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未来の働き方はワーク・オンデマンド、その方法を提供する世界のスタートアップをご紹介【ゲスト寄稿】

本稿は、Golden Gate Ventures のマネージングパートナー Vinnie Lauria 氏による寄稿だ。「Entrepreneur アジア太平洋版(オンライン版)」に掲載された記事を、執筆者と発行者の了解のもと翻訳・転載する。 This article was first published in Entrepreneur APAC. <関連記事> 世界的な「後払い(Buy Now…

本稿は、Golden Gate Ventures のマネージングパートナー Vinnie Lauria 氏による寄稿だ。「Entrepreneur アジア太平洋版(オンライン版)」に掲載された記事を、執筆者と発行者の了解のもと翻訳・転載する。

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「ギグ・エコノミー」から「ギグ」という文言を削除する時が来ただろうか? ほとんどの電話がスマートになった今、誰も「スマートフォン」とは言わななった。そして今、私たちは、オンデマンドで必要に応じて仕事をすることが、仕事の未来だと思われる段階に来ている。すべての仕事ではなく、多くの仕事でだ。マッキンゼーの調査によると、61%の企業が今後数年の間に、より多くの短期労働者を雇用することを期待している。他の調査によると、専門職からブルーカラーの仕事まで、あらゆるカテゴリーでこの慣行が増加している。

市場の変化に柔軟に対応したいという雇用主のニーズと、それに合わせて仕事をしたいという人々のニーズや欲求——そんな2つの力がこのトレンドを後押ししており、その影響はスタートアップの領域で顕著に見られる。多くの新興企業が成長のために柔軟な人材を求めている一方で、必要な人的資源を提供し、サポートする企業も現れている。

東南アジアの VC である当社は、ASEAN10ヵ国で起きているこの現象を目の当たりににしている。このような動きは、モバイルテクノロジーを中心とした急速な近代化と、それに耐えうる伝統的な制度とが融合した、世界の中でも多様性に富んだ地域で独自に展開されることが多いのだ。匿名の例を挙げてみよう。新興企業 A 社は、2億7,000万人以上の人口を抱える広大な国インドネシアでモバイル決済アプリの普及に努めている。そのためには、道端の小さな屋台から実際のレストランまで、地元の飲食店を経営するワルンと呼ばれる業者を取り込むことが重要だった。ワルンは国中に存在するため、決済プラットフォームに登録するには、特定の地域を直接訪問する必要がある。そこで、オンデマンド人材派遣会社であるスタートアップ B 社が、数日後にはチームを結成して対応にあたった。

新しい人材派遣業は、オフラインとリアルの仕事をマッチングさせるマーケットプレイスを中心に展開されている。しかし、このような働き方を実現するためには、フレキシブルなスタッフを管理するためのツールや、最も需要の高い仕事のために労働者を訓練するなど、他の要素も必要だ。ここでは、世界と東南アジアの5つの産業分野における代表的なプレイヤーとビジネスモデルをご紹介する。

オンデマンド・スタッフィングのマーケットプレイス

Image credit: Upwork

企業がフレキシブルなスタッフィングを利用する理由の一つに、定期的なプロジェクトワークへの対応がある。これには Web 開発者やグラフィックデザイナーなどのホワイトカラーが関わっており、このような人材を対象としたオンラインマーケットプレイスの代表的な存在がアメリカの Upwork だ。人手を必要としているクライアントは、このサイトにプロジェクトを掲載し、その仕事に応募してきたフリーランサーを面接して選ぶことができる。

東南アジアのマーケットプレイスのスタートアップの多くはそれぞれ異なる、ブルーカラーやグレーカラーの仕事のニーズが多いからだ。マレーシアの GoGet は、興味深いダブルプラットフォームモデルを採用している。「ビジネス」ポータルでは、労働者からデータ入力スタッフ、展示会のヘルパーまで、さまざまな労働者をオンデマンドで提供しており、「ホーム&ライフ」ポータルでは、個人の買い物客、家事手伝い、列の立ち番などを個人で雇うことができる。一方、インドネシアの Sampingan(Golden Gate Ventures の投資先)は、企業の顧客にターンキーアプローチを提供することに重点を置いている。同社は、オンラインマーケティング用のナノインフルエンサーを含む、非常に幅広いブルーカラー/グレーカラーの労働者を擁し、ワークマネジメントツールとサービスを一式で提供している。後者は、それ自体が重要な製品ラインとなっている企業もある。

スケジューリングとスタッフ管理

クライアント企業にとって、フレキシブルなアワーリーワーカーの活用は、サラリーマンの場合よりも難しい。一人一人が特定の時間にしか働けないこともある。しかし、全員を効率的に採用し、必要に応じてチームでスケジュールを組み、給与支払のためにタイムレコーダー管理を行わなければならない。アメリカの WurkNow は、ブロックチェーンを利用したモバイルベースのシステムを提供している。

ベトナムでは、サムスンのようなグローバル企業からの受託製造が経済の大きな部分を占めている。スタートアップの Viet.co は、中小企業向けにオンデマンドの労働者と管理ツールを提供することで、ニッチな分野を開拓している。シンガポールに拠点を置く StaffAny は、会社の垣根を超えて働くことを可能にする管理スイートを持っている。これにより、ワーカーは仕事の機会を組み合わせて働くことができ、同時に ASEAN 全体の労働力をより流動的にすることができる。また、インドネシアの AdaKerja は、スケジューリング、給与計算、リクルーティングを1つのサービスにまとめ、これらの付加価値サービスを融合させている。

賃金への早期アクセス

欧米でも東南アジアでも、給料日までの生活を余儀なくされている労働者には、早期賃金アクセス(EWA)プログラムが人気だ。EWA には、プレペイデイ・ローン(給料日前貸出)を低金利で利用できるものと、これまでの労働時間に応じてお金を受け取ることができるものがある。アメリカでは、BranchPayActiv などの企業がこの分野の初期のリーダーだ。ASEAN のスタートアップでは、GajiGesaWagelyGajiku などが有名だ。

EWA サービスは通常、バンドルの一部として提供される。例えば Branch は、EWA とスケジュール管理や給与管理を統合したエンタープライズパッケージを販売している。PayActiv や Wagely などは、従業員が自分で予算を計画・管理できる「ファイナンシャル・ウェルネス」システムを提供している。

国境を越えた仕事の円滑化

今月初め、Papaya Global は1億米ドルを調達しユニコーン入り。それを祝して、NASDAQ MarketSite に社名が表示された。
Image credit: Papaya Global / NASDAQ

海外での雇用は、バーチャルなリモートワークの容易さと、経済のグローバル化が大きな要因となっている。我々の VC はシンガポールに本社を置いているが、ここでは世界中の人々が仕事をしているし、東南アジアの人々は家と仕事の間で物理的に国境を越えることも珍しくない。このような形態は、人材を確保するには最適だが、各国の雇用規制に対応するには頭痛の種となる。

アメリカの Deel やイスラエルの Papaya Global は、このような複雑な問題に対処するために設立され、それぞれ140カ国以上のコンプライアンスに対応している。シンガポールに拠点を置く Multiplier は、ASEAN 企業の国境を越えたコスト削減と人材アクセスの拡大を専門としており、これは東南アジア全域で成長しているスタートアップにとって非常に重要なニーズだ。

職業訓練

アメリカを拠点とする Lambda School は、コーディングやデータサイエンスのオンラインキャリアプログラムを提供しており、革新的な延納モデルを採用している。公務員が重要な雇用手段である中国では、Offcn Education Technologies(中公教育)が、公務員試験の準備やトレーニング、教員養成、職業訓練などのコースを提供し、ユニコーンの地位を獲得している。

ASEAN 諸国の政府は、オンデマンド・ワークへの支持を強めている。インドネシアでは、2020年の「オムニバス法案」で労働法を緩和し、迅速な臨時雇用を可能にしたほか、新型コロナウイルスによる経済的影響からの回復を早めるための大規模なプログラムを開始した。失業者は、近い将来の社会的支援と再就職のためのトレーニングを受けることができる「prakerja(就職前)」アカウントを取得できる。

prakerja プログラムは、人々を支援すると同時に、スタートアップのエコシステムを刺激するという二重のメリットがある。Kitalulus のような新しい企業がトレーニングを実施するために設立され、既存のスタートアップも後押しされている。急成長中のエドテック企業 Ruangguru は、初等・中等教育科目のオンライン家庭教師や自己学習用のモバイルプラットフォームを持っている。現在は、企業向けのトレーニングプラットフォームの提供にも乗り出している。コアラインと新ラインの両方が成長し続ければ、小学1年生からミドルエイジのキャリアチェンジまで、あらゆる段階でモバイルベースの学習を提供できる企業になるだろう。

結論

アウトソーシングは世界をフラットにした。オンデマンド・ワークは次の進化だ。理想的には、すべての人にとって経済がより効率的かつ効果的になることだ。

東南アジアでは、オンデマンドのスタートアップは課題を抱えている。例えば、優秀なトラックドライバーや倉庫作業員が履歴書を持っていないような地域では、ブルーカラーの労働者を事前に確認することは困難だ。しかし、ASEAN にはイノベーションを生み出すための多くの利点がある。この地域は巨大(総人口約7億人)かつ成長しており、モバイルフレンドリーだ。また、シンガポールだけでも4つの公用語を持つなど多様性に富んでいるため、スタートアップは設立当初から多彩な成長モードに入ることができる。未来の仕事の形が見えてきたとき、その多くが東南アジアで生まれてくることを期待している。

本稿の執筆には、Nidhi Singh 氏の協力を得た。

世界的な「後払い(Buy Now, Pay Later)」ブーム、東南アジアが牽引するかもしれない理由【ゲスト寄稿】

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本稿は、Golden Gate Ventures のマネージングパートナー Vinnie Lauria 氏による寄稿だ。「Entrepreneur アジア太平洋版(オンライン版)」に掲載された記事を、執筆者と発行者の了解のもと翻訳・転載する。 This article was first published in Entrepreneur APAC. <関連記事> Golden Gate Vent…

本稿は、Golden Gate Ventures のマネージングパートナー Vinnie Lauria 氏による寄稿だ。「Entrepreneur アジア太平洋版(オンライン版)」に掲載された記事を、執筆者と発行者の了解のもと翻訳・転載する。

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1958年、ソビエトとアメリカの宇宙開発計画が人工衛星を軌道に乗せるための競争を繰り広げていた時、Bank of America は、地球上に多大な影響を及ぼすであろう商品を発売した。BankAmericard は、後に Visa となり、リボ払いのクレジットカードの普及の先駆けとなった。これは宇宙時代の消費者に「現代の支払方法」として宣伝された。

今、新しい支払方法が飛び立とうとしている。BNPL(Buy Now, Pay Later=後払)モバイルアプリの世界での利用は、2018〜2019年の1年間から162%急増した。アメリカでは昨年、BNPL は240億米ドルの購入額を占めた。パンデミックが始まったとき、従来のクレジットカードの取引量は減少したが、BNPL は e コマースの成長と並んで上昇を続けた。BNPL は、今後数年間でデジタル購買の中で最も急速に成長する形態になると予想されており、2025年までに世界中で3,500億米ドル近くの取引に達すると予測されている。

これまでのところ、BNPL の成長は、それぞれスウェーデン、アメリカ、オーストラリアに拠点を置く Klarna、Affirm、Afterpay などの欧米系スタートアップが牽引してきた。これらの企業は、他のいくつかの企業と合わせて年間30億米ドルを超える収益を上げ、昨年の Mastercard の収益の約20%に達すると予想されている。 しかし、東南アジアでは、BNPL には3つの特長がある。第一に、クレジットカードの普及率が低いため、BNPL にとっては競争が少ないこと。第二に、銀行がクレジットカード発行のために必要とする信用格付け機関が実現するのは、ほとんどの ASEAN 諸国では10年も先のことであること。 そして最後に、負債を嫌うアジアの文化は、「現金と同じ」と感じる「ゼロ金利」の分割払いを温かく受け入れていること、だ。

そのため、当社の東南アジアのベンチャーキャピタルは、ASEAN 10カ国の BNPL 新規参入企業に注目している。インドネシア、ベトナム、マレーシアなどの発展途上国や、小さいながらも高度に発展したシンガポールでは、課題を抱えている市場がある一方で、BNPL モデルのメリットに対する強い受容性も見られる。

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バリュープロポジションと ASEAN の成長

「Klarna」
Image credit: Klarna

クレジットカードの借金を回避したい、または回避する必要がある消費者のために、BNPL は古い概念を現代風にアレンジした分割払いプランを提供している。あなたがミレニアル世代(主要な見込み客層)で、新しいアパートの家具を探しているとしよう。Web 上で素敵なソファを見つけたものの、それは数百米ドルとあなたの給料では高額だ。理想的にはコーヒーテーブルも欲しいところだが、それだとさらに高くなってしまう。「カートに入れる」ボタンの隣には、数ヶ月間の支払をゼロ金利で分散できるオプションがあり、すぐにこのクレジットの資格を得ることができる。「たった5つの情報でリアルタイム審査できる」と、ある BNPL 企業の売り文句には書かれている。だから、あなたもソファを購入し、カートにテーブルを入れる。

この典型的なシナリオは、BNPL 企業がクレジットカード会社よりも加盟店に高い取引手数料を請求できる理由を示している。BNPL は、クリックスルーのコンバージョン率を高め、BNPL が無ければ発生しないような販売を促進する。さらに良いことに、それは AOV(平均注文量)を押し上げる。一方、新規顧客にはアプリが提供され、加盟店の商品の定期的なプロモーションが表示され、リピートビジネスも増加させる。

BNPL のアカウントを持つ顧客は、もちろん過剰な支出をしたくなるかもしれない。クレジットカードと同じように、延滞料が発生したり、有利子ローンを組んだりすることになるかもしれない。しかし、簡単で無利息のエントリーポイントを提供し、ワンタッチで口座の状態を透明化できるアプリと組み合わせることで、新規ユーザを維持するのに十分なのだ。特に東南アジアでは、文化的にクレジットカードが敬遠されている一方、無利息の分割払いがスマートな支出方法のように感じられている。欧米では60~80%であるのに対し、ASEAN のクレジットカードの普及率は低く、ほとんどの国では数%ないし20~30%となっている。対照的に、人口2億7,500万人を持つ東南アジア最大の国であるインドネシアでは、BNPL 企業の Kredivo と Akulaku の2社が、Google Play 上で既に1,000万件以上アプリがインストールされている。シンガポールで設立・拠点を置く Hoolah は、2020年の一年間で取引量を1,500%増加させた。

この急速な成長は、BNPL 企業がクレジットカード会社とは根本的に異なる点にも起因している。クレジットカードは、銀行口座間のリンクとしての役割を果たす。例えば、Visa や Mastercard は、実際にクレジットカードを発行する銀行から、あなたが購入した加盟店口座に送金する。一方、独立した BNPL は、ネットワークリンカーとバンカーを一つにまとめたものだ。Hoolah は買い手にクレジット機能を提供し、売り手にお金を直接支払う。これにより、従来の銀行取引のような手間をかけずに、新しい加盟店を簡単にオンボードすることができる。

明らかなマイナス面は、BNPL がより多くのリスクを負うことだ。景気後退の局面で、Visa は収益を失うかもしれないが、デフォルトについて心配する必要はない。しかし、BNPL 事業を立ち上げるとき、あなたはその日から立ち往生する可能性がある。そして、アントレプレナーシップのすべての分野でそうであるように、チャレンジをチャンスに変えることで成功することができる。

ASEAN の BNPL はどう輝くか

ネットプロテクションズが2020年に発表した世界の BNPL カオスマップ
Image credit: Net Protections

おそらく一番厄介なのは、クレジットに申し込む人の審査だ。それは迅速に行われなければならない。クレジットカードを利用する資格が無いかもしれないが、それにもかかわらずリスクが高いユーザを対象にしなければならないため、スイートスポットが存在する。さらに、東南アジアのような比較的新分野の市場では、従来の審査は厳しくなる。前述の通り、ほとんどの国にはアメリカ型の FICO スコアを作成する信用情報機関がない。多くの人々は、いずれにしても信用情報が乏しく、多くの人々は銀行から融資を受けていないか、あるいは最近融資を受け始めたばかりだ。

プラス面としては、デジタルウォレットの利用率が高いことが挙げられる。大手の GrabPay と GoPay は、人気の高い配車サービスや宅配サービスを提供する企業によって誕生したもので、ASEAN 全体で巨大なユーザ基盤を持ち、成長を続けている。シンガポールに拠点を置く Grab とジャカルタに拠点を置く Gojek だ。このようなウォレットを利用することで、詳細な支出履歴を把握することができる。

すべての要素を考慮すると、BNPL は今後5年から10年で東南アジアで爆発的に成長すると私は見ている。主要なプレイヤーは、リスク評価のためのアルゴリズムやデータセットを開発しており、時間が経てば経つほど価値が高まるだろう。ユーザが利用を始めた後のリスクに積極的に対処するために、BNPL 企業は顧客エンゲージメントや支払スケジュールの調整などの分野でイノベーションを起こしている。

また、欧米の BNPL がよく扱う取引よりも小規模な取引でも利益を上げられるようになってきている。(例えば、アメリカの Affirm は、2,000米ドル以上の Peloton 社製エクササイズバイクの購入に多くの資金を供給している。消費力が低いながら成長している ASEAN 市場では、平均的な買い物は200米ドル以下だ。最も多く購入されているのは衣料品や身の回りのアクセサリーなどである。)

また、従来の銀行やグローバルなクレジットカード会社を利用したいと考えていても、今のところ利用できていない顧客を、この地域の BNPL 企業が獲得していることがわかる。注目すべき新進気鋭の企業としては、Hoolah、Pace、Atome、日本の Paidy などが挙げられるだろう。 さて、ここで最後のポイントだが、こういった企業は自国や近隣の市場の強みを活かして成長しているが、サイバースペースには国境が無い。ASEAN のトップ企業は、英語と地元言語の両方でサービスを提供している。新しい消費者金融の質問は「財布の中に何が入っているか」ではなく「スマートフォンに何が入っているか」だ。その答えが東南アジアの BNPL アプリになる日が来ても驚かないでほしい。

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Golden Gate Ventures、マレーシアのスタートアップに1,800万米ドルを投資へ

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東南アジアに拠点を置くベンチャーキャピタル Golden Gate Ventures は、マレーシアのスタートアップに1,800万米ドル(7,500万リンギット)を投資することを発表した。マレーシアのスタートアップに対する同社の投資は今回で3回目となり、国内にオフィスも開設するという。 同社のマネージングパートナーである Vinnie Lauria 氏によると、今回の取り組みによって「マレーシアで…

Golden Gate Ventures のメンバー
Image credit: Golden Gate Ventures

東南アジアに拠点を置くベンチャーキャピタル Golden Gate Ventures は、マレーシアのスタートアップに1,800万米ドル(7,500万リンギット)を投資することを発表した。マレーシアのスタートアップに対する同社の投資は今回で3回目となり、国内にオフィスも開設するという。

同社のマネージングパートナーである Vinnie Lauria 氏によると、今回の取り組みによって「マレーシアでの地盤作りが強化される」という。

Golden Gate Ventures は過去に、GoQuo、ServisHero、Codapay、Funding Societies など、マレーシア育ちのスタートアップ数社に投資を行っている。

同社は、シンガポールでピアツーピア(P2P)マーケットプレイスを運営する Carousell など、マレーシアに国外から進出してきた企業にも投資している。さらに、同社の投資先企業である Homage に関しては、オンデマンドの介護サービスをマレーシア国内で提供するためのサポートを行っている。

Lauria 氏は以下のように話した。

マレーシアでの投資額はすでにかなりの額になっており、東南アジア地域でビジネスを拡大するための拠点にもなっています。また、マレーシアは ASEAN を代表する国であると私たちは考えています。様々な文化が混ざり合い、他では見ることのできない多様性があり、まさに ASEAN 全体の縮図のようです。

Golden Gate Ventures のもう1人のパートナーである Justin Hall 氏によると、マレーシアの多様性あふれる経済と人口構成によって、同国の市場向けに開発された製品やサービスには最初から高い拡張可能性が備わっているとのことである。

スタートアップにしてみれば、マレーシアで成功すれば、東南アジアのどこでも成功することができるということです。(Hall 氏)

Lauria 氏は、マハティール・ビン・モハマド首相が率いるマレーシア新政権によって同国の市場に楽観主義が広がっていると考えている。マハティール首相は1981年から2003年にも首相を務めており、マレーシアを東南アジア地域の経済の中心に変革させたことで広く知られている。

マレーシアの新政権は今年の選挙で歴史的な勝利を収め、支持率も高くなっています。国民の間には楽観的な考えが広がり、そのムードがビジネスの世界にまで及んできていると感じています。

また、マレーシアの急速に発展するエコシステムについても次のように指摘した。

マレーシアでコワーキングスペースビジネスが見られるようになったのはつい1年前のことです。しかし、この分野は猛烈なスピードで成長しています。これまでの経過を見る限り、マレーシアの多くの起業家がすでに規模拡大に向けた具体的なプランを持っています。それこそが、私たちがマレーシアにオフィスを開いてビジネスを強化しようとしている理由なのです。

Golden Gate Ventures は今回、マレーシアのスタートアップ何社に投資するかを公開していない。しかし、Lauria 氏によると、同社の包括的な投資哲学でもある、消費者目線でビジネスを行う企業に注目しているという。

シリーズ A ステージにあり、シードファンディングを完了していることが今回投資を受けるスタートアップの条件となっている。

モバイルソリューションやオンラインソリューションを使ってユーザにアプローチしているスタートアップが特に有力です。例えば、インシュアテック、エドテック、メドテック、e コマース、B2B SaaS を行っているスタートアップがこれにあてはまります。しかし、最終的に一番大事なのは顧客であり、私たちも消費者のインターネット上の動向に気を配っています。(Lauria 氏)

Golden Gate Ventures は中小企業向けソリューションを開発しているマレーシアのスタートアップにも注目している。

中小企業は消費者でもあります。マレーシア国内の中小企業はデジタル化に向けた初期段階にあります。中小企業からのビジネスニーズは高まりを見せており、こうしたニーズに応えようとするスタートアップの成長を支援する機会にも事欠きません。

Golden Gate Ventures は同社の3回目となる1億米ドル規模の投資を9月にクローズしたが、定員を超える申し込みがあった。この投資の支援企業には Temasek、Hanwha、Naver、EE Capital、孫泰蔵氏の Mistletoe、三井不動産、IDO Investments、CTBC Group、Korea Venture Investment Corporation(KVIC)、Ion Pacific などが名を連ねている。

同社はすでに新しいファンドを使って数社のスタートアップを支援している。その中には、バングラデシュでライドシェアとオンラインチケット販売を手掛ける Shohoz も含まれている。

また、ブロックチェーンテクノロジーと仮想通貨関連のスタートアップへの特別ファンドもスタートさせた。

2011年に設立された Golden Gate Ventures はこれまで7ヶ国で40以上の企業に投資を行っている。新たに設立されたマレーシアオフィスに加え、シンガポールとインドネシアにもオフィスを開設している。

【via e27】 @E27co

【原文】

Golden Gate Ventures、1億米ドル規模となる3号ファンドの調達をクローズ——ミスルトウや三井不動産らが出資

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シンガポールの Golden Gate Ventures(GGV)は、1億米ドル規模となる3号ファンドの調達をクローズし、日本の孫泰蔵氏のミスルトウや韓国ベンチャー投資(한국벤처투자)など新たな投資家を魅了した。 (当初の調達予定額を上回る)オーバーサブスクライブで調達を終えた新ファンドは、GGV が2011年の創業以来フォーカスとしている東南アジアのコンシューマインターネットやモバイルスタートア…

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Golden Gate Ventures のメンバー
Image credit: Golden Gate Ventures

シンガポールの Golden Gate Ventures(GGV)は、1億米ドル規模となる3号ファンドの調達をクローズし、日本の孫泰蔵氏のミスルトウや韓国ベンチャー投資(한국벤처투자)など新たな投資家を魅了した。

(当初の調達予定額を上回る)オーバーサブスクライブで調達を終えた新ファンドは、GGV が2011年の創業以来フォーカスとしている東南アジアのコンシューマインターネットやモバイルスタートアップに出資する予定。

GGV の共同創業者 Vinnie Lauria 氏は、次のように語っている。

東南アジアのテックエコシステムは分岐点を迎えたと言える。年間投資額は、数十億米ドル単位で数えられるようになった。アメリカ、中国、インドとともに、東南アジアがグローバルステージに仲間入りしたことになる。

それはまるで、ソーシャルメディアや iPhone が生まれる直前の2005年のシリコンバレーのような、まだ手付かずだった頃を彷彿させる。

GGV は、シリーズ A ステージに出資する東南アジアで最初期から存在する VC だ。同社のポートフォリオには、シンガポールでは売買アプリの「Carousell」や自動車マーケットプレイスの「Carro」、インドネシアではヘルスケアプラットフォームの「Alodokter」などがある。

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GGV によれば、同社の1号ファンドと2号ファンドの内部収益率はそれぞれ、49%と29%だった、IRR は、そのファンド資産に対する評価の目安となる。同社の投資倍率(DPI=LP への還元率)は1号と2号のそれぞれで、1.56倍と0.13倍だった。GGV の1号ファンドは、Cambridge Associates が出している、2012年のアメリカにおける上位4分の1のファンドの DPI ベンチーマーク0.36倍を上回っている。

3号ファンドのアンカーインベスターは、従来からの GGV 出資者であるシンガポール政府系 Temasek、韓国財閥のハンファグループ、NAVER、EE Capital が務めた。今回新たに投資家として、三井不動産(日本)、IDO Investments(オマーン)、CTBC(台湾の中国信託金融)、Ion Pacific(香港)が加わった。

【via Tech in Asia】 @techinasia

【原文】

ウィーンから初上陸するスタートアップ・カンファレンス「Pioneers Asia」の見どころ

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昨年から今年にかけて、ヨーロッパ発のいくつかのスタートアップ・カンファレンスがアジアに拡大し始めている。昨年はフィンランドの Slush が Slush Asia を初開催し3,000人以上の参加者を集めた。また、アイルランドのダブリン(今年からはポルトガルのリスボン)で開催されている WebSummit は初のアジアイベントとして、昨年、RISE を香港で開催した。そして、オーストリアを起点とす…

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Pioneers Festival 2015 の模様(撮影:池田将〜2015年5月・ウィーン)

昨年から今年にかけて、ヨーロッパ発のいくつかのスタートアップ・カンファレンスがアジアに拡大し始めている。昨年はフィンランドの Slush が Slush Asia を初開催し3,000人以上の参加者を集めた。また、アイルランドのダブリン(今年からはポルトガルのリスボン)で開催されている WebSummit は初のアジアイベントとして、昨年、RISE を香港で開催した。そして、オーストリアを起点とするカンファレンス Pioneers Asia が23日、東京で開催される予定だ。

ヨーロッパのカンファレンスの中には、趣向を凝らして現地の古城や宮殿で開催されるものが少なくない。Pioneers は本家ウィーンでは、オーストリア建国の祖・ハプスブルク家が誇るホーフブルク宮殿を会場にして開催されているが、それにならって、東京では日本古来の情緒が体験できる場所として八芳園を会場に選び開催することにしたのだそうだ。

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ウィーン本家のイベント会場はホーフブルク宮殿(撮影:池田将〜2015年5月・ウィーン)

Pioneers は昨年から、東京で Pioneers 本戦のピッチ・コンペティションに参戦できる予選を開催していたが、それが今回の Pioneers Asia の開催につながったと言える。Pioneers Asia には、オーストリアの科学研究経済担当長官 Harald Mahrer 氏や、ウィーン市長市議会上級議員の Renate Brauner 氏も来訪し講演する予定だ。昨年来、ロンドンパリなど、ヨーロッパの主要都市の市長の来日が相次いでいるが、今回の Pioneers Asia の開催もヨーロッパ諸国で日本のスタートアップ・シーンへの期待が高まっていることの表れと考えてよいだろう。

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オーストリアの科学研究経済担当長官 Harald Mahrer 氏 (撮影:池田将〜2015年5月・ウィーン)
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ウィーン市議会上級議員の Renate Brauner 氏 (撮影:池田将〜2015年5月・ウィーン)

Pioneers Asia での講演者の一例を挙げておくと、THE BRIDGE でもおなじみの豪華な顔ぶれだ。

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  • Dirk Ahlborn 氏(Hyperloop) ・・・ 関連記事
  • Laurens Rutten 氏(Coolgames) ・・・ 関連記事
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  • Jung-Hee Ryu(류중희)氏(Futureplay) ・・・ 関連記事
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THE BRIDGE でも現地レポートをお届けする予定なので乞うご期待。

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Golden Gate Venturesがタイとインドネシアのスタートアップ6社に、総額400万ドルの投資を実施

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Golden Gate Ventures は今日(原文掲載日:11月11日)、インドネシアからタイまでスタートアップ6社に400万ドル以上の投資を実施していることを発表した。今回の出資では、Golden Gate Ventures は特にインドネシアにフォーカスし、Eコマース、マーケットプレイス、モバイルサービスへの同社の投資を記録づけるものとなっている。 タイミングは今だ。(インドネシアには)新…

Golden Gate Venturesの設立パートナー、左からJeffrey Paine氏、Paul Bragiel氏、Vinnie Lauria氏
Golden Gate Venturesの設立パートナー、左からJeffrey Paine氏、Paul Bragiel氏、Vinnie Lauria氏

Golden Gate Ventures は今日(原文掲載日:11月11日)、インドネシアからタイまでスタートアップ6社に400万ドル以上の投資を実施していることを発表した。今回の出資では、Golden Gate Ventures は特にインドネシアにフォーカスし、Eコマース、マーケットプレイス、モバイルサービスへの同社の投資を記録づけるものとなっている。

タイミングは今だ。(インドネシアには)新しい政府が備わり、GDP 成長はしばらくは止まるところを知らない。インドネシアは、スマートかつハングリーに期待であふれており、ジャカルタのみならず、インドネシア全国でチェンジメーカーが求められている。(Golden Gate Ventures 設立パートナーの Jeffrey Paine 氏)

2011年に設立された、アーリーステージ向け投資会社の Golden Gate Ventures は、アジアの7カ国以上に30社を超えるスタートアップに投資をしている。これまでに、彼らのポートフォリオ企業は総額1.5億ドル以上を調達している。Golden Gate Ventures は、Eコマース、マーケットプレイス、モバイルアプリ、SaaS プラットフォームを含む、多くの分野のインターネットやモバイル・スタートアップに投資している。最近では、HipVan、Omise、Laku6 に投資を実施した。

Golden Gate Ventures のポーフォリオに加わったスタートアップ6社を見てみよう。

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Claim Di(タイ)

claimdi

Claim Di は、自動車のドライバーと保険会社間で連絡をつけられるようにするアプリだ。テック・スタートアップ、モバイルアプリ、保険業界で20年の経験がある CEO Kittian Anupha 氏が設立、同社はこれまでに 500 Startups、Golden Gate Ventures、他のエンジェル投資家から資金調達している。

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Stamp(タイ)

stamp

2012年の設立。Stamp は、Apple Touch ID に似たデジタル指紋センサー「Secure Touch」により、モバイルデバイス上で第三者認証ができるしくみを提供する。CEO Opas Lopansri 氏が設立し、これまでに Golden Gate Ventures や Altpoint Ventures らから資金調達している。

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GoQuo(タイ)

goquo

2012年に CEO の Ron Ramanan 氏が設立。Gokuo は、主要エアラインやオンライン旅行代理店向けにEコマース・ソリューションを提供している。消費者ユーザ向けの商品オススメ機能を最適化など、機械学習や予測分析によりエアラインや旅行代理店が追加的に収益が上げられるよう支援する。顧客には、Tigerair、Malaysian Airlines、Bangkok Airways など。

Alodokter(インドネシア)

alodokter

2014年7月、Lazada や Rocket Internet に勤務経験のある Nathanael Faibis 氏 が設立した Alodokter は、インドネシア人ユーザを医者とつなぐ、オンライン健康情報ポータルだ。同社によれば、毎月100万人以上のユニークユーザが利用しているとのこと。これまでに Fenox Venture Capital、500 Sartups、Lim Der Shing 氏、Golden Gate Ventures などグローバルな投資家から資金調達している。

Ruma(インドネシア)

ruma-team

Ruma は非営利組織ではないソーシャル企業で、持続可能な自活可能なコミュニティを形成しようとしている。1日2ドル50セントの最低貧困ライン以下で生活するインドネシア人を支援し、彼らを起業家へと育て上げる。2015年にスタートした Ruma は、Golden Gate Ventures、Unitus Impact、Omidyar Network から資金調達している。

Indotrading​(インドネシア)

infotrading

2012年に CEO の Handy Chang 氏が設立した Infotrading は、インドネシアの主要オンラインB2Bマーケットプレイスだ。販売事業者は Infotrading 上でプロモーションすることにより、オンライン上に存在を作ることができ、独自ドメインで自社のEコマースポータルを設置できる。シードラウンドでの調達額は開示されていないが、シリーズAラウンドでは、OPT SEA、Golden Gate Ventures、GMO Venture Partners、Convergence Ventures、オークファン、リブライトパートナーズから総額150万ドルを調達している。

【via e27】 @E27sg

【原文】

シンガポール拠点の個人金融ポータルMoneySmart、GGVやOPT SEAらからシリーズAで200万米ドルを調達

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シンガポールを拠点とする個人金融ポータルMoneySmart.sgは、SPH Media Fund主導のシリーズAラウンドで280万シンガポールドル(200万米ドル)を調達したと発表した(編集部注:原文掲載10月6日)。 ベンチャー投資会社Convergence Ventures、OPT SEA、Golden Gate Venturesも同ラウンドに参加した。 Alfred Chia氏(SingC…

Vinod Nair, Founder and CEO of MoneySmart.sg
MoneySmart.sgのファウンダー/CEO、Vinod Nair

シンガポールを拠点とする個人金融ポータルMoneySmart.sgは、SPH Media Fund主導のシリーズAラウンドで280万シンガポールドル(200万米ドル)を調達したと発表した(編集部注:原文掲載10月6日)。

ベンチャー投資会社Convergence Ventures、OPT SEA、Golden Gate Venturesも同ラウンドに参加した。

Alfred Chia氏(SingCapitalのCEO)、Mohammad Ismail氏(PropnexのCEO)、Alan Lim氏(Propnex取締役)、Day Lynn氏(バケーションレンタルポータルサイトHomeawayのアジア太平洋統括)やZopim の創業者 Roystan Tay氏とKwok Yang Bin氏(シンガポールベースのライブチャットアプリ設立者)など数々の会社のトップや著名な起業家も参加している。

MoneySmartの計画としては、調達した資金をコンテンツ強化のためのチーム編成と共に、核となるデベロッパーのチームを設立していく方針である。

また、インドネシアやシンガポールへのマーケティング強化や新たなマーケットへの進出にもつながる。それ以上に、将来的にはアプリのローンチにもつながっていくだろう。

MoneySmart.sgの設立者兼CEOのVinod Nair氏は、次のように述べた。

私たちは、来年半ばまでにフィリピンやタイ、香港への進出を検討しています。

フィリピンにおけるインターネット普及率は香港と比べるとまだかなり未成熟で、タイは中間にあると同氏は強調した。

資金は12~18ヶ月にわたってもたらされる見通しである。その後、同社はシリーズBラウンドの資金調達を行う計画だ。

SmartLoans.sg は2009年9月に設立したサイトで、シンガポールのユーザは住宅ローンの比較や申し込みができる。Nair氏はその後、クレジットカードや保険パッケージ商品の比較ができる独立したニッチなサイトをいくつかローンチした。

彼は、2012年8月にMoneySmart.sgをパーソナルファイナンスブログとしてローンチし、2014年5月には、すべてのサイトを1つのポータルに統合した。

銀行や保険会社との連携を通じて、MoneySmart.sgもまた、全領域をカバーする個人金融サービスを提供している。つまりユーザが保険プランだけでなく異なるクレジットカードや個人ローン、住宅ローンを比較して申し込めるのだ。

Nair氏によれば、年間100万シンガポールドル(70万米ドル)を超える収益の70~80%は個人金融サービスから、そして20~30%はPR記事のような広告からもたらされているという。

公式発表によると、MoneySmartは月間150万ページビュー数および50万人のユニークビジター数を誇る。

そのコンテンツのシンジケーションパートナーは、AsiaOne.com(SPH Media所有)、MSN.comまたYahoo!などのデジタルニュースサイトが含まれる。昨年、同社はインドネシアの同業ポータルを買収した。現在DuitPintarとして知られ、毎月50万ページビュー数閲覧されている。

幾多の難局を乗り切る

かつてe27の共同設立者であったNair氏は、午後の記者会見で過去の失敗と挑戦から学んだことを詳細に話した。

「単一の垂直型製品にだけ頼ることはできません」と初めてのスタートアップとなった不動産検索エンジンの失敗談を詳しく解説しながら同氏は述べた。「持続可能な(ビジネスモデル)でありたければ、多角化を図り、1つの製品に頼るべきではありません」

最初のベンチャーの失敗に動じないNair氏は、5000シンガポールドル(3500米ドル)の貯金全てを6年前にSmartLoans.sgの設立のために注ぎ込んだ。約1年半の間に、サイトを介して住宅ローンを始めるユーザで順調な売り上げの伸びを見せていたが、その後、不動産の売上げを著しく落とすきっかけとなった不動産の冷却化措置という障害にぶつかった。

私たちはもはやプラスのキャッシュフローではなくなっており、拡張の資金に当てようと数ヶ月にわたり築き上げてきたわずかな蓄えは、どんどん絞り取られていきました。ありがたいことに、NUS Enterpriseの全面的に支援してくれる人たちが私たちに、5万5000シンガポールドル(3万5800米ドル)の融資を提供してくれました。そのおかげで私たちは非常に厳しい苦難を乗り切ることができたのです。(Nair氏)

Nair氏はそれからより多くの収益の流れを生み出すためにサービスのポートフォリオを多様化しようと努め、MoneySmart.sgを始める前に、個人ローン、クレジットカードや自動車保険市場をターゲットにしたSmartCredit.sg、SmartInsurance.sgをローンチした。

私たちがブログを始めたのは、読者に情報を伝え、もっと頻繁に関わってもらいたいと思ったからです。結局のところ、彼らが決心した後には、誰も私たちのサイトに戻ってくる必要はありません。ですから、サイトの内容は新たな読者に接触するための素晴らしい方法になるだろうと考えたのです(Nair氏)

すべてが順風満帆というわけではなく、彼らがシードファンディングを獲得するのは大変だったことを彼は認めた。

私たちは非常に強い波に向かって泳いでいました。私たちのブログへのアクセスはほとんどありませんでしたから、ローンチした新たな商品のための営利的なパートナーシップを確保することができませんでした。金融機関は完全にオンラインではありませんでしたし、彼らはそれを強力なルートだとも考えていませんでした。(Nair氏)

50の投資家たちに売り込んだ後、Nair氏はGolden Gate Venturesという金脈を掘り当てた。

Golden Gate VenturesのVinnie Lauria氏は金融の先を思い描いていました。彼らは私の過去の失敗、そして私が3年間でなんとか乗り切り、良い点として実際にはいくらか利益を出したという事実を認識した唯一のベンチャーキャピタルでした。(Nair氏)

シードファンディングとしてGold Gate VenturesおよびNational Research Foundation(NRF)から58万9000シンガポールドル(41万3000米ドル)を調達すると、Nair氏は全サイトを統合し、それを個人金融ポータルMoneySmart.sgとしてブランド再構築を行った。

2014年にはシンガポールで成立したPDPA(個人情報保護法)の法律を最大限に活用することもできた。シンガポールは当時、銀行が顧客獲得の主な供給源を失い、やむなくオンラインで紹介を得ることに切り替えたのを目の当たりにしていた。Nair氏は言う。

スタートアップを経営することはサーフィンをするようなもので、海に出て、流れや向かって来る波に逆らって狂ったようにこいで、乗るに最高の大波を待つようなものです。

Nair氏はまたしっかりしたチームを持つ大切さも強調した。

結局のところうまく波に乗るには、ちゃんとしたサーフボードが必要です。それが私のチームです。私自身の力でここまで来ることはできませんでした。

【via e27】 @E27sg

【原文】

Jeffrey Paine氏とWillson Cuaca氏、アジアを代表する2人のベンチャーキャピタリストが語る起業家の心得【ゲスト寄稿】

本稿は、Choon Yan (CY) Tan 氏による寄稿である。なお、英語のオリジナル記事は Startup Blueprint Bulletin で発表された。 Choon Yan (CY) Tan 氏は、PayPal および Braintree のアジア太平洋におけるスタートアップ・アクセラレータ、インキュベータ活動を牽引している。銀行テクノロジーの経験を持つほか、Google では、And…

cycircl-150x150本稿は、Choon Yan (CY) Tan 氏による寄稿である。なお、英語のオリジナル記事は Startup Blueprint Bulletin で発表された。

Choon Yan (CY) Tan 氏は、PayPal および Braintree のアジア太平洋におけるスタートアップ・アクセラレータ、インキュベータ活動を牽引している。銀行テクノロジーの経験を持つほか、Google では、Android および Chrome 製品のデータ分析の専門知識をもとに、カリフォルニアで Google のサプライチェーン・インテグレーション・チームを牽引していた。

日本の Open Network Lab、マレーシアの MaGIC、シンガポールの Startup Bootcamp などの主要アクセラレータで決済最適化のメンター、Echelon や TechCrunch などのアジアのスタートアップ・カンファレンスでスピーカーを務めている。


jeffrey-paine-willson-cuaca

Golden Gate Ventures (GGV)East Ventures (EV) は共にシンガポールを拠点とするVCであり、起業家らがメンターシップ、人材獲得、世界ネットワークを通じて買収される機会を模索する点で、頼りにしている存在だ。GGV と EV の両者とは、1年前にアジア太平洋地域で Startup BluePrint プログラムがローンチされて以来、協力関係にある。

私は GGV の創業パートナー Jeffrey Paine 氏と、EV の共同創業マネージングパートナー Willson Cuaca 氏と、スタートアップ・コミュニティの支援方法について、それぞれ話をする機会を持った。

Golden Gate Ventures

Jeffrey はシンガポールで Founder Institute (FI) がローンチした2010年のことを振り返り、当時はスタートアップ・シーンにメンターがほとんどいなかったと語った。東南アジアの FI に参画するスタートアップ向けにメンターとして Vinnie Lauria の支援が得られるようになってからは、アメリカで資金調達する方法を教えてもらおうと、多くの起業家が Jeffrey や Vinnie に連絡してくるようになった。

East Ventures

EV は Willson Cuaca 氏、衛藤バタラ氏、松山太河氏、Chandra Tjan 氏の4人によって2010年に共同設立された。衛藤氏は Willson の高校時代の同級生であり、松山氏は衛藤氏が共同設立したミクシィに投資家として参加したのを機につながった。

5年前、2,200万人ものアクティブなインターネット・ユーザがいながら、電子サービスの普及率の低いインドネシアに、手のつけられていない分野の可能性が非常に大きなものであることに気づいた。同社は迅速に投資ファンドを組成し、あらゆる分野に50万ドル未満を投資、後続ラウンドにも参加する。主には、Eコマースやその周辺サービスに投資してきた。

起業家への命題

Jeffrey や Willson にとって、毎年数千件にもおよぶ投資の打診や推薦を受けるのは、ごく当然なことだ。未踏の Next Big Thing を求めて、彼らは実に多くの起業家と対話している。荒削りの素材からより高い位置へとビジネスを築き上げる起業家の特性について、Jeffrey と Willson はそれぞれ命題を持っている。

1. 自分らしくあるべき

起業家にとっても、ベンチャーキャピタリストにとっても、最初のミーティングは、次の対話につながるような雰囲気で行うべきだ。Willson は、起業家と投資家のミーティングについて、次のような期待を述べている。

起業家は起業家らしくあってほしい。起業に至った話、ユーザの獲得について話してほしい。プロダクトはあまり重要ではないし、多くの場合、初期段階は、スタートアップはプロダクトを持っていない。最も重要なのは、正直さ、粘り強さ、ビジョンを持っているかなど、起業家の特徴だ。騙したり、嘘をついたり、デタラメを言ったりしてはいけない。簡単にバレてしまうのだから。

2. 形のあるものに着目

Willson とは対照的に、Jeffrey は最初のミーティングで、形のあるものにフォーカスすると語っている。

プライベート・ベータ版であれ、一般公開されているものであれ、最初の関門となるのはプロトタイプだ。それを見れば、起業チームがエグゼキュートしようとしているものがわかる。私のファンドの調査では、東南アジアのスタートアップのトップ35社の97%は、既に存在するサービスのクローンだ。したがって、プレゼン資料やナプキンに描かれたアイデアよりも、エグゼキューションこそが重要、ということになる。

3. リソースが豊かであることを見せるべき

Jeffrey も Willson も、リソースが豊かな起業家に関心を持っていると述べた。

起業家には、やろうとする事業分野の知識において、他の人が知らないくらいのアドバンテージが必要だ。その事業分野の出身であるか、調査を深めて、その分野のプレーヤー、困難さ、現在の状況、変化させられるものを知っている必要がある。リソースが豊かな起業家は、自らの仮説を実証しようと、一般人が尋ねもしないような変わった質問を投げかけてくるものだ。(Jeffrey)

偉大な起業家は、大きな問題を解決できるスキルに転じるような、極めて高いリソースを持っている。彼らは遠慮したりせず、知識が得られればすぐに前へ進んで行く。(Willson)

4. 失敗を恐れるな

成功していない起業家はそのことを隠したがる。失敗を失敗だと認識していないから、隠そうとするんだ。これでは起業家を支援するのは難しいし、起業家が正直ではないという点で、私が最初に言った話にもつながる。問題を置き去りにしてビジネスの決断が優柔不断になり、成果が出せていない起業家は実に多い。(Willson)

Jeffrey は、一つのことに集中しないことが致命的な間違いだと指摘する。

起業家は新しいことを始めるときにはコミットするべきで、100%それに集中するべきだ。リスクを回避しようと、主ではないことを複数同時に手掛けようとする人がほとんとだ。(Jeffrey)

5. 小さく考え、大きく目指す

Willson は、十分に大きな市場に集中すべきこと、また、起業家のビジネスをスケールさせる能力が重要だと語った。

地域拡大よりも前に、まず寡占できる単一の大きな市場をターゲットにするべきだ。Rocket Internet のように、初期段階で複数市場にローンチするのは得策ではない。非常に大きな資金が必要になるからだ。そして第二に、知識を急速に増やすことは、起業家にとって、過去の経験よりも重要だ。(Willson)

起業家やチームは、プロダクトの数値、マーケティング、ディストリビューションについて、知識が豊富で抜きん出ているべきだ。分析ツールも理解している必要がある。(Jeffrey)

Jeffrey や Willson、彼らのチームにビジネスアイデアをピッチしたいなら、次のことに注意してほしい。

  • 投資家があなたのプランにさらなる努力を求めても、自信を失わないでほしい。定期的な投資家との連絡を通じて、ベンチャーキャピタリストとの関係継続を求めよう。
  • 自分の発した言葉には正直かつ忠実であれ。
  • Jeffrey や GGV のチームにとって、ウイスキーは大好きな飲み物である。

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Golden Gate Venturesが東南アジアのスタートアップ向けに5,000万米ドル規模のファンドを設立

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Golden Gate Venturesは本日、東南アジアのスタートアップに投資するための5000万米ドルのファンドを設立すると発表した(編集部注:原文掲載7月29日)。TemasekやEduardo Saverin氏(Facebookの共同創立者)、ヨーロッパの共同企業であるMonitor Capital Partnersなど各国の投資会社や顧問会社からすでに3500万米ドルの投資を受けている。…

Golden Gate Venturesの設立パートナー、左からJeffrey Paine氏、Paul Bragiel氏、Vinnie Lauria氏
Golden Gate Venturesの設立パートナー、左からJeffrey Paine氏、Paul Bragiel氏、Vinnie Lauria氏

Golden Gate Venturesは本日、東南アジアのスタートアップに投資するための5000万米ドルのファンドを設立すると発表した(編集部注:原文掲載7月29日)。TemasekやEduardo Saverin氏(Facebookの共同創立者)、ヨーロッパの共同企業であるMonitor Capital Partnersなど各国の投資会社や顧問会社からすでに3500万米ドルの投資を受けている。

新たな提携先として参画したのがシンガポールのNational Research Foundation、NAVER(LINEメッセンジャーの親会社)、東南アジアの大規模な不動産開発企業Far East Organizationのベンチャーキャピタル事業であるFar East Venturesなどだ。

このファンドの設立によって、Golden Gate Venturesは東南アジア市場における成長著しい中流階級層、政府の強力な景気刺激策、高いテクノロジー利用率を活用できるようになる。公式発表によれば、アジア太平洋地域では毎月100万人以上、インターネット利用者が増えているとのことだ。

成長する東南アジアのスタートアップ

このファンドは引き続き、東南アジアの消費者と中小企業をターゲットにするインターネット・モバイルスタートアップ、Eコマース、決済、マーケットプレイス、SaaSアプリなどの分野にフォーカスしていく予定だ。

また、Golden Gate Venturesは「コミュニティファースト」である姿勢を維持し、シンガポール証券取引所と共同主催で運営しているシンガポールのトップスタートアップを展示するオープンハウスWalkaboutSGのようなコミュニティづくりの取り組み、イベント、メンタリングを通じて、かつてない勢いを見せるエコシステムの支援を継続していく予定である。

Golden Gate Venturesの設立パートナーJeffrey Paine氏は言う。「今まで私たちの会社はかなり恵まれていました。途中で退散したスタートアップはありません。逆に、急成長する企業のすばらしい起業家たちに資金を投資してくることができました。例えば、赤ちゃん関連用品のインターネット通信販売会社Bilna、社会信用調査会社のLenndoなどです。そして、Jungle Venturesといったすばらしい地元の共同投資家たちと共に仕事をしてきました。」

2011年に設立されたGolden Gate Venturesは、これまで東南アジアの7ヶ国以上の25社に投資してきた。最近の投資には、シンガポール拠点のオンラインスーパーRedMartやインドネシア拠点の健康情報ポータルAlodokterなどがある。

同社は今回のファンドをいつ最終的にクローズするか明らかにしていない。進展があり次第すぐにお伝えする予定だ。

【via e27】 @E27sg

【原文】

VentureCon Japan 2015〜シンガポール、マレーシア、タイのVCが語る東南アジア市場の可能性と難しさ

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(午前に行われたセッションの模様はこちらから) 東南アジアの投資機会は絶大だ。Innosight Ventures の Pete Bonee 氏がモデレートしたパネルには、Golden Gate Ventures の Vinnie Lauria 氏、Ardent Capital の Tee Plern Suraphongchai、500 Startups の Khailee Ng 氏、MaGIC …

SEA

(午前に行われたセッションの模様はこちらから)

東南アジアの投資機会は絶大だ。Innosight Ventures の Pete Bonee 氏がモデレートしたパネルには、Golden Gate Ventures の Vinnie Lauria 氏、Ardent Capital の Tee Plern Suraphongchai、500 Startups の Khailee Ng 氏、MaGIC の Cheryl Yeoh 氏が参加し、東南アジアが高いリターンをもたらし続けることができるのかどうかを議論した。

Bonee にとって、東南アジアはバリュエーションが高くなかった頃のシリコンバレーを彷彿させる。彼は、投資家の目から見て、東南アジアの時期はまだ早いものの、スタートアップ・シーンは急速に成長しており、東南アジアに多くの金が流入していると語った。

分散しているアジアのスタートアップ・シーンで生き残る難しさにもかかわらず、東南アジアのスタートアップは、多くの近接市場で同時にサービスをローンチしている。

多くのスタートアップが複数の市場で同時にローンチしているのは面白い。彼らのバリュエーションは、すぐに3倍にも4倍にもなる。東南アジアでは異なる人種、異なる言語に市場は分かれており、東南アジア全体をカバーすることが最大のバリュエーションをにつながる。(Cheryl Yeoh 氏)

西洋と東洋を比較したときに、果たして、東南アジアはシリコンバレーのライバルに、そして、数十億ドルのイグジットを可能にするような資金供給が可能になるのだろうか。

Yeoh は、東南アジアとシリコンバレーを比較することも、対抗することも不可能と考えているようだ。

シリコンバレーをコピーしたり、競争したりすることはできない。彼らは40〜50年かけてここまで来ているのに対し、東南アジアはこの10年ほどのことだ。テック企業の新しい波さえ、サーバが安くなりセットアップしやすくなった、せいぜいこの10年間以下のことだ。東南アジアにはユニークなことが起こっており、多くの機会がある。難しい市場だから、一生懸命やらなければならない。時間もかかるし、(シリコンバレーとは)違った発展が必要になるだろう。(Cheryl Yeoh 氏)

東南アジアで投資家がよいディールを見つけるには、あちらこちらに出かけていく必要があるが、それだけの苦労を尽くせば利益を得られる、と Ng 氏は語る。

もし新しい市場でタフな市場なら、その分仕事を頑張ればよいだけ。投資家はまずは現地へ出向き、ディールを探すべき。TechCrunch を読まず、カンファレンスに出かけない人はたくさんいる。でも、彼らは会社を築く、れっきとした起業家なのだから。

例えば、123RF という会社がある。5,000万ドルを資金調達中で、そこまでブートストラップでやってきた。本線を一本外れれば、光り輝く将来の巨人となる企業を見つけることができる。(Ng 氏)

Ardent Capital CEO の Adrian Vanzyl 氏による基調講演では、彼はさまざまな VC のモデルを解説した。Rocket Internet が採用する「Operator VC model」には多くの利点がある。投資家が会社の所有権や経営権を持つだけでなく、このモデルは明確に IP ではなくビジネスのエグゼキューションにフォーカスしている。このモデルのデメリットとして、Vanzyl 氏は、内部で人を雇うことについて警告を唱えた。

このモデルは社内の人材に依存する限りスケールしない。とにかく Rocket Internet がうまくやってきたのは、MBA 出の若くて優秀な人物を雇い、彼らを飛行に乗せて、新興市場に送り込んできたということ。そうやって、このモデルがスケールしてきた。(Vanzyl 氏)

CVC やファミリー企業による投資のトレンドには、他のモデルも散見される。複数のモデルを組み合わせていることが多く、東南アジアでは一般的だ。そして、巨額のファミリー企業の資産とコングロマリットが支援していることが多い。Vanzyl 氏は、インドネシアでは Lippo Group や Matahari Mall などがこのトレンドを牽引していると語る。

東南アジアの分散する市場でうまくやるのは困難だが、Vanzyl 氏は VC がモデルを選ぶとき各市場の違いを考慮すべきだと語った。

投資家から見て難しいと感じるのは、市場をまたいでの一貫性が無いということ。国によって、人々は違う言葉を話し、違うルールがあり、外国人がビジネスの所有権を握ることを許していない国も多い。(Vanzyl 氏)

この日最後のパネルでは、VC の人たちがコインベストメントで、〝やるべきこと〟と〝やるべきでないこと〟を語った。このセッションはサンブリッジ グローバルベンチャーズの代表取締役社長である平石郁生氏がモデレートし、Fidelity Growth Partners Japan 代表の David Milstein 氏、インフィニティ・ベンチャーズLLP 共同代表パートナーの田中章雄氏、August Capital Partners のマネージング・ディレクター Sameer Narula 氏、GREE Ventures のプリンシパル Kuan Hsu 氏が参加した。

August Capital Partners は、シンガポール政府と多数の案件にコインベストしている。これは単に資金面からそのようにしているのではないということだ。

コインベストするときは、共にコインベストするパートナーも見るようにしている。お金を求めているわけではない。SAP と組んだときは、彼らは技術や市場展開の経験に提供してくれた。ファミリー企業と組めば、彼らは我々の会社では参入しづらい市場の門戸を開けてくれる。(Narula 氏)

Narula 氏によれば、政府とのコインベストによって、政府からデューデリの支援を得たり、規制に対する交渉が可能になり、August Capital が投資する企業の中には、政府に対して税率0%を交渉することに前向きなケースもある。

逆にコインベストのデメリットで言えば、Milstein 氏が素晴らしいアドバイスをくれた。

起業家にとって最大のリスクの一つは、自分とは異なる投資時間軸にいる投資家だ。起業家がそのような投資家と付き合うのは難しい。(例えば)資金が欲しいと思ったときに、資金が無いかもしれない。投資人生に身を置く投資家と相談すべきだ。長期にわたるパートナーと組みたいなら、それが一つの方法だ。(Milstein 氏)

東京で VentureCon をサポートしてくれたすべての人々に謝意を表したい。また来年。

【情報開示】THE BRIDGE は VentureCon Japan 2015 のメディアスポンサーとして協力関係にあります。

【via e27】 @E27sg

【原文】