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英国際通商省、日本のスタートアップのイギリス展開を支援する「Tech Rocketship Awards」の募集を開始

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イギリス国際通商省(DTI)と駐日英国大使館は28日、2019年〜2020年の「Tech Rocketship Awards」のローンチを正式に発表し、日本のスタートアップのエントリ受付を開始した。締切は2020年1月31日。 Tech Rocketship Awards は数年前から DTI(以前の UKTI)が世界各国で展開する活動で、各国のスタートアップをイギリスに招待し、イギリス企業とのオ…

Image credit: UK Department of International Trade (DIT) / British Embassy Tokyo

イギリス国際通商省(DTI)と駐日英国大使館は28日、2019年〜2020年の「Tech Rocketship Awards」のローンチを正式に発表し、日本のスタートアップのエントリ受付を開始した。締切は2020年1月31日。

Tech Rocketship Awards は数年前から DTI(以前の UKTI)が世界各国で展開する活動で、各国のスタートアップをイギリスに招待し、イギリス企業とのオープンイノベーションやイギリス市場への進出の足がかりを提供するもの。募集カテゴリは、次の5つが設定されている。

  • Future of Financial Services – 金融サービスの未来
  • Clean Growth – 脱炭素化へのアプローチ
  • Healthy Ageing – 高齢化社会のための医療関連テクノロジー
  • Future of Mobility – モビリティの未来
  • Creativity and Technology – 創造力とテクノロジー

このうち、最初の「金融サービスの未来」については既に募集が締め切られ、Keychain、マネーツリー、Credify、ソラミツ、クラウドリアルティの5社が選ばれた。残る4カテゴリについては、2020年2月初旬に選考結果が発表される予定で、受賞者には順次、イギリス訪問の機会が提供される予定。イギリス最大のスタートアップカンファレンスなどで構成される「London Tech Week」(2020年6月8〜12日)にも招待される。

Tech Rocketship Awards 2019-2020「Future of Financial Services」カテゴリの受賞者の皆さん
Image credit: UK Department of International Trade (DIT) / British Embassy Tokyo

さまざまな統計があるため正確な比較は難しいが、東京を中心とした日本のスタートアップエコシステムと、ロンドンを中心としたイギリスのスタートアップエコシステムは、そのスタートアップの数からは規模的に近いとも言える。一方で、スタートアップエコシステムのアクティビティの指標ともいえるユニコーンの数は、日本のそれは数社にとどまっているのに対し、イギリスは世界3位の72社(2018年だけで13社を輩出)と大きく引き離している。

この違いは、イギリスのスタートアップエコシステムの多様性から生まれるところが大きい。イギリスを拠点とするスタートアップにはイギリス国外出身の起業家が創業したスタートアップも少なくなく、また、イギリス国内だけでなく、ヨーロッパ全域や全世界を市場として捉えているのも特徴的だ。

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韓国発の翻訳テクノロジースタートアップFlitto、コロプラネクストから資金調達——インバウンド需要増に対応し、日本市場へ本格進出

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【11日15時更新】Flitto の過去の調達金額について、Crunchbase に公開されている情報などを参考に記したが、これらに誤りがあるようで、Flitto から得られた情報に訂正した。 韓国発のスタートアップで、クラウドソーシングや人工知能を用いた自然言語処理による翻訳サービスを提供する Flitto(플리토) は9月18日、コロプラネクストから資金調達したことを明らかにした。調達ラウンド…

左から:コロプラネクスト 代表取締役 山上慎太郎氏、Flitto CEO の Simon Lee(韓国名:イ・ジョンス=이정수)氏

【11日15時更新】Flitto の過去の調達金額について、Crunchbase に公開されている情報などを参考に記したが、これらに誤りがあるようで、Flitto から得られた情報に訂正した。

韓国発のスタートアップで、クラウドソーシングや人工知能を用いた自然言語処理による翻訳サービスを提供する Flitto(플리토) は9月18日、コロプラネクストから資金調達したことを明らかにした。調達ラウンドや調達金額は開示されていない。同社はこれまでに、Stonebridge Capital などから、創業時の2012年に8億ウォン(約7,900万円)、2015年5億ウォン(約4,900万円)、2016年に10億ウォン(約9,800万円)を調達している。シードラウンドで 2012年と2013年に8億ウォン(約7,900万円)、シリーズ A ラウンドで2015年に35億ウォン(約3.5億円)、シリーズ B ラウンドで2016年に90億ウォン(約8.9億円)を調達している。

2012年にローンチした Flitto は、ユーザがネイティブスピーカーから翻訳をキュレーションすることができるサービスだ。従来の機械翻訳とは異なるアプローチをとり、翻訳希望者と翻訳者(ネイティブスピーカー)をつなぐことで、莫大な量の翻訳パターンを蓄積。それらをもとに、人工知能や巨大な翻訳データベースを使って手早い翻訳を提供している。

最近では、これまでに蓄積した言語データ(コーパス)を Baidu に販売し Baidu Translate(百度翻訳)の機能向上に活用、また、Baidu との協業でマイクロソフトや NTT ドコモ などにもデータを販売している。Flitto は THE BRIDGE の取材に対し、今回のコロプラネクストからの調達とあわせ、日本オフィスを開設することも明らかにした。Flitto CEO の Simon Lee(韓国名:イ・ジョンス=이정수)氏は「B2B から C2C まで日本市場への進出を積極的に展開していく予定」と語っている。

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Flitto はサービス開始から5年目を迎え、新たな機能追加も発表。アプリ上からの音声入力により、翻訳結果をリアルタイムで表示。方言、新語、詩文など人工知能が翻訳できない場合は、クラウド翻訳者にそのリクエストが伝えられ、人による翻訳結果を受け取れるようになった。この新機能は、9月14日にアップデートされた Android アプリおよび iOS アプリで利用可能だ。

コロプラネクストは、かねてより言語障壁を克服するテクノロジーを開発するスタートアップへの投資に積極的で、これまでにバーコード読取で商品情報を多言語表示する「Payke(ペイク)」や、人工知能による最適化で外国人に求人情報を提供する「JapanWork」に出資している。

<参考記事>

タイ初の国際スタートアップイベントのピッチバトルで、運送会社のマーケットプレイス「GizTix」が優勝 #TechsauceSummit2016

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本稿は、7月23日〜24日にバンコクで開催中の「TECHSAUCE SUMMIT 2016」の取材の一部。 「TECHSAUCE SUMMIT 2016」はタイで初となる国際スタートアップ・カンファレンスで、タイで WeWork に似たコワーキング・スペース・ネットワークを展開する「DISCOVERY HUBBA(2015年の資金調達後に改称、以前の名前は HUBBA)」と、THE BRIDGE …

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本稿は、7月23日〜24日にバンコクで開催中の「TECHSAUCE SUMMIT 2016」の取材の一部。

TECHSAUCE SUMMIT 2016」はタイで初となる国際スタートアップ・カンファレンスで、タイで WeWork に似たコワーキング・スペース・ネットワークを展開する「DISCOVERY HUBBA2015年の資金調達後に改称、以前の名前は HUBBA)」と、THE BRIDGE のメディアパートナーでもあるタイのスタートアップ・ニュースメディア「ThumbsUp」が共同で運営している。

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のべ約3,000人を集めたこのイベントの終盤、グロースステージのスタートアップ7社がしのぎを削るスタートアップバトルが開かれ、タイを拠点に運送会社のマーケットプレイスを運営するスタートアップ「GizTix」が優勝した。優勝者には賞金25万バーツ(約75万円相当)と、マイクロソフトの製品無料利用権12万ドル相当が贈られる。

このピッチセッションの審査員を務めたのは、

  • Polapat Arkkrapridi – Managing Director, Corporate Venture Capital at Digital Ventures
  • Sompoat Chansomboon – Director, Business Innovation, dtac Accelerate
  • Thanapong Na Ranong – Head of Venture Capital, InVent by Intouch Holdings
  • Albert Shyy – Principal, GREE Ventures
  • Saemin Ahn – Managing Partner, Rakuten Ventures
  • Victor Chua – Investment Director, Gobi Partners
  • Jeffrey Paine – Founding Parnter, Golden Gate Ventures

【優勝】GizTix(タイ)

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GizTix は、タイを拠点とする運送会社のマーケットプレイスで、日本を含む8カ国で利用可能だ。運送会社の手配は一般的に手間のかかるプロセスを必要とするが、GixTix では150社の運送会社と提携しており、チャットで見積を依頼してから、最長でも国内配送なら2時間以内、ASEAN 内配送なら10時間以内、ヨーロッパや北米向けの配送なら2日間以内に見積価格を受け取ることができる。

配送状況についても、リアルタイムでトラッキングが可能。タイのテレコム企業 DTAC のアクセラレータから2015年に輩出。500 Startups のタイ向けマイクロファンド 500 Tuktuks や KK Fund から資金を調達している。

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AIRPORTELs(タイ)

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AIRPORTELs は、バンコク市内を対象に、ホテルや家と空港の間を、重さにかかわらず、旅行カバン1個につき350バーツ(約1,070円)で届けてくれるサービス。ホテルや空港のコンシェルジュで荷物をドロップしたり、ピックアップしたりできる。

荷物を持ち歩く必要がなくなるため、ユーザは空港に着いてからホテルに立ち寄らずにそのまま遊びに出かけたり、外出先からそのまま空港に向かったりすることができるようになる。3日間まで無料で荷物を預けておくことも可能。

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Drvr(タイ)

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DRVR は、アジア地域におけるトラック運送効率を分析するプラットフォーム。運送の世界に IoT を持ち込むことで、運送ドライバーの行動分析を行い、より効率のよい運送パターンを創出することを支援する。

ミャンマーで Minimal Viable Product を開発し、ドライバーの運転習慣を改善することで、燃費の効率化に寄与することを確認した。

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Everex One(タイ)

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Everex は、ブロックチェーン技術を使って、国際送金・クラウドレンディング・クラウドファンディングなどが行えるプラットフォームを開発するスタートアップ。商品先物、エクイティなど、形のあるすべてのものをブロックチェーンでデジタル化することをビジョンに据える。

バンコクには東南アジアの近隣国、特にミャンマーから多くの外国人労働者がやってきているが、現在、提供している国際送金サービスでは、彼らが給料の一部を母国に住む家族に送金するのに利用されている。将来的には、Ethereum を使ったスマートコントラクトの分野にも進出する予定。

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FINNOMENA(タイ)

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FINNOMENA は、投資家が偏りの無い記事、調査、ソーシャルトレーディング、投資ツールをみつけられるクラウドソーシング・プラットフォームを開発するスタートアップ。

先月、パーソナルウェルスアドバイザー「NTER」を開設し、このプラットフォーム上では、7つのウェルスプランを提供し、グルー(投資成績のよいプロ)が考えた資産ポートフォリオを共有し、ユーザはそれらの中から自身に合ったポートフォリオを選んで、投資を実行することができる。

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Piggipo

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Piggipo は、複数のクレジットカード、クレジットカードでの支払履歴を1つのモバイルアプリで管理できるソリューション。アメリカの Mint、日本のマネーフォワードのタイ版目指す。

アプリ上のプレミアム機能、カード会社からのスポンサーシップなどでマネタイズ。アプリは、iOS と Android で利用できる。タイのモバイル会社 DTAC のアクセラレータと、タイの電子出版/UGCプラットフォーム Ookbee からシード資金を調達。

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PlanforFIT

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PlanforFIT は、一人一人のユーザに最適化されたブループリントを示すことで、確実かつ簡単に痩せられる方法を提供。

このアプリを使うことで、食事量を2倍、運動量を半分にしたユーザでさえも94%が減量に成功した。ユーザリテンション率は35%と高く、多くのユーザは友人による紹介で、このアプリを使い始めている。

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なお、アーリーステージ・スタートアップ10社の中からは、レストランが新鮮な農作物を農家やサプライヤーに直接オーダーし、デリバリを依頼できるマーケットプレイス「FreshKet」が優勝に選ばれた。FreshKet には賞金10万バーツ(約30万円)と、マイクロソフトの製品無料利用権10万ドル相当が送られた。

テックシーンが成長中のロンドン、現地スタートアップ情報まとめ

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オリンピック後にロンドン東部を中心にテックシーンが成長してきたロンドン。現地のスタートアップ情報のまとめです(随時更新予定)。 ロンドンの2つのスタートアップ・ハブを訪ねて——Digital Catapult CentreとImpact Hub Islington ロンドンの2つのスタートアップ・ハブを訪ねて——Digital Catapult CentreとImpact Hub Islingto…

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オリンピック後にロンドン東部を中心にテックシーンが成長してきたロンドン。現地のスタートアップ情報のまとめです(随時更新予定)。

ロンドンの2つのスタートアップ・ハブを訪ねて——Digital Catapult CentreとImpact Hub Islington

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フィンテック・スタートアップ・ハブとしての魅力を売り込みに、ロンドンの名物市長が来日しイベントを開催

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オリンピック後に盛りあがるロンドンのテックシーンから生まれた、2015年注目すべきスタートアップ15選

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イギリス貿易投資総省、日本からロンドンに招聘される「Japan-UK Tech Awards」受賞スタートアップを発表

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ハードウェア・スタートアップ向けクラウド「BERG」のMatt Webbが語る、ロンドンのスタートアップ・コミュニティTechCityの魅力

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ロンドンのスタートアップ・シーンは今—昨年700社から今年1200社に増殖させたテック・コミュニティの力

2012年のレポート。ロンドンのスタートアップ コミュニティが急成長を見せた時期の考察

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中東のスタートアップシーンを率いるトルコ、現地のスタートアップ関連情報まとめ

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スタートアップシーンが成長中のトルコ。現地のスタートアップ関連情報をお届けします(随時更新予定)。 活気づくトルコのスタートアップシーン【2015年前半のレポート】 活気づくトルコのスタートアップシーン【2015年前半のレポート】 500 Startups、トルコのスタートアップ向けに1500万米ドルのファンドを設立【15年10月】 500 Startupsは今後トルコの100のスタートアップに投…

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スタートアップシーンが成長中のトルコ。現地のスタートアップ関連情報をお届けします(随時更新予定)。

活気づくトルコのスタートアップシーン【2015年前半のレポート】

活気づくトルコのスタートアップシーン【2015年前半のレポート】

500 Startups、トルコのスタートアップ向けに1500万米ドルのファンドを設立【15年10月】

500 Startupsは今後トルコの100のスタートアップに投資をする意欲があるという。

500 Startups、トルコのスタートアップ向けに1500万米ドルのファンドを設立

2015年の中東を賑わせるスタートアップ17選〜「Startup Istanbul 2015」ファイナリストの顔ぶれ

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2015年の中東を賑わせるスタートアップ4選〜トルコ最大のスタートアップイベント「Startup Istanbul」から

2015年の中東を賑わせるスタートアップ4選〜トルコ最大のスタートアップイベント「Startup Istanbul」から

トルコのスタートアップ・シーンは今 — Startup Turkeyは、アジア・欧州・中東スタートアップの交差点

トルコのスタートアップ・シーンは今(1/2)—Startup Turkeyは、アジア・欧州・中東スタートアップの交差点

トルコのスタートアップ・シーンは今(2/2)—イスタンブールのインキュベータと急進スタートアップを訪ねて

タイのコワーキング・スペースHUBBAが資金調達——500Startups、GGV、Ardent Capitalから36万ドル

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タイ・バンコク市内などでスタートアップ向けにコワーキング・スペースを提供する HUBBA は21日、500 Startups、Golden Gate Ventures、Ardent Capital、および複数のエンジェル投資家から36万ドルを調達したと発表した。今回の調達はプレシリーズAラウンドで、2016年初めにもシリーズAラウンドを実施したいとしている。今回の調達にあわせ、元 Google の…

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タイ・バンコク市内などでスタートアップ向けにコワーキング・スペースを提供する HUBBA は21日、500 Startups、Golden Gate Ventures、Ardent Capital、および複数のエンジェル投資家から36万ドルを調達したと発表した。今回の調達はプレシリーズAラウンドで、2016年初めにもシリーズAラウンドを実施したいとしている。今回の調達にあわせ、元 Google のマーケティング・マネージャーで、500 Startups のパートナーである Ruangroj Poonpol 氏が HUBBA の役員に就任する。

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今回調達資金を通じて、HUBBA はバンコクのみならず、タイ全国にコワーキング・スペースを展開し(筆者が今年初めに、HUBBA CEO の Amarit Charoenphan 氏から聞いた話では、現在のところ、バンコク市内に2拠点とチェンマイに1拠点のコワーキング・スペースがある)、テックギークや起業家のコミュニティを構築したいとしている。

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Amarit Charoenphan(左)と筆者

HUBBA は、シンガポールのテックニュース・ブログ e27 とその投資先にあたるインドネシアのテックニュース・ブログ DailySocial(e27 と DailySocial は、ともに THE BRIDGE のメディアパートナー)とともにジョイントベンチャーを行っており、タイ国内で e27 Thailand をやスタートアップ・カンファレンス Echelon の地域版 Echelon Thailand を展開している。

タイのテックニュース・ブログ ThumbsUp(同じく THE BRIDGE のメディアパートナー)が今後、デジタルマーケティングに軸足をシフトするのに伴い、HUBBA は今年初めには ThumbsUp は共同で、新たにタイに特化したニュースブログとして Techsauce を開設している。

また、HUBBA では、オンデマンドでコワーキング・スペースを借りられるサービス「Node」のローンチを発表している。所在地については明らかになっていないが、タイ国内に複数展開し、起業家や自営業者らがウェブを通じて予約するだけで、暗証番号やスマートロックなどで自由に入退室ができるサービスとなる予定だ。Node などの環境を通じて起業家を養成し、アクセラレーションを通じて、国外にタイのスタートアップを多数輩出していく意図があると考えられる。

500 StartupsのパートナーRui Ma氏が分析する、海外のスタートアップが台湾に開発チームを置きたがる理由

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Rui Ma(馬睿)氏は、グローバルなシードファンド・アクセラレータである 500 Startupsで、中華圏を担当するベンチャーパートナーである。Twitterアカウントは@ruima。 500 Startupsの既存ポートフォリオは現在、台湾企業9社のみならず、台湾に子会社または支社を置く外資系数社ほか、多くの企業を抱えている。500 Startupsポートフォリオと弊社以外が支援・投資してい…

Rui Ma(馬睿)氏は、グローバルなシードファンド・アクセラレータである 500 Startupsで、中華圏を担当するベンチャーパートナーである。Twitterアカウントは@ruima


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Via Flickr by tsaiian. Licensed under CC BY-NC 2.0.

500 Startupsの既存ポートフォリオは現在、台湾企業9社のみならず、台湾に子会社または支社を置く外資系数社ほか、多くの企業を抱えている。500 Startupsポートフォリオと弊社以外が支援・投資している企業に、外資系スタートアップが台湾に開発チームを設置することに決めた理由と、そうした決定について想定内外の良い点と悪い点に関して率直な意見を聞いてみた。

情報開示:台湾政府は提携ファンドを通して私の雇用主である 500 Startups に出資している主要投資家である。私は台湾の優れたスタートアップを発掘するためにここ3年は台湾を頻繁に(だいたい月に一度)訪れている。

コストが最優先

台湾の経済に疎い人のために説明すると、台湾の賃金は過去10年以上伸び悩んでおり、大学新卒者の平均月給はわずか2万5,600台湾ドル(現在の為替レートで月約830米ドル、年間約1万米ドル)となっている。私が直接インタビューした開発チームを台湾に設置することを選択した企業では、給与決定の際に最優先されるのはコストであるとのことだった。

給与額についてまとめるために、PCI Executive Search の Norman Chang 氏に調査を依頼したところ、ハードウェアエンジニアのジュニアレベル(1~3年の経験)は、年間58万~86万台湾ドル(1万9000~2万8000米ドル)の現金報酬を得ていることが明らかになった。ただし、高利益を上げている企業によっては、 上級学位を持っているものに対して最高で6万5000米ドルを提示しているところもあるが、これは最高額であって通常はここまでの額ではない。プログラマーを志す人のためのエンジニア養成所である Alpha Camp の Bernard Chan 氏の話によると、台湾のスタートアップでは、経験年数2年未満の現在の年間現金報酬(自社株その他の利益を除く)は56万~84万台湾ドル(1万8,000~2万7,000米ドル)だという。確かに、最近のシリコンバレーで6桁もの給料が支払われるのとは大違いだし、平均でもシリコンバレー金額の3分の1以下のようだ。

では、台湾と隣の中国本土と比べてみるとどうだろうか。中国は特別安いということはなくなっているということはさておき(最近の統計によると、新人レベルの約半数が急成長を遂げ、シリコンバレーの十数年経験者レベルと肩を並べるくらいになっているという)、中国もいい勝負だ。ただ、台湾の求人市場は中国の過熱ぶりには遠く及ばない。離職率について詳細なデータを私は持ち合わせていないのだが、何人かに話を聞く限りでは、弊社の台湾の設立者運営チームは主に中国本土で運営するチームよりも、チームの安定性への憂慮がはるかに小さいという感触がある。

Rui Ma (in black and white T-shirt) in Taipei.
台北にて。Rui Ma氏 (白黒のTシャツを着ている右から2人目)

良い点:住みやすく、良質の才能に恵まれる

PicCollage(開示:500 Startupsのポートフォリオの1社)のJohn Fan氏と共同設立者たちにとって、台北は数十年間テクノロジーにおいてリーダーシップを取っていることにより、アジアの他の都市と比べて明らかに魅力的であった。なお、香港やシンガポール、上海といった場所では金融など才能選出のため競争している主要産業が他にある。John氏の説明によれば、都市の「魂」が重要であり、台湾は「学習意欲があり、クールなプロジェクトで働きたいというすばらしいエンジニアを発見できる」テクノロジーの血筋が十分に存在するという。これについて詳しくはよく引用される Paul Graham 氏のエッセイを参照してほしい。もちろん、台北がアジアで最も住みやすい場所の1つであると知られていることも幸いしている。最近、CNN の読者投票で台北は食べ物が最も美味しい都市として選ばれている。台北のインフラ整備もすばらしく、教育システムも優秀で、世界で最も犯罪率の少ない都市の1つでもあるのだ。

私がインタビューした企業はいずれも、自社のチームを管理するのが難しいと感じていないようだった。一方で、全員が、典型的な台湾エンジニアはシリコンバレーのエンジニアと比べて自己主張や自発性が弱いと話す。これを解決すべく、PicCollage はより文化に合った採用に注力し、創造力を伸ばしてさらに発言できるように、特別なスタッフトレーニングを生み出した。また、ほとんどの台湾人エンジニアは英語が堪能で仕事上のコミュニケーションがスムーズに進む。なお、私が話したほとんどの企業には、作業をうまく進めるために中心となるエンジニアチーム間で標準中国語がある程度堪能なスタッフがいた。

あまり良くない点:プログラミングへのアプローチが違う

しかし、設立者の皆さんには台湾は虹色・バラ色ばかりではないということを知っておいてほしい。Spoonrocket のエンジニアVP、Justin Lee 氏が2年前、エンジニアチームを立ち上げようと台湾に到着した際に気づいたのは、ほとんどのプログラマーがC・C++といった低水準言語の経験はあっても、アプリケーション開発にはほとんど知識がなかったのだ。それは、台湾がハードウェアに圧倒的に注力しているためだ。

技術的に私たちのニーズを満たし、かつスタートアップで働く意欲のある人員を探すのに、予想以上に時間がかかりました。

さらに彼が感じたのは、台湾の大学でのコンピュータサイエンス教育は、西洋で浸透しているより概念的なアルゴリズムへのアプローチではなく、特定の言語やフレームワークに力を入れている傾向が強いということだ。PicCollage はさらに、台湾には経験豊富なデザイナーが少ないということも挙げている。特に西洋の感覚に慣れている人だ。しかし、いずれも乗り越えられない壁ということではないし、両社は結果として、持ちうるコストで必要な才能を見つけ出すことができたのだ。

わかった! では、いつオフィスを出そう?

私が話した設立者のほとんどが、オフィス開設のベストタイミングは最初のシードラウンドで資金を調達し、エンジニアチームの拡大が必要となる後だと考えている。それ以外には、全チームが移動するのでない限り、たいていのチームはメンバーが分散している状態で一緒に仕事をするのは、特にそれが製品またはサービスに「魅力」が見出せていない場合には困難だと考えている。いずれにせよこれはアウトソーシングとしてではなく、完全なテクノロジーチームを作り上げるチャンスと考えるのが大切だ。運営側、少なくとも CTO はチームを成長させるために膨大な時間を費やす必要があるだろう。

あなたがいざ台湾にやって来たら、勢いある台湾の設立者コミュニティである 500 Startups のようなコミュニティの一員になればもちろんぐっと簡単になるが、そうでない企業は、モチベーションが高くて技術のあるエンジニアに出会うために現地の集まりやハッカソンに参加すると効果があったとのことだ。このギャップを的確に埋めようとしている最新の取り組みの1つが、Taiwan Startup Stadium(台湾新創競技場)である。台湾のスタートアップが海外進出したり、海外のスタートアップが台湾に進出したりできるよう、十分なスペースやプログラミング技術を提供するスタートアップサービスプロバイダーだ。

今後の展望

全般的に言えば、他のマーケットで事業を展開しながらも台湾で主要な技術的人材を雇っている企業がソフトウェア開発サイドでかなり感動的なサクセスストーリーを生み出すのを私は目にしてきた。当然ながら、外国の大企業はその点に気づき始めている。他の企業と同様、Mozilla や Cheetah Mobile(猟豹移動)は台湾に上陸してエンジニアチームのオフィスを設立し、確実に台湾エンジニアたちの給与を引き上げる力となっている。

ついでながら言うと、ハードウェア企業にはもっと合う環境なのではと思える。また私たちは少なくとも1つの投資先会社、日本のスタートアップ WHILL が台湾でエンジニアリング系の豊富な知識を活用しているのを目にしている。世界中で起きているスタートアップブームの高まりは、台湾にもその跡を残し、物事は急速に変わりつつある。それは引き続き私たちがここ 500 Startups で注意深く観察すべき最も興味深いスタートアップエコシステムの1つだ。そしてもしあなたが台湾にいるのなら、いつでも私や台北を拠点とする同僚のCjin(程希瑾)氏に連絡してくれればいい。

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【via Tech in Asia】 @TechinAsia

【原文】

Echelon Asia Summit 2015:「来たれ欧州へ」——ベルリン、エストニア、パリ、ロシアの投資家・起業家がアジアのスタートアップを新市場へいざなう #ECAsia2015

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本稿は、Echelon Asia Summit 2015 の取材の一部である。 ある市場を席巻したスタートアップが、次なる拡大を狙うとき、大きくは2つの方法が挙げられる一つは、地理的な市場拡大。日本市場だけでやってきたスタートアップが海外進出を図るのはこのケース。もう一つは、事業分野の拡大。書籍だけを扱ってきた Amazon が、あらゆる商品を扱うようになったのは、このケースである。 どちらが良い…

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本稿は、Echelon Asia Summit 2015 の取材の一部である。

ある市場を席巻したスタートアップが、次なる拡大を狙うとき、大きくは2つの方法が挙げられる一つは、地理的な市場拡大。日本市場だけでやってきたスタートアップが海外進出を図るのはこのケース。もう一つは、事業分野の拡大。書籍だけを扱ってきた Amazon が、あらゆる商品を扱うようになったのは、このケースである。

どちらが良いかは一概には言えないし、どちらか一方の選択に頼る必要があるわけでもないが、ビジネスの可能性に飽くなき挑戦を続けるべきスタートアップにとって、世界展開というコンセプトは非常に性に合っているように思える。

このセッションでは、ヨーロッパ各国から投資家、インキュベータ、起業家らが集まり、東南アジアのスタートアップにヨーロッパ市場への進出を促し、その魅力や課題点についてインサイトをシェアした。

登壇したのは、

  • ベルリン、クラクフ(ポーランド)、テルアビブに拠点を置くインキュベータ「hub:raum」の責任者 Min Kin Mak 氏
  • エストニア発の CRM および営業売上管理ソフトウェア「Pipedrive」の共同創業者 Ragnar Sass 氏
  • パリのインキュベータ「NUMA」の国際開発担当 Aviva Markowicz 氏
  • モスクワ近郊のスタートアップ・コミュニティ「Skolkovo」の副社長 Igor Bogachev 氏

モデレータは、シンガポールに拠点を置き、東南アジアとロシアのスタートアップに投資する Frontier Ventures の創業者でマネージングパートナーの Dmitry Alimov 氏が務めた。

ヨーロッパは一市場として考えることができるか?

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「hub:raum」の責任者 Min Kin Mak 氏

EU加盟国が28カ国を数えるように、ヨーロッパは非常に多くの国を抱える市場だ。これらの市場を一つとして捉えるべきか、もしくは、それぞれ別の市場として捉えるか。この質問からセッションは始まった。

Mak 氏は、フランスは保守的であったり、イギリスはアメリカ志向であったりするなど各国各様で、ヨーロッパは決して単一市場として捉えられるものではなく、プロダクトにあわせて適切な市場を選択することが重要だと語った。

エストニア出身の Sass 氏は、各国によって文化が大変異なり、特に旧共産圏である東ヨーロッパ諸国では、期待できるカスタマーエクスペリエンスのレベルに、西側諸国のそれとは大きな開きがあることを指摘。一方で、成熟していない市場というのは同時に新興市場であり、アジアのスタートアップにとっても、大きな事業機会があると語った。

現在、11言語でプロダクトを出しているが、ヨーロッパで市場によって最も異なるのは言語だ。しかも、一つ一つの市場は小さく、旧ユーゴスラビアだけでも8カ国に分かれている。これはスタートアップにとって、大きな問題だ。(Sass 氏)

ヨーロッパの中のどの市場を選ぶか?

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「Skolkovo」の副社長 Igor Bogachev 氏

数ある選択肢のうち、どの市場を選ぶか。そして、この決定には、どのような要素が必要か?

Mak 氏は、各国市場の経済規模と、その市場であるプロダクトが受け入れられるのに要する努力は、トレードオフの関係にあるという。大きい市場は大きな売上を上げられる可能性が高い反面、プロダクトを浸透させたり競合と戦ったりするプロセスが、その分ハードになる。小さな市場にも相応の魅力があるというわけだ。

彼によれば、EU 20カ国のうち(加盟国としては28カ国存在する)、トップ4カ国のイギリス、フランス、イタリア、ドイツの GDP を合計すると、ようやく中国の GDP 規模に匹敵する。

Bogachev 氏は、大きな市場は競争が激しいため、選択を誤ると死んでしまうという。

成熟していない市場では、経験豊かな人々を相手にするのは難しいが、私の知っているスタートアップで、スペインのマドラスにオフィスを構えた例がある。彼らは、生活コストの安いマドラスでサービスの開発を続け、最終的にはアメリカ市場への進出を目指している。(Bogachev 氏)

ヨーロッパに進出する上で、何が一番難しいか?

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「Pipedrive」の共同創業者 Ragnar Sass 氏

エストニアからシリコンバレーへの進出を果たした Sass 氏は、よいパートナーを探すことは重要であり、新市場で人を雇用すること、人脈を形成することが最も難しいと答えた。

Mak 氏は、B2B と B2C によってアプローチが異なるが、B2C においては、よいローカルパートナーを見つけることが、良いビジネスの出発点になるだろうとのこと。B2B においては、法人顧客を自ら開拓することになることが多いので、よい現地スタッフを雇用できることが決め手になるだろう、と語った。

Mogachev 氏は、世界のさまざまな国において、スタートアップのためにビジネス提携先を探してくれる非営利団体が存在することが多いので、こういう組織を積極的に利用すべきだと語った。

パリのアクセラレータ NUMA の Markowicz 氏は、ヨーロッパの3〜4つの異なる国で文化の違いとうまくやっていることができたなら、おそらく、より大きな世界市場に出て行っても、うまくやっていけるだろう、と語った。

ヨーロッパに進出する上で、頼りにできるサポートの数々

アジアの起業家にとって、政府以外の組織から、期待できる支援はあるのだろうか。

この質問に対して、Markowicz 氏は、La French Tech というプログラムを紹介。パリでの居住や転居にあたっての支援のほか、仕事場所の提供、アクセラレータ・プログラムへの参加を促してくれるのだという。

Bogachev 氏は、ロシアを含む各国で税制優遇のしくみがあることを紹介。スタートアップは、できるだけ早く、そのようなしくみの窓口に連絡をとってみた方がよいとのこと。また、Skolkovo はロシアの大企業各社と提携関係にあり、これらの企業をスタートアップをつなぐことで、営業を成長させる上で非常に有利に働くと指摘した。

Mak 氏は、近年、世界各地でアクセラレータ・プログラムが開設されていることに触れた。

新市場進出にあたっては、現地アクセラレータタのこのようなプログラムに参加してみるのも手で、一緒に仕事してみたいと考えてくれる現地の人と出会うための一つの方法だ。(Mak 氏)

で、結局、どの都市に進出するのがよいか?

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「NUMA」の国際開発担当 Aviva Markowicz 氏

このセッションを締めくくるにあたって、モデレータの Alimov 氏は、パネリスト各人に、もし、ヨーロッパに進出するとしたら、アジアのスタートアップはどの街を目指すのがよいか、2〜3つ挙げてくれるよう頼んだ。

Mark 氏:ベルリン。極めてダイナミックで、非常に国際的なスタートアップ・ハブになりつつある。世界中からベルリンに人が集まっており、ビジネス言語として、英語だけでコミュニケーションが成立する。

Bogachev 氏:ロシア。2億人の人が住んでいて市場は大きい。多くの企業はロシアが難しいと考えて敬遠するので、その分、市場に競合が少ない。大きな成功につながる。

Sass 氏:アムステルダム。非常に躍動感あふれる市場。成長力に富んだスタートアップが集まりつつある。(筆者注:オランダ政府は今年に入って、起業家に対するビザ発給条件を大幅に緩和している。)

Markowicz 氏:楽しさを求めるならばパリ。ヨーロッパで、ビジネスが多く集まっているのはロンドンだが、できれば、アジアのスタートアップには、フランスに来てほしい。多様な文化があり、音楽産業も盛ん。

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Googleが起業家スペース「Campus Seoul」を5月8日に開館

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Google は5月8日、Campus Seoul 開館記者懇談会を開催し、Campus Seoul のビジョンとさまざまなプログラムを紹介した。 Google が作った起業家空間 Campus Seoul は、世界で三番目、アジアで初めて設立された Google Campus として、韓国スタートアップの海外進出を支援し、女性と母親起業家のエコシステムを活性化するというビジョンを持っている。 G…

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Google は5月8日、Campus Seoul 開館記者懇談会を開催し、Campus Seoul のビジョンとさまざまなプログラムを紹介した。

Google が作った起業家空間 Campus Seoul は、世界で三番目、アジアで初めて設立された Google Campus として、韓国スタートアップの海外進出を支援し、女性と母親起業家のエコシステムを活性化するというビジョンを持っている。 Googleは、過去3年以上にわたり、韓国スタートアップのエコシステム活性化のため、さまざまな支援活動を展開してきた。

  • ソウルの活気あるスタートアップ・エコシステム
  • グローバルなネットワークとプログラムを通じた高い成長可能性
  • さまざまな指導や教育が可能な、現地の Google 従業員の人的資源などを高く評価

以上の理由により、Campus Seoul の設立に至ったと明らかにした。

Google は Campus Seoul キャンパスソウルを通じて、起業家たちが学び、交流し、さらに世界を変えることができる企業を創造するために必要なものを多角的にサポートする。Campus Seoul のスペースは、スタートアップ・コミュニティのための様々なイベントを主催したり、参加したりすることができる。。

  • イベントホール…デベロッパがさまざまな機器を利用して開発製品を迅速にテスト可能。
  • デバイスラボ…無料会員登録を介して誰でもすぐに利用することができある
  • キャンパスカフェ(運営:Bean Brothers)…デスク、会議室など、さまざまなワークスペースをレンタル可能。
  • スタートアップ入居者専用スペース(運営:MARU180)

このほか、各種教育のための教室、テーブルで話し合うことができる屋外スペースで構成されている。

また、入居したスタートアップが24時間 Campus Seoul を利用できるよう、外部と直結した専用エレベーターも運営される。

Campus Seoul は、起業家たちが直接会って交流することができる空間を提供するだけでなく、韓国の起業家のグローバルなネットワーキングと海外進出を支援する、多様な教育と指導プログラムの提供にも努める計画だ。今後6都市に拡大される予定の全世界のキャンパス(ロンドン、テルアビブは開館済。今回のソウルに加え、2015年にはマドリード、サンパウロ、ワルシャワに開館予定。)が共に展開する Campus Exchange をはじめ、育児のため、スタートアップ・コミュニティに参加しにくかった母親が、赤ちゃんと一緒に参加できるように設計された Campus for Moms、Google の従業員や分野別の専門家による指導プログラムを運営する。また、女性起業家および起業家予備軍のための朝食ネットワーキングや勉強会も定期的に開催する。

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Campus Seoul は5月8日、公式オープンに先立ち、4月14日から3週間、スタートアップ・コミュニティを対象にベータ運営期間を持った。この期間中、28の国籍を有する1,000人以上の起業家が Campus Seoul の会員に加入し、このうち女性が22%を占め、国籍、性別の多様性が非常に高いことが分かった。また、これまでに約2,800人以上が Campus Seoul が主催したイベントに参加した。

スタートアップの入居も始まり、リアルタイムのカメラフィルターアプリ「Retrica(레트리카)」を開発した Venticake(벤티케익)、英語筆記添削支援サービス「ChattingCat(채팅캣)」など8つのスタートアップが入居者専用エリアに入居、また、500 Startups が韓国向けに組成した「500 Kimchi」スタートアップファンドのチームも入居した。

Google Asia Pacific 社長 の Karim Temsamani 氏は、次のように述べた。

Google は、2012年から韓国政府や韓国のパートナーと一緒に、Global K-Startup, K-Startup Accelerator など、さまざまなプログラムを通じて韓国スタートアップのグローバル進出をサポートしてきた。Campus Seoul を通じて、より多くの韓国の起業家たちが世界を変えることができる会社を作れることを期待する。

Google for Entrepreneurs ディレクターの Mary Grove 氏は、次のように述べた。

3年前にオープンした Campus London ののスタートアップは、1,800以上の新たな雇用を創出し、1億1,000万ドル以上の資金調達に成功した。Campus Seoul を通じて、韓国のスタートアップ・エコシステムが注目に値する成果を上げると確信している。

Campus Seoul ディレクターのイム・ジョンミン(임정민)氏は、次のように述べた。

ソウルのスタートアップ・エコシステムには、さまざまな創業アイデアに加えて、技術力と情熱を兼ね備えた、優れた人材がいる。今こそグローバル市場でも成功事例を作っていくべき時であり、Campus Seoul が韓国のユニコーン・スタートアップを育てるゆりかごになるように努力したい。

Campus Seoul に入居するスタートアップである ChattingCat 代表のキム・ヨンギョン(김용경)氏は、次のように述べた。

これまでスタートアップ分野では、女性のメンターを見つけるのは比較的難しかった。Campus Seoul が提供するグローバルネットワークとさまざまな女性起業家支援プログラムを通じて、より多くの女性の仲間とメンターに囲まれるを期待している。

現代グループ系アサンナヌム財団(아산나눔재단)の企画チーム長のチョン・ナミ(정남이)氏は、次のように述べた。

これまでインキュベータのMARU180を運営し、優れた能力を持つ韓国スタートアップが成長の過程で、海外進出のノウハウが不足している事例を多く見てきた。Campus Seoul とのパートナーシップで、韓国スタートアップの海外進出を積極的に支援することができるようにり嬉しい。

500 Startups Korea の代表 Tim Chae(채종인)氏は、次のように述べた。

昨年、韓国スタートアップのグローバル展開の力をこの目で見て、その可能性に確信し、500 Kimchi ファンドを組成した。このファンドのチームが Campus Seoul に常駐し、韓国スタートアップがグローバル進出するのに必要な支援を、直接与えられるようにしたい。

【原文】

【via BeSuccess】 @beSUCCESSdotcom

4月にオープンするGoogle Campus Seoul総括に、Rocket Oz創業者のイム・ジョンミン氏が選ばれる

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来る4月にオープンする Google Campus Seoul の総括に、Rocket Ozの前代表であるイム・ジョンミン(임정민、英語名:Jeffrey Lim)氏が選ばれたと、Google Korea が今日(原文掲載日:3月10日)の午前、ブログを通じて正式に発表した。 イム・ジョンミン氏は、シリコンバレーの企業、ベンチャー投資、創業など、さまざまな分野での経験をあまねく持っており、スタート…

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来る4月にオープンする Google Campus Seoul の総括に、Rocket Ozの前代表であるイム・ジョンミン(임정민、英語名:Jeffrey Lim)氏が選ばれたと、Google Korea が今日(原文掲載日:3月10日)の午前、ブログを通じて正式に発表した。

イム・ジョンミン氏は、シリコンバレーの企業、ベンチャー投資、創業など、さまざまな分野での経験をあまねく持っており、スタートアップ・エコシステム全体に理解の深い人物である。

彼は1997年、KAIST(韓国科学技術院)の産業工学部を卒業した後、UC Berkley で産業工学修士、Stanford で経営学修士を終えた。 その後、アメリカの Tenfold で開発者になり、携帯電話のソフトウェア会社である Bitfone でアジア太平洋地域の営業ディレクターを務め、シリコンバレーのスタートアップ・エコシステムを学んだ。

2006年5月からは、Softbank Ventures Korea の審査役を務め、韓国国内スタートアップに資金支援やメンタリングを提供した。 2010年にはソーシャルゲーム開発会社 Rocket Oz を設立、ヒットゲームの Train City をリリースし、アメリカ市場に進出した。Tran City は、世界的に Facebook でリリースされ、韓国のゲームで初めてMAU400万人を突破し、累計利用者1,000万人を記録した。このような海外進出の経験を認められ、Rocket Oz は、昨年3月に Sunday Toz(선데이토즈)から買収された。以来、2014年5月からイム・ジョンミン氏は、Sunday Toz で事業開発担当副社長を務め、11ヶ月間働いた。

イム・ジョンミン氏は、Googleのブログとのインタビューを通じて、次のようにコメントしている。

半導体企業が主役だった過去とは異なり、現在の韓国は、世界中の企業が自社のモバイル製品をテストすることができるスタートアップのハブとなっている。Google Campus Seoul のコミュニティを通じて、スタートアップが独創的なアイデアを分かち合い、世界市場を夢見て進出することを期待したい。

来る4月、カンナムに近いサムソン(三成、삼성)駅から徒歩3分の距離に開館する Google Campus Seoul は600人の収容規模で、合計3万人の会員を受け入れられる。2012年に開館した Google Campus London とほぼ同じ規模で、同所では現在 2.2万人の会員、274 のスタートアップが活動している。

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既存のインキュベータとのシナジーも期待される。ヨクサンドン(駅三洞、역삼동)に近い、アサンナヌム財団(아산나눔재단=韓国・現代グループの財団)MARU180(마루180)が Google Campus Seoul 内に2つ目のオフィスを開設し、スタートアップにデスクとオフィススペースを提供する予定だ。また、世界的アクセラレータ 500 Startups も入居し、スタートアップのシリコンバレー進出を助ける。

Google Campus Seoul オープンから1ヶ月間は、TechCrunch Meet-up、Android Bootcamp、500 Startups や Google の幹部が共同参加するイベントなど、さまざまなスタートアップイベントが相次いで開催される予定だ。また、Mentoring@Campus、Campus for Mom、Campus Exchange など、さまざまなスタートアップ支援プログラムも開設される予定だ。

【原文】

【via BeSuccess】 @beSUCCESSdotcom