LA発海藻テックスタートアップのCashi Cake、370万米ドルをシリーズA1調達——⿃取県産業技術センターと特許申請

SHARE:
「MISAKY.TOKYO(ミサキ・トウキョウ)」と「OoMee(うーみー)」
Image credit: Cashi Cake

※この記事は英語で書かれた記事を日本語訳したものです。英語版の記事はコチラから

ロサンゼルスを拠点に、和菓子 D2C「MISAKY.TOKYO(ミサキ・トウキョウ)」や海藻機能性飲料「OoMee(うーみー)」を展開する Cashi Cake は21日、シリーズ A ラウンドの 1st クローズで370万米ドルを調達したと発表した。このラウンドに参加したのは、三菱食品(東証:7451)、三井住友海上キャピタル、SMBC ベンチャーキャピタル、名前非開示のベンチャーキャピタル、山本正喜氏(Chatwork 代表取締役 CEO)、高間慎一氏(エンジェル投資家)、森和孝氏(One Aisa Lawyers 国際弁護士)、金子裕氏(適格機関投資家)、三宅裕之氏(シナジープラス 代表取締役)。

これは同社にとって、2回にわたって実施したエンジェルラウンド(約6,000万円を調達)、2022年月に明らかになったシードラウンドの 1st クローズ(2nd クローズは発表されていないので、実質的にこれがシードラウンドの最終クローズと見られる)に続くものだ。今回の調達を受けて、Cashi Cake の累積調達額は560万米ドルに達した。なお、前回のシードラウンドでは、千葉道場ファンド、ココナラスキルパートナーズ(CSP)、Headline Asia、奥田浩美氏、村上臣氏などが投資家として名前が明らかになっていたが、ここに微細藻類フードテックのユーグレナ(東証:2931)が参加していたことが明らかになった。

三木アリッサ氏
Image credit: Cashi Cake

Cashi Cake は2019年9月、三木アリッサ氏によりロサンゼルスで創業。海藻寒天を加工する技術を用いて、ハイエンドな和菓子 D2C ブランドを展開している。アカデミー賞・エミー賞前夜祭への出店、キム・カーダシアンのフレグランスブランド「KKW」とのコラボ、フードマガジン「Bon Appétit」への掲載を経て、Tiktok ブランドアカウント(Misaky.Tokyo)のフォロワー140万人を実現している。同社では今回調達した資金を、MISAKY.TOKYO と OoMee の事業拡大に伴う採用費と人件費、機能性海藻パウダーや特許の販売を行う B2B 事業の商品開発と特許開発に充てる。

また、Cashi Cakeは、鳥取県産業技術センターと共同特許を申請することも明らかにした。同社では、海藻から作り出した膜で醤油を包む技術を保有する鳥取県産業技術センターの技術を応用し、高濃度アルコールを包み込む技術を開発することで、あらゆる素材にも対応するプラスチック代替品を提供する。これまで海藻に含まれる食物繊維で高濃度アルコールを包み込むカプセル化は困難だったが、新技術により、高アルコール(テキーラ、ジン、ウィスキー、日本酒など)や低 pH 液体(オレンジジュースなど)を自由な形や大きさに包むことができるようになる。口の中で噛んだ時の膜が弾ける新食感の実現、食べられる容器の開発などが期待される。

via PR TIMES

BRIDGE Members

BRIDGEでは会員制度の「Members」を運営しています。登録いただくと会員限定の記事が毎月3本まで読めるほか、Discordの招待リンクをお送りしています。登録は無料で、有料会員の方は会員限定記事が全て読めるようになります(初回登録時1週間無料)。
  • 会員限定記事・毎月3本
  • コミュニティDiscord招待
無料メンバー登録