もう一つの世界「Facebook Horizon」:メタバースをつくる数々のテスト(3/6)

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Facebook Horizonで撮ったセルフィー/Image Credit: Facebook

※編集部注:本稿はGamesBeat編集部によるメタバース「Facebook Horizon」特別インタビューのつづき(前回はこちらから)。

GamesBeat: 映画鑑賞のようなものを用意する予定はありますか?それともユーザーが作ることを期待していますか?

Grant: 今のところ、Horizonには動画を再生する手段がありません。ベータ版の良いところは、人々が求めているものを知ることができるところです。最も要望の多いものを最優先にすることができます。

このバーチャルな世界では何でも自分でやることができますーー私たちがユーザーを刺激し、アクティビティを提供する一方で、クリエイター自身がコミュニティを築くこともできます。テンプレートも用意しています。Horizonを始めたら、まずはパズルテンプレートを使うとよいでしょう。このテンプレートには脱出部屋で使うダイアル錠が用意されています。将来的には映画館テンプレートも用意するかもしれません。

ユーザーはテンプレートを使ったり修正したりしてカスタマイズできるのです。初心者も簡単に作れる環境を提供する一方で、映画館のようなスペースに隠しプログラムを埋め込みたいユーザーにはアクセスしやすいクリエイションツールを提供し、容易にカスタマイズできるようにしたいと考えています。

GamesBeat: 最大で何名が一カ所に集まれますか?

Grant: 現段階では4〜8名です。人数はクリエイターがワールドを作るときに決められます。それ以上の人数がワールドに入ろうとすると、リアルタイムに複製が作成されます。ワールドが複製され設定人数よりも多くの人々が入ることができる、という仕組みです。どんな種類のアクティビティが最も求められているかを調べ、いずれは人数を増やしていきたいと考えています。

GamesBeat: スペースを追加購入したり、より大きなグループを購入したりすることはできますか?

Grant: 今は売買機能はありません。目下、技術的な限界もありますが、プロダクトとしてそうしています。前にも触れたように、私たちは友情やつながりを築く手助けをしたいのです。作り上げたワールドの中で、さまざまなものをやりとりしたり生き生きと動かしたりすることができます。多くの人々をワールドに呼び込んでいくと、ワールドそのものは静的になっていきます。非常に多くのものが同時に動くからです。

私たちは数多くのテストも行っています。先週(9月第2週)、ステージに立ったり、それを人々が観覧したりできるオープンマイクナイトのテストをしました。参加者は15人ほどで、彼らのサイズ感について調べました。人が集まれば集まるほど、課題にぶつかります。たとえば、マイクを持っている人の声だけ大きくしたい、とか。

私たちは、時間をかけて、そうした要望を叶える機能がどのようなものかを調査したいと考えています。ミートアップで人々の手助けをすることは、私たちが楽しみにしている活動の1つです。ユーザーがスペース内でより大きなグループを作れるようにするため、適切な手立てを見つけたいと思っています。(次につづく)

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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