核融合炉部品の部品開発を行う京都フュージョニアリングは11日、シリーズ C エクステンションラウンドで15.6億円を調達したと発表した。このラウンドには31VENTURES(三井不動産とグローバル・ブレインによる運営)、京都キャピタルパートナーズ、フジクラ(東証:5803)が参加した。
これは同社にとって、2023年5月に実施したシリーズ C ラウンドに続くものだ。今回の調達を受けて、京都フュージョニアリングのシリーズCラウンドでの調達額は120.6億円に、同社の累積調達額は137.4億円に達した。
京都フュージョニアリングは2019年創業。京都大学の研究成果を基盤に、核融合エネルギープラントの開発を行っている。
研究開発における象徴的なプロジェクトとして、世界初の核融合発電試験プラント「UNITY」の建設がある。このプラントは放射性物質を使用せず、核反応も発生させないため、核的事故や放射性物質の漏洩のリスクがないという。
日本国内では「UNITY-1」を、カナダではCNLと共に「UNITY-2」を進めており、同社事業の中核となる「Thermal Cycle System(熱サイクルシステム)」および「Fuel Cycle System(燃料サイクルシステム)」の技術成熟度の向上およびその確立に取り組んでいるという。
また、事業の柱の一つであるプラズマ加熱システム「ジャイロトロン」に関しては、アメリカのジェネラル・アトミクスからの受注を獲得し、今後も複数の研究機関との連携を強化していく方針だという。
同社は今回の調達を受け、UNITY-1プロジェクトなどの研究開発を強化し、新たな技術の確立と成熟度向上を図るとしている。また、グローバル市場における大型案件の受注拡大や、運転資金の確保を行い、技術開発とグローバル市場での事業展開をさらに加速する計画だ。
via PR TIMES Summarized by ChatGPT
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