THE BRIDGE

Matt Marshall

Matt Marshall

起業やテック・イノベーション・シーンを、スピーディーかつ詳細に誰もが書いていなかった中で、Matt はそれを実現すべく2006年9月に VentureBeat を設立。2001~2006年は、San Jose Mercury News でVCを中心に取材。2002年に、北カリフォルニア・プロフェッショナル・ジャーナリスト協会から「今年のジャーナリスト賞」を受賞。1995~1998年、Wall Street Journal でドイツ・ボン駐在の特派員として勤務。1994年には Washington Post のライター。ジョージタウン大学で、政治学の修士号とドイツ/ヨーロッパ研究に関する学士号を取得。

執筆記事

データ収集により健康意識の高い人の生命保険料を下げるHealth IQ、シリーズBとCラウンドで7,600万米ドルを調達

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データ収集により健康意識の高い人が生命保険料を平均年1,238米ドル節約することを可能にする Health IQ は、ベンチャーキャピタルで7,600万米ドル(シリーズ B ラウンド + シリーズ C ラウンド)の追加資金を調達した。 同社は Andreessen Horowitz リードのシリーズ C ラウンドで3,460万米ドルを獲得し、これまで未発表だったラウンドでも4,140万米ドル(シリ…


データ収集により健康意識の高い人が生命保険料を平均年1,238米ドル節約することを可能にする Health IQ は、ベンチャーキャピタルで7,600万米ドル(シリーズ B ラウンド + シリーズ C ラウンド)の追加資金を調達した。

同社は Andreessen Horowitz リードのシリーズ C ラウンドで3,460万米ドルを獲得し、これまで未発表だったラウンドでも4,140万米ドル(シリーズ B ラウンド)を調達していたことを明かした。資金調達額は合計8,100万米ドル(シードラウンド + シリーズ B ラウンド + シリーズ C ラウンド)になった。

来年には歯科、長期治療、障害、がんなど他分野の医療保険へのサービス拡大を予定しているという。

設立者で CEO の Munjal Shah 氏は VentureBeat のインタビューで、これまでたった22か月で「数万人に及ぶ人々」が生命保険契約で合計53億米ドルの保障を確保する手助けをしたと述べている。

Shah 氏は同社の具体的な収益率は公表していないが、2010年に1億2,000万米ドルで Google に売却した Like をはじめとする、自身の会社で経験した中で最速の収益成長率を見せているという。

Health IQは、「ランニングやサイクリング、あるいはウエイトトレーニングを定期的に行っていることを証明できる人」など「健康意識の高い人」の定義を明確にすることで急成長を成し遂げたという。同社はそのような人々が健康的習慣に対する割引に積極的な保険会社からより有利な保険料と保障を得られるようにしている。

Health IQ は、独自の健康テストの中で最も健康意識が高かった人の3年後の死亡率が、不健康な生活をしている人に比べて41%低かったことを発見した。

同社はこの死亡率のデータを予期せぬ形で発見した。3年以上前、Health IQ は別のアイデア(健康 FICO スコア作成のための血液検査の採用)に取り組む傍ら、健康にまつわるクイズを Facebook に投稿した。数週間で数千人がこのクイズに答え、まもなくその数は100万人に達した。この試みが興味深い結果をもたらす一方、数年後に不健康だった回答者が亡くなり始めるまで、このデータをどう利用するのかがはっきりしていなかった。そして彼らは最大規模の生命保険死亡率統計表を作り上げた。

その後、最も健康な回答者の生命保険料を引き下げるという新しいモデルを取り入れ、保険販売の SBLI、Ameritas、Assurity や再保険会社の Swiss Re など複数の保険会社との契約を取り付けた。これらの保険会社は Health IQ の健康な対象者に10%の割引を設けているが、一般的な人に比べて最大40%増しで健康だと言える人と契約することを考えれば、保険会社にとっても良い話だ。

同社は30以上の保険会社による保険商品を提供し、4〜33%の保険料節約を可能にしている。

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同社の健康クイズは回答者がいかに健康であるかを偽って答えることを防ぐように作られている。3万の問題の中から毎回異なる問題が出される。また、回答者がクイズのページを離れて質問の答えを調べることができないよう、素早い回答が要求される。さらには、回答者のスポーツと食に関する「機能的知識」を試す働きもある。(例えばストリクトなベジタリアンだと主張すれば、「アントシアニンを最も多く含み、抗酸化物質をより多く含むのは何色の人参か?」と質問されるだろう。ちなみに答えは紫だ。)

アメリカは肥満人口と糖尿病患者の割合の高さが問題視される「二都物語」だと Shah 氏は語る。一方で、5,000万のアメリカ人が「健康意識の高い」生活を送っており、Health IQ がターゲットとする市場はそこにある。アメリカ国内の生命保険市場は1,380億米ドル規模であるが、Shah 氏によれば、海外でのサービス提供も目指しているという。

今回の Andreessen Horowitz による出資の他に、Charles River Ventures、Ribbit Capital、Foundation Capital、First Round Capital、Felicis Ventures、Western Technology Investments が出資している。

同社はまた、過去の価格設定を不公平にしていた要因は何かを保険会社に問いただした。例えば、体格指数(BMI)では筋肉と脂肪が区別されず、ウエイトトレーニングをする人や、がっちりした体形の人が過剰に請求される原因になっていた。

継続的にランニングをしている人の心疾患死亡率は50%低く、ベジタリアンの大腸がん発症率は22%低いということや、優れた筋力はがん死亡率を30%引き下げることにつながるということを業界の調査結果は示している。Health IQ はこの調査結果と彼ら独自のテストによるデータを組み合わせているという。

Shah 氏は、Health IQ を立ち上げるきっかけとなった、自身の体験を明かしてくれた。2010年、Shah 氏の以前の会社 Like が Google に買収された直後のマラソン走行中に、彼は胸の痛みに苦しめられ、急遽病院に搬送された。

その日は私の銀行口座に大きな動きがあった後のことでした。最初に思ったのは、10年間週70時間働いてきたのにこんなの不公平だということでした。

彼は肺胸膜炎と診断され、命に別状は無かったものの、この出来事は彼に大きな打撃を与えた。当時彼は37歳で肥満気味であった。

彼はすぐに40パウンド(18キロ)の減量をした。以降彼は乳製品をやめることでコレステロール値を40ポイント落とし、ウエイトトレーニングとランニングを週5日行っている。お酒もやめて、夜8時以降と昼12時までは食べないという断続的な断食を行っている。

ビジネスが私を見つけてくれました。もしこの会社を築き上げるのにこの先20年かかるとしても、私はやります。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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セールスパーソン向けAIを提供するAfiniti、評価額16億米ドルでIPOを申請

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ワシントン DC に本社を置く Afiniti のことを聞いたことがなくても無理はない。同社は、AI ブームに沸いた昨年以降、IPO 申請をする初めての AI 専門企業になるかもしれない。 Afiniti は AI を使って企業の販売員と顧客の効果的なマッチングを支援し、売上高を平均4〜6%押し上げることができるとしている。 11年前の設立以来、Afiniti はひっそりと活動し、鳴り物入りの P…

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Image Credit: Afiniti

ワシントン DC に本社を置く Afiniti のことを聞いたことがなくても無理はない。同社は、AI ブームに沸いた昨年以降、IPO 申請をする初めての AI 専門企業になるかもしれない。

Afiniti は AI を使って企業の販売員と顧客の効果的なマッチングを支援し、売上高を平均4〜6%押し上げることができるとしている。

11年前の設立以来、Afiniti はひっそりと活動し、鳴り物入りの PR よりもむしろ静かに顧客を集めることを好んできた。

まもなく上場

しかし今、Afiniti は注目を集めようとしている。同社が昨年末に秘密裏に IPO を申請したことを VentureBeat が突き止めた。また、先週(4月第2週)クローズした8,000万米ドルの資金調達の第4ラウンド後の時点で16億米ドルの価値があると評価されている。詳しい筋によると、早ければ今秋にも上場の可能性がある。

Bloomberg は今年1月、同社が上場を検討していると最初に報じた。

我々は Afiniti の設立者兼 CEO である Zia Chishti 氏にインタビューし同社のさらなる情報を訊ねてみたが、The Wall Street Journal が1月に掲載した内容以上に詳しい情報を得ることはできなかった。

Chishti 氏は IPO に関する米国証券取引委員会のガイドラインを引用し、同社の財務についてコメントすることはできないと述べた。(情報筋によると、Afiniti は今年は利益を上げられないものの、6月から始まる2018年度に利益が発生するとの見通しがある。そしてこれとは別に、このままの成長が続けば Afiniti の収益は100%の増加率になるという。)

血統書付きの企業

Chishti 氏はすでに経験豊かな起業家で、同社の取締役会にはウォールストリートを驚かせるに十分な取締役や顧問が集まっている。Chishti 氏は以前、現時点での評価額がほぼ100億米ドルに上る歯科矯正装置会社 Align Technology を共同設立し、設立者兼 CEO を務めていた。

取締役会には Verizon の前会長兼 CEO である Ivan Seidenfeld 氏、John Snow 元米国財務長官、José Maria Aznar 元スペイン首相などの著名人が名を連ねている。

直近のラウンドに参加したのは、GAM、McKinsey & Co、Resource Group、Richard Gephardt 氏が経営する G3 investments、Elisabeth Murdoch 氏、Sylvain Héfès 氏、BP の元 CEO である John Browne 氏、Ivan Seidenfeld 氏、そして Verizon の元社長である Larry Babbio 氏となっている。同社はこれまで調達した資金を含め、すでに1億米ドル以上を調達しているという。

Chishti 氏によると、当初 Afiniti は大きなコールセンターを持つ大規模な通信会社や保険会社へのサービスに重点を置いていたが、医療機関や銀行にもサービスを拡大した。最近では小売店に注目している。Afiniti は、店舗に入ってくる顧客が一番相性の良いセールスパーソンに出会えるようにできるとしている。

一般的に、収益拡大の目的で Afiniti を使っている企業は平均4〜6%の売上増となっている。Chishti 氏は長期的には平均およそ4.5%に落ち着くものと予想している。

サービスの仕組み

顧客がコールセンターに電話をかけると、Afiniti は電話番号(固定電話、携帯を問わない)を元に、最大100のデータベース上で情報を検索する。これらのデータベースには購入履歴、収入、所属する購買層の情報がストックされている。データベースの一例としては、クレジット会社 Experian、データ会社Acxiom、Targus、Allant、Facebook や LinkedIn といったソーシャルネットワーク、そして電話の発信元地域の国勢調査アーカイブさえ含んでいる。その後 Afiniti は同社が保有する履歴情報に基づき、同じタイプの顧客と最も効果的に契約を結ぶことができると判断されたセールス担当者に電話を転送する。

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(上)Afiniti の AI システム
Image Credit: Afiniti

Chishti 氏はペアリングがどのように行われるかに関して、実際のケースは明かしてくれなかった。ペアリングにはあまりにも多くの要因が関連していることから、明快な事例を示すことが難しいという。ただ、簡素化した事例としては、ある中西部の担当者が同じ地域の高所得の主婦からの電話と特に相性がいいと見込まれるため、Afiniti は両者をペアリングするという具合だ。

ペアリングを行うソフトウェアは担当者や顧客に関するデータに「基本的には3次元回帰のようなもの」を適用し、継続的に学習を行うと Chishti 氏は説明する。

Afiniti はサービスの対価として、顧客の代替取得コストと比べて競争力のある料金を請求する。例えば、大規模な電気通信会社は Google の広告や訪問販売、ダイレクトメールなどの他の手段を使って顧客を獲得するために平均100〜200米ドルを支払っている場合がある。その場合、Afiniti はその範囲内の最低額となる手数料を請求している。また、サービスの有効性を証明する手段として機能のオンオフを切り替えられるようにもしている。例えば、15分間サービスを有効にし、次いで5分間無効にすることで、かかってきた電話のうち何件で契約が成立したかをそれぞれ比較することができる。

同社のウェブサイトには顧客として数十社が挙げられている。情報筋によると、1つまたは2つの例外を除いてすでに北米の主な通信会社すべてを獲得しているという。

Afiniti は一例を挙げ、通信大手の T-Mobile が年間5,000万本の通話を最適化したことにより、年間で7,000万米ドルの追加収入が生まれたという。テレセールスの収益が5%増加、既存客の維持率が5%向上、技術的問題の処理時間が2%短縮したことでこのような結果となった。

上場および非上場で同社に競合するサービスはあるかと訊ねたところ、Afiniti が AI で実現しているサービスに似たものを提供している会社は一社も思い浮かべることができないと Chishti 氏は答えてくれた。「AI の影響を正確に測定できる唯一の企業だという点で、当社はいくらかユニーク」なのだと言う。

AI の使用を謳う企業は他にもあるが、たいていのケースでは AI 以外の手段に比べてどれだけ成果を上げているかを測定することができない。

例えば Pegasystems のように、AI を使って急速な成長を遂げている企業もいくつかあると Chishti 氏は述べる。しかし、Pegasystems は他の企業と同様、どちらかといえば情報検索技術に集中し、顧客への関わり方や対応の仕方についての最適化を行う会社だ。

[VentureBeat は7月にサンフランシスコで開催される MobileBeat イベントでこれらの技術を詳しく分析する。このイベントでは、AI やその他パーソナライゼーション技術がどのように大規模なマーケティングエコシステムをディスラプトしているのか焦点を当てる予定。]

Chishti 氏によると、Afiniti の従業員700人のうち500人がエンジニアだ。これらのエンジニアのうち3分の2は顧客企業用のユーザインターフェースを担当している。残りは AI エンジニアで、ビジネスアナリティクスと機械学習のチームに分かれている。

もちろん、同社が小売業に進出することでプライバシーへの影響が大いに発生する。Afiniti はシステムに店頭の POS で人々を記憶させ、彼らが再び店を訪れたときに認識できるようにしたいと考えている。顔認識技術を用いて、その情報を過去の購入履歴やその人物についてシステムが関連づけた他のデータと結びつけるのだ。客が店に入っただけで、Afiniti が最も適したセールスパーソンとペアリングしてくれるというわけだ。

このような技術を禁止する法律はないが、小売店はこうした技術の採用には二の足を踏むかもしれない。Afiniti によると、これまでのところこの技術を利用した小売業者はいないという。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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非エンジニアでも人格をもつボットが作れるSequel、Googleに先手

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ボットプラットフォームのSequelは本日( 編集部注:原文掲載6月2日)、人格を持つボットを作る手法をローンチした。自分の性格に似せたボットを作ることもできる。 Sequelは、数ヶ月間のβ版によるテストを経て、数社の競合が存在するここ1年で立ち上がっ市場に参加することになる。だが、Sequelのボットは人格を持つよう設計されており、その点はピザや花の注文など個別の要求に応える他のボットとは異な…

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ボットプラットフォームのSequelは本日( 編集部注:原文掲載6月2日)、人格を持つボットを作る手法をローンチした。自分の性格に似せたボットを作ることもできる。

Sequelは、数ヶ月間のβ版によるテストを経て、数社の競合が存在するここ1年で立ち上がっ市場に参加することになる。だが、Sequelのボットは人格を持つよう設計されており、その点はピザや花の注文など個別の要求に応える他のボットとは異なる。

ニュースを追っていない人のために説明すると、ボットメーカーはFacebook MessengerやKikといった推定30億のアクティブユーザを持つ巨大メッセージングプラットフォームにおいて、ユーザをビジネスに取り込むことを目的としたボットの作成を急いでいる。

Googleも今年後半にはSequelと競合するボットプラットフォームを提供するとみられている。GoogleのエンジニアリングディレクターRay Kurzweil氏が先日Singularity Conferenceで語ったところによると、Googleはユーザーのブログを読み込ませるなどして、大量の文章サンプルを読み込ませることで誰もが自分だけのユニークなボットを作れるような手法を開発しているという。

上:Sequel のボットフロー
上:Sequel のボットフロー

これにより、ユーザー個人の「スタイル、人格、思考」を吸収したボットができあがるのだ。(Vergeが投稿した動画のKurzweil氏コメントは、昨夜突如非公開となった。公開準備が整っていなかった可能性がある。)ボットプロジェクトの主要な要素は今年中にも公開できるだろうと彼は語ったがが、その詳細は明らかにしなかった。

そうこうしているうちに、SequelはGoogleのプロジェクトに先手を打った。今のところ、主にエンターテイメントとメディア業界でブランドやクリエイターがフォロワーと会話をしてくれるボットだ。

Sequelを構築したKiwiのCEOであるOmar Siddiqui氏によると、技術的バックグラウンドを持たない作成者が、Sequelのソフトウェアでボットの会話フローを作る基礎を学ぶのにかかる時間は概ね15分から20分だという。作成者が最初の学習を終えたら、次はボットに望む会話を書き込んでもらう。作成者はソフトウェアのドラッグアンドドロップツールを使って文章、写真、動画、音声、GIF、絵文字、クイズや投票を操作できる。

Sequelは、どんな質問にもボットが反応でき、ボットが特定の質問を理解できない場合の答え(機転の利いたものが理想的)も用意できるようにフローを設計している。

Sequelは作成者のボットがユーザの質問をできるだけ多く理解できるよう、自然言語処理を使用している。また、作成者はAPIを通してリンクをウェブサービスに統合することもできる。例えば、フォロワーとレシピを共有するボットを作りたいシェフはレシピAPIを統合できる。こうした作業には一定の技術的知識が求められるが、Sequelは非技術的ユーザー向けにこういったプロセスの自動化に取り組んでいる。

私のようなライターが、読者と関わるボットを作るにはどれほどの作業が必要かSeddiqui氏に尋ねたところ、彼はこう答えた。

数時間でしっかりとしたボット体験を得られます。例えば、ニュースボットには特定の日に関する問題を深く掘り下げた考察を提供すれば十分です。1日取り組めば非常に強固なものができあがります。

主にネックとなるのは、会話をどこまで広げるかだと彼は語った。毎日内容を変えたければ、毎日ボットに時間をかけなければならない。

2011年8月に設立されたKiwiはSequoia Capital、DFJ、Northgateなどから2,100万米ドルを調達している。元々はAndroid向けのゲームを構築していたが、昨年はボットを簡単に作れるこのプラットフォームのために時間を費やした。ボットはFacebook MessengerやKik、Telegramといったメッセンジャープラットフォームで稼働するよう設計されている。

また、Sequelは作成者がユーザー行動を振り返り、体験を改善できるような分析ソフトウェアも提供している。

Sequelのターゲットはブランド、メディア、作家、ゲームデザイナー、セレブリティ、ジャーナリストや一般消費者だ。

特筆すべきは、Sequelがクリエイターとデベロッパーにサービスを無料提供していることである。Kiwiはカスタム体験を構築している大手提携先にプレミアムサービスを提供し、課金することで利益を上げている。

Sequelはアドベンチャー、SF、犯罪、ホラー、ロマンス、ニュースやゴシップなど様々なカテゴリーのエンターテイメント体験を提供するため、30人以上の作家、脚本家やデベロッパーの協力を得たという。Sequelのプレスリリースで取り上げられている事例を紹介しよう。

  • J-14:このティーン向けエンターテイメント雑誌は、読者の好きなセレブを使った会話型トリビアゲームを作成した。消費者はボットとチャット体験をしながら友達とスコアを競うことができる。
  • AwesomenessTV:業界初のAwesomenessTVボットは、ファンとチャットすることでネイティブ動画とチャットを統合した体験を提供している。今後のプランには、AwesomeTV脚本シリーズと映画においてナレーション、舞台裏紹介、オーディエンス参加によるもうひとつのエンディングを案内するキャラクターボットがある。
  • Lionsgate: Now You See Me 2の公開にあたり、このエンターテイメント企業は映画シリーズのマジックやミステリーの世界を新しい会話型手法に広げるため、コンパニオンゲームボット体験を生み出すべくSequelと協働している。

【via VentureBeat】 @VentureBeat
【原文】

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誰でも簡単にボットがつくれる「Motion AI」

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シカゴの企業 Motion AIを使えば、コードを一行を書くことなく誰でも簡単にボットを作成することができる。同社は、数ヶ月のクローズドなテスト期間を経て、そのサービスを公開することを発表した。 またボットビルダーだって? 多くのスタートアップが開発者向けにボット開発ソフトをローンチしている。特にFacebookの発表後にボットブームが先月始まって、今ではFacebook Messengere上だ…

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シカゴの企業 Motion AIを使えば、コードを一行を書くことなく誰でも簡単にボットを作成することができる。同社は、数ヶ月のクローズドなテスト期間を経て、そのサービスを公開することを発表した。

またボットビルダーだって? 多くのスタートアップが開発者向けにボット開発ソフトをローンチしている。特にFacebookの発表後にボットブームが先月始まって、今ではFacebook Messengere上だけでも何万もの開発者がボットを開発している

だが、Motion AIがとりわけ目立っているのは、ボット開発の各プロセスごとに丁寧にサポートしてくれる点に理由がある。ボットプラットフォーム(Facebook、Slack、SMS、Eメール、ウェブなど)の多くに同時に展開するプロセスも含めて。さらに、同社はボット「モジュール」という、特定のボット機能を開発する上で必要とされるロジックをパーッケージにしたものをつくった。これは初心者、そして経験豊富な開発者にとっても、複数のステップを省略するのに役立つ。このモジュールはストアでじきにリリースされる予定だ(約1ヶ月後の予定)。ストアでは、購買者は自分のボットに必要なモジュールだけを得ることができると、ファウンダー・CEOのDavid Nelson氏は言う。

たとえば、Motion AIのモジュールを使えば、簡単に「顧客サービストリアージ」ボットを作ることができる。これは、「YES・NO」「複数選択」と、またZapierと呼ばれるサービスからデータを送受信する一連のモジュールを組み合わせることで可能だ。Nelson氏いわく、20分でZendeskのソフトウェアへの接続を使った独自のボットをつくることができたという。そのボットは、顧客から受信した質問に答えるために自社のナレッジベースをスキャンすることができるものだ。もし、その質問に対する答えが見つからなければ、Grooveに接続してサポートチケットを自動的に作成する。彼がつくったボットの動画はこちらから見られる。非公式のAppleサポートボットと謳っている。

その他の人気のモジュールは、顧客満足度調査に使うものだとNelson氏は言う。また、Motion AIはボットの展開における基本的なインフラも扱っている。なので、SMSでボットを走らせるためにTwilioに登録したり、Eメールで展開するためにSendGridを使う必要がなくなる。Motion AIがその役目を担うのだ。また、Facebook傘下のWit.aiやApi.aiなどといった人工知能や自然言語処理サービスを自分のボットにインポートすることができるので、ユーザーは自分のサーバーを回す必要がない。

ソフトウェア開発にこれまで携わってきたNelson氏が、このモジュールのアイデアを思いついたのは昨年のことで、周囲の開発者がボットを開発するたびに再発明のために膨大な時間を費やし、同じサービスを組み合わせていることに気づいたのがきっかけだった。彼らの時間の節約のためにできることはないか?と考えたのだ。

このモジュールをベースにしたアプローチは、MotionAIが開発者にとって有用である理由でもある。なぜなら、APIを通じて他のサービスをプラグインすることができるからだ。「他のサービスともうまく機能することを確認しました。フローに他のサービスをプラグインできることを確実にしたいと思っています」とNelson氏は言う。

また、IFTTTとZapierのようなサービスの統合をサポートしているため、統合できるサードパーティサービスの可能性が「かなり無限に近くなった」と、Nelson氏は述べた。

Motion AIは、ボットの展開後のアナリティクスやレポートのような機能も扱っている。このビデオでその概観がつかめるだろう。

いくつかの大企業がMotion AIをテストしているとNelson氏は言う。その中には、トラウマセンターの患者のトリアージとトラッキングをする国立の大きなヘルスケア企業も含まれており、SQLデータベースから得たデータを使ってMotion AIに取り込んでいる。すると、そのボットは勤務中の医師とコミュニケーションをとることができる。

Nelson氏いわく、サービスをより便利にするようなアイデアはごまんとあるそうだ。彼は開発者たちにプラットフォーム上でユニークなボットを開発するように推奨している。たとえば、「夜のデート計画ボット」。カップルが夕食、映画チケット、送り迎えの車を簡単にアレンジできるような、DoorDash、Frandango、Uberを結びつけたモジュールをベースにしたボットだ。

では、なぜこうしたデートサービスのボットを彼自らFacebookメッセンジャー上にローンチしないのだろうか。Nelson氏は、完成されたボットをローンチするビジネスには興味がないのだという。むしろ、開発者が自分自身でデート計画ボットをカスタマイズして、より若いKikユーザーやSlackのビジネスユーザーのようなユーザー層の特定のニーズに合うものをつくってもらいたいのだという。

昨年11月、Motion AIはフロチャートスタイルのボット開発というコンセプトをProduct Hunt上で発表して、クローズドベータのウェイトリストに7500名が登録した。

12月には、70万ドルをシードラウンドで調達しており、1QBit(量子コンピューティング企業)やFiverrのCEOのMicha Kaufman氏、YahooのCMOのKathy Savitt氏、その他多くのエンジェル投資家が出資をしている。

現在、同社には4名の従業員がいる。

【via VentureBeat】 @VentureBeat
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どんな頼みも聞いてくれるチャットボット「Sensay」、ユーザ数が100万人を突破

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Facebook、Microsoft、Kik、Telegramなどが先日発表したチャットボットは熱狂的な支持を受け、消費者と直接チャットを行うビジネスツールのゴールドラッシュが始まった。このような新しいチャットボットの登場により、多くのスタートアップがすべての領域に対応できるスーパーボットの開発に取り組み始めた。 しかし、近頃発表されたボットの多くはインパクトに欠けている。 新しいチャットボットサ…

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FacebookMicrosoftKik、Telegramなどが先日発表したチャットボットは熱狂的な支持を受け、消費者と直接チャットを行うビジネスツールのゴールドラッシュが始まった。このような新しいチャットボットの登場により、多くのスタートアップがすべての領域に対応できるスーパーボットの開発に取り組み始めた。

しかし、近頃発表されたボットの多くはインパクトに欠けている。

新しいチャットボットサービスSensayはスーパーボットではない。だが、ユーザのどんな依頼に対しても厳選された人物が対応するこのチャットボットのユーザ数は主にSMSベースのサービスだけでも100万人を超えており、共同設立者でCOOのCrystal Rose氏によるとその数は増える一方だという。

同社は着実にトラクションを獲得している数少ないボット企業のひとつだ。

Sensayの仕組み

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どのような使い方をするのか見てみよう。SMSやSlack(また現時点ではKikでも)で登録すると、Sensayはどのような分野、話題や要望に応えてほしいかなどを質問する。その後、具体的に依頼内容を記入する(内容について調査が始まるが、軽いかんじで、このプロセスでお互いの摩擦が起こり過ぎないようになっている)。

例えば、クリエイティブデザイナーにロゴの制作を依頼したいと入力したとしよう。Sensayはその依頼内容を認識し、データベース上のクリエイティブデザイナーや要望にマッチする人物を紹介してくれそうなSensayメンバーに呼びかける。該当人物がチャットに応じれば、コネクションは完了だ。

同社によると、コネクションにかかる時間は平均90秒以下だ。

同社の発表では、Sensayは近日Facebook MessengerやTelegramでも使えるようになるという。

つまり、どのチャットプラットフォームからも使えて、どんな質問にも対応し、適切な人物に繋げて実際の人間が質問の回答を得る手助けをしてくれるのだ。

毎月倍増しているユーザ数

カリフォルニアのベニスビーチに拠点を構える同社によると、プラットフォームでメッセージを送る人の数は継続的に増加しており、9月にSensayの公式ベータ版をローンチしてからは毎月倍のスピードで増えている。ただし、トラクションを得ているメトリックは他にもあり、ユーザがメッセージを送る頻度は高くなり、メッセージを送る間隔は短くなりつつあるとRose氏は語る。

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秘訣があるとすれば、それは同社が早い段階で、ファウンダーたちがお互いに助け合っているロサンゼルスのスタートアプコミュニティに足を踏み入れたことだろう。このサービスにおけるイノベーションは、Sensayがすべてを制御する仲介役ではないということだ。メッセージングが実際にはP2Pで行われるコミュニティでチャットインターフェイスが活用されているのだ。

秘訣は「P2P」

一通りのチャットが終わると、Sensayはお互いを評価するよう両者に呼びかける。Uberにおける乗客と運転手のレーティングと同様、Sensayの評価によって信頼性が高まるのだ。評価が低ければ誰も見向きはしない。スコアを落としたくないので嫌がらせをする理由もない。

アプリ開発者のSri Pulakanam氏は定期的にSensayで仕事を請け負っていると感想を述べている。ある時、ユーザの質問に答えて連絡先を交換したところ、自身がテクノロジー部門のトップを務めるテックエージェンシーNeurlabsで6ヶ月35万米ドルの開発プロジェクトを手掛けることになったという。Sensayは次週、彼の体験をブログポストで紹介する予定だ。

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Sensayは常時質問に答えてくれる人手を十分に集めてスタートしているので、このサービスが浸透しても回答を得られずがっかりするということは起こらないだろう。多くのネットワークが直面する、「鶏が先か、卵が先か」という例の問題だ。

実際、同社には特定の質問に対して回答できるユーザ数が一定のレベルに満たない「sub-Sensay」と呼ばれる領域がある。同社によるとその割合は約8%であり、Sensayはユーザに別の機会に再度試すか、依頼の言い方を変えてみるようアドバイスを送っている。

Sensayの課題は、今後どのように拡大していくかということだ。

Rose氏が言うには、メッセージの半数はクーポンコードやアフィリエイトリンクといった「商業的」商品で対応できる。例を挙げると、SensayにLyft(初回利用20%割引コードを進呈)のプロモコードをもらう方法や、ラスベガス旅行の割引、プレゼント企画の有無をユーザが尋ねる場合だ。

とりわけ、Sensayユーザの約10%は健康に興味を持っているとRose氏は語る。クーポンのリクエストが多いのは、オーガニック健康食品販売のThrive Marketだ。

試しにVentureBeatでのテックイベントプロデュースについてSensayのSlackボットでいくつか質問してみたところ、明らかにオンラインの人物から良いアドバイスを得ることができた。テックメディアのファウンダーとして、興味があるのはあくまでSensayのコミュニティであるものの。

興味深いことに、ユーザの約25%は個人を特定できる連絡先を交換している(メールアドレス、電話番号など)とRose氏は言う。かくいう私も、深く考えずに知識豊富なチャット相手に自分の連絡先を教えている。相手の名前と詳細を尋ねたが、返事はなかった。急いで役員会議に行かねばならなかったらしい。

これはよくあることだ。Sensayによれば、希望により両ユーザが匿名で対応できるという。

同社は1年前、Greycroft Partners、Draper Associates、Amplify.LA、Quest Venture Partnersなどから150万米ドルを調達している。Rose氏によれば、既存の投資家を含む次のラウンドの終了は目前だ。

現在、同社はサービスのマネタイズには焦点を当てていないという。ビジネスをオフラインにしたり、Sensayを通さず取引した場合でも人々の繋がりが保てることを保証した上でのオーディエンスの構築を望んでいる。

今後、サイトが生み出す価値によって課金する方法を考えることになるとRose氏は述べた。また、個々サービスのマネタイズ方法を近日検証する予定だ。今のところ、サイトでは質問者が回答を得た後10「コイン」(バリューなし、シンボルのみ)を獲得し、Sensayにバーチャルコインを何個渡すか決めることができるようになっている。

【via VentureBeat】 @VentureBeat
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ついにこんなサービスも登場か、ボット上で広告を配信する BotRevenue.com 

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私たちは、つい最近 BotRevenue.com というサイトの存在に気づいた。チャットボットのオーナーが他のボットのプロモーションをし、トラフィックバックを得ることができるプラットフォームだ。 このサービスはまだローンチしていない。アクセスしたいと問い合わせたところ、まだ公開していないが、公開されたら連絡をするという旨のメッセージを受け取った。 そのため、まだサイトが提供するサービスについては基…

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私たちは、つい最近 BotRevenue.com というサイトの存在に気づいた。チャットボットのオーナーが他のボットのプロモーションをし、トラフィックバックを得ることができるプラットフォームだ。

このサービスはまだローンチしていない。アクセスしたいと問い合わせたところ、まだ公開していないが、公開されたら連絡をするという旨のメッセージを受け取った。

そのため、まだサイトが提供するサービスについては基本的な情報しか分かっていない。BotRevenue は25パーセントの手数料を取り、他のボットを1000回クリックするごとに、750回のクリックを得ることができるという。広告メッセージは140文字以内で、宣伝製品のリンクもついている。

こんな感じだ。

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いい感じじゃないか?

BotRevenue が、BotFamilyを展開している会社と同じ会社によってつくられているのは明らかだ。BotFamilyは、Telegram、Facebook、Slack、Kikといったメッセージングサービスによって提供されている最高のチャットボットのカタログだ。

BotRevenue のサイトは、サービスへの参加が認められたら、広告をやりとりするためのボットが提供されると書いている。その後、キャンペーンをスタートすることができ、多くのユーザーが送られる。パーソナルアナリティクスのダッシュボード、より洗練されたターゲティング、開発者向けのSDKといった機能も加わるとも述べている。

そんな感じだ。先月、チャットボットのゴールドラッシュが正式にやってきたことをコラムで書いた。Facebook、Telegram、Kik、Microsoftといった企業は、企業向けにユーザーとボットを介してつながることのできるプラットフォームを発表している。

特筆しておきたいのは、Facebookの巨大なMessengerチャットサービスも含めて、こうしたチャットプラットフォームのいくつかは、そこで許される行為について強いコントロールを行使することを明言している点だ。Facebookは、チャットボットプラットフォームはまだベータ版であり、広告配信をする意図は今のところないと述べている。だが、BotRevenueによる広告のようなものは、おそらく認められないはずだ。

同社に追加の情報を求めているので、情報が得られ次第レポートしたい。

【via VentureBeat】 @VentureBeat
【原文】 

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The North Face、IBMのワトソンを使ったスマートなモバイルショップアプリをもうすぐローンチ

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アウトドア用品のThe North Faceは来月モバイルアプリをローンチする予定だ。このアプリはユーザに最適な商品を提供できるよう、世界で最も賢いコンピュータであるWatsonが採用されている。 このアプリはIBMの高性能人工知能コンピュータ、Watsonを小売業界で初めてモバイルアプリに採用しており、ユーザが電話に向かって自由に話しかけることで、Watsonのショッピングアシスタントが質疑応答…

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アウトドア用品のThe North Faceは来月モバイルアプリをローンチする予定だ。このアプリはユーザに最適な商品を提供できるよう、世界で最も賢いコンピュータであるWatsonが採用されている。

このアプリはIBMの高性能人工知能コンピュータ、Watsonを小売業界で初めてモバイルアプリに採用しており、ユーザが電話に向かって自由に話しかけることで、Watsonのショッピングアシスタントが質疑応答形式で最適なものを見つけてくれるのだ。

使い方

例えば春物のジャケットが欲しいとしよう。このアプリを使えば通常オンラインショッピングをする際に行うジャケット画像が載ったページを何ページもスクロールする、という作業をしなくて済む。The North Faceでは重さやスタイル、プロテクションレベルが異なるジャケットを350点も扱っている。

中綿はダウンにするか、合成断熱材か、それともコットン等のより軽いものにしようかなど、どこから手を付けたらいいかわからない時もある。そんな方のためにWatsonは、ジャケットを着て具体的にどこへ行くのか、またそれはいつなのか(着用時の気温を知るため)、男性用なのか女性用なのか、どのようなアクティビティをしようと考えているのか、などを聞いてくれる。

そしてこれらの要素を自動的にまとめて、ユーザに最適なジャケットを見つけてくれるのだ。

デスクトップ上でのテスト結果は良好

上: The North Face のショッピングアシスタント、デスクトップ版
上: The North Face のショッピングアシスタント、デスクトップ版

カリフォルニア州アラメダを拠点とするThe North Faceは11月にこの技術のテストを開始したものの、その大部分はデスクトップ向けであった。モバイルサイトでのテストは携帯電話のスペックの問題でなかなか困難だったようだ。同社のeコマース部門シニアディレクターであるCal Bouchard氏は「一つの画面で数多くの製品を表示するのは難しく、また製品画像が重いためにページがダウンしたり、レンダリング時間が遅くなったりしてしまいました」と、VentureBeatのインタビューで語った。

期待のもてる結果を2ヶ月にわたったテストで得ることができ、テストは正式に1月に終了した。テスト版でのユーザはおよそ5万人、平均利用時間は2分。「ユーザから寄せられたフィードバックは最高が3のうち2.5で、75%の人がまた利用したいと答えました」とBouchard氏は語った。アプリのおすすめ商品クリックスルー率は60%であった。

Above: Cal Bouchard, senior director for ecommerce, The North Face
上: The North Facebo のeコマース担当シニアディレクター Cal Bouchard氏

公式トライアル期間は終了したものの、このアプリを試すことができるリンクはそのまま公開されているので、私も試してみた。www.thenorthface/xps。結果は長所短所が相半ばするものであった。最初に検索した時にはフリーズしてしまった。私が思わず変化球を投げてしまったからかもしれない。というのも私は1歳2ヶ月の息子の服を探していたのだが、Watsonにはまだ子供向けの用品は搭載されていなかったのだ。なので、今度は「次の週末をニューヨークシティで過ごすために『男の子』向けのジャケットを購入したい」と言ってみた。だが、Watsonは私に男性用と女性用どちらのジャケットが欲しいのか、と尋ねるだけでその後またフリーズしてしまった。

私はリロードし、「男の子」の代わりに「キッズ」という言葉を使ってみた。すると私の言ったことを理解してくれたようで、Watsonはまだ子供向け用品の検索は未学習であると教えてくれた。しかし全般的に言えば、私はその収集データやバックグラウンドで行われていた計算に驚かされた。

現在は小学2~3年生レベル、しかし知的レベルは向上中

Above: The North Face’s existing mobile app
上: 既存のモバイルアプリ

Bouchard氏はまだこのアプリにはバグがあり得ると認めたうえで、現時点では予想の範囲内だと言う。Watsonの人工知能は物事を教えられることで機能し、「今は小学2~3年生レベル」だそうだ。時間をかけて学習していくことで人工知能はどんどん性能が上がっていく。キッズの類義語である子供、息子、娘なども全てすぐに理解できるようになるだろう。彼女が言うにはあと数年もすれば人工知能はいいところまでいくのだそうだ。(私が体験したバグは2週間後に再度挑戦しても変わらず存在した。)

実際、このアプリが来月公開になれば、(Bouchard氏は4月、とだけ言い具体的な日にちを明かしてくれなかった)The North Faceの春の新作ウェアなどさらに大量のデータを扱うことになり、より賢くなるはずだ。

「これは革新的だと考えます」

The North Faceはこのユーザー体験を構築するにあたって、オークランドのデザイン会社であるFluidと提携した。Fluidは同サイトを運営するソフトウェアを開発、提供している。これは偶然ではなく、FluidはIBMがWatsonの人工知能がeコマースにおいてどのように機能するかを示すために選んだ会社でもある。IBMは2年前にFluidに資金提供した。これはWatsonが各産業に深く関わり、より知能を高めるためのIBMの戦略の一部であった。The North Faceのショッピングアシスタント技術は構築に12ヶ月を要し、Fluid がその機能をお披露目する初の試みとなった。

このプラットフォームのスマートさによって、ショッピングにおける人工知能利用においてIBMはAmazonのAlexaなど他と一線を画する。「Amazonは何百万もの在庫を低価格で管理する技術では勝っているかもしれませんが、個々人のニーズに対応する能力ではそこまで優れていません。Watsonを利用することで、The North Face はユーザーが誰であり、何をしたいのか、次にどんな冒険をするのかを把握するのに適した場所になります。私たちが参入できるニッチ分野なのです」とBouchard氏は語った。

「これは前代未聞です。消費者と自然言語で質疑応答を行う人工知能Watsonの技術を使用しているところは他にありません。これは革新的なことだと私たちは考えています。」

【via VentureBeat】 @VentureBeat
【原文】

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