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Jeremy Horwitz

Jeremy Horwitz

VentureBeat でAp ple、AI 関連ニュースを担当。以前は、Intelligent Gamer、iLounge、9to5mac などの出版物で編集を担当していた。

執筆記事

MR時代に必要な主要都市の「仮想空間マップ」Here Technologiesが公表(1/2)

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かつてNokiaの傘下にあったデジタルマップメーカーのHere Technologiesは、Googleマップ、Appleマップ、TomTomからユーザーを獲得するための労力を何年も費やした後、ここ数年間はロケーションプラットフォームの改善と拡大に取り組んできた。そして本日(訳注:1月12日)Hereは、75の主要都市の高解像度3Dモデルをエンタープライズ開発者向けに提供すると発表した。これにより…

かつてNokiaの傘下にあったデジタルマップメーカーのHere Technologiesは、Googleマップ、Appleマップ、TomTomからユーザーを獲得するための労力を何年も費やした後、ここ数年間はロケーションプラットフォームの改善拡大に取り組んできた。そして本日(訳注:1月12日)Hereは、75の主要都市の高解像度3Dモデルをエンタープライズ開発者向けに提供すると発表した。これにより、企業がMRと5Gテクノロジーを活用した、マッピング、スマートシティ、エンターテインメントアプリのネクストウェーブを作り出すことが出来るようになる。

ロンドン、パリ、サンフランシスコなどの都市中心部をカバーする、Here’s Premier 3D Citiesモデルには、場所の名前や住所など建物と道路網に関する情報を含む豊富なデータレイヤーがある。各建築物は、3次元空間的にも地理空間的にもセンチメートル単位で正確で、Hereがいうには、サイズや高さを含め、実際の外観の色も再現されている。

データストリーミングとレンダリングの両方をサポートするため、HereはCesium3Dフォーマットを使用して、1平方キロメートル毎のデータを1つのタイルにレンダリングしている。ビジネスや都市のデジタル化はデジタルツイン — 建物の所有者、担当者、訪問者による遠隔での施設管理から対面ナビゲーションまですべてにアクセスできる仮想空間上にあるレプリカ — に依存しているため、技術的な意思決定者にとって、ここでの新製品の発表は重要だ。

Premier 3D Citiesプラットフォームは、その中核として、バーチャルサイトへの訪問からラストマイルの配達や緊急時の計画まで、あらゆる用途に使用できるリアルな3Dモデルへのアクセスを企業に提供する。これらのモデルは、企業が実際の都市にある自社の施設を3D上に再作成する必要性を排除または劇的に削減する。(次につづく)

【via VentureBeat】 @VentureBeat

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LenovoのARグラス「ThinkReality A3」:遠隔操作やビジネス利用が中心(2/2)

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  (前回からのつづき)ThinkReality A3はPCでの利用において基本的な機能を備えている。オフィスワーカー、エンジニア、その他のデスクワークに縛られないビジネスユーザーは、Windowsアプリケーションをいっぱいに表示した仮想モニターに最大5台までアクセスすることができる。Lenovoは、このARグラスが企業にプライバシーの向上、生産性の向上、没入感の向上をもたらすことを期待…

 

(前回からのつづき)ThinkReality A3はPCでの利用において基本的な機能を備えている。オフィスワーカー、エンジニア、その他のデスクワークに縛られないビジネスユーザーは、Windowsアプリケーションをいっぱいに表示した仮想モニターに最大5台までアクセスすることができる。Lenovoは、このARグラスが企業にプライバシーの向上、生産性の向上、没入感の向上をもたらすことを期待している。

特に没入感については複合現実をフックに構築された建築、エンジニアリング、および金融アプリケーションで使用される場合に有効だ。また、自宅や公共の場で仕事をする企業ユーザーは、(訳註:グラスを通してデータにアクセスできるので)知らず知らずのうちに見ず知らずの人にデータを共有することなく、データを視覚化した情報として扱うことができる。

スマートフォンに接続されたインダストリアル・エディションは、Nreal Light などのソリューションと競合するものだ。これは企業が「グローバルなサポートを受けながら、グローバルな規模で複合現実アプリケーションやコンテンツを展開する」ことを支援する。ThinkReality A3では、遠隔地の専門家がグラスを装着している人が見ているものを確認しつつ、グラスの中のビデオウィンドウを使って遠隔支援をしたり、クリエーターがデジタルオブジェクトをリアルタイムに3Dで可視化したり、工業技術者やその他の現場作業員がデータ・画像のワークフローをガイドしたりすることも可能になる。モバイルARアプリは、ThinkRealityソフトウェアプラットフォームに支えられることになるだろう。

ThinkReality A3は、QualcommのSnapdragon 800シリーズチップを搭載したモトローラのスマートフォンと、IntelまたはAMD Ryzenプロセッサを搭載したPCで動作する。このグラスには、独自のSnapdragon XR1チップセットが搭載されており、1080p立体視ディスプレイ、ライブビデオを遠隔地の専門家と共有するための中央1080pカメラ、左右にマウントされた魚眼カメラを備えたSLAMルームスケール・トラッキング・システムが搭載されている。USB-Cケーブルで電話やPCにテザリングし、映像コンテンツを高速で共有するにはDisplayPort機能が必要になる。

LenovoはThinkReality A3の販売を2021年半ばに開始するとしている。価格の詳細はまだ明らかにされていない。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

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Lenovoが“現実的な”ARグラス「ThinkReality A3」を発表(1/2)

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ここ数年間、拡張現実(AR)ヘッドセットは、ある現実的な問題に悩まされ続けてきた。つまり、これらは現実世界にデジタル情報を重ねて表示することになっているのだが、一般的に見栄えが悪く実際の公共の場では装着したくないというアレだ。しかし今日、LenovoはThinkReality A3でその問題を解決しようとしている。このARグラスは、小売店や接客業などの公共の場で着用できるほどコンパクトで軽量なだけ…

Image Credit: Lenovo

ここ数年間、拡張現実(AR)ヘッドセットは、ある現実的な問題に悩まされ続けてきた。つまり、これらは現実世界にデジタル情報を重ねて表示することになっているのだが、一般的に見栄えが悪く実際の公共の場では装着したくないというアレだ。しかし今日、LenovoはThinkReality A3でその問題を解決しようとしている。このARグラスは、小売店や接客業などの公共の場で着用できるほどコンパクトで軽量なだけでなく、研究室や工場、オフィスでも使用できる。完全にファッショナブル、というわけではないが、「普通」に近づきつつあるのだ。

LenovoがこのThinkReality A3の開発を示唆したのは2019年11月だった。その年、同社はより大きなフレームと未来的なスタイリングが故に「サングラスとは間違われることはないだろう」と指摘されたARコンセプトグラスを公開している。比較すると最終的なデザインは、レンズとブリッジ(訳註:鼻にかかる部分)がやや離れており、かつ、3つのカメラが集中してついている。現代的な度付きメガネっぽい感じに落ち着いた。A3には2つのバージョンが用意されており、Lenovo傘下のモトローラブランドのスマートフォンで持ち運んで使える「インダストリアルエディション」と、LenovoのThinkPadノートパソコンやモバイルワークステーションに対応した「PCエディション」がある。

ThinkReality A3の登場は、技術的な意思決定をする人にとって重要な意味を持つ。というのもLenovoのエンタープライズへの取り組みと確立されたThinkRealityソフトウェア/サービス・プラットフォームは、あらゆる規模や種類のビジネスに「安全な」AR導入ソリューションを提供しているからだ。

小規模なARハードウェア企業とは対照的に、Lenovoは複合現実(MR)ヘッドセットだけでなく、ローカル処理やデータを処理するためのコンピューティング・デバイスや、ハードウェアをサポートするエンタープライズ・クラスのサービスも製造している。特に同社は、折りたたみ式のスクリーンを備えたラップトップ5Gネットワーク機能を備えたラップトップなど、次世代技術を搭載したコンピュータの開拓にも積極的に取り組んでいる。(次につづく)

【via VentureBeat】 @VentureBeat

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韓国の「輝かしい」5G:MRコンテンツに耐えうる高いレイテンシ結果【RootMetrics調査】(2/2)

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  (前回からのつづき)ネットワークのリクエストから応答までに必要な時間を表すレイテンシは産業用アプリケーションにとっての重要な問題であり、韓国の通信事業者はこの点についても急速な改善がみられる。数値は通信事業者や都市によって異なるが、テストを行った7つの都市では、ほとんどの場合でレイテンシは30ミリ秒未満という結果になった。これは、一般的な米国の4Gネットワークのレイテンシである60ミ…

 

上記に示されているダウンロード速度の中央値は4Gと5Gを合わせたものであり、純粋な5G接続の方が高速だ。Image Credit: RootMetrics

(前回からのつづき)ネットワークのリクエストから応答までに必要な時間を表すレイテンシは産業用アプリケーションにとっての重要な問題であり、韓国の通信事業者はこの点についても急速な改善がみられる。数値は通信事業者や都市によって異なるが、テストを行った7つの都市では、ほとんどの場合でレイテンシは30ミリ秒未満という結果になった。これは、一般的な米国の4Gネットワークのレイテンシである60ミリ秒の約半分だ。Korea Telecomの大邱でのレイテンシは16.5ミリ秒で、他の6つの都市でも30ミリ秒より遅くなることはなかった。 SK Telecomは都市によって22ミリ秒から45.5ミリ秒までの値を計測、LG U+の首都ソウルでのレイテンシの値は最も小さく22ミリ秒を記録したが、他の3つの都市では85ミリ秒以上であった。

全体的なネットワークのレイテンシが低いだけでなく、特定の場所での「URLLC(Ultra-Reliable and Low Latency Communications:超高信頼低遅延)」を実現する5Gの要件は、次世代のファクトリーオートメーションの鍵である。 0.02秒のレイテンシは、MR(Mixed Reality)ヘッドセットが視聴者に提供するストリーミングコンテンツを迅速に変更できる十分な応答性を備えているが、産業用ロボットに依存する工場では、0.01秒以下のレスポンスと、99.999%の信頼性が必要とされる。このピークレベルのパフォーマンスは、5Gのネットワーク全体ではなく、特定の産業用アプリケーションとその環境によって担保されるが、周囲のネットワークを同様の速度に進化させることで大幅に改善される。

5Gを迅速に成功させるための韓国の「青写真」へのRootMetricsの言及は、実際にはいくつかの要素に帰着する。韓国の3つの通信事業者のうち2社は100MHzの5G帯域幅を使用しており、もう1社は80MHzを使用、すべて「ミッドバンド」の3.5GHz帯に含まれるが、米国の通信事業者は、ミッドバンドスペクトラムへのアクセスに関する規制や、スペクトラムへのアクセスに対する大規模なブロックに苦戦している。また、韓国の通信事業者は都市全体に多くのネットワーク設備の導入を行うことが可能だったため、米国が初期に5Gミリ波の導入をしたのとは異なり、屋内でも屋外と比べてパフォーマンスの低下が比較的少ないこともわかった。言い換えれば、パフォーマンスの高い5Gのキーとなるのは、広く展開されているミッドバンドのネットワーク設備だ。これにより、主要な国内ベンダー政府の調整が大幅に容易になる。

このように、韓国はSamsung 5Gのネットワーク設備デバイスの可用性から大きな恩恵を受けているのは間違いない。一方、他国についても5G対応iPhoneの発売が遅れていた間に、各国の通信事業者が産業用アプリケーションと同程度、もしくはそれ以上の消費者向けデバイスによる5G需要の高まりに駆り立てられ、現在の5G環境におけるリーダーである韓国と同レベルに達しようとする動きに拍車がかかるとRootMetricsは予測している。

レポートでは、1年間のパフォーマンスの上昇ペースは、韓国が現在「指揮官」の座に就いてはいるものの「他の国のネットワークもそれに追随する可能性があり、これにより世界の5Gの競争の場が平準化されることを示唆している」と述べている。

via VentureBeat】 @VentureBeat

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韓国の「輝かしい」5G、2021年に他国を牽引する存在に【RootMetrics調査】(1/2)

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第5世代移動通信システムは、第4次産業革命の背後にあるネットワークインフラストラクチャとして広く期待されているが、米国では全国の5Gネットワーク網は、未だ4Gをほとんど上回っていない。この目に見えないワイヤレスネットワークは、最終的にデータプロセッサを数千の工場、数百万のセンサー、数十億のクライアントのデバイスに繋ぐことになるだろう。 しかし、世界中どこでもがそのような状況かというとそうではない。…

Image Credit: RootMetrics

第5世代移動通信システムは、第4次産業革命の背後にあるネットワークインフラストラクチャとして広く期待されているが、米国では全国の5Gネットワーク網は、未だ4Gをほとんど上回っていない。この目に見えないワイヤレスネットワークは、最終的にデータプロセッサを数千の工場、数百万のセンサー数十億のクライアントのデバイスに繋ぐことになるだろう。

しかし、世界中どこでもがそのような状況かというとそうではない。ネットワークアナリストのRootMetricsのレポートによれば、最近の韓国の5Gネットワークは明らかに世界をリードし「はるかに先を行っている」とわかるほどにパフォーマンスが急上昇し、他の国が「比較的短期間で劇的な改善を実現する」ために役立つ青写真を提供している。

RootMetricsのその新しいレポートでは2021年の展望として、5Gが早い段階での商用化から数年経過し、ようやくこれまでの変革の約束を実現し始めることを示唆しているため、技術的な意思決定者にとっては重要なものになるだろう。RootMetricsは9月中旬から10月中旬にかけて韓国の7つの主要都市の屋外4,055kmと屋内の175箇所でテストを行い、2019年と2020年の結果を比較したところ、特に「モバイル利用のピーク時」に3つの主要なパフォーマンスカテゴリ(平均ダウンロード速度、レイテンシ、可用性)で「大幅な改善」が見られたことが明らかになった。

国の3つのネットワークキャリアであるKT、LG U+、およびSK Telecomはそれぞれ、ネットワークの改善のおかげで前年と比べ「5Gの利用可能性が大幅に広がり、速度が向上した」とのことだ。

現在、上位3つの通信事業者全体での5Gダウンロード速度が平均約75Mbpsである米国とは異なり、韓国の通信事業者全体での5Gダウンロード速度の中央値は400Mbpsから600Mbpsの範囲 (米国の5〜8倍の速さ) で提供されており、4G/5G のダウンロード速度では350Mbpsから450Mbpsの範囲となる。

両者の違いは5Gの可用性に起因する。ユーザーは5G基地局に接続すると高速になるが、それ以外では4Gに接続するため、350〜450Mbpsという数値は4G/5Gの平均を反映している。過去2年間で、韓国の通信事業者は非常に多くの5Gインフラストラクチャを整備してきたため、テストを行った7都市の60〜70%で5G高速通信が一般的に利用可能となっている。あるキャリアは、テストした中で最もカバー率の低い都市は55%程度だったが、他の2つの都市でのカバー率は90%を超えていた。

この点は地域によっては問題を抱え、5Gネットワークの整備をサポートする統一的な規制がまだ未整備な米国とは非常に対照的だ。一部の地域に関連した問題が原因で、米国トップキャリアのVerizonは、短距離向け高速通信サービス「5G UWB(ウルトラワイドバンド)」の地理的カバー率は5%未満にとどまり、最近「5G Nationwide」と呼ばれる4Gライクな代替サービスの提供を米国の人口の50%に対して開始した。

ライバルのT-Mobile は、これまでのところ Verizon のピーク時のダウンロード速度には及ばないが、以前よりも平均的に良いパフォーマンスを提供する長距離伝送の5G通信というソリューションを展開することで、地域的な問題を回避した—しかし残念ながら速度は75〜80Mbps程度にすぎない。(次につづく)

【via VentureBeat】 @VentureBeat

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Apple「爆速」M1チップで変わる世界:爆発的に増加するAppleのプロセッサ(3/3)

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(前回からのつづき)2つの長期的な傾向によってApple Siliconがその魅力的なパフォーマンスを提供できるようになったということに簡単に触れておこう。 1つは、電力効率の高いARMテクノロジベースのRISCプロセッサが、より小さなプロセスノードでのチップ製造技術へと進化し続けていることで、最も注目すべきは、AppleのファブリケーションパートナーであるTSMCが今年完成させた5ナノメートルプ…

Image Credit: Apple

(前回からのつづき)2つの長期的な傾向によってApple Siliconがその魅力的なパフォーマンスを提供できるようになったということに簡単に触れておこう。 1つは、電力効率の高いARMテクノロジベースのRISCプロセッサが、より小さなプロセスノードでのチップ製造技術へと進化し続けていることで、最も注目すべきは、AppleのファブリケーションパートナーであるTSMCが今年完成させた5ナノメートルプロセスノードだ。

もう1つは、AppleがGrand Central Dispatchなどの強力なマルチスレッドOS技術を生み出したことで、開発者やユーザーが常に注意の目を光らせていなくても、複数のコアによるアプリのタスクの効率的なルーティングが可能になったことだ。これらのイノベーションによる直接的な結果として、AppleのチップとOSは、物理的に可能な限りシームレスにコアの拡張ができるようになり、次世代になるごとに目に見えてスピードと能力が向上する。

この変革は、CPUパフォーマンスに対する乗算的な効果を超えて影響を及ぼす。 Appleの最初のM1チップでさえ、16個の専用AIコアを搭載しており、汎用的な機械学習タスクからコンピュータービジョンまで、あらゆるものに対して11TOPSのサポートを約束している。 Qualcommの新しいSoC(システムオンチップ)Snapdragon888が今月スマートフォンのAI推論性能を26TOPSに引き上げたように、AppleはモバイルチップとMacチップの両方でより高性能なAIハードウェアを採用し、各デバイスにAI機能を搭載する。ほんの10年前には考えられなかったことだ。

AppleのGPU戦略は、要求の厳しいゲーマーや画像処理の専門家のニーズを満たすためにグラフィックカードの処理コア数を増やしたNvidiaの戦略に似ている。しかしNvidiaは現在10,000を超えるグラフィックコアとTensor AIコアを備えた、最大750ワットのシステム電力を必要とするグラフィックカードを出荷しており、グラフィックにおけるApple最大の野望が2021年にプロフェッショナル向けの128コアGPUをリリースすることだと仮定すると、それはNvidiaの1/100程度にすぎない。もしそうであれば、まだ当分の間Nvidiaの未来は安泰だろう。さらにNvidiaは、Appleのチップが依存しているARMアーキテクチャの鍵を握っているが、とはいえAppleは既製のARMチップ設計に依存するのではなく、ARMテクノロジーに基づいて独自のCPUおよびGPUコアを作成している。

つまりこれらをまとめると、一連の開発の進展から得られる重要なポイントは、Appleのプロセッサの数が世界中至るところで爆発的に増加しようとしている(コンシューマ向けに限らないという点では初めて)ということだ。 Apple Siliconがデータセンターに参入すると、各Macは複数のApple CPU、GPU、およびAIコアによって処理が行われ、各ラックには複数のMacが収納され、各サーバーファームはB2Bアプリからエンタープライズデータウェアハウジング、クラウドゲームに至るまで、以前のワークロードの何倍もの負荷を処理する。

現段階ではAMD、Nvidia、IntelがAppleの成長を現実的な脅威とみなしているのか、あるいは従来からあるような市場の競争力を高める要因程度のものとみなしているのかは不明だが、将来的には現在よりもさらに大規模な並列処理が必要とされることは明らかであり、Appleは自分たちのためにできるだけ多くのデータセンター、開発者、そして資金を獲得し独自の世界を構築しているのだ。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

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Apple「爆速」M1チップで変わる世界:新型Macは薄型の噂も(2/3)

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(前回からのつづき)クラウドインフラストラクチャの大手Amazonは、Macがクラウド空間でより大きな役割を果たすことを期待しているようだ。先週(訳註:原文掲載日は12月7日)、同社は現在、Elastic Compute CloudインスタンスをMac miniで提供していることを発表した。現時点では最新のIntel製Macだが、2021年には新型のSilicon Macへ移行する。 Amazon…

Image Credit: Apple

(前回からのつづき)クラウドインフラストラクチャの大手Amazonは、Macがクラウド空間でより大きな役割を果たすことを期待しているようだ。先週(訳註:原文掲載日は12月7日)、同社は現在、Elastic Compute CloudインスタンスをMac miniで提供していることを発表した。現時点では最新のIntel製Macだが、2021年には新型のSilicon Macへ移行する。

Amazonは他のクラウドホスティングのライバルへの対抗として、プレミアム価格で開発者にMacを提供しているのだが、Mac miniの導入によりAWSサービスとの完全な統合、迅速なオンボーディング、複数のマシンへのスケールアップが可能になると差別化要因を伝えている。

ただ、Amazonはとりわけ6コアのIntel Core i7チップを搭載したMacでの展開開始を伝えている。これはつまり、だ。第一世代のM1 Macにシフトしたとしても、言われているような乗算的な効果は期待できないことを示しているのかもしれない。

大幅なコア数の増加がなくても、M1(熱くならないかつ、低価格のやり手なマシン)はi7と比較してシングルコアで約70%、マルチコアで約30%の性能が向上している。一方、レポートが正しいのであれば第二世代のApple Silicon Mac miniは、はるかに高速な集計速度を持つだけでなく、並列処理においてはるかに多くのタスクをこなす可能性がある。小さなサーバーはフォームファクターを変えることなく、現在の8コアから来年には20コアになるかもしれないし、Appleはそれを小さくして、より多くのMac miniが棚に収められるようになるかもしれない。

M1を搭載した最初の3台のMacはどれも新たな筐体デザインとはならなかった。ただそれは2021年には変わる可能性がある。iPad Proにインスパイアされた筐体を持つiMacの噂はほぼ間違いなく真実で、タブレットのような薄さのApple Siliconは他のMacファミリーにも適用されることになるだろう。

同様の噂によると、Appleは現行モデルの4分の1のサイズしか必要としないMac Proをリリースすると言われており、現在の5Uサイズのラック筐体を2Uのフレームに縮小させる可能性がある。現段階では憶測に過ぎないが、データセンターが以前は2台しか搭載できなかったラックにApple Siliconを搭載した5台のMac Proを搭載できるようになることを意味している。(次につづく)

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

Apple「爆速」M1チップで変わる世界:来年には数倍の速さへ(1/3)

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長年噂されてきた後にようやく、Appleは今年11月にM1を公表した。これは、Intelのラップトップとデスクトップ用のチップにダイレクトな勝負を挑むために設計されたハイブリッドCPU、GPU、AIプロセッサであり、M1チップを搭載した最初の3つのApple製品はIntelを搭載した現在のラップトップPCよりも98%速くなるとされている。 Appleのチップ部門のリーダーであるJohny Srou…

Image Credit: Apple

長年噂されてきた後にようやく、Appleは今年11月にM1を公表した。これは、Intelのラップトップとデスクトップ用のチップにダイレクトな勝負を挑むために設計されたハイブリッドCPU、GPU、AIプロセッサであり、M1チップを搭載した最初の3つのApple製品はIntelを搭載した現在のラップトップPCよりも98%速くなるとされている。

Appleのチップ部門のリーダーであるJohny Srouji氏は、この設計を興味深い方法で説明した。M1は4つの高効率コアだけで、以前のIntel MacBook Airに匹敵するパフォーマンスを発揮し、一方の4つの高性能コアはプロフェッショナル向けのデスクトップコンピューターやラップトップ、サーバーという高パフォーマンスな要求に能力を発揮する。

Appleがこの点に賭けているは明らかだ。M1のそれ以外のコアはテーブルステークスであり、最も高性能なコアはさまざまなタイプのIntelPCとの同等性または優位性を保証するために使用される。Bloombergは、Appleが2021年にはチップのパフォーマンスをさらに複数倍引き上げる準備をしていると報じた

次期Macには、テーブルステークスな高効率コアに加えて4〜8倍—16〜32コアの—高性能コアが搭載される。加えて、AppleはGPUフットプリントを2〜4倍の16〜32コアにし、最も要求の厳しいアプリケーション向けには64コアおよび128コアのGPUを搭載するオプションも提供する。ライバルのNvidiaAMDと同様に、AppleはIntelを凌駕する手段として超並列処理に賭けており、その賭けが報われると期待する理由は十分にある。

Appleのシフトは、データセンターとハイエンドなプロフェッショナル向けコンピュータの両領域で、IntelのXeonIntel Coreによるパワーとパフォーマンスの組み合わせを提供するために、小さなプロセッシングコアの膨大な並列化の調整に苦労するであろう争いが今後どのようになっていくかを指し示すため、技術部門の意思決定者にとっては重要になってくる。

プロセッサの追加は、歴史的にはラックの追加と消費電力の増加を意味してきたが、クパチーノにある会社(訳注:クパチーノはAppleの本社所在地)は、消費電力が少なくクールに動作するチップへのこだわりから、現在高性能プロセッサを搭載し数え切れないほどの電力を消費しているタワー型サーバラックの従来の構成を再定義する可能性もあるだろう。クラウド企業はすでに1Uラックのシェルフに4台のMac miniを搭載しており、ラックの中のMacの数は急増している。(次につづく)

【via VentureBeat】 @VentureBeat

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Qualcomm新チップ Snapdragon 888:画像の改ざんを防止する暗号データを独自に付与(3/3)

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(前回からのつづき)ここまでの改善点だけではまだ十分に意義あるものといえないだろうか。Snapdragon 888では小型化されたAIコア(Sensing Hub)も、第2世代で大幅に機能が向上している。 TensorFlow LiteではなくTensorFlow Microで処理を実行し、パフォーマンスは5倍に向上、以前はHexagon AIシステムによって処理されていたタスクの80%がオフロー…

(前回からのつづき)ここまでの改善点だけではまだ十分に意義あるものといえないだろうか。Snapdragon 888では小型化されたAIコア(Sensing Hub)も、第2世代で大幅に機能が向上している。 TensorFlow LiteではなくTensorFlow Microで処理を実行し、パフォーマンスは5倍に向上、以前はHexagon AIシステムによって処理されていたタスクの80%がオフロードできる。

AIアシスタントを起動させるための常時持ち運び検知やスクリーンの復帰、環境音検出を可能にするほか、自動車事故や地震など特定の動作検知をサポートし、5G、Wi-Fi、Bluetooth、位置情報データのストリーム処理などを低電力消費下でモニタリングする。

Snapdragon 888は、TruepicContent Authenticity Initiativeの両方をネイティブにサポートする最初のチップでもある。これは、写真の信憑性と信頼性を確保するための業界を超えたコラボレーションだ。このチップは写真に暗号データを付与することが可能で、撮影後に画像が編集されていないことを独自に証明できる。

今年のCPUとGPUの改善は些細なことではないが、AIやカメラの改善と比べると、以前からあるものをストレートに進化させたものといえる。 2.84GHz ARM Cortex X-1が1コア、2.4GHz Cortex-A78が3コア、そして1.8GHz Cortex-A55 4コアで構成された5ナノメートルプロセス採用のCPU、Kryo 680 からは25%の性能向上と25%の電力効率改善の恩恵が受けられる。

GPUのAdreno 660はグラフィックスレンダリング性能が35%向上、電力効率は特にARM Maliシリーズのコアを使用せずに(AdrenosはQualcom独自に開発したグラフィックスIP)20%改善し、Snapdragonは前年比での性能向上率が過去最大であると謳っている。660はさらに、可変レートシェーディングや、最大144fpsのフレームレート、10%から20%の範囲でのタッチレスポンスの向上も提供する。

現在はOEM機で試験的に使用されており、Snapdragon 888の搭載されたスマートフォンは2021年の第1四半期に発売開始予定だ。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

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Qualcomm新チップ Snapdragon 888:3眼カメラを進化させる処理能力(2/3)

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(前回からのつづき)Snapdragon 888最大の変更点の1つは、独立したAIアクセラレータよりもむしろHexagon 780プロセッサを含む異種混合AIアーキテクチャへの移行だ。26TOPSのパフォーマンス(これはA14Bionicの11TOPSや昨年のSnapdragon865の15TOPSと比べても圧倒的に速い)を謳う第6世代AIシステムには、これまでの16倍の専用メモリとTensorア…

(前回からのつづき)Snapdragon 888最大の変更点の1つは、独立したAIアクセラレータよりもむしろHexagon 780プロセッサを含む異種混合AIアーキテクチャへの移行だ。26TOPSのパフォーマンス(これはA14Bionicの11TOPSや昨年のSnapdragon865の15TOPSと比べても圧倒的に速い)を謳う第6世代AIシステムには、これまでの16倍の専用メモリとTensorアクセラレータの2倍の演算能力が含まれる。新しい混合設計によってワットあたり最大3倍のパフォーマンスと、1,000倍速いハンドオフ処理が実現可能になる。

Qualcommによると、これらすべての処理能力は3つのレンズによる写真とビデオの一連の処理を改善させるために必要とされている。デバイスのすべてのカメラの処理を1つのイメージシグナルプロセッサに要求する代わりに、Spectra 580コンピュータビジョンプロセッサには3つのISPが搭載され、2800万画素の静止画像を30fps/秒でタイムラグなしに3枚撮影したり、4K HDR動画を3つ同時に撮影したりできる。

どちらの場合もカメラごとに個別のAIワークロードを使用する。正気ではないように聞こえるかもしれないが、新しいAI搭載カメラは3つのレンズを自動でモニタリングし、常に最適な焦点距離を維持し、1つのレンズのデータを基にして別のレンズでは人や物を除去し、複数のHDRイメージセンサーから合成されたビデオをリアルタイムで配信することを前提にしている。

後者の技術は自動車や防犯カメラ市場から携帯電話・タブレット市場に初めてもたらされたもので、コンピューショナル HDRのビデオキャプチャ—スタッガードHDRセンサーを使用した、長・中・短、同時露光の「エクストリームダイナミックレンジ」によるゴーストを抑えた動画撮影—を可能にする。写真は非常に暗い、たとえ0.1ルクスの場所でもキャプチャ可能で、10億色以上の10ビットHDRをサポートしている。 Spectra 580からは、35%の処理速度向上、2.7ギガピクセル/秒の処理能力、エクストリームスポーツやアクション写真用に毎秒120枚のフル解像度写真の連射撮影を可能にする十分なスループットという恩恵も受けられる。

画像処理に対する機械学習の重要性のもう1つの特徴は、オートフォーカス(Autofocus)、自動露出(Autoexposure)、自動ホワイトバランス(Auto white balance)を処理する、新チップの第10世代「3A」AIシステムに見られる。Qualcommはこの新しい3A AIシステムの学習のため、アイトラッキング機能付きのVRヘッドセットを画像解析技術者に装着してもらい、さまざまな照明やフォーカス条件で目が画像をどのように認識するかを記録した。現在このシステムは、単にコンピュータが理想的と判断する基準でキャプチャを最適化するのではなく、人間の知覚に基づいたガイダンスを使用して画像のフォーカスと露光を調整する。(次につづく)

【via VentureBeat】 @VentureBeat

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