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Kyle Wiggers

Kyle Wiggers

テクノロジージャーナリスト。VentureBeat では主に AI の話題を担当。

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Amazon Translateがパワーアップ、合計54言語と2804の言語ペアに対応

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12月に米ラスベガスにて開催予定のAWSイベント「re:Invent」に先駆け、AmazonはAWSの一機能であるAmazon Translateに関するアップデートを公開した。同サービスはAPIを通して言語翻訳をするというもの。今回のアップデートでは対応言語並びにサービス提供地域が大幅に追加された。 Amazon Translateは2017年11月に限定公開され、昨年4月に一般公開された。同機…

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Image Credit: VentureBeat

12月に米ラスベガスにて開催予定のAWSイベント「re:Invent」に先駆け、AmazonはAWSの一機能であるAmazon Translateに関するアップデートを公開した。同サービスはAPIを通して言語翻訳をするというもの。今回のアップデートでは対応言語並びにサービス提供地域が大幅に追加された。

Amazon Translateは2017年11月に限定公開され、昨年4月に一般公開された。同機能では、的確かつ自然な翻訳をAIを利用して提供している。ブランド名、キャラクター名、モデル名など特定個人を指すユニーク性を持つ用語も翻訳することが可能だ。また、自然言語処理と組み合わせることで、感情分析に応用することもできる。

今回のアップデートで新たに追加されたのは22言語で、計54の言語と方言に対応した。また、組み合わせ可能な言語ペア数は2,804にも上る。昨年11月の段階で417、今年10月で987の組み合わせであったため、対応言語数は格段に範囲が広がった。

ちなみにライバル企業のBaidu Translateは16言語、Google Cloud Translationは100を超える言語に対応、またMicrosoft Translatorは60以上の言語に対応する。

今回アマゾンが新規に追加した言語は以下の通り。

アフリカーンス語、アルバニア語、アムハラ語、アゼルバイジャン語、ベンガル語、ボスニア語、ブルガリア語、クロアチア語、ダリー語、エストニア語、カナディアンフランス語、グルジア語、ハウサ語、ラトビア語、パシュート語、セルビア語、スロバキア語、スロベニア語、ソマリ後、スワヒリ語、タガログ語、タミル語。

AWSのテクニカルエバンジェリストJulien Simon氏はブログにて以下のように語っている。

小売事業拡大や顧客問い合わせに対応するための多言語化など、今回対応言語数とペア数が増えたことであらゆる事業拡大に快適さとスムーズさをもたらすことが出来るようになりました。

Amazon Translateは新たに6つの地域におけるAWSサーバーへの対応を発表し、合計17か所で利用できるようになった。(2年前までは3か所のみ)加えて、同サービスは昨年11月より、HIPAAに準拠認定された。さらに、開発者が自動で音声認識システムをアプリケーションに導入できるサービス「Amazon Transcribe」には日本語を含む新たに7言語が追加された。

また、最近では新サービス「Textract」をローンチ。Textractは機械学習を利用したデータテーブル、フォーム、ページ全体の解析をクラウドホスト型で提供する。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

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Androidが動く折りたたみデバイス「Surface Duo」MSが発表ーーOutlookなどのアプリも最適化

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Microsoftが今日、ニューヨークで開催したイベントで公表したものは驚くべきものだった。なんと折りたたみ式のSurface Neoに電話機能を備えた「Surface Duo」まで登場させたのだ。しかもこれ、WindowsではなくAndroidで動く。 Surface Duoの外観は丸くSurface Neoによく似ている。内部は360度稼働するヒンジが取り付けられており、前面カメラ(解像度はよ…

Microsoftが今日、ニューヨークで開催したイベントで公表したものは驚くべきものだった。なんと折りたたみ式のSurface Neoに電話機能を備えた「Surface Duo」まで登場させたのだ。しかもこれ、WindowsではなくAndroidで動く。

Surface Duoの外観は丸くSurface Neoによく似ている。内部は360度稼働するヒンジが取り付けられており、前面カメラ(解像度はよくわからない)とデュアル5.6インチディスプレイ(展開時には8インチになる!)を備えている。ボディの裏側にはガラスにエッチングされたSurfaceロゴが鎮座しており、Qualcomm Snapdragon 855が採用されている。一方、背面カメラは見当たらない。

ソフトウェアはというと、DuoはGoogle Playストアにフルアクセスできる上、最近発表されたWindows 10Xの美しいカスタムスキンを備えている。OutlookやTeamsなどは、Duoの2画面を活用できるよう、多くのアプリが最適化されているようだ。例えばOutlookでは、一方の画面には受信トレイが表示され、もう一方の画面には作成画面が表示される、といった具合だ。Teamsでは、ミーティングルームは1つの画面にまとまっていて、もう1つの画面はドキュメント編集として使える。また、Duoにプリインされているウェブブラウザは2画面にまたがって使えるようになっている。

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Microsoftの最高製品責任者であるPanos Panay氏によれば、Surface Duoがお目見えするのは2020年のホリデーシーズンらしい。彼はライバルであるGoogleとの強力なタッグをこう表現している。

「Googleと提携することで、Androidの最高の機能を1つの製品に統合することに成功しました。これは業界をリードするテクノロジーであり、次のイノベーションを起こしうる製品になるでしょう」。

DuoはSurface Laptop 3、Surface Pro 7、Surface Earbuds、Surface Pro Xを含む製品群のお披露目イベントの締めくくりに登場した。Panay氏はSurface Penやデュアルスクリーンを備えたキーボードなど、新たなカテゴリのデバイスを「Neo」と称している。

via VentureBeat @VentureBeat

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Facebookらが取り組むファッションのAI「Fashion++」、最小限の服装アレンジを提案し人々をもっと素敵にする

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ありとあらゆる衣類が出回る中、それらを組み合わせたファッションに、どんな手を加えれば全体的なスタイルを改善できるだろうか? これこそが、プレプリントサーバの Arxiv.org で発表された論文で、コーネル大学、ジョージア工科大学、Facebook AI Research の研究者らが最近調査した疑問だ。論文に記載されたアプローチが目指すのは、ファッション性に大きく影響するかもしれない服装への微調…

ありとあらゆる衣類が出回る中、それらを組み合わせたファッションに、どんな手を加えれば全体的なスタイルを改善できるだろうか? これこそが、プレプリントサーバの Arxiv.org で発表された論文で、コーネル大学、ジョージア工科大学、Facebook AI Research の研究者らが最近調査した疑問だ。論文に記載されたアプローチが目指すのは、ファッション性に大きく影響するかもしれない服装への微調整を特定することだ。

人間と機械の知力を組み合わせてスタイルを提案したり、衣服にカラーフィルタをかけたり、2つの服装を比較したり、また手持ちの衣類を記録したりするコネクテッドカメラ、Amazon の Echo Look を連想させる。だが研究者らは、自分たちの技法は他のほとんどの技法よりも洗練されていると断言する。

共著者らは次のように述べている。

ココ・シャネルの有名な素晴らしい言葉にもあるように、小さな変更でファッション性に大きな影響を与えられるということが提唱されています。アクセサリーを外したり、もっとネックラインが高いブラウスを選んだり、シャツの裾を入れたり、あるいはもう少し色の濃いパンツに変えたり、わずかな調整で今の服をずっとおしゃれに見せることができます。こういった見解を動機とし、私たちは最小限の変更で服装を改善するというコンピュータビジョンの新たな課題に取り組みました。

この目標はいくつかの技術的な課題を伴うと研究者らは指摘する。まず第一に、AI モデルのトレーニングに関する課題だ。各服装のより優れたバージョンと劣るバージョンの画像の組み合わせがあればシステムに違いを教えることはできるかもしれないが、こういったデータはすぐに入手できるものではないし、流行が変わるにつれて情報は古くなるだろう。またこういった画像の組み合わせを手に入れることができたとしても、前述のモデルはポジティブとネガティブの間の微妙な違いを識別し、オリジナルの衣類を特定し、それと各々の微調整ごとに相乗効果がどう変わるかを推論しなくてはならない。

研究者らは Fashion++ というアプローチで解決に挑んだ。Fashion++ は、1万5,000件を超えるファッション画像でトレーニングを受けた画像生成システムで合成されたエンコーディングに基づいて動作する。オリジナルの服装を与えられると、それを構成する要素(バッグ、ブラウス、ブーツなど)をそれぞれのコードにマッピングし、続いてエンコーディングをアップデートする編集モジュールとして、1万2,000件以上の服装写真(およびそれぞれのネガティブな変更)を入力した「識別ファッション性(discriminative fashionability)」モデルを使う。これにより服装のスコアが最大化され、スタイルが改善される。

Fashion++ は、編集内容を最適化した後、2つのフォーマットでアウトプットを提供する。1つ目は提案内容にもっともマッチする衣料品の在庫検索結果だ。もう1つは、同一人物に編集後の服装エンコーディングから生成された新たなファッションを着せたレンダリングだ。双方のパターン、色、形、フィット感を考慮し、研究者らは各衣類のエンコーディングを基本的な生地や形の構成要素へと因数分解し、編集モジュールが変更箇所や変更内容を制御できるようにした(シャツの形はそのままで色を微調整する、ネックラインを変更したりシャツの裾を入れたりする。あるいは、袖をまくるのに対してパンツをゆったり目にするなど)。さらに、更新の軌道から、もっとも変更の少ない状態からもっともファッション性の高い状態へと移行するまでの一連の編集内容を最後に確認できるようにした。

同チームによると、100件以上のテスト用の服装と Amazon の Mechanical Turk 経由で募った300人近くの人間が関与した人間の知覚研究で、Fashion++ が変更を加えた後の方がよりファッション性に優れていると92%の回答者が評価した。さらに、すでにファッション性が高い服装に Fashion++ が修正を加えたところ、84%が同程度のファッション性あるいはよりファッション性が高いと回答している。

論文の共著者らはこう述べている。

結果はかなり前途有望です。今後は、トレーニングソースの構成内容を広げていく予定です。例えば Instagram などより広範なソーシャルメディアプラットフォームを活用したり、入手可能な在庫のあるものを優先した編集内容にしたり、あるいは個人の好みのスタイルや着用場面に応じて改善点を生成したりしていきます。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

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MITらが開発するロボットのボート「Roboat」、自動運転でアムステルダムの運河に橋をかけ歩行者の混雑緩和を狙う

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いざという時、広い池や運河、裏庭のプールに架かる橋が必要なことはないだろうか?MIT の研究者と Amsterdam Institute for Advanced Metropolitan Solutions(AMS Institute)が開発したロボットなら、そのニーズに応えられるかもしれない。ロボットのようなボート、略してロボートと呼ばれるこのボートは、様々な配置の組み合わせをすることで「変形…

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Image credit: Rob Matheson / MIT

いざという時、広い池や運河、裏庭のプールに架かる橋が必要なことはないだろうか?MIT の研究者と Amsterdam Institute for Advanced Metropolitan Solutions(AMS Institute)が開発したロボットなら、そのニーズに応えられるかもしれない。ロボットのようなボート、略してロボートと呼ばれるこのボートは、様々な配置の組み合わせをすることで「変形できる」よう設計されたプラットフォームだ。

MIT の Rob Matheson 氏がブログへの投稿で述べているように、センサー、スラスター、マイクロコントローラー、GPS モジュール、カメラその他のハードウェアが装備された長方形の物体であるこのロボートは、MIT と AMS Institute が共同で実施している Roboat プロジェクトの成果である。プロジェクトの長期的な目標は、アムステルダムに160以上ある運河で人やモノを運び、歩行者の混雑緩和に役立つ橋を自動で組み立てるようにすることだ。

最近の開発状況をみると、最新アルゴリズムがプランニングと追跡を処理して、ロボートの一団が障害物を避けながら水上を移動できるようになっており、3年にわたる共同作業の成果がここに表れている。MIT CSAIL ディレクターの Daniela Rus 氏によると、対象を定めて繫ぎ止めをするラッチ機構を使い、予め定められた進路を移動できる3D 印刷のプロトタイプを制作したという。Rus 氏は次のように述べている。

ロボートは別のロボートと結合と切断ができるようになりました。アムステルダムの路上での活動を水上に移せるようにしたいと考えています。

Roboat
Image credit: Rob Matheson / MIT

ロボートには、コーディネーターとワーカーという2つの基本要素がある。さらに4つのプロペラ、無線マイクロコントローラー、自動ラッチ機構、センサーシステムを備えている。接続されているすべてのワーカーを認識して通信するコーディネーターには、その他にナビゲーション用 GPS、ローカライゼーション、配置、速度を計算する機能を担う慣性計測装置を備えている。

つなげられているロボートは、元々の形状と新たに作る形状との違いを比較し、その場にとどまるか移動をするかを判別する。その後、分離して新たな配置を作る時間が割り当てられる。その際は、衝突しない場所を事前に計算し、最終目的地に向かう最短の進路を見分ける。多くの最適化技術を利用することにより、コーディネーターが最終的な場所へ各ロボートを動かすために配置と速度を計算し、安全な進路を特定するのに100ミリ秒もかからないと研究者たちは述べている。

MIT のプールを舞台に行われた実世界の実験では、論文の共著者がロボートを直線でつながれた状態から再構成させてみせた。ロボートは側面で互いにラッチされ、前後で接続されて直線や L 字型になった。プロトタイプは長さ1メートル、幅50センチだったが、将来はアルゴリズムをスケールしてロボートを長さ4メートル、幅2メートルにするほか、豪雨など厳しい気象条件に対処しつつ、運河の壁のような滑りやすい建造物につなげられるようシステムを頑強にする課題が残されている。

同チームでは年内に、RoundAround と呼ばれるプロジェクトの一環としてアムステルダム市中心部にある NEMO 科学技術博物館と開発中の地域を結ぶ60メートルの運河をまたぐダイナミックな橋を展開したいと考えている。計画通りに進捗すれば、ロボートは運河で巡回運航してドックや乗り場で乗客を乗降させたり、途中で障害物を見つけたら停まったりルート変更したりすることができるようになる。

MIT の Carlo Ratti 教授は次のように述べている。

これは、世界で初めての自動ボートで作られた橋となります。船が行き来しているため、開閉式の可動橋やとても高い橋を作らなくてはならず、通常の橋を建造するのはきわめて高価になります。ところが、水上で漂いながらダイナミックで機敏に反応する建造物になる自動ボートを活用することで、運河の両岸をつなぐことができるのです。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

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Twitter、モバイルアプリ作成エンジン「Lightwell」のチームを買収——会話機能の向上を目指す

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アプリ作成エンジンの Lightwell は、対話型ストーリーテリングアプリの開発を手掛けるスタートアップ Hullabalu によって2017年にリリースされた。Lightwell の内部関係者は8月20日、買収額非公開で同社が Twitter に acqu-hire(人材獲得を目的とした買収)されたことを明かした。Lightwell の公式 Twitter アカウントに掲載された声明によると、…

Image credit: Hullabalu

アプリ作成エンジンの Lightwell は、対話型ストーリーテリングアプリの開発を手掛けるスタートアップ Hullabalu によって2017年にリリースされた。Lightwell の内部関係者は8月20日、買収額非公開で同社が Twitter に acqu-hire(人材獲得を目的とした買収)されたことを明かした。Lightwell の公式 Twitter アカウントに掲載された声明によると、Lightwell は Twitter のもとで会話機能の向上に取り組んでいくことになるという。

Lightwell によると、同社のツールセットはこれまでサブスクリプションモデルで提供していたが、今回の買収に伴って、8月第4週からは無料で利用できるようになるという。ユーザはログインやアカウントの作成、プランの購入をしなくても、レイアウト作業やプロトタイプの作成、iOS へのエクスポートができるようになる。Lightwell で構築した公開済みのアプリへの影響はないが、今後 Lightwell を積極的にサポートしたり、新たな機能を追加することはなくなるという。

Lightwell は次のように投稿している。

私たち自身が長い間 Twitter の熱心なユーザでした。Twitter の人たちと長い時間を過ごす中で、会話機能の向上のために私たちの経験を本当に必要としていることがわかりました。Twitter 上で今回の発表を行うのも当然の流れなのです。皆さんのサポートのおかげで、Lightwell はモバイル開発における最もパワフルな設計・開発ツールになることができました。

Lightwell
Image credit: Hullabalu

Twitter はここ数ヶ月、無関係な情報を排除してユーザがプラットフォーム上で会話をフォローしやすいように機能を向上させるべく取り組んでいる。同社は招待制モバイルアプリのプロトタイプで、数珠つなぎになった会話の中の返信や、長大なスレッドの中から他のユーザへの返信に関連するタイムラインを見つけやすくするための表示機能を実装している。

今年初めのベータ版ではカラーコードと入れ子型の返信機能がリリースされた。さらに7月には、ツイートへの返信を非表示にできる機能をカナダ向けにリリースした。グレーのアイコンをクリックすると返信の再表示や対応を行うことができる。

Lightwell は「The Adventures of Pan」という子ども向けのオリジナルシリーズを作成するために Hullabalu が作成したソフトウェアだ。「The Adventures of Pan」は38か国以上でベストセラーとなり、数百万ダウンロードを記録した。デザイナーは Lightwell を使って様々なタイプのデバイス向けにアニメを作成・公開することができる。この際、各デバイスの仕様に合わせるために、開発者に Apple の Xcode 開発環境でアニメを再作成してもらう必要はない。Lightwell ではアンビエントな動きや回転、レイアウト制限、スクロールビューのほかに画面遷移とオーディオマッピングがサポートされている。

Lightwell のターゲットクライアントは、アプリをシンプルに構築・リリースしたいと考えているメディア企業や広告制作会社だと、2年前の TechCrunch のインタビューで Hullabalu の CEO である Suzanne Xie 氏は語っていた。8月20日の買収に至るまでに、ニューヨークに拠点を置く Hullabalu は投資家から650万米ドルを調達していた。投資家には SV Angel、Vayner RSE、Initialized Capital、Technicolor などの企業とともに、Joanne Wilson 氏、Scott Belsky 氏、Carmelo Anthony 氏、Nas 氏などの個人投資家が名を連ねている。

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Groupon、顧客から店舗への予約電話をチャットボット化するPresence AIを買収

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Groupon は8月8日、サンフランシスコを拠点とし、企業から顧客への通話やメッセージの送受信を自動化するコミュニケーションプラットフォームの開発会社 Presence AI を買収したことを発表した。契約条件は明らかにされていないが、Groupon の最高製品責任者(CPO)Sarah Butterfass 氏は、「Presence AI のポートフォリオが Groupon の既存の予約プロダ…

Image credit: Presence AI

Groupon は8月8日、サンフランシスコを拠点とし、企業から顧客への通話やメッセージの送受信を自動化するコミュニケーションプラットフォームの開発会社 Presence AI を買収したことを発表した。契約条件は明らかにされていないが、Groupon の最高製品責任者(CPO)Sarah Butterfass 氏は、「Presence AI のポートフォリオが Groupon の既存の予約プロダクトを補完し、開発ロードマップを加速させるのに役立つ」と述べた。

2018 Alexa Accelerator 採択チームの一社である Presence AI はシードラウンドで、Amazon の Alexa Fund を含む投資家から2万米ドルを調達している。

Butterfass 氏は声明で、以下のように述べている。

Groupon は Presence AI のチームとその予約テクノロジーを快く歓迎いたします。予約分野はバウチャーレス構想の重要な部分であり、割引サービスの改善、常時可用性の提供、そして Groupon 経由で購入するより多くのきっかけをお客様に提供し、より幅広い業者の皆様にマーケットプレイスを開放することを目指しています。

Presence AI は2015年、Michel Meyer 氏によって設立された。健康、美容、ウェルネス関連業者のスケジューリングソフトウェアと連携することで予約受付や管理ができる、設定可能なバーチャルアシスタントを提供している。自律的に予約の変更・確認をしたり、再予約のタイミングをユーザに通知したり、消費者側からよく寄せられる質問に回答したりすることが可能となる。

予約可能サービスにさらに投資したいと考えている Groupon にとって、これらの機能が魅力的だったことは疑いの余地はない。将来、特定のサービスのために誰もが予約できる「ユニバーサル・ブッキング」に向けて計画的移行を始める前に、同社は予約可能在庫数を前年比で12%増やし、2018年には数千万人にも及ぶ食事客、コンサート客、スパ客などが予約をした。

Presence AI の Meyer 氏は、以下のように述べている。

Groupon に参加することで、AI を使ってクライアントとの会話を変革し続けることができ、非常に興奮しています。昨年、300万件以上のテキストメッセージが生成され、Presence AI は業者側の時間節約、そしてさらなる収益増加に貢献しています。弊社のテクノロジーがより多くのビジネスに利用されるのが待ち遠しいです。

2018年5月にイギリスのクラウドセービング会社 Vouchercloud を6,500万米ドルで買収して以来、今回の案件は Groupon にとって今年初めての公開買収である。それ以前の2016年10月、同社はライバル会社の LivingSocial を「実体的な価格がない」と見なされるほどの低価格で買い叩いた。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

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ライブ体験の企画制作・検索を支援する英Fever、シリーズDラウンドで3,500万米ドルを調達——楽天キャピタルがリード

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ロンドンを本拠とし、ライブ体験の制作と発見を提供するスタートアップの Fever は5日、楽天キャピタルがリードするラウンドで3,500万米ドルを調達した。この金額には Atresmedia のほか Accel、Alibaba Group のアメリカ投資会社元会長 Michael Zeisser 氏からの出資も含まれており、これまでの総調達金額は7,000万米ドルに達した。 同社 CEO 兼共同設…

Image Credit: Fever

ロンドンを本拠とし、ライブ体験の制作と発見を提供するスタートアップの Fever は5日、楽天キャピタルがリードするラウンドで3,500万米ドルを調達した。この金額には Atresmedia のほか Accel、Alibaba Group のアメリカ投資会社元会長 Michael Zeisser 氏からの出資も含まれており、これまでの総調達金額は7,000万米ドルに達した。

同社 CEO 兼共同設立者の Ignacio Bachiller 氏は、今回の調達資金を Fever による研究開発の取り組みと市場拡大、エンジニアやデータサイエンティストの採用に活用するとした。同氏は次のように述べている。

今回の投資は、プラットフォームを拡張し、体験のランドスケープを形作るという Fever にとって重要な時期になされました。このラウンドにより、新たな都市体験を発見したいと思う消費者が真っ先に向かうプラットフォームとして当社の地位は確固たるものになるでしょう。

端的に言うと、Fever とはニューヨーク、ロサンゼルス、ロンドン、マンチェスター、パリ、リスボン、マドリード、バルセロナ、ビバオ、セビリア、バレンシア、マラガ、イビザなど様々な都市において、その土地の情報、ポップアップ、体験をまとめたものだ。

Image Credit: Fever

ユーザは iOS や Android 対応のアプリやウェブサイトを使い、トピックごとに検索して近隣のイベントや今後開催されるイベントを見つけたり、ブックマークしたりすることができる。もしくは、劇場、コンサート、ナイトライフ、DJ、映画、スポーツ、ファッション、ウェルネス、文化ツアー、ゲームといったカテゴリーで各自の関心事(やテイストメーカーやインフルエンサーの関心)に応じた個人向けのレコメンデーションを閲覧できる。こうした体験は、わずか数クリックで取引を完了できる独自仕様の会計システムを通して予約することもできる。

Fever ではこの他にも Secret Media Network(および Secret London と Secret NYC のブランドチャンネル)のほか、行動データを活用して Fever Originals などのソーシャルメディアチャンネル用にターゲティングされたコンテンツを制作する編集チームも運営している。同社では成功を収めるイベントの特性を見分けることができるため、イベントプロモーターやブランド企業のリスクを軽減できるという。

Fever Originals では、ブルックリンでの没入型の「不思議の国のアリス」をテーマとする2階建てバスやマドリードでの音楽・アートのフェスティバルのほか、ヨーロッパ最大の脱出ゲームまで、ありとあらゆる情報を取り扱っている。現在ロンドン関係でラインナップされているのは、ライブ DJ 付きスパイス・ガールズのボートパーティ(24米ドル)、ウィスキーカクテルをテーマとするテムズ川での「水上」ジャズクラブ(14米ドル)、 ABBA をトリビュートする歌の集いディスコ(6米ドル)、BBC 制作のテレビ番組「Planet Earth II」と「Blue Planet II」を担当したプロデューサーとのトークイベント(13米ドル)などがある。

Image Credit: Fever

イベント主催者は同社に対し、プラットフォームを活用したことで得られた参加者数や追加的なチケットの販売額に応じて手数料を支払う。以前、この手数料はチケット取扱手数料の約3〜5倍に設定されていた。

事業がうまくいっているのは明らかだ。Fever によると、昨年にパリ、ロサンゼルス、リスボン、マンチェスターに進出してからの売上増加率は年率100%を超えており、今では1万のイベントリスト(毎月300のリストが追加)を抱え、週あたり1,200万人が利用している。さらに、ロサンゼルスとニューヨークでは人口の4分の1にリーチしており、Fever Originals イベントに参加した有料会員は累計で20万人を超えた。

Rakuten Capital マネージングパートナーの Oskar Mielczarek de la Miel 氏によると、Fever は成長を続ける「体験型経済」のメリットを最大限享受しているという。体験に対する支出が北米で1人あたり2,000米ドルと、他のどの家計カテゴリーをも上回ったとする McKinsey & Company の調査結果を同氏は引用している。 驚くまでもないが、この分野は年率6%で急成長している。 Mielczarek 氏は次のように話している。

ニューヨークやマドリード、ロンドンなどの大都市で多くのデジタル顧客を獲得し成長を続けている Fever に感銘を受けました。中でも最も重要なのは、若いチームのクオリティとリーダーシップです。Fever はその革新的なソリューションによって、急成長する体験型経済で資本化し、デジタルマーケターに大きな価値があることを証明するというユニークなポジションを確立しました。Fever の成長へ向けた旅の一員となること、そして楽天が持つグローバルなエコシステムとのシナジーを開拓していけることを楽しみにしています。

Zeisser 氏は Fever の顧問兼取締役として経営に参画する予定だ。以前の投資家には Flickr の CEO である Bernardo Hernandez 氏、サッカーチーム、レアル・マドリード選手の Sergio Ramos García 氏と José María Gutiérrez Hernández 氏、グラミー賞を3回受賞したことのある Alejandro Sanz 氏、Twitter と Foursquare の初期投資家 Jeff Pulver 氏などがいる。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

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イスラエル発のサイバー攻撃防御スタートアップCybereason、シリーズEでソフトバンクなどから2億米ドルを調達——累積調達額は4億米ドルに

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テルアビブとボストンに拠点を置くサイバーセキュリティプラットフォームプロバイダ Cyber​​eason は5日、ソフトバンクとその関連会社から2億米ドルの投資とコミットメントを確保し、同社の累積調達額が4億米ドルに達したと発表した。ソフトバンクは以前、2017年6月に Cyberreason の1億米ドルの投資をリード、CRV、Spark Capital、Lockheed Martin などと共…

Cybereason のチーム
Image credit: Cybereason

テルアビブとボストンに拠点を置くサイバーセキュリティプラットフォームプロバイダ Cyber​​eason は5日、ソフトバンクとその関連会社から2億米ドルの投資とコミットメントを確保し、同社の累積調達額が4億米ドルに達したと発表した。ソフトバンクは以前、2017年6月に Cyberreason の1億米ドルの投資をリード、CRV、Spark Capital、Lockheed Martin などと共に資金を提供した。

新たに調達した資金により、Cyber​​eason は R&D を加速、買収機会や戦略的製品連携を追求し、全社的に事業を強化することを計画している。共同設立者兼 CEO の Lior Div 氏によれば、同社はパートナープログラムを拡大する一方、エンドポイント保護製品の構築を継続することも計画している。

サイバーリスクを軽減するための Cybereason のビッグデータ分析アプローチは、EDR(Endpoint Detection and Response)ドメインの最先端で爆発的な拡大を促進し、EPP(Endpoint Protection Platform)をディスラプトしてきた。

我々はこの波をリードし、当社の技術・人材・パートナーのおかげで、世界で最も信頼性が高く効果的なエンドポイントの防止検出ソリューションになリつつある。すべてのセキュリティチームが、より迅速に、より多くの攻撃を防止できるように支援する。これにより、決定的なアクションを迅速に理解し実行できる。(Div 氏)

CTO の Yonatan Striem-Amit 氏は次のように付け加えた。

自律型セキュリティはセキュリティを民主化し、サイバーセキュリティの仕事のあり方を変革する。Cyber​​eason は、革新的な製品とパートナーエコシステムを通じてそれを構築していく。

Cybereason 設立者。左から:Yonatan Striem-Amit 氏、Lior Div 氏、Yossi Naar 氏
Image Credit: Cybereason

今年6月、大手通信会社が巻き込まれた世界的スパイ活動を明らかにして話題となった Cybereason は、2012年に Div 氏、Striem-Amit 氏、Yossi Naar 氏により設立。2014年に460万米ドルを調達し、ステルス状態から頭角を現した。従業員の多くは、サイバーセキュリティを専門とするエリートグループ、イスラエル国防軍の諜報部隊組織「8200部隊」に所属していた。

同社のツールセットは、行動分析、ヒューリスティック、機械学習、堅牢なアクティビティ監視を提供する「PowerShell」、.NETフレームワークエンジンの組み合わせにより、企業ネットワーク全体で既知および疑わしい脅威を防止する。このツールセットは、すべてのネットワークエンドポイントからの詳細情報をリアルタイムで中継、根本的な原因、影響を受けるマシンとユーザ、発着信両方の通信など関連する攻撃要素とセキュリティアラートをコンテキスト化する。

Cyber​​eason のアナリティクスダッシュボードは、PC や IoT デバイス全体のすべての悪意のあるアクティビティとともに、プロセス全体のタイムラインの上位に表示される。生成されたインサイトを使用って、ITチームは、コンテキストを犠牲にしない、またはすべての攻撃の修復アクションを開始するカスタムルールと動作ホワイトリストを作成できる。

アンチウイルスの観点では、Cybereason は、急速なファイル暗号化、バックアップ削除、マスターブートレコードの修正など、数百もの警告の兆候を示すバイナリデータを分析することで、マルウェア、ランサムウェア、ファイルレス攻撃を防止する。サブスクリプションベースのツール「Replay」を使えば、パフォーマンスに影響を与えることなく過去のイベントを調査でき、数ヶ月・数年前まで遡って、ユーザまたはマシンに影響を与えた異常の相関性を見つけられるフィルターや機能を提供する。

Cybereason のダッシュボード
Image credit: Cybereason

Cyber​​eason のマネージドサービスを利用する顧客は、侵入の範囲を調査し、一連のアクション(マルウェアのクリーニング、プロセスの強制終了、レジストリキーの削除、ファイルの検疫など)を推奨する外部監視チームにアクセスできる。チームは、誤って構成されたサービスを見つけて解決し、重要なセキュリティ更新プログラムの存在を検出。リムーバブルサービスの環境を調べ、パスワードポリシーが最新であることを確認できる。日常的ではない問題については、リバースエンジニアリングと根本原因の評価に加えて、調査と侵入分析を実行する。

2019年2月、アメリカ政府機関を支援する連邦政府の資金提供を受けた R&D センターを管理する非営利組織 MITRE Corporation が実施したテストで、Cybereason の製品群は、サイバーセキュリティ戦略の自由にアクセス可能なナレッジベース「ATT&CK」フレームワークで競合他社に勝った。さらに、Cyber​​eason は、あるクライアントのケースで、同社のプラットフォームが偽陽性率(システムが誤って陽性と判断したものの割合)を99%から1%に減らしたと述べている。

2024年までに3,000億米ドル規模になると見られるサイバーセキュリティ市場に、Cybereason の競合はいない。自律エンドポイント保護に特化したスタートアップである SentinelOne は6月、Redpoint Ventures や NextEquity などから1億2,000万米ドルを調達した。Expel は最近、リスク監視とセキュリティ情報、イベント管理、自動化されたエンドポイントセキュリティソリューションで4,000万米ドルを調達。また、 Trinity Cyber は7月下旬、検出と敵対的推論を組み合わせた脅威対策製品で2,300万米ドルを調達している。

しかし、Cybereason は明らかに正しいことをしている。同社は現在、Motorola、Flowserve、Oschener Bank などの有名ブランドの何百万ものエンドポイントを保護しているそうだ。

Cybereason は、企業がサイバーセキュリティリスクを管理し、人々の情報を保護するのを支援する上で主要な役割を果たしている。Cybereason のような AI 主導のテクノロジーは、ますます相互接続された世界を保護するのに役立つだろう。(ソフトバンクグループ COO の Marcelo Claure 氏)

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スタンフォード大のチーム、AIでAirbnbの価格を69%の精度で予測するシステムを発表

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Airbnb の価格予測を人間がやる必要はない — ユーザレビューやレンタル機能などの情報がインプットされた人工知能が予測してくれる。それがスタンフォード大学の院生からなるチームが出した結論だ。彼らは Arxiv.org 上で、機械学習と自然言語処理を活用して将来の Airbnb での価格を予測するシステム「機械学習とセンチメント分析を使った Airbnb の価格予測」に関する論文を発表した。 今…

Image credit: baloon111 / 123RF

Airbnb の価格予測を人間がやる必要はない — ユーザレビューやレンタル機能などの情報がインプットされた人工知能が予測してくれる。それがスタンフォード大学の院生からなるチームが出した結論だ。彼らは Arxiv.org 上で、機械学習と自然言語処理を活用して将来の Airbnb での価格を予測するシステム「機械学習とセンチメント分析を使った Airbnb の価格予測」に関する論文を発表した。

今回の論文と並行して、研究者たちは最適化したモデルを GitHub にも公開している。

共同執筆者らは以下のように述べている。

来客数にも影響するため、物件のオーナーが Airbnb の宿泊価格を設定するのは簡単ではありません。一方で、利用者側は物件の最適値に関して最小限の知識しかないまま価格が適正なのか判断しなければなりません。

今回の論文の目的は、機械学習やディープラーニング、自然言語処理といった技術を使って、信頼性の高い価格予測モデルを開発することです。そうすることで物件のオーナーと利用者の双方が、物件に関して最小限の情報しかなくても適切な価格判断ができるようになるのです。

価格予測システムをトレーニングするために、研究者たちは公開されているニューヨーク市の Airbnb のデータセットを利用した。これは、それぞれ96の特徴をもつ50,221の物件からなるものだ。彼らは特徴をひとつずつ調べ上げて、頻出する回復不可能な破損フィールドを取り除き、ブール値をバイナリに変換した。さらに、重複を取り除いて、ホスト画像の URL などの役に立たない特徴を削除した(これによって特徴は22まで減った)。チームは元データの90%(39,980のサンプル)をトレーニングに使い、5%(9,996のサンプル)を検証とテスト用に残した。

トレーニングの前に、チームはオープンソースの TextBlob コーパスを使ってユーザレビューのセンチメントを解析し、それぞれに-1(非常にネガティブなセンチメント)から1(非常にポジティブなセンチメント)のスコアを付けた。リスティングごとに関連するすべてのレビューのスコアの平均値を求め、それをトレーニングデータセットに特徴の1つとして追加した。

このチームは線形回帰やツリーモデル、サポートベクター回帰、ニューラルネットワークなどの複数の価格予測用機械学習技術をテストした。しかし、彼らのレポートによると、最も成績が良かったのはサポートベクター回帰で、テストデータに対して69%の R2スコア(現実のデータポイントをどれくらい正確に近似できるかを示す指標)を達成した。

彼らは次のように述べている。

データセットが不均一で、考慮するのが不可能な物件所有者の性格などといった隠れた要因や相互作用があることを考えると、これくらいのレベルの精度は今後に期待が持てると言えます。

彼らは、トレーニングサンプルのさらなる収集や、新たなニューラルネットワークアーキテクチャの実験は将来の研究に委ねるとしている。

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【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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小売店舗用レジ無人化のStandard Cognition、シリーズBラウンドで3,500万米ドル調達——日本でPALTACが運営する3,000店舗にも導入へ

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Standard Cognition のようなスタートアップのおかげで、レジでの精算が不要になる日が思ったよりも早く来るかもしれない。サンフランシスコを拠点とする Standard Cognition の特許取得済みのプラットフォームは、カメラやアルゴリズムを活用し、顧客が商品を選んでいる間に購入情報を記録する。同社は、昨年11月にシリーズ A ラウンドで4,000万米ドルを獲得したほか、パートナ…

サンフランシスコにある実証店舗 Standard Market には、Standard Cognition の AI レジ無人化システムが導入されている。
Image credit: Standard Cognition

Standard Cognition のようなスタートアップのおかげで、レジでの精算が不要になる日が思ったよりも早く来るかもしれない。サンフランシスコを拠点とする Standard Cognition の特許取得済みのプラットフォームは、カメラやアルゴリズムを活用し、顧客が商品を選んでいる間に購入情報を記録する。同社は、昨年11月にシリーズ A ラウンドで4,000万米ドルを獲得したほか、パートナーシップを結んだ日本の PALTAC の店舗3,000ヶ所で自動精算ソリューションを展開する予定だ。さらにこれらの成果を収めた直後に、EQT Ventures がリードし既存投資家の Initialized Capital、CRV、Y Combinator が参加したシリーズ B ラウンドで、3,500万米ドルを獲得している。

新しく獲得した資金により、Standard Cognition がこれまでに調達した資金額の合計は8,600万米ドルを超え、ポストマネー評価額は5億3,500万米ドルになった。CEO の Jordan Fisher 氏によると、2018年11月時点での評価額の倍を超える額で、Standard Cognition は自社チームと地理的な進出範囲を共に拡大しつつ、「アメリカと日本の初期の顧客に対し成果をもたらし続けることに焦点を当てる」ことができるという。

米証券取引委員会(US Securities and Exchange Commission、SEC)出身の5人を含む6人の共同設立者と共に、2017年に Standard Cognition を設立した Fisher 氏は以下のように語った。

私たちは、EQT Ventures チームとは本当に相性が良く、彼らと一緒に成長の次の段階へと足を踏み出すことができ、非常にワクワクしています。

Standard Cognition による顧客への初期展開は迅速に進められており、今後数か月の間に、グローバルリテーラーと進めているビジネスについて詳細をお話できるでしょう。彼らからのフィードバックによると、設置面積が狭くて済むこと、ハードウェアコストが低いこと、素早く設置が可能なことが、Standard Cognition が選ばれる主な理由だということです。

Amazon Go と同様、Standard Cognition の場合も陳列棚から取り上げられた商品が請求書に追加され、買い物客が出口を出る時に自動的に客のアカウントに請求される。同システムは、例えば買い物客が購入しようとした商品を戻した時などの誤りに対応したり、データを匿名化することで客の購入パターンを狙った過剰な情報収集を行うブランドやリテーラーがもたらすリスクを最小限に抑えたりする。

また万引きも防止する。Standard Cognition の AI は、軌跡、足取り、凝視、スピードといった人の動きから盗難の兆候を認識し、その全てについてテキストメッセージ経由で店員に注意を促す。そういった動きを学ばせるのは容易ではなかった。偽の店を用意し100人の役者に「数時間」買い物をしてもらい、サンプルデータを集めたのだ。しかしその精度は99%以上と高い。

8月に Zippin がサンフランシスコ初のキャッシャーレス(レジなし)ストアを開店し、Standard Cognition はその直後の9月に2店舗目となるキャッシャーレスストアを開店した。マーケット・ストリート1071番地(1071 Market Street)にある1,900平方フィートの店舗にはチェックインゲートがない。Standard Checkout アプリを使ってチェックインすれば買い物が始められる。また天井には多数のカメラが設置されており、それぞれが推論(inference)を実行するネットワーク化された機器につながっている。現在同店舗では、菓子類、日用品、掃除用品などが販売されているが、今後徐々に在庫品目を増やしていく予定だ。

この店舗は、機能を紹介するショールームのような形で展開されている。Standard Cognition は、匿名化された同店舗のデータを取得し自社のアルゴリズムの改善に役立てているほか、見込みのあるリテールパートナーには同店舗で実演を行ってみせたりもする。Fisher 氏によると、何百ものリテーラーが同社のテクノロジーを評価中で、すでに取引に署名したリテーラーも複数あるという。またそのうちの2社は複数店舗で展開予定で、稼働開始日は今年の第3四半期と第4四半期に予定されているという。同社は以前、2020年までに1日に100店舗で自社プラットフォームを展開する予定だと述べている。

Standard Cognition と真っ向から競合する Trigo Vision は、最近イスラエルのスーパーマーケットチェーン Shufersal と272か所のレジなし店舗を展開する契約を結んでいる。また Tesco や、昨年8月にサンフランシスコ初のレジなし店舗を開店した Zippin と、パートナーシップを結ぶ協議を行っているとも伝えられている。そして言うまでもなく、Pandora の共同設立者 Will Glaser 氏による Grabango もある。同社は今年、実店舗における「待ち時間なし」ペイメントエクスペリエンスの試験運用を、Giant Eagle の店舗にて開始している。そして誰もが見て見ぬ振りをしているのが Amazon の存在だ。アメリカ各地に展開されている同社の Amazon Go 店舗では、センサー、AI、スマートフォンを活用し、購入の流れを簡素化している。さらに、Microsoft でさえもレジなし店舗テクノロジーに取り組んでいるという。

このような競合状態にも関わらず、EQT Ventures のパートナー Alastair Mitchell 氏は、Standard Cognition の勢いには自走力があると確信している。いずれにせよ、1月の Explorer.ai 買収が、同社のプラットフォームの強化につながるのは間違いないだろう。7人で構成されるコンピュータビジョンスタートアップである同社のテクノロジーは、大規模店舗のマッピングにかかる時間を数時間から数分へと短縮するものだ。

Mitchell 氏は次のように語った。

従来の実店舗型リテーラーは最悪の状況に見舞われています。市場の隅々まで侵入する Amazon のような巨大企業から消費者意識の変化に至るまで、多忙な人々がこれまで以上に効率的なショッピングエクスペリエンスを求める中、利益はかつてないほど圧迫されています。

全ての規模の実店舗型リテーラーがこういった課題に対処できるのは、才能と意欲を持つ Standard Cognition チームが迅速に作り上げた製品のおかげです。優れた実績、高度にスマートなテクノロジー、そして将来的な拡大に対する大胆な熱意を持つ Standard Cognition は、特にアメリカ企業のヨーロッパ参入を後押しするという当社の目標を考えると、当社にとって非常にエキサイティングな投資対象です。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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