シリコンバレーを拠点に、アーリーステージのデジタルメディアやエンターテインメント分野のスタートアップに投資するファンド「GFR Fund」は1日、2022年2月に組成した3号ファンドを5,350万米ドルの調達でクローズしたと発表した。
3号ファンドには、日本から、MIXI(東証:2121)、マルハンキャピタルマネジメント、スクウェア・エニックス・ホールディングス、ディー・エヌ・エー(東証:2432)、GameWith(東証:6552)、 バンダイナムコエンターテインメント、セガサミーホールディングス(東証:6460)、名前非開示の出版社複数などが参加した。
GFR Fund はこれまでに、1,830万米ドルの1号ファンドから22社(2016年組成)、2,500万米ドルの2号ファンドから31社に投資を実行している。今回クローズした3号ファンドからは2022年2月から投資を開始しており、すでに20社に投資を実行している。GFR Fund の AUM(運用総資産高)は、9,680万米ドルに達した。
同社のこれまでの出資先のイグジットには、バーチャルファッションブランドの RTFKT(Nike が2021年12月に買収)、アバター技術を提供する Loom.ai(2020年12月に Roblox が買収)や Alter(以前の名前は Facemoji、Google が2022年8月に買収)、VR ゲームを制作する Spaces(2020年8月に Apple が買収)がある。
また、ソーシャル VR プ ラットフォーム「VRChat」、ジェネレーティブ AI アプリを運営する Wombo などの初期投資家としても知られる。今回の3号ファンドには、これまでに GFR Fund が出資しイグジットを果たした RTFKT や Alter などの創業者も出資しているという。
GFR Fund マネージングパートナーの筒井鉄平氏によれば、GFR Fund の投資先の創業者の中には、日本のアニメやサブカルチャーなどに興味を持っている人も少なくなく、このことが、日本の IP ホルダーやエンターテインメント企業を LP に擁する GFR Fund からの出資を受ける上で、一つの呼び水になっている可能性はあると語ってくれた。
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