芸のアップデートを目論みます。上で紹介した小倉織物によるOGURAのようなファクトリーブランド立ち上げを支援し、またこれまでの商流に頼らず、自ら販路も開拓。消費者からのフィードバックを商品開発へ反映しているのも特徴です。

取締役の小林氏が現在、石川県小松市の自治体の任期付き職員に赴任している縁を活かし、北陸を中心とした職人・ブランドの開拓に取り組みます。

BRIDGE Members

BRIDGEでは会員制度の「Members」を運営しています。登録いただくと会員限定の記事が毎月3本まで読めるほか、Discordの招待リンクをお送りしています。登録は無料で、有料会員の方は会員限定記事が全て読めるようになります(初回登録時1週間無料)。
  • 会員限定記事・毎月3本
  • コミュニティDiscord招待
無料メンバー登録