2,600人以上のGoogle社員は先日、Google Walkout for Real Changeに対してGebru氏の解雇を報復的だとする指摘に署名したことが明らかとなっている。Googleが社員から信頼性を確立するために、Googleに対してGebru氏の解雇で何が本当に起きたのかを公開で説明するよう要求している。GoogleがGebru氏を解雇してから2週間も経たない先月、GebruはAIリサーチのワークショップで組合を結成することに対して賛成の姿勢を見せていた。同氏は組合の結成は、企業から研究者を保護するための手段であると表現している。
Googleとその親会社であるAlphabetの関連企業の従業員たちは労働組合結成(Alphabet Workers Union:AWU)に向け奔走している。50人以上の契約社員が昨年ピッツバーグで組合結成に対して投票したが、AWUは現在200人以上の会員かつ会費が伴う形で運営が行われている。また、Alphabet関連企業であればだれでも参加できる形となった。AWUはCommunications Workers of AmericaとCoalition to Organize Digital Employeesからの支援を受けて立ち上げられている。
今年初め、筆者は機械学習の行く末に関するレポートを書いた。特に、監視や抑圧、白人至上主義に対峙するAI企業と、公平な世界を実現するために活動している企業についてフォーカスしていた。それ以降、実際に私たちが直面したのは。AI Now Instituteが触れているように、この分野が一歩立ち止まる時がきたということだ。
AI研究者に向けた内部告発の保護 (前回からのつづき)GoogleがGebru氏を解雇する数日前から、彼女がチーム内で上手くいっていないことは彼女のツイートからも明らかであった。あるツイートでは、AI倫理研究者保護に対する規制について問いかけるツイートをしていた。 Is there anyone working on regulation protecting Ethical AI researc…
Is there anyone working on regulation protecting Ethical AI researchers, similar to whistleblower protection? Because with the amount of censorship & intimidation that goes on towards people in specific groups, how does anyone trust any real research in this area can take place?
Colclough氏は(Why Not Lab・ディレクター)は、ビッグテックとAI倫理についてもはや手が負えない状況であることに同意し、彼らが規制を避ける手段としてAI倫理研究に参入していると主張する。「多くの政府がビッグテックからの働きかけを受け続けた結果、自主規制を放置することで規制による責任から逃れようとしている」と同氏は述べている。同氏はGebru氏を解雇した経緯に検閲行為があったことは疑いの余地がないとし、「Googleは自分たちの意図とは違う意見に対して、黙らすという手段を用いたのです。まさに彼らの行動が自主規制の信頼性の乏しさを示している」と断罪した。
第三者機関によるアルゴリズム監査の必要性 (前回からのつづき)Chiristina Colclough氏はWhy Not Labでディレクターを務め、またGlobal Partnership on AI(GPAI)の運営委員会メンバーでもある。GPAIは今年6月に米国、EUを含む15カ国のメンバーで発足し、今月初めにはブラジルを含む3カ国が新たに選出された。同氏に「Googleにアドバイスしている…
(前回からのつづき)Chiristina Colclough氏はWhy Not Labでディレクターを務め、またGlobal Partnership on AI(GPAI)の運営委員会メンバーでもある。GPAIは今年6月に米国、EUを含む15カ国のメンバーで発足し、今月初めにはブラジルを含む3カ国が新たに選出された。同氏に「Googleにアドバイスしているのはいったい誰なのだろうか?」と質問した際、彼は「アルゴリズムを評価するために独立した外部監査機関が必要」であることについて触れていた。