ジェンダーニュートラルコスメ「LAKA」、同業グダイグローバルが49億円で買収など——韓国スタートアップシーン週間振り返り(6月17~23日)

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Image credit: LAKA Cosmetics

6月17日~6月23日に公開された韓国スタートアップの調達のうち、調達金額を開示したのは13件で、資金総額は2,233億ウォン(約257億円)に達した。

企業名 産業分野 調達額 ラウンド 投資家
Eleven Liter
(십일리터)
ペットのホームケアサービス 非公開 助成金 TIPS(政府スタートアップ支援事業)
ETS
(이티에스)
二次電池組立工程装置 200億ウォン(約23億円) シリーズD Atinum Investment、KB Investment、韓国投資パートナーズ、DA Value Investment、Daesung Startup Investment
Nation A
(네이션에이)
生成AI 20億ウォン(約2.3億円) プレシリーズA ミレ科学技術持株、ハナ証券、Magna Investment、Infobank
LAKA Cosmetics
(라카코스메틱스)
ジェンダーニュートラルコスメブランド 425億ウォン(約49億円) M&A Goodai Global
itruck
(아이트럭)
貨物中古車オンライン取引プラットフォーム 10億ウォン(約1.2億円) シリーズA Hankook & Company
Nota
(노타)
AI最適化軽量化 300億ウォン(約35億円) シリーズC Stick Ventures、LB Investment、Stick Ventures、KDB韓国産業銀行、ミレアセット証券、Stone Bridge Ventures、LB Investment、Intervest、DS Investment Partners
Uniqconn
(유니컨)
システム半導体 100億ウォン(約12億円) シリーズA 斗山投資、ハンファ投資証券、SV Investment、R&S Venture Capital
bitsensing
(비트센싱)
レーダーソリューション 350億ウォン(約40億円) シリーズB HL Mando、KDB韓国産業銀行、IBK韓国中小企業銀行、Woori Financial Capital、Life Asset Management、SCL Investment
Mongta Media
(몽타미디어)
広告ソリューションの制作 非公開 M&A Hypermind
LDCarbon
(엘디카본)
資源循環・原料再生 400億ウォン(約46億円) シリーズC Woven Capital、Meritz Securities、Investwith、IBK韓国中小企業銀行、Zero One、Elohim Partners、New Main Capital
AES Tech
(에이이에스텍)
エコエネルギー 40億ウォン(約4.6億円) プレシリーズA Schmidt、L&S Venture Capital、Intervest、Leverage、檀国大学技術持株
FUST Lab
(퍼스트랩)
高度酸化工程装置 非公開 助成金 TIPS(政府スタートアップ支援事業)
Ailive
(아이리브)
3Dコンテンツの作成 非公開 助成金 TIPS(政府スタートアップ支援事業)
Bread & Rose
(브레드앤로즈)
ブランドコマース 非公開 M&A Fast View
MIRI D.I.H
(미리디)
デザインSaaS 110億ウォン(約13億円) シリーズB Kiwoom Private Equity、IBK韓国中小企業銀行、新韓ベンチャー投資
Gru Company
(구루컴퍼니)
ウェブトゥーン・ウェブ小説ソリューション 非公開 プレシリーズA 韓国投資アクセラレータ、Thanks Ventures
Mimetics
(미메틱스)
美容医療ソリューション 非公開 助成金 TIPS(政府スタートアップ支援事業)
Ecobios
(에코비오스)
微生物バイオ専門企業 非公開 助成金 TIPS(政府スタートアップ支援事業)
Beyond DX
(비욘드디엑스)
マルチ統合分析ソリューション 非公開 助成金 ディープテックTIPS
Uproot Company
(업루트컴퍼니)
ブロックチェーン 非公開 助成金 TIPS(政府スタートアップ支援事業)
Intelliz
(인텔리즈)
AIマシンビジョンプラットフォーム 非公開 助成金 TIPS(政府スタートアップ支援事業)
DMS Chemical
(디엠에스케미칼)
高純度ケイ酸ナトリウムの製造 非公開 助成金 TIPS(政府スタートアップ支援事業)
CVRN CLUB
(캐번클럽)
薄毛治療デジタルヘルスケア 非公開 助成金 TIPS(政府スタートアップ支援事業)
HFBG
(에이치에프비지)
eコマース 20億ウォン(約2.3億円) 韓国信用保証基金、国民銀行
Medicos Biotech
(메디코스바이오텍)
難治性創傷治療薬 100億ウォン(約12億円) Rokline Health
Euler Robotics
(오일러로보틱스)
物流ロボット 非公開 ユンミン創意投資財団、Mega Study
Trenbe
(트렌비)
高級プラットフォーム 非公開 シリーズE IMM Investment、韓国投資パートナーズ、Atinum Investment、Murex Partners、SL Investment
Kristin
(크리스틴컴퍼니)
靴製造プロセスプラットフォーム 非公開 助成金 スケールアップTIPS
GRINDA AI
(그린다에이아이)
金融特化LLMによるAIソリューション 非公開 助成金 TIPS(政府スタートアップ支援事業)
ROTOTO bebe
(로토토베베)
幼児・子供服ブランド 158億ウォン(約18億円) M&A Company K Partners
Practical
(플랙티컬)
エドテック 非公開 韓国技術保証基金

スタートアップ投資

  • 資源循環および原料再生専門企業 LDCarbon(엘디카본)が400億ウォン(約46億円)を調達した。廃タイヤから原料を抽出して生産する再生カーボンブラックを主な製品として、主にタイヤやゴム配合剤、インクなどの原料として使用する。資金を利用して資源循環および熱分解技術を活用した新規設備構築を計画している。
  • bitsensing(비트센싱)が350億ウォン(約40億円)を調達した。2018年に自動車レーダー専門家として設立し、自動車グレードのレーダー技術を基盤に自動運転、スマートシティ、デジタルヘルスケアなど多様な分野に活用されるソリューションを開発している。
  • AI 最適化スタートアップの Nota(노타)が300億ウォン(約35億円)を調達した。デバイスに最適化されたエッジおよびオンデバイス生成型AI技術に特化した企業で、AI半導体企業向けに高性能生成型AIモデルの最適化技術提供を計画している。
  • Uniqconn(유니컨)が100億ウォン(約12億円)を調達した。次世代伝送ソリューションを開発する無線通信半導体スタートアップで、投資誘致を通じて量産・供給と製品の商用化に集中する計画だ。

トレンド

主要 VC10名に投資環境を尋ねてみた

今年の半分が過ぎた時点で、スタートアップ向けベンチャーキャピタルは投資環境についてどのように考えているのだろうか。スタートアップエコシステムの構成員が集まった「Startup Ecosystem Conference 2024(스타트업 생태계컨퍼런스 2024)」に参加した国内外の投資家10名に、現在の投資市場に対する意見や投資関心分野、そして彼らが抱える悩みなどについて聞いてみた。

投資家の大半は昨年より投資環境が良くなったが、完全な回復ではないと見ている。しかし、環境に関係なく優秀な人材とレベルの高いチームが継続的に現れている現状を肯定的に評価している。

Primer のクォン・ドギュン氏は「大企業や良い会社出身者が創業の最前線に多く参入しており、市場が悪い時に創業することが成功の可能性が高い」と述べた。

Bluepoint Partners 本部長のファン・ヒチョル氏は、「多くの創業関連情報を通じて創業者の水準が向上した」とし、「今後は投資会社の競争力が何であるかについての検討が必要だ」と話した。

グローバル投資家は韓国のスタートアップ企業価値が高すぎると口を揃えた。

Shorooq Partners シン・ユグン氏は「外国から見ると韓国のスタートアップのバリュエーションが驚くほど高い」とし、「モテ(母体)ファンド、国策銀行などが市場規模を育てており、同様の海外企業と比較した際、国内スタートアップは低い売上高にもかかわらずバリュエーションが高すぎる状況」と指摘した。

Korelya Capital 代表の Pierre Joo 氏も「グローバル投資家と話してみると、国内スタートアップの価値が高すぎると評価されているという話をよく聞く」と述べた。

投資分野ではAI分野が断然人気だ。グローバル市場でもAI以外には投資が行われていない状況であり、国内でも同様だ。ただし、多くの投資家がFoundationのようなモデルについては国内スタートアップが有利ではないと見ている。

Translink Investment のチーム長イム・ソンホ氏は、「B2B SaaS ソリューションを集中的に見ている」とし、「まだ国内 SaaS は海外ほど成熟段階ではないが成長可能性が高い」と話した。

グローバル・ブレイン韓国代表のイ・ギョンフン氏も、CRM SaaS などのバーティカル SaaS や韓国が競争力を持つコンテンツ分野への投資に高い関心を示した。

AI 以外の消費財に目を向けているところもある。

韓国投資パートナーズ投資理事のイ・ギョユク氏は「韓国が強みを持つ化粧品分野にも関心を持っている」と明かした。

Altos Ventures も AI、B2B SaaS 投資を続ける一方、ビューティー分野なども注目していると答えた。

投資段階によって抱える悩みも異なっていた。

Mashup Ventures 代表のイ・テギョン氏は、「投資の保守化が続き、初期投資会社の後続投資が円滑に行われないという悩みがある」と述べた。

IMM Investment 常務のムン・ヨジョン氏は、最近、バイオ企業の上場が行われていないという困難について言及した。

最近多く議論されているベンチャーキャピタルのグローバル進出については、懐疑的な反応と必要性を訴える意見に分かれた。懐疑的立場は、投資はローカルに強みを持つところでしか成功しないため、競争力が落ちるという説明だ。直接的に海外で競争するというよりは、トレンドと情報収集のルートとして活用しているという回答もあった。

一方で、韓国が強みを持つ分野で投資成功事例を作ったベンチャーキャピタルなら海外スタートアップでも関心を持てるという意見や、長期的に海外で実績を積むことは肯定的だという意見もあった。

【via StartupRecipe】 @startuprecipe2

【原文】

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