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物流ラストワンマイル効率化の207【Monthly Pitch!注目スタートアップ】

本稿はベンチャーキャピタル、サイバーエージェント・キャピタルが運営するサイトに掲載された記事からの転載 Monthly Pitch!注目スタートアップではMonthly Pitch編集部と協力し、毎月開催されるピッチ登壇社から特に注目のスタートアップを毎週ご紹介していきます。 サービス概要:慢性的な人手不足の状態にあるという運送業界。特にこれまでのテクノロジーで解決しにくい、ラストワンマイルの部分…

本稿はベンチャーキャピタル、サイバーエージェント・キャピタルが運営するサイトに掲載された記事からの転載

Monthly Pitch!注目スタートアップではMonthly Pitch編集部と協力し、毎月開催されるピッチ登壇社から特に注目のスタートアップを毎週ご紹介していきます。

サービス概要:慢性的な人手不足の状態にあるという運送業界。特にこれまでのテクノロジーで解決しにくい、ラストワンマイルの部分を技術とアイデアで効率化・省力化しようというのが207 です。物流・配送利用者向けに再配達問題を解決する「TODOCU」、配達員向け配送効率化アプリ「TODOCU サポーター」、人々の空き時間を利用して荷物を配達するシェアリング型宅配サービスの「スキマ便」、物流・配送事業者向けの配送管理システム「TODOCU クラウド」を展開されています。

Monthly Pitch編集部はココに注目:207 代表取締役の高柳慎也さんは、元アドウェイズ・インドネシアの高野勇斗さんらと共に Chapter8 の創業に関わり、越境 EC、訪日インバウンド向けアプリ、民泊関連サービスなどを開発し事業売却した経験を持つシリアルアントレプレナー。2015年にサマリーポケットに入社、物流が持つ課題や可能性に気づきを得た高柳さんは2018年、 207 を起業しました。物流組合に加入し、自らも配達人となってプロトタイプを試すなど、現場での知見獲得に熱心な行動者です。

ピッチ全文:実は配送員の約7割は個人事業主で、その報酬は荷物を運びきった数で決まります。従って再配達で最も負担が大きいのは配送員個人なのです。そこで207は再配達を解決するために2つのソリューション、配達員向けの「TODOCUサポーター」と受取人向けの「TODOCU」を提供しています。

荷物配送の課題は、地図に印をつける等の配送準備のアナログ作業や、不在宅に配達する非効率、置き配の盗難に対する責任問題等が存在することです。TODOCUはこれを、伝票を撮影するだけで地図上にピンが立ったり、不在が予め分かったり、置き配の盗難がリスクヘッジできたりする機能によって解決していきます。

具体的な利用フローです。配送員が複数の荷物伝票を撮影すると、荷物が地図上に自動でプロットされます。そこから在宅確認のメッセージをボタン一つで送信。受取人はメッセージを受け取ったら、専用ページより在宅回答や各種依頼を行います。配送員はその情報を元に効率的に配送していきます。また受取人は専用アプリでGPS設定することで、次回から回答の手間なく荷物を受け取ることも可能です。
数万個の荷物を対象に実証実験を行った結果、受取人の回答率は約4割で、時間単位の配送効率は約9割も上昇しました。TODOCUは2020年1月からリリースしていますが、配送員は月間100人単位で増加中。春には数百人規模の物流会社3社での導入を予定しています。TODOCUの仕組みによって配送効率化が実現できたら、第2フェーズとして、配送の素人が隙間時間で荷物を運ぶサービス「TODOCU便」を開発予定です。配送の素人が活躍している市場と言えば、Uber Eatsに代表されるフードデリバリー市場が思い浮かびます。この市場の課題は、ピークタイムしか稼げないという点です。

そこで207は「宅配便とフードデリバリーを組み合わせたら稼げる」という仮説を検証したいと考えています。なぜなら今後は物流業界の人材不足とフードデリバリーの市場拡大が見込まれているからです。TODOCUで取得した配送効率化データが、競合優位性となっていきます。直近の目標はTODOCUサポーターの営業強化と、TODOCU便のオペレーションの確立です。それが達成できたら第3フェーズでは、ドローンや自動運転等による配送業務の自動化を進めて、物流のラストワンマイルを再定義します。以上です。ありがとうございました。

アルがクリエイターギフト「HelloMasterPiece(ハロマス)」公開、クリエイターエコノミーをさらに加速へ

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ニュースサマリ:漫画発見アプリ「アル」や、クリエイターソーシャル「00:00 Studio」、デジタルフリマの「elu」などを展開するアルは1月21日、クリエイターギフトサービス「HelloMasterPiece(ハローマスターピース/ハロマス)」を公開している。ハロマスはコンテンツ制作を手がけるクリエイターが作るギフトを贈ることのできるデジタルコンテンツのECサービス。ユーザーのリクエストに応じ…

ニュースサマリ:漫画発見アプリ「アル」や、クリエイターソーシャル「00:00 Studio」、デジタルフリマの「elu」などを展開するアルは1月21日、クリエイターギフトサービス「HelloMasterPiece(ハローマスターピース/ハロマス)」を公開している。ハロマスはコンテンツ制作を手がけるクリエイターが作るギフトを贈ることのできるデジタルコンテンツのECサービス。ユーザーのリクエストに応じて、クリエイターがオリジナルのコンテンツを作成してくれる。

例えば似顔絵や書、音楽、ソーシャルメディアに利用するアイコン画像などを誕生日や何かの記念日などに贈るシーンを想定している。マーケットプレイス型で、登録するクリエイターは依頼された作品を制作するが、紹介ページの情報やユーザーとのやり取りなどについては、サービス側で用意しているコンシェルジュが請け負う。運営費や月額費用などは不要で、売上に対する手数料が必要になる。商品の著作権はすべてクリエイターに帰属し、二次創作などの利用については各作品にて決められたガイドラインに沿うことになる。公開初日、現時点で30件ほどのクリエイターが登録されているようだ。

話題のポイント:現在開催しているBRIDGE Tokyoに合わせてくれた・・・わけではないのですが、アルが新サービスを公表しました。デジタルフリマの「elu」により目的を持たせたもの、というイメージでしょうか。eluは昨年8月に好発進を伝えています。

デジタルコンテンツの売買については、やはり今、大いに盛り上がり(やや加熱しすぎですが)を見せているNFT市場があります。

最大手となった(しかも創業は2017年)OpenSeaの流通総額は、昨年8月に一気に34億ドル(現在のレートで3800億円規模)に跳ね上がり、12月時点(1月1日)の流通総額(ETHベース)で42億ドルというお化けマーケットプレイスです。牽引しているのがCryptoPunksやBored Ape Yacht Club(BAYC)などのコレクティブルで、BAYCは最低価格で84ETH(今日時点のETH価格で3000万円ほど)とワケがわからない取引価格になっています。この辺りについては筆者も実際に購入してみて考察をしてみました。

ではこのNFTコレクティブル、何に使うのかというとやはりコミュニケーション領域のようです。例えばBAYCは購入者だけが入れる秘密クラブみたいなのが設置されているので、Twitterのアイコンに設定することで「自分はここのメンバーです」と伝えるバッチみたいな役割を持たせることができるのですね。さらにゴルフ会員権のような機能はNFTが担保してくれるので、マーケットプレイスでトレードすることも可能になります。本当にゴルフ会員権ですね。

ハロマスの利用シーン

ハロマスの話に戻ると、現時点でサービスはNFTに対応しているわけではないので、現在は純粋なデジタルギフトとして機能します。ただ、デジタルコンテンツの用途を考えるとやはり「あのクリエイターにアイコン作ってもらった!」という感じのシーンが想像しやすいので、個人的にはコレクティブルと同様の流れに乗ったりするのかなと思ったりしています。ちなみに今日、MetaがFacebookやInstagramなどのソーシャルのプロフィール画像にNFTを導入するのではという報道も出ています。ソーシャルメディアとNFTの相性の良さが伺い知れる話題かなと。

立ち上げにあたって、アル代表の古川健介(けんすう)さんは、Facebookに次のようなポストをしていました。

「ただいま、「HelloMasterPiece(ハローマスターピース)」というサービスを作っています。とにかくここ数年、「クリエイターさんに入るお金を最大化して、予算や時間を増やしたい。そしてクリエイティブ活動を加速させたい」と思い続けて頭が変になりかけているんですが、その一つです。クリエイターエコノミー系の問題の一つって、「有名な人はよりお金を稼ぎやすい」となってる一方、「技術や能力があっても、人気がない人にはあまりまだ利がない」というのがあると思っていて・・・。

そうすると、アテンションを集めるのが大事になるので、「バズ狙い」の世の中になってる面があるとおもうんです。それはそれで悪くないんですが、そういうのが苦手な人もいるなーー、どうにかしたいなーと思っていろいろ調査して、年末年始にいろいろ試しまくって出たのが、「クリエイターの作った、世界にたった一つのギフトを贈る」という形です。

似顔絵が上手な人とかが、プレゼントとしてそれが使われたりしたら素敵な世界だなーと思って作っています。というので、現在、事前登録中ですが、もしよければ登録してみてくださいー!クリエイターの方も募集しています。思ったよりも、登録が多くてびっくりしていますが、クリエイターさんの活躍する場所を増やしまくりたいので、がんばります!」(けんすうのFacebookポストより

クリエイターエコノミーは広告・マーケティング(YouTuberなどのMCN)領域からデジタルコンテンツに広がり、さらにこのNFTの大きな潮流で新しい展望も手に入れつつあると思います。波がやってきた時に沖に出ていた人が勝つのがスタートアップです。今日、けんすうにはBRIDGE Tokyoのライブインタビューセッションに出ていただくので、ハロマスの詳しい話と彼の考えるクリエイターエコノミーについてお聞きしたいと思います。

VARK:VRライブプラットフォームを運営【BRIDGE Tokyoノミネート企業紹介】

本稿はBRIDGE Tokyoの企画をご紹介いたします。年明け1月19日から開催するオンラインイベントにて「NEXTスタートアップが実現するデジタル民主化」をテーマに、トップランナーの起業家をお招きしたセッションを配信いたします。現在、数量限定の無料視聴チケットを配布していますので、お早めにチェックしてみてください。 1月19日から開催を予定している「BRIDGE Tokyo 2022」に先立ち、…

本稿はBRIDGE Tokyoの企画をご紹介いたします。年明け1月19日から開催するオンラインイベントにて「NEXTスタートアップが実現するデジタル民主化」をテーマに、トップランナーの起業家をお招きしたセッションを配信いたします。現在、数量限定の無料視聴チケットを配布していますので、お早めにチェックしてみてください。

1月19日から開催を予定している「BRIDGE Tokyo 2022」に先立ち、BRIDGE では次世代のスタートアップを讃えるリスト「INTRO Showcase」のノミネート企業106社を発表させていただきました。

これら106社は、BRIDGE Tokyo 2022 に協力いただいているベンチャーキャピタル(VC)、コーポレートベンチャーキャピタル(CVC)から、次世代の企業成長を支援する「若手キャピタリスト」に選考委員としてご参加いただき、彼らの視点で候補をリストアップいただいたものです。

掲載する106社は選出された候補からノミネートを受諾いただいた各社となります。なお、ノミネートの基準は2015年以降の創業で、概ね5年以内に上場を視野に入れられる可能性のある急成長企業としています。

BRIDGE では BRIDGE Tokyo 2022 の最終日である1月28日に発表される最終選考に向けて、106社の顔ぶれを紹介していきます(順不同)。最終選考で注目を集めた企業については、インタビュー記事の掲載も予定しています。

VARK

Image credit: VARK

<事業内容>

VARK」はバーチャル空間でライブを楽しむことができる VR 機器及びスマートフォン向けのサービスです。「VARK」で開催されているライブは自社サービス上だけでなく、外部の動画配信プラットフォームでも同時配信しており、VR 機器をお持ちでない方でもお楽しみいただけます。

弊社では現在「VARK」を一歩進化させるような機能を開発中です。バーチャル空間上で暮らし、遊び、自己表現ができるような、所謂「メタバース」としての側面を取り入れた「総合エンタメプラットフォーム」として展開してまいります。

「学校へ行く」「仕事をする」「友達とお喋りをする」といった日常の中に「ライブに行く」というイベントがあるように、「VARK」というバーチャル空間の中に遊ぶ場所や友人と喋る場所といった「日常」が存在し、その一部として「バーチャルライブ」がある。そのような「バーチャルが日常になる」という未来を弊社は目指しております。

<推薦者>  博報堂DYベンチャーズ

<推薦者コメント>

VARK は「新しい活躍の場所を創り、新しい人生を届ける」ことをミッションとしており、2018年末にバーチャルライブプラットフォームをオープンしました。以来、バーチャルライブの先駆者として、業界で最も多くのエンタメライブ興行を成功させています。

2019年の夏には twitter トレンド1位を獲得するほど話題となったフェスイベント「Vサマ!」を主催し、「VARK」の名が多くの推しの皆様に知られることになりました。そして2020年には新型コロナウイルスによる延期、中止の影響も受けつつもライブイベントを多く開催し、秋頃からは大手 VTuber 企業様とのシリーズライブを開催するに至り、結果として、VARK への来場者数は数倍の規模にまで成長。

2021年12月には、エンターテインメント特化型メタバースへの進化のために WORLD 機能をリリースし、「バーチャル空間でライブに行く」という体験だけでなく、そこで暮らし、遊び、自己表現ができる言わばもう一つの世界を創り出していくことにチャレンジしています。一言でメタバースと言ってしまうと味気ないですが、彼らは仮想世界で人の心を動かす演出とものづくりができるバーチャルクラフトマンシップを持ったスタートアップです。

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Metaが進める「AIによる読唇術」メタバースのアバターにも活用可能な技術(2)

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潜在的な欠点 (前回からのつづき)AV-HuBERTは、複雑なタスクのための教師なしマルチモーダル技術に対するMetaの投資の拡大を象徴している。同社は最近、Few-Shot Learnerと呼ばれるプラットフォーム上の有害コンテンツに取り組むための新たなマルチモーダルシステムを提案し、ラベルのないデータから音声認識、画像分割、テキストのスタイルコピー、オブジェクト認識を学習するモデルをリリースし…

Image Credit : Meta / Horizon Worlds

潜在的な欠点

(前回からのつづき)AV-HuBERTは、複雑なタスクのための教師なしマルチモーダル技術に対するMetaの投資の拡大を象徴している。同社は最近、Few-Shot Learnerと呼ばれるプラットフォーム上の有害コンテンツに取り組むための新たなマルチモーダルシステムを提案し、ラベルのないデータから音声認識画像分割テキストのスタイルコピー、オブジェクト認識を学習するモデルをリリースした。教師ありのシステムとは対照的に、教師なしのシステムはより柔軟で安価に導入することができる。ラベル付きデータセットのラベルは人間のアノテーターが一つ一つ丹念に追加する必要があるからだ。

AV-HuBERTは、学習に必要なラベル付きデータが少ないため、ニジェール・コンゴ語族のスス語のような「低リソース」言語の会話モデル開発の可能性を開くとMetaは主張している。また、AV-HuBERTは、音声障害者のための音声認識システムの構築や、ディープフェイクの検出、仮想現実アバター用のリアルな唇の動きの生成にも有用であると同社は提案している。

しかし、ワシントン大学のAI倫理学者であるOs Keyes氏は、AV-HuBERTには階級や障害にまつわる限界がつきまとうと懸念を表明している。電子メールのインタビューでVentureBeatに次のように指摘した。

「唇と歯の動きから人のスピーチパターンを評価するのであれば、例えば障害の結果、顔のスピーチパターンが歪んでいる人はどうするつもりなのでしょうか。耳が聞こえない方に対して不正確となる可能性の高い音声認識用のソフトウェアを作ろうとするのは、なんとも皮肉なことです」。

Microsoftとカーネギーメロン大学は論文で、AIにおける公平性に向けた研究ロードマップを提案しているのだが、ここで共著者達は、AV-HuBERTに似た顔面分析システムの側面が、ダウン症や軟骨形成不全(骨の成長が損なわれる病気)、特徴ある顔の違いをもたらす他の状態 の人々にはうまく機能しないかもしれないと指摘しているのだ。そのようなシステムは、脳卒中を患った人、パーキンソン病、ベル麻痺、自閉症、ウィリアムズ症候群の人たちも同様に失敗するかもしれないと、研究者は指摘している。つまり、彼らは、神経型人間と同じ顔の表情を使わない(あるいは使えない)かもしれないのだ。開発を主導するMohamed氏はこの点についてメールで、AV-HuBERTは唇の動きにのみ着目し、顔全体ではなく唇の動きを捉えていることを強調した。そして多くのAIモデルと同様に、AV-HuBERTの性能は「学習データ中の異なる集団の代表的なサンプルの数に比例する」と付け加えている。

「我々のアプローチの評価には、オックスフォード大学の研究者が2018年に一般公開したTED Talkの動画からなる、一般公開されているLRS3データセットを使用しました。このデータセットには障害を持つ話し手が含まれていないため、予想される性能劣化の具体的な割合はわかりません。しかし、今回新たに提案する技術は、トレーニングデータセットにおける現在の話者分布に制限されるものではありません。より広範で多様な集団をカバーする別のトレーニングデータセットがあれば、かなりの性能向上をもたらすと予測しています」(Mohamed氏)。

Metaは「背景の雑音や話者の重複が当たり前の日常的なシナリオにおいて、オーディオビジュアル音声認識モデルを改善するアプローチのベンチマークとして開発を続ける」と語る。この先、AV-HuBERT(Metaは製品化する予定はないとしている)を英語以外の多言語ベンチマークに拡張する予定だ。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

Metaが進める「AIによる読唇術」その方法とは(1)

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人は音声を聞き取ることと、話し手の唇の動きを見ることの両方によって音声を認識する。実際、言語学習において視覚的な手がかりが重要な役割を担っているという研究結果もある。一方、AIの音声認識システムはほとんど、あるいは完全に音声に基づいて構築されている。そのため、学習には数万時間にも及ぶ膨大なデータが必要だ。 Meta社(旧:Facebook社)の研究者は、ビジュアル(特に口の動きの映像)が音声認識シ…

Photo by Christina Morillo from Pexels

人は音声を聞き取ることと、話し手の唇の動きを見ることの両方によって音声を認識する。実際、言語学習において視覚的な手がかりが重要な役割を担っているという研究結果もある。一方、AIの音声認識システムはほとんど、あるいは完全に音声に基づいて構築されている。そのため、学習には数万時間にも及ぶ膨大なデータが必要だ。

Meta社(旧:Facebook社)の研究者は、ビジュアル(特に口の動きの映像)が音声認識システムの性能を向上させることができるかどうかを調べるために、人が話すのを見て聞くことによって音声を理解するように学習するフレームワーク、Audio-Visual Hidden Unit BERT(AV-HuBERT) を開発した。Meta社は、AV-HuBERTが同じ量の書き起こしを使用する最高の視聴覚音声認識システムよりも75%精度が高いと主張している。さらにAV-HuBERTは、ラベル付けされたデータの10分の1を使用して、かつての最高水準の視聴覚音声認識システムを凌駕しており、音声データの少ない言語にも有効な可能性があるとしている。Meta AI研究者のAbdelrahman Mohamed氏は、VentureBeatのインタビューで次のように答えている。

「将来的にAV-HuBERTのようなAIフレームワークは、騒がしい日常の状況、例えばパーティーでのやりとりや賑やかなストリートマーケットでの音声認識技術の性能向上に利用できるかもしれない。そしてスマートフォン、拡張現実メガネ、カメラを搭載したスマートスピーカー(例:Alexa Echo Show)のアシスタントもこの技術の恩恵を受けることができるだろう」。

AV-HuBERT

読唇術の問題にAIを応用したのはMetaが初めてではない。2016年、オックスフォード大学の研究者たちは、特定のテストにおいて経験豊富な読唇術者の約2倍の精度を持ち、ほぼリアルタイムで映像を処理できるシステムを作り上げた。そして2017年、Alphabet傘下のDeepMindは数千時間に及ぶテレビ番組でシステムを訓練し、テストセットで約50%の単語を誤りなく正しく翻訳し、人間の専門家の12.4%をはるかに上回るという結果を得た。

しかしオックスフォード大学とDeepMindのモデルは、その後の多くの読唇術モデルと同様、認識できる語彙の範囲に限界があった。また、このモデルは学習するためにトランスクリプトと対になったデータセットを必要とし、動画内の話者の音声を処理することができなかったのだ。

そこでAV-HuBERTは、ややユニークなことに、教師なし学習、つまり自己教師あり学習を活用している。教師あり学習では、DeepMindのようなアルゴリズムは、例と特定の出力の間の基本的な関係を検出できるようになるまで、ラベル付けされた例データで訓練される。例えば、コーギーの写真(例)を見せられたら、「犬」という単語(出力)を書くようにシステムを学習させることができる。しかし、AV-HuBERTは、ラベルのないデータを分類することを学習する。つまり、データを処理してその固有の構造から学習する。

AV-HuBERTは音声と唇の動きを手がかりに言語を学習するという意味でも、マルチモーダルである。Metaは会話中の唇や歯の動きなどの手がかりを聴覚情報と組み合わせることで、AV-HuBERTに2つのデータタイプの間の「微妙な関連性」を捉えることができると述べている。

AV-HuBERTの初期モデルは、ラベル付けされた英語のTED Talkビデオを30時間かけて学習したもので、従来の最先端モデルの学習時間である3万1,000時間よりも大幅に少なくなっている。しかし、音声認識性能の指標である単語誤り率(WER)は、より少ないデータで学習したにもかかわらず、話し手が見えても聞こえない場合、旧モデルの33.6%に対してAV-HuBERTは32.5%とわずかに改善された程度に留まった(WERとは誤認識した単語数を単語数で割ったもので、32.5%は約30単語に1個の割合で誤認識していることになる)。さらに433時間分のTED Talksを学習させると、AV-HuBERTのWERは28.6%に低下した。

AV-HuBERTがデータ間の構造と相関を十分に学習した後、研究者はラベルのないデータでさらに学習させることができたとしている。YouTubeにアップロードされた2,442時間分の有名人の英語動画である。これにより、WERは26.9%まで低下しただけでなく、特定の用途(複数人が同時に発言する場合など)や異なる言語に対するフレームワークの学習には、少量のラベル付きデータで済むことが実証されたとMetaは述べている。

実際にMetaは、AV-HuBERTがバックグラウンドで大きな音楽やノイズが流れているときに人のスピーチを認識する際に、音声のみのモデルよりも約50%優れていると主張している。また、音声と背景のノイズが同じ大きさの場合、AV-HuBERTは3.2%のWERを達成し、従来の最高のマルチモーダルモデルの25.5%を下回っている。(次につづく)

 

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

古川健介(けんすう)氏:クリエイターエコノミー新局面【BRIDGE Tokyo/見逃し再生】

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本稿はBRIDGE Tokyoの企画をご紹介いたします。1月19日から開催するオンラインイベントにて「NEXTスタートアップが実現するデジタル民主化」をテーマに、トップランナーの起業家をお招きしたセッションを配信いたします。現在、数量限定の無料視聴チケットを配布していますので、お早めにチェックしてみてください。 これからのテックトレンドを占う上で、重要になってくるキーワードのひとつ、それが「クリエ…

本稿はBRIDGE Tokyoの企画をご紹介いたします。1月19日から開催するオンラインイベントにて「NEXTスタートアップが実現するデジタル民主化」をテーマに、トップランナーの起業家をお招きしたセッションを配信いたします。現在、数量限定の無料視聴チケットを配布していますので、お早めにチェックしてみてください。

これからのテックトレンドを占う上で、重要になってくるキーワードのひとつ、それが「クリエイターエコノミー」です。YouTuberに代表されるMCN(マルチチャンネルネットワーク)の登場は、クリエイティブな活動をする人たちの新たなマーケットとして大きく広がりました。そして今、ここ1年ほどは世界でもその動きは加速しており、例えばソーシャルメディアTikTokが今年7月に発表したクリエイターファンドは10万再生以上のクリエイターに対して総額2億ドル(約220億円)の資金を用意し、そのパフォーマンス活動を支援しています。同様にYouTubeは「YouTube Short Fund(1億ドル・110億円)」を、Facebookは10億ドル(1100億円)をこれに投じるとしています。

さらにメタバースやNFTといったトレンドもこれを後押ししています。

仮想空間のコミュニケーションツールとして絶大な人気を誇る「VR Chat」ではアバターを作って稼ぐクリエイターが登場しており、ピクシブが運営する「pixivFANBOX」には3Dアバターの制作事例がずらりと並んでいたり、2017年に登場した「元祖」NFTコレクティブルのCrypto Punksは現在、OpenSeaで1億円近くの金額で取引がされている状況です。(Crypto PunksやBored Ape Yacht Clubの例はややバブルですが)

このような大きなモメンタムの中、国内でクリエイター支援を手掛けている一社がアルです。昨年、デジタルコンテンツのフリマサービスを立ち上げ、垂直立ち上げに成功しました。

代表の古川健介さん(けんすう)は学生時代からインターネットと共に生きてきた、言わばネットコンテンツのスペシャリストです。ここ10年もハウツー共有サイト「nanapi」を立ち上げ、KDDIグループ入りをするなど、起業家としての手腕も評価されています。最近では、クリエイターの過程(プロセス)に注目したプロセスエコノミーを提唱したり、Web3という新たなトレンドに対してクリエイターエコノミーがどうあるべきか、知見を深めているとも聞いています。

BRIDGE Tokyoではそんなけんすうをお招きし、eluの最近の状況やNFT(Web3)への対応など、最前線にいる彼の考え方をお聞きする予定です。ぜひライブセッションをお聞きいただければ。

イベントは当日のライブ配信に限定して無料の視聴チケットを配布しています。数量は限定ですので、お早めにチェックしてみてください。

カバー:国内屈指のVTuberプロダクションを運営【BRIDGE Tokyoノミネート企業紹介】

本稿はBRIDGE Tokyoの企画をご紹介いたします。年明け1月19日から開催するオンラインイベントにて「NEXTスタートアップが実現するデジタル民主化」をテーマに、トップランナーの起業家をお招きしたセッションを配信いたします。現在、数量限定の無料視聴チケットを配布していますので、お早めにチェックしてみてください。 1月19日から開催を予定している「BRIDGE Tokyo 2022」に先立ち、…

本稿はBRIDGE Tokyoの企画をご紹介いたします。年明け1月19日から開催するオンラインイベントにて「NEXTスタートアップが実現するデジタル民主化」をテーマに、トップランナーの起業家をお招きしたセッションを配信いたします。現在、数量限定の無料視聴チケットを配布していますので、お早めにチェックしてみてください。

1月19日から開催を予定している「BRIDGE Tokyo 2022」に先立ち、BRIDGE では次世代のスタートアップを讃えるリスト「INTRO Showcase」のノミネート企業106社を発表させていただきました。

これら106社は、BRIDGE Tokyo 2022 に協力いただいているベンチャーキャピタル(VC)、コーポレートベンチャーキャピタル(CVC)から、次世代の企業成長を支援する「若手キャピタリスト」に選考委員としてご参加いただき、彼らの視点で候補をリストアップいただいたものです。

掲載する106社は選出された候補からノミネートを受諾いただいた各社となります。なお、ノミネートの基準は2015年以降の創業で、概ね5年以内に上場を視野に入れられる可能性のある急成長企業としています。

BRIDGE では BRIDGE Tokyo 2022 の最終日である1月28日に発表される最終選考に向けて、106社の顔ぶれを紹介していきます(順不同)。最終選考で注目を集めた企業については、インタビュー記事の掲載も予定しています。

カバー

Image credit: Cover

<事業内容>

カバーは、VR/AR のテクノロジーを活用して、 世界で通用する新しいバーチャルタレントの文化を生み出すことをビジョンとした、コンテンツ×テクノロジー領域のスタートアップです。

主力サービスである「ホロライブプロダクション」は、弊社システムを活用して  YouTube  などで動画投稿やライブ配信を中心に活動する女性 VTuber グループ「ホロライブ」、男性 VTuber グループ「ホロスターズ」、音楽レーベル「イノナカミュージック」が所属するVTuber 事務所です。

ライブ配信での応援や Twitter での交流ができる次世代のバーチャルタレントが所属する事務所であり、精巧な 2D・3D キャラクターモデルを使用した実況・配信を得意としています。

<推薦者>  古城巧さん(STRIVE)

<推薦者コメント>

カバーは世界で約120兆円のコンテンツ産業に VTuber 市場を創出し、グローバルで同市場の急成長を牽引。以下強み+メタバースの追い風から、同社は日本を代表するグローバル企業になれると信じています

  • 世界で強い IP:総 Youtube 登録チャネル数は5千万超、海外も1千万を突破。投げ銭やグッズ、ライブ等幅広くマネタイズ
  • 独自の技術基盤:VTuber 演者の配信システム等を開発
  • 谷郷 CEOの経営力・愛され力:シリアル起業家の谷郷 CEO は IP やゲーム等コンテンツ事業の有識者を巻き込み、強い組織体制を構築。また演者/ファンから YAGOO という愛称で愛されている

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バルス:xRライブ事業・エンタメの統合プラットフォームなどを展開【BRIDGE Tokyoノミネート企業紹介】

本稿はBRIDGE Tokyoの企画をご紹介いたします。年明け1月19日から開催するオンラインイベントにて「NEXTスタートアップが実現するデジタル民主化」をテーマに、トップランナーの起業家をお招きしたセッションを配信いたします。現在、数量限定の無料視聴チケットを配布していますので、お早めにチェックしてみてください。 1月19日から開催を予定している「BRIDGE Tokyo 2022」に先立ち、…

本稿はBRIDGE Tokyoの企画をご紹介いたします。年明け1月19日から開催するオンラインイベントにて「NEXTスタートアップが実現するデジタル民主化」をテーマに、トップランナーの起業家をお招きしたセッションを配信いたします。現在、数量限定の無料視聴チケットを配布していますので、お早めにチェックしてみてください。

1月19日から開催を予定している「BRIDGE Tokyo 2022」に先立ち、BRIDGE では次世代のスタートアップを讃えるリスト「INTRO Showcase」のノミネート企業106社を発表させていただきました。

これら106社は、BRIDGE Tokyo 2022 に協力いただいているベンチャーキャピタル(VC)、コーポレートベンチャーキャピタル(CVC)から、次世代の企業成長を支援する「若手キャピタリスト」に選考委員としてご参加いただき、彼らの視点で候補をリストアップいただいたものです。

掲載する106社は選出された候補からノミネートを受諾いただいた各社となります。なお、ノミネートの基準は2015年以降の創業で、概ね5年以内に上場を視野に入れられる可能性のある急成長企業としています。

BRIDGE では BRIDGE Tokyo 2022 の最終日である1月28日に発表される最終選考に向けて、106社の顔ぶれを紹介していきます(順不同)。最終選考で注目を集めた企業については、インタビュー記事の掲載も予定しています。

バルス

Image credit: Balus

<事業内容>

【XRライブ事業】バルスは、Vtuber をはじめとするアーティストの XR ライブ・イベントの制作を行っています。「SPWN」という自社開発のライブ配信システムを利用し、映画館、劇場など、あらゆるスペースをライブステージにします。イベント企画、キャスティング、XR を活用した最新技術の提供、演出映像の収録及び作成、リアルタイムモーションキャプチャ、リアルタイム伝送、イベント運営をサポート。

【ポータル事業】エンタメの統合的プラットフォーム「SPWN Portal」を展開。チケット・配信・物販などのエンタメに関わるビジネスを支援しています。主催者には、ユーザー情報をもとにファンとアーティストを繋ぐための分析データを提供。ファンの属性やニーズを把握することで、より良いコンテンツの提供や効率的な集客にアプローチできます。

【コンテンツプロデュース事業】また、上記2つの事業に加えて、コンテンツプロデュース事業も展開。バーチャルアーティストの価値を高めるために、自社所属アーティストのマネジメントを通して、様々な新しい挑戦を実施しています。

<推薦者>  武居隼人さん(東急)

<推薦者コメント>

XR を活用し地球の裏側にいるファンがリアルタイムでライブに参加し、熱狂できるXRプラットフォーム「SPWN Stage」、アーティストがファンを理解するエンタメDXサービス「SPWN Portal」の2つのサービスを提供。

アーティストとファンが世界中どこにいても一緒に楽しめる場所を創るという想いのもと、今後の成長が期待される市場において、「エンターテイメントがアップデート」する活躍にワクワクが止まらない。

トレカ特化ライブコマース「ミニッツ」が正式ローンチ、ANRI・堀井翔太氏・takejune氏から5,000万円をシード調達

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ミニッツは29日、トレーディングカード(トレカ)に特化したライブコマースサービス「ミニッツ」を正式ローンチした。同社はまた、シードラウンドで ANRI、堀井翔太氏、takejune 氏から5,000万円を調達したことを明らかにした。同社では需要が供給が上回るトレカのブームの中、購入者と販売者の双方が不利益を被らない安心安全なコマースプラットフォームの確立を目指すとしている。 BRIDGE では昨年…

Image credit: Minutes

ミニッツは29日、トレーディングカード(トレカ)に特化したライブコマースサービス「ミニッツ」を正式ローンチした。同社はまた、シードラウンドで ANRI、堀井翔太氏、takejune 氏から5,000万円を調達したことを明らかにした。同社では需要が供給が上回るトレカのブームの中、購入者と販売者の双方が不利益を被らない安心安全なコマースプラットフォームの確立を目指すとしている。

BRIDGE では昨年末、Y Combinator の2020年冬バッチに参加していたアメリカのトレカ特化ライブコマースプラットフォーム「Whatnot」のシードラウンドを報じている。それから遅れること約1年、日本にもトレカに特化したライブコマースサービスが正式ローンチした。今年6月から約半年間ステルス運用されていて、ミニッツ経由の月間 GMV 既に数千万円程度に達しているようだ。

山本圭樹氏
Image credit: Minutes

ミニッツの代表取締役で創業者の山本圭樹(やまもと・けいき)氏によると、アメリカでポケモンカードの二次流通が盛んなのに対し、日本ではオリパ(オリジナルパック)と呼ばれる、トレカ数百枚を1つのパッケージにした取引形態が取られることが多いが、「お祭りのテキ屋さんと同じで、本当に当たりが入ってるかどうかの保証は無い(山本氏)」とのことで、ここに詐欺を誘発する可能性が潜在することになる。

そんな事情からオークション各社ではトレカの取引を禁止しているところもあるが、需要は存在するため、禁止されると、よりグレーな取引実態を生み出しかねない。ミニッツでは取引に参加できる販売者を審査を通過した法人(店舗や個人が副業で経営しているものもある)に限定、販売商品をライブでカメラからフレームアウトしない状態で紹介してもらうことで、取引の安全性を高める。

ミニッツのライブコマースには、安全性だけでなくエンタメやコミュニティ的な要素も多く含まれていて、それがユーザがユーザを呼び込むネットワーク効果の源になっていると山本氏は強調した。

誰かがライブでトレカの紹介を始めると、ネイティブアプリにプッシュ通知が届いて、そのファンが見にやってくる。何人もの人が同時に視聴してくれるのは、ファンコミュニティの力が非常に強いから。誰が誰に譲ったとかが重視される世界なので、売る側も「いつもライブを見に来てくれる ×× さんに売ります」というような感覚が強い。

安心安全や経済合理性も重要だが、エンタメ性が提供されているのがミニッツの重要な点。次のコーマースは、エンタメコマースだと思っている。今は YouTuber をはじめインフルエンサーが多くミニッツ上でトレカを販売してくれている。これまでステルス、しかも、オーガニック流入だけで、ミニッツ経由の取引高(GMV)は月間で数千万円程度に達している。

山本氏は学生時代に起業し約3年にわたり代表を務め、大学卒業後、Fablic(当時フリマアプリ「Fril」を運営、その後、楽天に買収され「ラクマ」となった)で、バイク専用フリマアプリ「RIDE」の事業責任者を務めた。今回のシードラウンドには ANRI のほか、Fablic の CEO だった堀井翔太氏(現 スマートバンク CEO)、Fablic 共同創業者の takejune 氏(現 スマートバンク CXO)も参加している。

クラウドPBXのDialpad、1.7億米ドルを調達——ダブルユニコーンに

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クラウドコミュニケーションプラットフォーム「Dialpad」は、Iconiq Capital がリードしたラウンドで1億7,000万米ドルを調達し、時価総額は昨年のおよそ2倍の22億米ドルに達した。 Dialpad は、どこからでも働けるリモートワークの世界へと急速に移行する中で、多くの恩恵を受けてきた企業の一つである。Web 会議、ビジネス電話システム、メッセージング、インバウンドコンタクトセン…

Dialpad のチームメッセージング機能
Image credit: Dialpad

クラウドコミュニケーションプラットフォーム「Dialpad」は、Iconiq Capital がリードしたラウンドで1億7,000万米ドルを調達し、時価総額は昨年のおよそ2倍の22億米ドルに達した。

Dialpad は、どこからでも働けるリモートワークの世界へと急速に移行する中で、多くの恩恵を受けてきた企業の一つである。Web 会議ビジネス電話システムメッセージングインバウンドコンタクトセンターなど、同社のクラウドベースのコミュニケーションツール群は、企業がより分散した労働力を受け入れざるを得ない中で、同社の成功を支えてきた。

「アプリ過多」現象の回避を支援

Dialpad は、ビジネスコミュニケーションツールは一元化されるべきであるという考え方に徹底して取り組んでいる。この統一プロセスの一環として、従来は独立していたUberConferenceサービスをDialpad Meetingsとして再ブランド化し、コアプラットフォームへ直接統合した。

Dialpad の創業者兼 CEO である Craig Walker 氏は、VentureBeat の取材に対し、次のように語った。

我々は、人々がどこにいてもコミュニケーションとコラボレーションができるようにする。顧客や従業員が複数のプラットフォームやチャネルを利用し、ナビゲートすることを期待することは、もはや企業にとって許されない。Dialpad は、顧客がビジネス・コラボレーションを簡素化し、社内外のコミュニケーションで増大する「アプリ過多」現象を回避するのを支援する。

Image credit: Dialpad

Walker 氏は、デジタル通信の分野で特筆すべき経歴の持ち主だ。 彼は今世紀初頭に Dialpad Communications というインターネット電話会社を設立し、それを Yahooに売却 して Yahoo Voice の構成要素とした。

Walker 氏はYahooを退職し、既存の電話番号とボイスメールボックスを1つのアカウントに統合できるオンラインサービス「GrandCentral Communications」を設立し、その会社を Google に売却して Google Voice の立ち上げを指揮した。Walker 氏は Google を退社後、電話会議サービス「UberConference」をローンチしたが、後に Walker 氏が Yahoo からブランドとドメインを買い戻し、Dialpad に名前を変えた。

AI と音声インテリジェンス

Dialpad はここ数年、AI の試みを強化しており、2018年に TalkIQ という電話会議書き起こしサービスを買収したのを皮切りに、その活動を開始した。この取引は、Voice Intelligenceと名付けられた Dialpad の新技術のバックボーンとして機能し、あらゆる電話からメモを生成し、センチメント分析を行い、自然言語処理を使って会議から実行可能な項目を強調することができる。

Dialpad はここ数カ月の間に、顧客体験技術領域で AI を活用する2つの企業—— KoopidKare Knowledgeware ——を買収し、その AI 能力をさらに高めている。

Dialpad はこれまで約2億3,000万米ドルを調達しており、前回の調達から14ヶ月の間に、Uber、Splunk、Stripe などの顧客リストに加え、GrubHub、Rapid7、New Relic も完全契約した Dialpad のクライアントとしてカウントしている。今回新たに1億7,000万米ドルの資金を得た同社は、自然言語処理(NLP)、機械学習、データエンジニアリングなどの分野で新しい人材の雇用に重点を置き、AI をさらに強化する計画だ。

今回ラウンドには他に、Alphabet 傘下の GV、T-Mobile Ventures、Omers Growth Equity、Amasia、Work-Bench、Section 32 が出資している。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】