Jeremy Horwitz

Jeremy Horwitz

VentureBeat でAp ple、AI 関連ニュースを担当。以前は、Intelligent Gamer、iLounge、9to5mac などの出版物で編集を担当していた。

執筆記事

韓国の「輝かしい」5G、2021年に他国を牽引する存在に【RootMetrics調査】(1/2)

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第5世代移動通信システムは、第4次産業革命の背後にあるネットワークインフラストラクチャとして広く期待されているが、米国では全国の5Gネットワーク網は、未だ4Gをほとんど上回っていない。この目に見えないワイヤレスネットワークは、最終的にデータプロセッサを数千の工場、数百万のセンサー、数十億のクライアントのデバイスに繋ぐことになるだろう。 しかし、世界中どこでもがそのような状況かというとそうではない。…

Image Credit: RootMetrics

第5世代移動通信システムは、第4次産業革命の背後にあるネットワークインフラストラクチャとして広く期待されているが、米国では全国の5Gネットワーク網は、未だ4Gをほとんど上回っていない。この目に見えないワイヤレスネットワークは、最終的にデータプロセッサを数千の工場、数百万のセンサー数十億のクライアントのデバイスに繋ぐことになるだろう。

しかし、世界中どこでもがそのような状況かというとそうではない。ネットワークアナリストのRootMetricsのレポートによれば、最近の韓国の5Gネットワークは明らかに世界をリードし「はるかに先を行っている」とわかるほどにパフォーマンスが急上昇し、他の国が「比較的短期間で劇的な改善を実現する」ために役立つ青写真を提供している。

RootMetricsのその新しいレポートでは2021年の展望として、5Gが早い段階での商用化から数年経過し、ようやくこれまでの変革の約束を実現し始めることを示唆しているため、技術的な意思決定者にとっては重要なものになるだろう。RootMetricsは9月中旬から10月中旬にかけて韓国の7つの主要都市の屋外4,055kmと屋内の175箇所でテストを行い、2019年と2020年の結果を比較したところ、特に「モバイル利用のピーク時」に3つの主要なパフォーマンスカテゴリ(平均ダウンロード速度、レイテンシ、可用性)で「大幅な改善」が見られたことが明らかになった。

国の3つのネットワークキャリアであるKT、LG U+、およびSK Telecomはそれぞれ、ネットワークの改善のおかげで前年と比べ「5Gの利用可能性が大幅に広がり、速度が向上した」とのことだ。

現在、上位3つの通信事業者全体での5Gダウンロード速度が平均約75Mbpsである米国とは異なり、韓国の通信事業者全体での5Gダウンロード速度の中央値は400Mbpsから600Mbpsの範囲 (米国の5〜8倍の速さ) で提供されており、4G/5G のダウンロード速度では350Mbpsから450Mbpsの範囲となる。

両者の違いは5Gの可用性に起因する。ユーザーは5G基地局に接続すると高速になるが、それ以外では4Gに接続するため、350〜450Mbpsという数値は4G/5Gの平均を反映している。過去2年間で、韓国の通信事業者は非常に多くの5Gインフラストラクチャを整備してきたため、テストを行った7都市の60〜70%で5G高速通信が一般的に利用可能となっている。あるキャリアは、テストした中で最もカバー率の低い都市は55%程度だったが、他の2つの都市でのカバー率は90%を超えていた。

この点は地域によっては問題を抱え、5Gネットワークの整備をサポートする統一的な規制がまだ未整備な米国とは非常に対照的だ。一部の地域に関連した問題が原因で、米国トップキャリアのVerizonは、短距離向け高速通信サービス「5G UWB(ウルトラワイドバンド)」の地理的カバー率は5%未満にとどまり、最近「5G Nationwide」と呼ばれる4Gライクな代替サービスの提供を米国の人口の50%に対して開始した。

ライバルのT-Mobile は、これまでのところ Verizon のピーク時のダウンロード速度には及ばないが、以前よりも平均的に良いパフォーマンスを提供する長距離伝送の5G通信というソリューションを展開することで、地域的な問題を回避した—しかし残念ながら速度は75〜80Mbps程度にすぎない。(次につづく)

【via VentureBeat】 @VentureBeat

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Apple「爆速」M1チップで変わる世界:爆発的に増加するAppleのプロセッサ(3/3)

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(前回からのつづき)2つの長期的な傾向によってApple Siliconがその魅力的なパフォーマンスを提供できるようになったということに簡単に触れておこう。 1つは、電力効率の高いARMテクノロジベースのRISCプロセッサが、より小さなプロセスノードでのチップ製造技術へと進化し続けていることで、最も注目すべきは、AppleのファブリケーションパートナーであるTSMCが今年完成させた5ナノメートルプ…

Image Credit: Apple

(前回からのつづき)2つの長期的な傾向によってApple Siliconがその魅力的なパフォーマンスを提供できるようになったということに簡単に触れておこう。 1つは、電力効率の高いARMテクノロジベースのRISCプロセッサが、より小さなプロセスノードでのチップ製造技術へと進化し続けていることで、最も注目すべきは、AppleのファブリケーションパートナーであるTSMCが今年完成させた5ナノメートルプロセスノードだ。

もう1つは、AppleがGrand Central Dispatchなどの強力なマルチスレッドOS技術を生み出したことで、開発者やユーザーが常に注意の目を光らせていなくても、複数のコアによるアプリのタスクの効率的なルーティングが可能になったことだ。これらのイノベーションによる直接的な結果として、AppleのチップとOSは、物理的に可能な限りシームレスにコアの拡張ができるようになり、次世代になるごとに目に見えてスピードと能力が向上する。

この変革は、CPUパフォーマンスに対する乗算的な効果を超えて影響を及ぼす。 Appleの最初のM1チップでさえ、16個の専用AIコアを搭載しており、汎用的な機械学習タスクからコンピュータービジョンまで、あらゆるものに対して11TOPSのサポートを約束している。 Qualcommの新しいSoC(システムオンチップ)Snapdragon888が今月スマートフォンのAI推論性能を26TOPSに引き上げたように、AppleはモバイルチップとMacチップの両方でより高性能なAIハードウェアを採用し、各デバイスにAI機能を搭載する。ほんの10年前には考えられなかったことだ。

AppleのGPU戦略は、要求の厳しいゲーマーや画像処理の専門家のニーズを満たすためにグラフィックカードの処理コア数を増やしたNvidiaの戦略に似ている。しかしNvidiaは現在10,000を超えるグラフィックコアとTensor AIコアを備えた、最大750ワットのシステム電力を必要とするグラフィックカードを出荷しており、グラフィックにおけるApple最大の野望が2021年にプロフェッショナル向けの128コアGPUをリリースすることだと仮定すると、それはNvidiaの1/100程度にすぎない。もしそうであれば、まだ当分の間Nvidiaの未来は安泰だろう。さらにNvidiaは、Appleのチップが依存しているARMアーキテクチャの鍵を握っているが、とはいえAppleは既製のARMチップ設計に依存するのではなく、ARMテクノロジーに基づいて独自のCPUおよびGPUコアを作成している。

つまりこれらをまとめると、一連の開発の進展から得られる重要なポイントは、Appleのプロセッサの数が世界中至るところで爆発的に増加しようとしている(コンシューマ向けに限らないという点では初めて)ということだ。 Apple Siliconがデータセンターに参入すると、各Macは複数のApple CPU、GPU、およびAIコアによって処理が行われ、各ラックには複数のMacが収納され、各サーバーファームはB2Bアプリからエンタープライズデータウェアハウジング、クラウドゲームに至るまで、以前のワークロードの何倍もの負荷を処理する。

現段階ではAMD、Nvidia、IntelがAppleの成長を現実的な脅威とみなしているのか、あるいは従来からあるような市場の競争力を高める要因程度のものとみなしているのかは不明だが、将来的には現在よりもさらに大規模な並列処理が必要とされることは明らかであり、Appleは自分たちのためにできるだけ多くのデータセンター、開発者、そして資金を獲得し独自の世界を構築しているのだ。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

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Apple「爆速」M1チップで変わる世界:新型Macは薄型の噂も(2/3)

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(前回からのつづき)クラウドインフラストラクチャの大手Amazonは、Macがクラウド空間でより大きな役割を果たすことを期待しているようだ。先週(訳註:原文掲載日は12月7日)、同社は現在、Elastic Compute CloudインスタンスをMac miniで提供していることを発表した。現時点では最新のIntel製Macだが、2021年には新型のSilicon Macへ移行する。 Amazon…

Image Credit: Apple

(前回からのつづき)クラウドインフラストラクチャの大手Amazonは、Macがクラウド空間でより大きな役割を果たすことを期待しているようだ。先週(訳註:原文掲載日は12月7日)、同社は現在、Elastic Compute CloudインスタンスをMac miniで提供していることを発表した。現時点では最新のIntel製Macだが、2021年には新型のSilicon Macへ移行する。

Amazonは他のクラウドホスティングのライバルへの対抗として、プレミアム価格で開発者にMacを提供しているのだが、Mac miniの導入によりAWSサービスとの完全な統合、迅速なオンボーディング、複数のマシンへのスケールアップが可能になると差別化要因を伝えている。

ただ、Amazonはとりわけ6コアのIntel Core i7チップを搭載したMacでの展開開始を伝えている。これはつまり、だ。第一世代のM1 Macにシフトしたとしても、言われているような乗算的な効果は期待できないことを示しているのかもしれない。

大幅なコア数の増加がなくても、M1(熱くならないかつ、低価格のやり手なマシン)はi7と比較してシングルコアで約70%、マルチコアで約30%の性能が向上している。一方、レポートが正しいのであれば第二世代のApple Silicon Mac miniは、はるかに高速な集計速度を持つだけでなく、並列処理においてはるかに多くのタスクをこなす可能性がある。小さなサーバーはフォームファクターを変えることなく、現在の8コアから来年には20コアになるかもしれないし、Appleはそれを小さくして、より多くのMac miniが棚に収められるようになるかもしれない。

M1を搭載した最初の3台のMacはどれも新たな筐体デザインとはならなかった。ただそれは2021年には変わる可能性がある。iPad Proにインスパイアされた筐体を持つiMacの噂はほぼ間違いなく真実で、タブレットのような薄さのApple Siliconは他のMacファミリーにも適用されることになるだろう。

同様の噂によると、Appleは現行モデルの4分の1のサイズしか必要としないMac Proをリリースすると言われており、現在の5Uサイズのラック筐体を2Uのフレームに縮小させる可能性がある。現段階では憶測に過ぎないが、データセンターが以前は2台しか搭載できなかったラックにApple Siliconを搭載した5台のMac Proを搭載できるようになることを意味している。(次につづく)

【via VentureBeat】 @VentureBeat

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Apple「爆速」M1チップで変わる世界:来年には数倍の速さへ(1/3)

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長年噂されてきた後にようやく、Appleは今年11月にM1を公表した。これは、Intelのラップトップとデスクトップ用のチップにダイレクトな勝負を挑むために設計されたハイブリッドCPU、GPU、AIプロセッサであり、M1チップを搭載した最初の3つのApple製品はIntelを搭載した現在のラップトップPCよりも98%速くなるとされている。 Appleのチップ部門のリーダーであるJohny Srou…

Image Credit: Apple

長年噂されてきた後にようやく、Appleは今年11月にM1を公表した。これは、Intelのラップトップとデスクトップ用のチップにダイレクトな勝負を挑むために設計されたハイブリッドCPU、GPU、AIプロセッサであり、M1チップを搭載した最初の3つのApple製品はIntelを搭載した現在のラップトップPCよりも98%速くなるとされている。

Appleのチップ部門のリーダーであるJohny Srouji氏は、この設計を興味深い方法で説明した。M1は4つの高効率コアだけで、以前のIntel MacBook Airに匹敵するパフォーマンスを発揮し、一方の4つの高性能コアはプロフェッショナル向けのデスクトップコンピューターやラップトップ、サーバーという高パフォーマンスな要求に能力を発揮する。

Appleがこの点に賭けているは明らかだ。M1のそれ以外のコアはテーブルステークスであり、最も高性能なコアはさまざまなタイプのIntelPCとの同等性または優位性を保証するために使用される。Bloombergは、Appleが2021年にはチップのパフォーマンスをさらに複数倍引き上げる準備をしていると報じた

次期Macには、テーブルステークスな高効率コアに加えて4〜8倍—16〜32コアの—高性能コアが搭載される。加えて、AppleはGPUフットプリントを2〜4倍の16〜32コアにし、最も要求の厳しいアプリケーション向けには64コアおよび128コアのGPUを搭載するオプションも提供する。ライバルのNvidiaAMDと同様に、AppleはIntelを凌駕する手段として超並列処理に賭けており、その賭けが報われると期待する理由は十分にある。

Appleのシフトは、データセンターとハイエンドなプロフェッショナル向けコンピュータの両領域で、IntelのXeonIntel Coreによるパワーとパフォーマンスの組み合わせを提供するために、小さなプロセッシングコアの膨大な並列化の調整に苦労するであろう争いが今後どのようになっていくかを指し示すため、技術部門の意思決定者にとっては重要になってくる。

プロセッサの追加は、歴史的にはラックの追加と消費電力の増加を意味してきたが、クパチーノにある会社(訳注:クパチーノはAppleの本社所在地)は、消費電力が少なくクールに動作するチップへのこだわりから、現在高性能プロセッサを搭載し数え切れないほどの電力を消費しているタワー型サーバラックの従来の構成を再定義する可能性もあるだろう。クラウド企業はすでに1Uラックのシェルフに4台のMac miniを搭載しており、ラックの中のMacの数は急増している。(次につづく)

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

 

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Qualcomm新チップ Snapdragon 888:画像の改ざんを防止する暗号データを独自に付与(3/3)

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(前回からのつづき)ここまでの改善点だけではまだ十分に意義あるものといえないだろうか。Snapdragon 888では小型化されたAIコア(Sensing Hub)も、第2世代で大幅に機能が向上している。 TensorFlow LiteではなくTensorFlow Microで処理を実行し、パフォーマンスは5倍に向上、以前はHexagon AIシステムによって処理されていたタスクの80%がオフロー…

(前回からのつづき)ここまでの改善点だけではまだ十分に意義あるものといえないだろうか。Snapdragon 888では小型化されたAIコア(Sensing Hub)も、第2世代で大幅に機能が向上している。 TensorFlow LiteではなくTensorFlow Microで処理を実行し、パフォーマンスは5倍に向上、以前はHexagon AIシステムによって処理されていたタスクの80%がオフロードできる。

AIアシスタントを起動させるための常時持ち運び検知やスクリーンの復帰、環境音検出を可能にするほか、自動車事故や地震など特定の動作検知をサポートし、5G、Wi-Fi、Bluetooth、位置情報データのストリーム処理などを低電力消費下でモニタリングする。

Snapdragon 888は、TruepicContent Authenticity Initiativeの両方をネイティブにサポートする最初のチップでもある。これは、写真の信憑性と信頼性を確保するための業界を超えたコラボレーションだ。このチップは写真に暗号データを付与することが可能で、撮影後に画像が編集されていないことを独自に証明できる。

今年のCPUとGPUの改善は些細なことではないが、AIやカメラの改善と比べると、以前からあるものをストレートに進化させたものといえる。 2.84GHz ARM Cortex X-1が1コア、2.4GHz Cortex-A78が3コア、そして1.8GHz Cortex-A55 4コアで構成された5ナノメートルプロセス採用のCPU、Kryo 680 からは25%の性能向上と25%の電力効率改善の恩恵が受けられる。

GPUのAdreno 660はグラフィックスレンダリング性能が35%向上、電力効率は特にARM Maliシリーズのコアを使用せずに(AdrenosはQualcom独自に開発したグラフィックスIP)20%改善し、Snapdragonは前年比での性能向上率が過去最大であると謳っている。660はさらに、可変レートシェーディングや、最大144fpsのフレームレート、10%から20%の範囲でのタッチレスポンスの向上も提供する。

現在はOEM機で試験的に使用されており、Snapdragon 888の搭載されたスマートフォンは2021年の第1四半期に発売開始予定だ。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

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Qualcomm新チップ Snapdragon 888:3眼カメラを進化させる処理能力(2/3)

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(前回からのつづき)Snapdragon 888最大の変更点の1つは、独立したAIアクセラレータよりもむしろHexagon 780プロセッサを含む異種混合AIアーキテクチャへの移行だ。26TOPSのパフォーマンス(これはA14Bionicの11TOPSや昨年のSnapdragon865の15TOPSと比べても圧倒的に速い)を謳う第6世代AIシステムには、これまでの16倍の専用メモリとTensorア…

(前回からのつづき)Snapdragon 888最大の変更点の1つは、独立したAIアクセラレータよりもむしろHexagon 780プロセッサを含む異種混合AIアーキテクチャへの移行だ。26TOPSのパフォーマンス(これはA14Bionicの11TOPSや昨年のSnapdragon865の15TOPSと比べても圧倒的に速い)を謳う第6世代AIシステムには、これまでの16倍の専用メモリとTensorアクセラレータの2倍の演算能力が含まれる。新しい混合設計によってワットあたり最大3倍のパフォーマンスと、1,000倍速いハンドオフ処理が実現可能になる。

Qualcommによると、これらすべての処理能力は3つのレンズによる写真とビデオの一連の処理を改善させるために必要とされている。デバイスのすべてのカメラの処理を1つのイメージシグナルプロセッサに要求する代わりに、Spectra 580コンピュータビジョンプロセッサには3つのISPが搭載され、2800万画素の静止画像を30fps/秒でタイムラグなしに3枚撮影したり、4K HDR動画を3つ同時に撮影したりできる。

どちらの場合もカメラごとに個別のAIワークロードを使用する。正気ではないように聞こえるかもしれないが、新しいAI搭載カメラは3つのレンズを自動でモニタリングし、常に最適な焦点距離を維持し、1つのレンズのデータを基にして別のレンズでは人や物を除去し、複数のHDRイメージセンサーから合成されたビデオをリアルタイムで配信することを前提にしている。

後者の技術は自動車や防犯カメラ市場から携帯電話・タブレット市場に初めてもたらされたもので、コンピューショナル HDRのビデオキャプチャ—スタッガードHDRセンサーを使用した、長・中・短、同時露光の「エクストリームダイナミックレンジ」によるゴーストを抑えた動画撮影—を可能にする。写真は非常に暗い、たとえ0.1ルクスの場所でもキャプチャ可能で、10億色以上の10ビットHDRをサポートしている。 Spectra 580からは、35%の処理速度向上、2.7ギガピクセル/秒の処理能力、エクストリームスポーツやアクション写真用に毎秒120枚のフル解像度写真の連射撮影を可能にする十分なスループットという恩恵も受けられる。

画像処理に対する機械学習の重要性のもう1つの特徴は、オートフォーカス(Autofocus)、自動露出(Autoexposure)、自動ホワイトバランス(Auto white balance)を処理する、新チップの第10世代「3A」AIシステムに見られる。Qualcommはこの新しい3A AIシステムの学習のため、アイトラッキング機能付きのVRヘッドセットを画像解析技術者に装着してもらい、さまざまな照明やフォーカス条件で目が画像をどのように認識するかを記録した。現在このシステムは、単にコンピュータが理想的と判断する基準でキャプチャを最適化するのではなく、人間の知覚に基づいたガイダンスを使用して画像のフォーカスと露光を調整する。(次につづく)

【via VentureBeat】 @VentureBeat

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Qualcomm新チップ Snapdragon 888:5G時代のAndroidフラッグシップに強力な助っ人(1/3)

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Appleは最新のA14Bionicチップにより、iPhone 12シリーズとiPadAirタブレットのパフォーマンスが大幅に向上したが、Qualcommは次世代のAndroidデバイスがパフォーマンス面でのリードを取り戻すかどうかは、高度なAIとコンピュータビジョンプロセッサによるところが大きいと述べている。昨日(訳注:原文記事公開は12月1日)のQualcommオンラインサミットで言及され、本…

Image Credit: Qualcomm

Appleは最新のA14Bionicチップにより、iPhone 12シリーズとiPadAirタブレットのパフォーマンスが大幅に向上したが、Qualcommは次世代のAndroidデバイスがパフォーマンス面でのリードを取り戻すかどうかは、高度なAIとコンピュータビジョンプロセッサによるところが大きいと述べている。昨日(訳注:原文記事公開は12月1日)のQualcommオンラインサミットで言及され、本日全貌が明らかとなったSnapdragon 888は、AIのパフォーマンスがSnapdragon史上最大の飛躍的進化を遂げた点などを含め、昨年度からの性能向上が著しい。

Snapdragon 888は、世界中で販売される20億台を超えるコンピューターの中で毎年シェアの大部分を占めているAndroidの2021年フラッグシップ機すべて、とは言わないまでもそのほとんどにリソースを供給することになると予想されるため、このチップが登場したことは技術面の意思決定者にとって非常に重要な意味がある。

さらに、888のAIプロセッシングへの依存度が上がっていることは、デバイスがフル稼働している高負荷な状態からアクティブではない低負荷の状態まで、コンピューティングのすべての領域の進歩に機械学習が重要な役割を果たすことを証明している。

高度な視点から見ると、Snapdragon 888は昨年の主力製品である865チップの後継モデルであり、5ナノメートルのプロセス技術と、内蔵された5GモデムとAIプロセッサでパフォーマンスおよび電力効率の向上を実現させる。 888は、下り最大7.5Gbps 上り最大3Gbpsの第3世代ミリ波5G対応Snapdragon X60モデムを内蔵したQualcomm最初のチップであり、モデムや5G通信機能なしで提供されることはない。また、非セルラー系のワイヤレス接続はWi-Fi 6EネットワークとデュアルアンテナのBluetooth5.2を初めてサポートする。(次につづく)

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手持ちサイズのホログラフィックディスプレイ「Looking Glass」が可能にするもの(2/2)

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(前回からのつづき)Portraitは基本的にホログラフィック・ピクチャーフレームとして使用でき、Apple TrueDepth、Intel RealSense、Microsoft Azure Kinectなどの深度カメラや3Dモデリングツールで生成した立体画像を、現行のiPad miniと同じ画面サイズ(解像度は2048×1536ピクセル)に、まるで奥行きのある3Dボックスに入っているかのように…

Image Credit: Looking Glass

(前回からのつづき)Portraitは基本的にホログラフィック・ピクチャーフレームとして使用でき、Apple TrueDepthIntel RealSenseMicrosoft Azure Kinectなどの深度カメラや3Dモデリングツールで生成した立体画像を、現行のiPad miniと同じ画面サイズ(解像度は2048×1536ピクセル)に、まるで奥行きのある3Dボックスに入っているかのように見せてくれる。ちなみにこういった医療画像や、Paraview、Kitware、Schrodinger’s Maestroなどのような科学的な可視化プラットフォームは高度に忠実な3Dオブジェクトに対応しているし、従来のカメラであっても何かのパーツや人体データベースのようなものであれば、専門アプリを使うことで詳細かつ高度なホログラムを作ることが可能だ。

最大1,000個のホログラフィックメディアをPortrait内に直接保存してプレイリスト形式やループ再生させることができる。そのため企業は別の接続デバイスを用意しなくても、製品の全在庫や複数のオフィスの場所を表示することができる。

Portraitをコンピュータに接続すると、Azure Kinectや同様の深度感知カメラを、PCやMacのアプリケーション(Unreal EngineUnity、Autodesk、Maya、Blenderなど)と組み合わせ、3Dアプリケーションやアート開発に使用することができる。例えば人の顔の動きをアニメーションに変換する、実験的なフェイストラッキングアプリがあるのだが、この技術を使ってリアルな3D人間のアバターを使ったホログラフィック電話会議に転用する、なんてことも想像できる。

Looking Glassは、アーリーアダプター層を獲得するために大幅な価格破壊を提案した。これによってファーストムーバーの企業がデスクにホログラフィックスクリーンを登場させることになるかもしれない。

Portraitはプレオーダーキャンペーンの最初の2日間に199ドルのアーリーバード価格で提供され、プレオーダー期間の残りの期間は249ドルに移行する。その後、価格は349ドルの希望小売価格に据え置かれる予定だ。Looking Glassの初期顧客への出荷は2021年前半に開始される予定。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

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人の目解像度のVRヘッドセット「Varjo」:色精度にアイトラッキング、テクニカルスペックについて(3/3)

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テクニカルスペック (前からのつづき)Varjoによると、フルフレームの「バイオニックディスプレイ」は人間の目と同等の解像度を備えているという。フォーカスエリアの解像度は片目あたり1,920×1,920ピクセルで、周辺エリアは2,880×2,720ピクセルだ。画像のリフレッシュレートは90tps、つまり90ヘルツの速度で更新され、視野角は115度だ。 同社はこの数年で進歩を遂げた。2019年初頭に…

VarjoのXR-3/VR-3の視野角は115度だ
Image Credit: Varjo

テクニカルスペック

(前からのつづき)Varjoによると、フルフレームの「バイオニックディスプレイ」は人間の目と同等の解像度を備えているという。フォーカスエリアの解像度は片目あたり1,920×1,920ピクセルで、周辺エリアは2,880×2,720ピクセルだ。画像のリフレッシュレートは90tps、つまり90ヘルツの速度で更新され、視野角は115度だ。

同社はこの数年で進歩を遂げた。2019年初頭に発売された第1世代の「XR-1」は価格が1万ドル、片目あたりの解像度は1,920×1,080ピクセル、視野角87度だった。比較すると、Facebookの400ドルの「Oculus Quest 2」は片目あたりの解像度が1,832×1,920ピクセル、視野角92度だ。第2世代のVarjoヘッドセットは2019年秋に発売された。

「XR-3」はインサイドアウト方式のトラッキングを備えている(ヘッドセットそのものにカメラがついており、環境を感知し、外部センサーを必要としない)。ヘッドセットは90ヘルツ以上の速さで動作可能だが、これは人間が快適と感じるほぼ極限に近いとKonttori氏は言う。Varjoによると、同社のヘッドセットは現在、フレーム全体が超高解像度であると同時に色の精度も現実世界を反映しているという。

さらに、このヘッドセットは最大200ヘルツの正確なアイトラッキング機能を備えており、レンダリングを通してユーザーに最適化されたリアルな視覚体験を提供する(能動的に見ていない周辺視野がぼやけることで、ディスプレイが高速に動作する)。

両デバイスはUltraleapハンドトラッキング(Leap Motionからライセンス供与)を統合していて、ユーザーの指の動きのトラッキングを含め自然なインタラクションを提供する。

また、新ヘッドセットは3点式の正確にフィットするヘッドバンド、40%軽量化、冷却機能、超広角設計により目の疲れや画面酔いを防ぐなど、快適性と実用性が向上している。

「顧客のユースケースでは、私たちのヘッドセットは一回あたり数時間ほど使用されることが多いようです」。(Konttori氏)

アプリ、パートナー、顧客

KiaはVarjoのヘッドセットを利用して車を設計している
Image Credit: Varjo

ソフトウェアは「Unity」、「Unreal Engine」、「OpenXR 1.0(2021年初頭)」で構築されたアプリや、「Autodesk VRED」、「Lockheed Martin Prepar3d」、「VBS BlueIG」、「FlightSafety Vital」などの数百種類の産業用3Dエンジンやアプリと互換性がある。SteamVR 2.0トラッキングシステムを使用している。

XR-3(AR機能ももっている)はライダーセンサーによる深度認識機能とステレオRGBビデオパススルーを備えているため、ユーザーはスイッチを押すだけで外部世界を正確に見ることができる。光学カウンターウェイトを除いたヘッドセット自体の重さは1.3ポンド(約590グラム)だ。

「XR-3」と「VR-3」はどちらも、varjo.comあるいは同社のリセラーを通じてすぐに注文可能だ。出荷開始は2021年初めを予定している。

既存パートナーおよび顧客には、Lockheed Martin、Laerdal、Kia Motors Europe、Epic Games、Unity、Bohemia Interactive Simulations、Autodesk、Boeing、Lenovo、Ultraleap、Cole Engineering Servicesがある。

「現時点で私たちの最大の市場は、トレーニング、シミュレーション、設計、エンジニアリング業界です。しかし最近、医療業界の画像処理や研究分野でも非常に良い市場を見つけました」。(Mäkinen氏)

【via VentureBeat】 @VentureBeat

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人の目解像度のVRヘッドセット「Varjo」:製品デザイナーなどの専門家がターゲット(2/3)

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(前からのつづき)「XR-3」および「VR-3」は写真のようにリアルなVRを必要とするプロ用アプリを対象としている。この種のヘッドセットを構築するには多くの労力と経費がかかる。同社は2016年に設立され、これまでに1億ドルを調達した。現在の従業員数は130名だ。Mäkinen氏によると、最大手の顧客は機器を数百台単位で購入する。また最初の顧客は億万長者で、これを娯楽目的で購入したと付け加えた。 M…

VarjoのVRヘッドセットは医療や企業向けのアプリで利用することができる
Image Credit: Varjo

(前からのつづき)「XR-3」および「VR-3」は写真のようにリアルなVRを必要とするプロ用アプリを対象としている。この種のヘッドセットを構築するには多くの労力と経費がかかる。同社は2016年に設立され、これまでに1億ドルを調達した。現在の従業員数は130名だ。Mäkinen氏によると、最大手の顧客は機器を数百台単位で購入する。また最初の顧客は億万長者で、これを娯楽目的で購入したと付け加えた。

Mäkinen氏はこう冗談を言った。

「おそらく今回は、百億万長者を獲得できるでしょう。『Half-Life: Alyx(訳註:VRゲームタイトル)』はこのヘッドセットで見るととてもすばらしいですよ」。

新しいアプリ

Varjoはプロダクトデザイナーなどの専門家をターゲットとしてXR/VRヘッドセットを開発している
Image Credit: Varjo

Mäkinen氏によると、新しいヘッドセットはパイロットやフライトクルーに比類のないレベルのリアルなVRを提供し、厳格なトレーニングやシミュレーションに必要な正確な感覚を再現する。デザイナーやクリエイターは3Dビジュアライゼーションを作成する上で、従来のヘッドセットよりもはるかに鮮明にテクスチャ、反射、色、テキスト、曲率、形状の角度といったものを表現することができる。

ファーストレスポンダーや医療チームは没入型VRで一緒にトレーニングでき、あらゆる医療シナリオにおける作業方法やコミュニケーションおよび迅速に対応する方法を改善することができる。

「私たちは前世代で何百人もの顧客にVRと複合現実のヘッドセットを提供してきました。今回は第3世代の製品となります」。(Mäkinen氏)

(次へつづく)

【via VentureBeat】 @VentureBeat

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