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カカオが韓国最大のデジタル音楽配信サービス「MelOn」を約1,800億円で買収、メッセージング・プラットフォームとの統合で世界進出へ

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カカオが、韓国最大のデジタル音楽配信サービス「MelOn(멜론)」を運営する LOEN Entertainment(로엔엔터테인먼트、KOSDAQ: 016170)の株式持分76.4%を1兆8,700億ウォン(約1,800億円)で買収したと発表した。カカオは、今回の買収により、LOEN の音楽コンテンツとカカオのモバイルプラットフォームを組み合わせた新たな市場を創出する計画で、音楽制作者のコンテン…

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カカオが、韓国最大のデジタル音楽配信サービス「MelOn(멜론)」を運営する LOEN Entertainment(로엔엔터테인먼트、KOSDAQ: 016170)の株式持分76.4%を1兆8,700億ウォン(約1,800億円)で買収したと発表した。カカオは、今回の買収により、LOEN の音楽コンテンツとカカオのモバイルプラットフォームを組み合わせた新たな市場を創出する計画で、音楽制作者のコンテンツ・エコシステムを拡大し、競争力のあるコンテンツで世界進出を模索する。

カカオは、今回の買収資金を確保するために、LOEN の既存株主である Star Invest Holdings(스타 인베스트 홀딩스)らから7,500億ウォン(約730億円)を調達しており、残りを自己資金と引受金融により工面する。必要に応じて外部投資家からの資金調達も進める計画だ。

(編注:LOEN は2013年7月に Affinity Equity Partners の子会社である Star Invest Holdings が、韓国のモバイル大手 SK Planet から2億3,900万ドル(約290億円)で買収している。LOEN は韓国の K-POP アーティストや有名俳優が所属する複数の芸能事務所の株主でもある。SK Planet は、Star Invest Holdings に対し、競合となる同業の通信会社への LOEN 売却を禁じたとされ、このため、売却先を探していた Star Invest Holdings が、カカオへの買収資金の融通に応じたと考えられる。)

カカオは、モバイル時代の重要な成長動力の一つであるコンテンツプラットフォーム事業に注目してきた。そのために「1boon(1분)」などのモバイルコンテンツプラットフォームの拡大、「Daum TV Pot(Daum tv 팟)」を活用した動画コンテンツの強化を進めており、最近ではカカオのページから有料モバイルコンテンツプラットフォームを成功させた、「Podotree(포도트리)」を買収し子会社化している。

カカオの代表を務めるイム・ジフン(임지훈、英語名:Jimmy Rim)氏は、次のようにコメントしている。

音楽はモバイル時代に最も愛されるコンテンツで、一曲が一世代のライフスタイルを変えたり、全世界の大衆文化に大きな影響を与えるほど強力な力を持つ。カカオのモバイルプラットフォーム競争力と、LOEN が持つ音楽コンテンツをあわせることで生み出される無限のシナジーが、世界進出のための良い機会を提供するだろう。

MelOn は360万人の有料ユーザを有しており、韓国国内のデジタル音楽市場で市場シェア1位の座を誇っている。

【原文】

【via BeSuccess】 @beSUCCESSdotcom

Daum Kakaoが、KCube Venturesのイム・ジフン氏を次期代表に内定

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Daum Kakao が、KCube Ventures(케이큐브벤처스)の代表を務めるイム・ジフン(임지훈、英語名:Jimmy Rim)氏を次期代表に内定したと発表した。Daum Kakao は急速に変化するモバイル時代にスピーディーに対応すべく、共同代表体制から単独代表体制へと移行し、Daum と Kakao の合併後本格的なシナジーを出すための戦略的決定を下したと説明した。 <関連記事> 韓国…

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Daum Kakao が、KCube Ventures(케이큐브벤처스)の代表を務めるイム・ジフン(임지훈、英語名:Jimmy Rim)氏を次期代表に内定したと発表した。Daum Kakao は急速に変化するモバイル時代にスピーディーに対応すべく、共同代表体制から単独代表体制へと移行し、Daum と Kakao の合併後本格的なシナジーを出すための戦略的決定を下したと説明した。

<関連記事>

イム・ジフン氏は、次のように抱負を明らかにした。

モバイル時代の主役であるDaum Kakao の航海を担当することになり、心地よい緊張感と責任感を同時に感じる。Daum Kakao を韓国最大のモバイル企業にし、グローバル競争力を備えたリーディング企業にできるよう最善を尽くしたい。

イム・ジフン氏は KAIST(韓国科学技術院)産業工学科を卒業後、NHN企画室、Boston Consulting Group のコンサルタントを経て、Softbank Ventures の上級審査役を務めた後、2012年から KCube Ventures の代表取締役を務めてきた。サービスがリリースされる前に「人」に投資するスタートアップ投資家として、将来の成長の価値を発掘する優れた見識を持っていると評価されている。

特に、イム・ジフン氏は KCube Ventures を設立から3年で韓国を代表するスタートアップの専門投資VCに育て上げ、モバイル市場への深い洞察力と若い感覚を持った人物として広く知られている。モバイル・ゲームデベロッパの Fincon(핀콘)Red Sahara(레드사하라)、映画推薦サービス Watcha(왓챠)を提供する Frograms(프로그램스)、モバイル証券取引の Dunamu(두나무)など50以上のスタートアップに投資し、その中から1千億ウォン(約100億円)以上のバリュエーションを持つ企業を含め、数十倍にバリュエーションが上がった企業を多数輩出し、イム氏の優れた成果が認められてきた。

今回の単独代表体制移行と新代表の選定は、Daum と Kakao の合併後の文化的、組織的かつ有機的結合を終え、モバイル生活プラットフォーム競争力の基礎を磨いた、チェ・セフン(최세훈、英語名:Saehoon Choi)、イ・ソクウ(이석우、英語名:Sirgoo Lee)共同代表の積極的提案と推薦で行われた。

チェ・セフン共同代表は次のようにコメントしている。

Daum Kakao の出発を担い、真のモバイル時代への突入を担う幸せな経験だった。 これから始まる真のモバイル時代をリードしていく適任者と判断してイム氏を推薦した。Daum Kakao は、モバイル技術革新のアイコンになるだろう。

イ・ソクウ共同代表は次のようにコメントしている。

Daum Kakao は、モバイル時代の幕を開いたが、今後想像できない無限の可能性は、まだ始まったばかりだった。イム氏は Daum Kakao の新たなスタートのための最高の人材だ。 Daum Kakao のより速い成長を期待させてくれるだろう。

チェ・セフン、イ・ソクウ共同代表は、イム・ジフン氏が代表職を全うできるよう今後も積極的に支援する。

イム・ジフン氏は、9月23日の臨時株主総会と取締役会を経て Daum Kakao の正式代表に選任される予定である。

【via BeSuccess】 @beSUCCESSdotcom

【原文】

ヒト・カネ・場所が整いはじめた、韓国のスタートアップシーンの今を探る

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近年、韓国では、政府、大手企業、ベンチャーキャピタル、インキュベーターらのサポートのもと、起業家が増え、スタートアップ企業が次々と誕生し、スタートアップのエコシステム(生態系)が形成されつつあります。 とりわけ、韓国人起業家の台頭は、韓国のスタートアップコミュニティにとって大きな刺激となっています。化粧品に特化したオンラインショッピングサイトを運営する「MEMEBOX」の共同創設者で、最高経営責任…

2015年5月、ソウルで正式にオープンするコワーキングスペース「Google Campus Seoul」
2015年5月、ソウルで正式にオープンするコワーキングスペース「Google Campus Seoul」

近年、韓国では、政府、大手企業、ベンチャーキャピタル、インキュベーターらのサポートのもと、起業家が増え、スタートアップ企業が次々と誕生し、スタートアップのエコシステム(生態系)が形成されつつあります。

とりわけ、韓国人起業家の台頭は、韓国のスタートアップコミュニティにとって大きな刺激となっています。化粧品に特化したオンラインショッピングサイトを運営する「MEMEBOX」の共同創設者で、最高経営責任者を務めるハ・ヒョンソク(Hyungseok Dino Ha)氏もその一人。

2012年2月にMEMEBOXを創業して以来、ソウル・サンフランシスコ・上海の3都市にオフィスを構え、グローバル規模で事業を展開してきました。ハ・ヒョンソク氏は、自らの起業経験をふまえ、韓国のスタートアップ市場について、次のような見解を示しています。

MEMEBOXの共同創設者でCEOのハ・ヒョンソク氏
MEMEBOXの共同創設者でCEOのハ・ヒョンソク氏

「私は、韓国のスタートアップ市場を楽観的にみています。政府はスタートアップ企業を積極的に支援していますし、韓国には、優秀な人材が多くいます。また、ITC(情報通信技術)の発展により、高速の情報通信インフラが比較的安価なのも、利点だと思います。」

起業家やスタートアップ企業を資金面からサポートする動きも、より多様化してきました。「未来グローバルセンター(Born2Global)」をはじめとする韓国政府の起業支援プログラムのほか、2015年2月には、シリコンバレーの「500 Startups」が、韓国のモバイル系スタートアップを対象とする投資ファンド「500 Kimchi」を創設するなど、海外のエンジェル投資家やベンチャーキャピタルも進出。また、「Mashup Angels」や「K Cube Ventures」といった韓国発のベンチャーキャピタルも誕生し、スタートアップ企業の支援に取り組んでいます。

K Cube Venturesの創業者であるイム・ジフン(Jimmy-Jihoon Rim)氏は、韓国の起業家に対して、次のようなアドバイスを送っています。

K Cube Venturesの創業者でCEOのイム・ジフン氏
K Cube Venturesの創業者でCEOのイム・ジフン氏

「世界中の起業家がシリコンバレーに注目していますが、その分、競争が激しいのも事実。一方で、韓国には、まだ、ビジネス機会や市場が多くあります。国外にばかり目を向けるのではなく、韓国内で起業するという選択肢も、十分に検討する価値があるでしょう。」

また、最近、起業家やスタートアップ企業のためのリアルな場として話題になっているのが、Googleが運営するコワーキングスペース「Google Campus Seoul」です。2015年5月の正式オープンに先立ち、2015年4月16日には、テック系メディア「Techcrunch」との共同イベント「Meetup + Pitch-off: Seoul 2015」をソウルで開催。1000人以上が集まり、会場は大いに盛り上がりました。

Meetup + Pitch-off: Seoul 2015の会場の様子。ビールなどの飲み物を片手に、カジュアルなネットワーキングが行われていた
Meetup + Pitch-off: Seoul 2015の会場の様子。ビールなどの飲み物を片手に、カジュアルなネットワーキングが行われていた

Google Campus Seoulの代表を務めるイム・ジョンミン(Jeffrey Lim)氏は、リアルな場が果たすべき役割について、次のように述べています。

「韓国にスタートアップのためのエコシステムを根付かせるためには、互いに助け合い、支え合い、人と人とがどんどんつながっていくことが不可欠。Google Campus Seoulでは、コワーキングスペースやカフェ、イベントスペースといったリアルな場を通じて、フェイス・トゥ・フェイスでコミュニケーションしたり、同じ時間や空間を共有できる環境を提供したいと考えています。」

2015年3月、Google Campus Seoulの代表に就任したイム・ジョンミン氏
2015年3月、Google Campus Seoulの代表に就任したイム・ジョンミン氏

このようにスタートアップ企業のための“ヒト・カネ・場所”が徐々に整いはじめた韓国。今後は、「資産や環境をどのように活かし、事業の創出や成長につなげていくのか」が、より重要なポイントとなっていきそうです。

韓国のポータル/チャットアプリ大手Daum Kakaoが、独立系VCのKCube Venturesを買収

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韓国最大のウェブポータル Daum とチャットアプリのカカオトークを運営する上場企業 Daum Kakao は、アジア太平洋地域の数社、多くは韓国企業を支援しているアーリーステージVC の KCube Ventures(케이큐브벤처스)を100%買収したと発表した。 Daum Kakao は新しいアーリーステージファンドを立ち上げるべく、KCube Ventures に1,500万ドルを追加で資金…

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韓国最大のウェブポータル Daum とチャットアプリのカカオトークを運営する上場企業 Daum Kakao は、アジア太平洋地域の数社、多くは韓国企業を支援しているアーリーステージVC の KCube Ventures(케이큐브벤처스)を100%買収したと発表した。

Daum Kakao は新しいアーリーステージファンドを立ち上げるべく、KCube Ventures に1,500万ドルを追加で資金注入する見込みだ。また同時に KCube Ventures は Daum Kakao 傘下の VC になる。KCube Ventures はこの合併により、現在および将来の投資先スタートアップが、Daum Kakao の持つオンライン資産やビジネス経験からより多くの支援を享受できることを約束した。なお、KCube 自身は、今後も独立して運営されると説明している。

この進展は、先日、Daum Kakao が9,080万ドルの資産を持つ投資会社 K Venture Group を創設すると発表してからまもなくのことだ。Daum Kakao は Tech in Asia に対し、K Venture Group からは独立して運営されることを確認している。KCube Ventures に対する資金注入は、K Venture ではなく、Daum Kakao から行われる。

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Tech in Asia は、これまでに KCube Ventures から出資を受けたスタートアップを多く取り上げてきた。Twitter を Quora のような Q&A サービスにしてしまう Qaster、ゲーム開発会社の A-33 などがそうだ。そのほかには、映画推薦サービス Watcha(왓챠)を提供する Frograms(프로그램스)、同じ関心を持つ人々で繋がれるコミュニティ Vingle(빙글) などもある。

KCube Ventures は2012年に設立され、これまでに40以上のスタートアップに投資してきた。事業系の投資会社が評価を得られずスタートアップの最後の行き先と言われる中で、Daum Kakao は純然たる VC を迎えることで、この批判を交わせるのかもしれない。

今回の買収までには、Daum と Kakao の合併からまだ一年を経過していない。今回の買収は、成長するモバイルアプリ市場の一角を Daum が得ようとする動きとする見方もあった。Kakao Talk は国際展開に努力しつつも、依然として韓国内の市場を独占するアプリの位置に留まっている。

e27のMohan Belani氏とK Cubeのイム・ジフン氏
B Dash Camp 2013 Spring in Fukuoka で対談する、e27のMohan Belani氏(右)とKCube Ventures のイム・ジフン氏(左)

【via Tech in Asia】 @TechinAsia

【原文】

Asia Leaders Summit 2015: 東アジアから世界へ、日本と韓国のイノベーターたち

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これはシンガポールで開催されている、Asia Leaders Summit 2015 の取材の一部だ。 27日(金)、シンガポールの Marina Bay Sands Convention Center で、第2回目となる Asia Leaders Summit が開催されている。午前中のセッションでは、「Pitching East Asia: Innovators from Japan &amp…

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これはシンガポールで開催されている、Asia Leaders Summit 2015 の取材の一部だ。

27日(金)、シンガポールの Marina Bay Sands Convention Center で、第2回目となる Asia Leaders Summit が開催されている。午前中のセッションでは、「Pitching East Asia: Innovators from Japan & Korea」と題し、日本と韓国で注目を集める起業家や投資家がピッチを行った。

このセッションのモデレータは、グロービス・キャピタル・パートナーズの高宮慎一氏が務めた。

Bitflyer, Yuzo Kano, Founder and CEO(日本)

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Bitflyer は、Bitcoin の売買ができる取引所を運営。リクルート、GMO ペイメント・ゲートウェイから出資を受け、現在の資本金は3.3億円。JADA(日本価値記録事業者協会)の会長を務める。Bitcoin 送金システム「bitWire」は、小売店向支払、割り勘などに使える。近日、Blockchain を見える化する Blockchain Visualizer を近日リリース予定。取引量は、ここ数カ月で前月比400%のペースで増加している。

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Space Market, Daisuke Shigematsu, Founder and CEO(日本)

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スペースマーケットは、企業などが保有する使われていない会場を一般利用者に貸し出すサービス。2014年4月にローンチし、これまでに会場として180箇所を確保。映画館、古民家、寺、おばけ屋敷、ボート、市長室、相撲部屋などを会議やイベントなどの用途に利用できる。

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iemo, Mary Murata, Founder and CEO(日本)

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村田氏にとっては、以前のゲームスタートアップに続き、2回目のスタートアップ。iemo を創業してから半年で DeNA に売却。家、インテリアデザイン、改築に関する情報をスマートフォンで閲覧できるメディアプラットフォーム。毎日100件の投稿があり、Facebook には50万人以上のファンがいる。2万件の投稿コメント、3万件の写真を使った広告、建設会社700社とユーザ50万人のマッチング、ホームインテリアを売るコマースでマネタイズ。

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Crowdworks, Koichiro Yoshida, Founder and CEO(日本)

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クラウドワークスは、創業から3年未満で東証マザーズに上場、最近、日本ベンチャー大賞の表彰を受けた。有名大企業、中央省庁、Cristiano Ronaldo、映画「her」、ベビーカーの「Aprica」などともクラウドソーシングで協業。リサーチ、計画、エンジニア、マーケティングの各セグメントにおいて、クラウドソーシングを通じて企業に社内イノベーションを誘引しようとしている。

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TEAMBLIND INC, SUNGUK MOON, CO-CEO(韓国)

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かつて Naver に任務していた Sunguk Moon 氏は、社内イントラネットで匿名メッセージボードを運営していた。会社の問題、業界の問題、個人的な心配事などを社員たちは話し合っていた。効果が出ることがわかった Sunguk は、完全に匿名で、企業内及び業界内専用の使いやすいメッセージボードアプリ「BLIND」を開発した。現在、韓国で150社以上の企業が利用。今年3月にアメリカでローンチ、5月に日本に上陸予定。

Woowa Brothers, Andrew Lee, Director of Global Business(韓国)

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Woowa Brothers は、フード、デリバリ、技術の3つのキーワードを軸にサービスを運営。韓国には100億ドル以上の市場があるが、新しい情報を顧客に提供できない、投資対効果がよくないなど長期にわたって解決できない問題がある。モバイルでフードデリバリを依頼できる「配達の民族」をローンチ。 LINE と協業し、日本で LINE NOW をサービス開始。

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Vingle, Changseong Ho, CSO(韓国)

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Viki.com を立ち上げた夫婦によるスタートアップ。Vingle は、コミュニティこそがコンテンツ配信のエンジンになるとの考えから、共通の興味を持つ人たちがコンテンツを共有できるようにしたプラットフォーム。モバイル・ファーストで設計されており、現在、興味ごとに3,000 以上のコミュニティがある。600万人いるユーザに加えて、アメリカ市場においても、ユーザが増加している。

K Cube Ventures, Jimmy Rim, Founder and CEO(韓国)

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K Cube Ventures は 2012年4月に立ち上がったファンドで、これまでにスタートアップ40社、一社あたり30万ドル〜100万ドル程度を投資している。スタートアップ・コミュニティのキープレーヤーは、VC や投資家ではなく、スタートアップや起業家であるというのが信念。技術情報、採用や業界ノウハウなどをシェアできる K Cube の投資先スタートアップや K Cube のメンバーとシェアできる、オンライン・ナレージベースを運営している。エンジニアの貸し借り、イベントの共催など、投資先スタートアップ同士の協力関係も進んでいる。

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【情報開示】インキュベイトファンドは THE BRIDGE のスポンサー会員で、THE BRIDGE は Asia Leaders Summit 2015 のメディアスポンサーとして協力関係にあります。

グローバル・ブレイン・アライアンス・フォーラム〜World Ventures Pitch Battle 2014の優勝は、台湾のiChefが獲得

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本稿は、グローバル・ブレイン・アライアンス・フォーラム2014 の取材の一部である。 東京のスタートアップ向けVCであるグローバル・ブレインは金曜日、都内で年次のスタートアップ・カンファレンス・イベント「Global Brain Alliance Forum(GBAF)」を開催している。 GBAF の中で開催される、スタートアップ・ピッチ・イベント「World Ventures Pitch Bat…

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本稿は、グローバル・ブレイン・アライアンス・フォーラム2014 の取材の一部である。

東京のスタートアップ向けVCであるグローバル・ブレインは金曜日、都内で年次のスタートアップ・カンファレンス・イベント「Global Brain Alliance Forum(GBAF)」を開催している。

GBAF の中で開催される、スタートアップ・ピッチ・イベント「World Ventures Pitch Battle 2014」には、日本やアジア各地からスタートアップ10社が東京に集積し、台湾のレストラン向けPOSアプリ・スタートアップ「iChef」が優勝の座を獲得した。

審査員は、

  • 日本マイクロソフト株式会社 デベロッパー&プラットフォーム統括本部 エバンジェリスト 砂金信一郎氏
  • タイ ThumbsUp 創業者 Oranuch Lerdsuwankij (Mimee) 氏
  • 韓国 K Cube Ventures 代表 イム・ジフン(임지훈)氏
  • KDDI株式会社 新規ビジネス推進本部 戦略推進部長  江幡 智広氏

…が務めた。

〈優勝〉iChef(台湾)

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左から:マイクロソフト 砂金信一郎氏(審査員)、iChef 程開佑(Ken Chen)氏、グローバル・ブレイン 百合本安彦氏、K Cube Ventures イム・ジフン氏(審査員)

混雑するレストランにおいては、動作の遅いPOSシステムがボトルネックになるため、彼らはレストラン業務に特化したクラウド型のPOSシステムを開発した。

現在、香港と台湾の400以上のレストランに導入されている。最近、東南アジア最大のオンラインフードデリバリサービス「FoodPanda」と提携、また、台湾では現地の中国信託商業銀行と提携しオンライン決済サービスの提供も始めた。iChef を利用するレストランには、Square よりも手数料が安い2.00%でカード決済代行サービスを提供している。日本、韓国、タイでサービスを展開する戦略パートナーを探しているとのことだ。

〈GB賞〉Podo Labs(アメリカ)

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左から:グローバル・ブレイン 百合本安彦氏、Podo Labs CEO Jae Hoon Choi 氏

最近、世間では自撮り棒が脚光を浴びているが、Podo Labs が提案するのは、それとは対極的なアプローチだ。ガラス、壁、木、コンクリートなど、何にでも貼り付けられるカメラを開発。スマートフォンアプリを使って、その貼り付けたカメラのシャッターを切って自撮り、撮影した写真をスマートフォンに転送することができる。

カメラは1台あたり$89.99で発売の予定。また、来年の第1四半期には Kickstarter でクラウドファンディングを展開する予定だ。これまでに、ハードウェア・インキュベータ Highway 1 の運営で知られる PCH International、韓国の BonAngels、イギリスの Seedcamp などから100万ドル以上を調達している。

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論壇に張り付いているのが、Podo Labs のカメラ。

〈オーディエンス賞〉VMFive(台湾)

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左から:VMFive CEO 丁俊宏(Sam Ding)氏、K Cube Ventures CEO イム・ジフン氏(審査員)

VMFive は、モバイル向けの仮想環境ソリューションを提供。彼らのソリューション AdPlay を使うと、ユーザがモバイルアプリをダウンロード/インストールする前に、PCブラウザやアプリストアの説明ページで、そのアプリのデモを仮想的に動作させることができる。最近では、Adways と提携、同社のアプリ事前予約プラットフォーム「予約トップ10」上で、アプリがローンチする前にユーザがデモを試せるサービスの提供を始めた。日本では D2C とも提携、さまざまなアドネットワークやアプリ紹介サイトなどとの提携も加速するようだ。

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韓国のビットコイン・スタートアップDevignLabが、K Cube Venturesから約2,000万円を調達

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シード・スタートアップ専門投資会社 K Cube Ventures(케이큐브벤처스) は、韓国のビットコイン・スタートアップ DevignLab(디바인랩)に2億ウォン(約2,000万円)を投資したと本日明らかにした。 DevignLab は、暗号通貨ビットコインのマーケットプレイス「Coinone(코인원)」を運営している。Coinone はカスタマイズ可能なUIにより、アマチュアからプロまで、…

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シード・スタートアップ専門投資会社 K Cube Ventures(케이큐브벤처스) は、韓国のビットコイン・スタートアップ DevignLab(디바인랩)に2億ウォン(約2,000万円)を投資したと本日明らかにした。

DevignLab は、暗号通貨ビットコインのマーケットプレイス「Coinone(코인원)」を運営している。Coinone はカスタマイズ可能なUIにより、アマチュアからプロまで、容易にビットコイン取引ができる手数料0%の取引サービスだ。

Coinone が他の既存サービスと差別化しているのは、ビットコインに専門特化したシステムを実装した点だ。ビットコインの価格はリアルタイムで変化するため、交換レートを正確に伝達できるUIの必要性が高まって来た。Coinone は、韓国初のウェブベースのHTS(ヘッジ取引システム)を実装し、他のプログラムをインストールすることなく、リアルタイムで更新んされる相場取引情報を提供し、迅速かつ便利な注文ができるよう設計された。

取引にあたっても、ActiveX のインストールは不要で、Windows、Android、iOS などすべてのOSやブラウザに対応、モバイル機器の解像度に関係なく、同じサービスを提供できる待ちプラットフォーム対応も Coinone の強みである。

DevignLab は今後、サービスの安定化と高度化に注力する一方、今年下半期には、ビットコイン口座にログインする際、ワンクリックでリアルタイム取引できるサービス「Coinpay」をローンチし、独自アプリをリリースする計画だ。従来に比べ、優れたセキュリティを提供し、契約に関連するコスト削減のための電子契約ソリューション「Smart Contract」など、さまざまなプロジェクトを試みる予定だ。

DevignLab は、世界最大規模の国際ハッキングコンテスト Defcon で3位に入賞したことがある、チャ・ミョンフン(차명훈)氏を代表とし、チームは各種ITコンテスト受賞歴のあるポハン工科大学コンピュータ工学科出身のエンジニアで構成されている。セキュリティの専門家を迎え、業界最高レベルのセキュリティシステムを実装、徹底した顧客資産の保護に焦点を当てている。

DevignLab 代表のチャ・ミョンフン氏は、次のように抱負を明らかにした。

DevignLab 独自の技術を強みとして、社会の金融に関するコストを削減し、決済システムの革新に資するビットコイン・サービスを広めたい

今回の出資を決めた K Cube Ventures 代表のイム・ジフン(임지훈)氏は、次のようにコメントしている。

ビットコインは小額決済など、既存の決済システムでは解決できなかった部分を正し、金融に関するコストを大幅に下げることができるという点で、成長の可能性が高い分野だ。今回の投資をもとに、IT環境に対する高い理解度と迅速かつ効率的な実行力を備えたDevignLab が、ビットコイン取引市場を革新していくことを期待する。

DevignLab 代表のチャ・ミョンフン氏は、ソウルのKINTEX(킨텍스)で開​​催される世界最大規模のビットコイン会議「Inside Bitcoins(인사이드비트코인스)」に基調演説者として招かれ、ビットコイン取引市場のセキュリティについて説明する予定である。

【原文】

【via BeSuccess】 @beSUCCESSdotcom

韓国発、保育園と父母のコミュニケーション・アプリ「KIDSNOTE」が1億円を調達、海外展開を加速

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韓国のシード・スタートアップ向け投資会社 KCube Ventures(케이큐브벤처스)は先頃、保育園とその父母とのコミュニケーション・アプリを開発する KIDSNOTE(키즈노트)に5億ウォン(約5,000万円)を追加出資した、と明らかにした。 これは KCube Ventures にとっては、追加出資をする初めてのケースで、KIDSNOTE が幼児保育業界に向け始めてリリースしたアプリが素早く…

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韓国のシード・スタートアップ向け投資会社 KCube Ventures(케이큐브벤처스)は先頃、保育園とその父母とのコミュニケーション・アプリを開発する KIDSNOTE(키즈노트)に5億ウォン(約5,000万円)を追加出資した、と明らかにした。

これは KCube Ventures にとっては、追加出資をする初めてのケースで、KIDSNOTE が幼児保育業界に向け始めてリリースしたアプリが素早く成長、KIDSNOTE のビジネス潜在力が高く評価された結果だ。KIDSNOTE は、KCube Ventures からの追加出資に加え、韓国政府のグローバル創業R&D事業(TIPS)に採択され、5億ウォン(約5,000万円)の資金を獲得しており、合計10億ウォン(約1億円)の資金を得て一層確実なサービスと拡大が可能となる見込みだ。

KIDSNOTE は、2つの点で早い成長を繰り返していると言える。提携している幼児保育機関は韓国全土12,000事業所に上り、これは全国に50,000事業所あると言われる幼児保育機関の20%以上と提携したことになる。さらに、父母の高い使用率だ。DAUが昨年同月比の600%に増加し、一日平均3回以上利用するユーザは全体の95%に上る。

KIDSNOTE の共同代表を務めるチェ・ジャンウク(최장욱)氏は、次のようにコメントしている。

KIDSNOTE は、モバイル技術を使って幼児保育業界をつなぎ、円滑なコミュニケーションと業務を助ける会社だ。今回の資金を使って、業界関係者が抱える問題を解消できるようなサービスを今後もリリースし、韓国で1位の幼児保育業界モバイル・プラットフォームになりたい。

KCube Ventures の代表を務めるイム・ジフン(임지훈)氏は、次のようにコメントしている。

KIDSNOTE は、スマートデバイスを使った連絡帳という市場を初めて開拓した企業で、この分野への後発企業よりも圧倒的にリードしている。幼児保育機関と父母との間に構築された信頼をもとに、今後もさらなるサービスをリリースしていくことに期待している。

一方、KIDSNOTE はマッキンゼーの戦略コンサルタントだったチャ・ユンジ(차윤지)氏をCOOに招聘、ビジネス展開の加速を模索している。韓国国外の韓国人コミュニティでは既に KIDSNOTE が広く利用されており、これが他の海外市場でも利用できるように、現在、KIDSNOTE のグローバル版を開発している。

【原文】

【via BeSuccess】@beSUCCESSdotcom

[Startup Asia Jakarta 2013] Startup Arena優勝の栄誉は、インドネシア選出のdroneスタートアップが獲得 #startupasia

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ジャカルタで開催されている Startup Asia Jakarta 2013 の2日目。1日目の4社に加えて、さらに4社のファイナリストがピッチをした。 <審査員> グローバル・ブレイン 鈴木伸武氏(→関連記事) 500Startups ベンチャーパートナー Khailee Ng 氏 K Cube Ventures イム・ジフン氏(→関連記事) 楽天ベンチャーズ マネージングパートナー Saem…

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ジャカルタで開催されている Startup Asia Jakarta 2013 の2日目。1日目の4社に加えて、さらに4社のファイナリストがピッチをした。

<審査員>

Love Out Loud Asia(シンガポール)

loveoutloudasia_screenshot従来のデートアプリは、プライバシーの配慮に欠け、実際にデートまで漕ぎ着けるのは数は少ない。サービスから送られて来るメールも、オンラインスパムに近い状態になる。Love Out Loud Asia は、できるだけ時間を使わずデートする機会を提供する。毎日正午に1回1人の異性を紹介する。異性との出会いを判断する上で、デートの内容、プロフィールに加え、美しい人は美しい異性を好むという分析結果に基づき、シンガポール国立大学(NUS)の顔分析技術を導入、過去の行動/反応を分析して、より相性のよい異性を紹介するアルゴリズムを実装している。

楽天ベンチャーズの Saemin Ahn 氏は、最初のユーザ1,000人を確保するのがカギで、それが確保できれば次のステップに進めると指摘した。Khailee Ng 氏は、毎日正午に異性を一人紹介するというコンセプトは、タイのデートアプリ NoonSwoon に酷似しているのではないかと指摘した。グローバルブレインの鈴木氏が、日本ではデートアプリより結婚相手紹介サービスの方が受け入れられやすく、日本への進出如何について尋ねたところ、当面はシンガポール、マニラ、ジャカルタのアジア三都市でのサービス展開に注力すると応えた。

Project Shoe(インドネシア)

ユーザが自分で靴をデザインし、購入できるEコマースサイト。アクセサリー、デザイン、色合いをウェブ上で指定し、自分好みの靴を作成することができる。インドネシアは靴製造のコストが世界一安いわけではないが、中国の次に安い。世界主要8カ国の靴市場は90億ドルに上る。現在、約50万ドルの資金調達をしている。靴は世界で共通のニーズがあり、マージン率も高い。インドネシアは生産とオペレーションコストが安いことから可能性を感じる。

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審査員からは、靴の返品率などに関するが相次いだ。コストが安いとは言え、Khailee Ng 氏は「価格がそれなりのものになるので、消費者は例えば Jimmy Choo の靴を買うのではないか」、イム・ジフン氏は「選択肢が多過ぎるので、人々はこのように自分でデザインを選んだりするのではないか」など。

Zap(フィリピン)

リアル店舗向けの販売分析/プロモーションツール。マニラ首都圏地域の人口は1,200万人、フィリピン全戸kうでは3万件の小売店鋪が存在する。フィリピンのモバイル・インターネット普及率は19%と低いが、東南アジア全体にまで視野を広げると、2012年の小売市場は7,550億ドルにまで上る。

ローンチからの6ヶ月で、ブランド120社、小売店鋪187店舗と提携し、Zap Network を形成した。小売店鋪からはトランザクション・フィー、ユーザからはメンバーシップ・フィーを徴収してマネタイズを図る O2O ソリューションである。

Garuda Robotics(インドネシア)

drone 用に、ウェブベースで使えるコントロール・パネル「Garuda Cloud」を開発。ピッチで披露されたコーヒーデリバリーをはじめ、ウェブ上に予め用意されたモジュールを使い、ドラッグ・アンド・ドロップだけで、さまざまなミッションを簡単に作成することができる。会場の WiFi 環境の不具合でデモでは一部内容が披露できなかったが、実際には drone に搭載されたカメラからのビデオフィードが、コントロール・パネルに表示される仕様になっている。

実機に搭載された基盤 BlackBoxes は、リアルタイムのデータ転送、drone へのコマンド送出、センサーのテレメトリ転送、ログ記録、ビデオフィード送出を実現。サードパーティー開発者向けには、AppBuilder で共通モジュールを提供し、drone と Garuda Cloud を使ったアプリ開発を支援する。原発での放射能測定、消防活動支援、天然ガスのパイプライン調査などの用途を想定。

Khailee Ng 氏から「このような drone は誰が作っているの」との質問に対し、プレゼンターによれば、正確に言えば、規制があるためまだ誰も作っていない。しかし、ヘリコプターを使うと1時間3,000ドルのコストがかかるので、それに代わるテクノロジーとして需要は非常に高いとのことだ。


審査の結果、優勝スタートアップには当地インドネシア出身の「Garuda Robotics」が選ばれ、Tech in Asia 創設者の Willis Wee 氏らから賞金1万ドルが贈られた。

昨年の Startup Asia Jakarta 2012 の時の様子と比べてもらえればわかるが、ファイナリストとしてステージでピッチしたスタートアップの数が、前回の約半数に減っている。関係者に聞いてみたところ明言は避けられたが、ファイナリストの選考基準が厳しくなったわけではなく、応募総数が昨年に比べて少なかったのが理由のようだ。ピッチイベントの応募の勢いは、スタートアップ・コミュニティの景気に大きく左右されるので致し方ない。

それとは対照的に、日本から参加している投資家の数は多かったのは特筆に値するだろう。最終的な参加者のデモグラフィックは、昨年のときのように近日公開される予定なので、そちらで確認してみたい。言うまでもなく、スタートアップへの投資が増えればコミュニティの景気はよくなる。来年以降の東南アジアのスタートアップ情勢にも注目したいところだ。

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[Startup Asia Jakarta 2013] アジアのスタートアップがしのぎを削るStartup Arena前半戦から #startupasia

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Tech in Asia の Startup Asia も、春はシンガポール、秋はジャカルタで開催されるというスタイルが定着してきたようだ。私はこれまでのところ、開催初回から皆勤賞なのだが、2014年には東京でも Startup Asia Tokyo を開催するようなので、引き続き注目してみたいと思う。 2013年の総括が始まるこの時期、東南アジアでは、資金調達やイグジットの数から言って、2012…

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Tech in Asia の Startup Asia も、春はシンガポール、秋はジャカルタで開催されるというスタイルが定着してきたようだ。私はこれまでのところ、開催初回から皆勤賞なのだが、2014年には東京でも Startup Asia Tokyo を開催するようなので、引き続き注目してみたいと思う。

2013年の総括が始まるこの時期、東南アジアでは、資金調達やイグジットの数から言って、2012年に比べてスタートアップ・シーンの勢いが幾分トーンダウンした感は否めないが、当地インドネシアでも投資家らが海外からのベンチャー資金の流入させるべく積極的に活動しており、その期待に応えるべく多くのスタートアップが生まれ続けているようだ。

さて、そのアジアのスタートアップの雄を決める Startup Arena は、2日間に分けて8社が凌ぎを削る。まずは21日に開かれた、1日目の様子をお届けしよう。

<審査員>

Linqapp(台湾)

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外国語を学習している人が、ネイティブスピーカーに質問できるアプリ。テキスト、写真、音声で質問ができる。ビジネスモデルは3つを考えている。

  1. アプリ内課金で200クレジットを99セントで販売。1質問につき、1クレジットを消費。または、月額$7.99 で質問数無制限。
  2. 翻訳に関心があるユーザ向けのターゲット広告。
  3. 安価で翻訳依頼ができるマーケットプレイス。すごく安い金額で翻訳を依頼することができる。世界3兆円規模と非常に大きい。

Khailee Ng 氏は、クラウドソーシング翻訳について、500 Startups のポートフォリオでもある Gengo との違いに回答を求めた。CEO の Sebastian Angは、「Linqapp はカジュアルな翻訳を対象としており、シリアスな翻訳を意図していない」と説明したが、Khailee は「そもそもお金を払う以上、ユーザは翻訳を依頼する場合、皆シリアスだ」とビジネスモデルの再考を求めた。

artaBit(インドネシア)

BitCoin を使って、インドネシアの決済ネットワークを開発しているスタートアップ。東南アジアで展開中のインキュベータ、アクセラレータとの提携を希望。同様のサービスとしては、アメリカの BitPay、シンガポールの GoCoin(プレゼンターは名前を特定しなかったが、GoCoin と推測される)があるが、それらとの差別化は、決済ネットワークが発達していないインドネシアへのローカライゼーションに特化していることである。貨幣価値が変化する問題、政府が規制するなどの長期的なリスクについて、審査員らは総じて説明を求めたが、プレゼンターからの回答に審査員らは満足しなかったようだ。

Bio3D Technologies(シンガポール)

人間の細胞を作ることができる、ポジショニングが正確にできる3Dバイオプリンタを開発。人間の内臓も3Dプリントしてしまえる技術。現在、世界には、人間の細胞組織をカスタマイズする技術がない。世界で最初の3Dバイオプリンタを作った。ビジネスモデルは、3Dバイオプリンタの販売、人間の細胞組織のQ&Aデータベースを作ってマネタイズ。現在、6人のチームで活動しており、特許を2つ出願している。ドイツに1社、アメリカに1社の競合があるが、Bio3D が顧客とするのは研究機関であり、世界中に研究機関があるのでビジネスとして成立する。進化医療のコスト削減とスピードアップに貢献するもので、臨床実験は顧客である研究機関が行う。

SmartBike(ベトナム)

ウェブサイトは未開設の模様

smartbike_deviceベトナムでは毎日22台のバイクが盗まれるが、その3分の1は警察の検挙などにより解決している。BlueTooth 4.0LE を使い、自分から5メーター以上バイクが離れるとカギがかかる「自動モード」、自らタグ付けする「タグ」、後からラップトップなどを使ってトラッキングできる「トラッキング機能」がある。インドネシアには6,500万台のバイクが普及しており、2000年〜2011年で毎月22.5%伸びている。自動モードのみは$29.99、トラッキングができる機能は84.99ドル+月1ドル、タグは$14.99で提供。コンサルタントの進言により、ベトナムで普及できたら、アメリカへ進出するよりも東京に先に進出したいと考えている。


Startup Arena 2日目 や、優勝者の情報については、追って本サイトでお伝えする。

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