Quest2登場:Facebookに求められるもの(3/3)

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本誌GamesBeatのDean Takahashi氏がOculus Quest 2を試す/Image Credit: Marla Takahashi

(前回からのつづき)先月、Facebookアカウントの必要性が発表された時、人々はパニックになり、まだ騒動は収まっていない。昨日だけでも、 UploadVR(編集部注:VR専門媒体)の友人たちは、Facebookアカウントを必要とすることは、Quset 2の絶賛への見出しに対する「ヘッドライン級」の注意事項であると語っている。ちなみに他のメディアは声高に「Facebookening(全部Facebookにしてやるぜ)」を叫んでいる。

これは単にメディアが生み出した怒りではない。ディスカッションフォーラムやツイッターでもすぐに同様の懸念が噴出しており、Facebookのこれまでのことを考えると自業自得ではないかと思う。

オリジナルのQuestの時にもいくつか疑問があったが、私は取材目的で購入し、Oculusがその寿命を終えるまでに提供した無料ソフトウェアのアップグレードの多くに感銘を受けた。Dean氏がハンズオンで語ったように、私は他のどのVRヘッドセットよりもQuestを使用していた。しかし、新しいFacebookアカウントポリシーが発表された瞬間、私はQuestを売却してしまった。

数十億人規模のユーザー数を誇る同社のFacebookアカウントをもう一つ増やしたくないというのは、やや極端に思えるかもしれない。また、Quest 2 の価格対性能比が、初代Questよりも優れていて、企業や一般消費者へ大きく普及することになるだろうことについても認めている。

私は(記事を書くという)職業上の理由から、鼻をつまんででもQuest 2を使わざるを得なくなるかもしれない。

沈黙が共犯というならば、何も言わないことはやはりできない。

FacebookはOculus Quest 2とその後継機で世界を変える可能性を持っている。その変化は、Facebookで起こった偏屈者、詐欺師、嘘つきと同じくらい恐ろしいものになるかもしれないし、人々が毎日Instagramでシェアしている写真や動画と同じくらい説得力のあるものになるかもしれない。FacebookがもたらしたもののためにFacebookを非難するのではなく、この企業が現時点で真に必要とされる迅速かつハードな改革を行ってくれることを切に願っている。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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