THE BRIDGE

Yuki Kai

Yuki Kai

電機メーカー営業を経てWebニュースサイト「Impress Watch」記者としてネットワーク関連やブログ・SNSなどネット系のジャンルを取材。現在はフリーランスとして活動するかたわら、ネット家電ベンチャー「Cerevo」でも広報・マーケティング関連を担当。Twitterアカウントは @kai4den

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執筆記事

指輪型ウェアラブルデバイス「Ring」、10月9日に出荷を開始

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ログバーは、同社が開発する指輪型ウェアラブルデバイス「Ring」の出荷を10月9日に開始すると発表した。 Ringは、指に装着して空中でジェスチャー操作を行なうことでスマートフォンやRing対応機器を操作できるウェアラブルデバイス。Kickstarterで行なわれたクラウドファンディングは最終的に5000人以上の支援者を集め、総額約88万ドルを獲得している。 当初は2014年7月の発送予定だったが…


ログバーは、同社が開発する指輪型ウェアラブルデバイス「Ring」の出荷を10月9日に開始すると発表した。

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Ringは、指に装着して空中でジェスチャー操作を行なうことでスマートフォンやRing対応機器を操作できるウェアラブルデバイス。Kickstarterで行なわれたクラウドファンディングは最終的に5000人以上の支援者を集め、総額約88万ドルを獲得している。

当初は2014年7月の発送予定だったが、その後発送予定を8月に延期。9月への再延期の際はデザイン変更も合わせて発表され、当初のデザインでは存在しなかったボタンを搭載するなど外観の変更も行なわれていた。

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9月29日付で支援者向けに送られたメールでは、Ringの出荷開始が10月9日に決まったことが伝えられた。あくまで出荷開始のため支援者すべての手元に届くのがいつになるかはわからないが、10月には実機が支援者の元に届くのはほぼ確定と言えるだろう。

本誌ではRingの実機レビューのほか、ログバーへの取材も予定している。

Ring – Wearable Input Device from Logbar on Vimeo.

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充電不要のBluetoothチップ「iFind」、Kickstarterでプロジェクト停止に

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以前にお伝えしたBluetooth搭載の紛失防止チップ「iFind」が、クラウドファンディングを行っていたKickstarter上で停止処分となった。 iFindは、Bluetoothでスマートフォンと接続し、スマートフォンとiFindとの距離が離れてBluetoothのペアリングが切断されると音が鳴ることで紛失を防止するチップ。サイズは3cm程度と非常に小さく、キーホルダー感覚で持ち歩くことがで…


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以前にお伝えしたBluetooth搭載の紛失防止チップ「iFind」が、クラウドファンディングを行っていたKickstarter上で停止処分となった。

iFindは、Bluetoothでスマートフォンと接続し、スマートフォンとiFindとの距離が離れてBluetoothのペアリングが切断されると音が鳴ることで紛失を防止するチップ。サイズは3cm程度と非常に小さく、キーホルダー感覚で持ち歩くことができる。

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Bluetoothを利用した同様の製品はすでに存在するが、iFindが注目されていたのは非常に小型であることと、何よりも「充電が不要」ということ。市販の製品はBluetooth 4.0を利用することで消費電力を大幅に下げてはいるものの、ボタン電池などの電源は必要だった。これに対してiFindは電磁エネルギーを循環利用することで電池交換や充電が不要としており、技術の面でも注目を集めていた。

iFindではこの独自技術について特許出願中としており、技術の詳細については明かしていなかったが、本当に実現可能な技術かという疑問や質問はプロジェクトにもたびたび寄せられており、こうした声を受けてかプロジェクト自体も6月26日付で停止処分となった。

停止処分について具体的な理由は明かされていないが、iFindのプロジェクトは利用イメージこそあるものの、実際に動作する試作品が存在しなかったことから、独自技術の実現性が疑問視されたようだ。

iFindの独自技術が本当に存在したのか、それとも存在しない技術だったのかはわからないが、多くの人々に期待されたプロジェクトがこうして停止処分を受けてしまうという結果は非常に残念だ。

仮に実現可能な技術だったのだとすれば、Kickstarterでこれだけのニーズがあることが把握できただけに、Kickstarter以外の場所で再度製品を発表することもあるだろう。一方、存在しない技術による詐欺的行為であれば、また1つクラウドファンディングの悪しき例が生まれてしまったことになる。

iFindがこのまま消えてしまうのか、それとも新たな形で登場するのか、今後の動向は引き続き追っていきたい。

なお、サイズこそ大きくなってしまうが、ロジテックの「LBT-MPVRU01シリーズ」といった製品であれば前述の通りiFindと同様の機能を実現でき、約2年の連続待ち受けが可能と「ほぼ充電不要」で利用できる。

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食品に印刷できる、10万円台で購入可能な低価格のダイレクトフードプリンタ「TP-101E」

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株式会社SO-KENは、食品に印刷できるダイレクトフードプリンタ「TP-101E」を発売した。 厚さ15mmまでの食品に食用インクでの印刷が可能。同社のサイトではクッキーやマシュマロ、チョコレート、マカロンなどへの印刷をサンプルとして紹介している。 食用インクは食品衛生法で許可されている食品添加物のみを原料とし、食品添加物製造業の許可を得た工場にて製品化。また、プリンタ本体も日本の食品基準に基づい…


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株式会社SO-KENは、食品に印刷できるダイレクトフードプリンタ「TP-101E」を発売した。

厚さ15mmまでの食品に食用インクでの印刷が可能。同社のサイトではクッキーやマシュマロ、チョコレート、マカロンなどへの印刷をサンプルとして紹介している。

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食用インクは食品衛生法で許可されている食品添加物のみを原料とし、食品添加物製造業の許可を得た工場にて製品化。また、プリンタ本体も日本の食品基準に基づいて開発するなど、安全面にも配慮しているとしている。

印刷できる範囲は125×190mm、印刷できる重さは500gまでで、素材の形状違いは形状ごとの専用治具を使って印刷。OSはWindows XP/Vista/7、Mac OS Xをサポートする。

こうしたダイレクトフードプリンタはこれまでも業務用として販売されていたが、価格帯が100万円以上と非常に高価だったのに対し、TP-101Eは税込13万5000円と10万円台の価格帯を実現。初回入荷分はすでに完売するほど人気で、現在は7月中旬の予約をサイト上で受け付けている。



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Audi USAがロボットを利用した遠隔修理システム「ART」を導入

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Audi USAは、ロボットを利用した遠隔修理システム「ART(Audi Robotic Telepresence)」を発表した。  ARTはVGo Communicationsの開発したテレプレゼンスロボットを採用したシステム。このロボットは映像と音声のストリーミング機能に加え、遠隔で操作できる機能を備えており、遠隔地にいる修理担当がロボットを自由に操作できるほか、テレビ電話で修理担当と会話する…


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Audi USAは、ロボットを利用した遠隔修理システム「ART(Audi Robotic Telepresence)」を発表した。

 ARTはVGo Communicationsの開発したテレプレゼンスロボットを採用したシステム。このロボットは映像と音声のストリーミング機能に加え、遠隔で操作できる機能を備えており、遠隔地にいる修理担当がロボットを自由に操作できるほか、テレビ電話で修理担当と会話することもできる。

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 修理の際にはAudiのナショナルコールセンターが遠隔からロボットを操作。現地工場の修理担当と同行し、修理箇所を遠隔から確認すると同時にその場で現地担当とテレビ電話で会話することで、修理の迅速化や密接なコミュニケーションが実現できるとしている。

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 Audiではこれまで電話または自社の車を販売したディーラーへの直接訪問で修理に対応していたが、ARTによってこうした工数を大幅に削減できるとコメント。顧客満足度の向上やセールス向上にもつながると期待している。

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ヘッドフォン端子を用いた開発ボード「クイックジャック」、外部電源不要でスマホ連携機器を開発

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スマートフォンと連携する周辺機器といえば、  Micro USBケーブルやLightningケーブルを使った有線接続か、Wi-FiやBluetoothによる無線接続が一般的に用いられている。 しかし、NXPセミコンダクターズN.V.が発表した「クイックジャックソリューション」は、多くのスマートフォンに標準搭載されている3.5mmのヘッドフォン端子を利用してスマートフォン連携機器を開発できる新たなソ…


スマートフォンと連携する周辺機器といえば、  Micro USBケーブルやLightningケーブルを使った有線接続か、Wi-FiやBluetoothによる無線接続が一般的に用いられている。

しかし、NXPセミコンダクターズN.V.が発表した「クイックジャックソリューション」は、多くのスマートフォンに標準搭載されている3.5mmのヘッドフォン端子を利用してスマートフォン連携機器を開発できる新たなソリューションだ。

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このソリューションは、外部センサー、スイッチ、周辺機器、その他のデバイスを対象とした汎用インターフェースとして開発。ヘッドフォンジャックを利用することで低価格な機器開発が可能なほか、ヘッドフォンジャックから電源を供給することで外部電源も不要。Micro USBやLightningポートが別の機器に使われていた場合の補助的な役割も担うことができる。

ソリューションにはヘッドフォン端子を搭載したマイクロコントローラ「LPC812」のほか、スマートフォンOS用の無料アプリサンプル、設計ドキュメントも提供。LPC812のソースコードも無料で提供される。

Wi-FiやBluetoothといった無線接続は部材コストが高くつくだけでなく、各国で利用するための認可取得も必要になる。また、アップルのLightning規格も公式な製品として販売するためにはMFiの取得が必要であり、こちらも開発コストが高い。

ヘッドフォン端子を利用したスマートフォンの周辺機器は「ChatPerf」のようにいくつも開発されているが、こうした開発用のソリューションが提供されることでより低価格かつ簡単にスマートフォン周辺機器を開発できる環境が整いそうだ。

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違法な3Dプリンタ利用を事前に防ぐプログラムを大日本印刷が開発

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3Dプリンタ技術はめざましいスピードで進化と普及を遂げている一方、3Dプリンタを利用した不正な事例も起き始めている。海外では銃器の3Dプリントデータが出回っており、日本でも殺傷能力を持った3Dプリンタ製の銃を持ち歩いた男性が銃刀法違反で逮捕されるという悲しい事件が発生したばかりだ。 そうした3Dプリンタ技術の悪用に対して大日本印刷が発表したのが、危険物製造や著作権侵害を抑えるセキュリティプログラム…


3Dプリンタ技術はめざましいスピードで進化と普及を遂げている一方、3Dプリンタを利用した不正な事例も起き始めている。海外では銃器の3Dプリントデータが出回っており、日本でも殺傷能力を持った3Dプリンタ製の銃を持ち歩いた男性が銃刀法違反で逮捕されるという悲しい事件が発生したばかりだ。

そうした3Dプリンタ技術の悪用に対して大日本印刷が発表したのが、危険物製造や著作権侵害を抑えるセキュリティプログラムの開発。3Dプリンタに入力されたデータをブラックリストと照合し、銃のほかにキャラクター製品のコピーといったデータの出力を防ぐことができるという。

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データに多少の装飾やアングル変更などが施されていても照合は可能なほか、実物を3Dスキャナで読み取ったデータであっても的確に照合できるという。ブラックリスト対象製品は適宜追加登録でき、新たな不正データに対しても対応が可能になっている。大日本印刷では2017年までの実用化を目指している。

この技術が悪意を持って3Dプリントを利用する人間をすべて防ぐことができるわけではもちろんないが、3Dプリント事業者が採用すれば不正利用対策として大きな効果はあるだろう。今後は市販製品にもこうした不正利用への対策を期待したいところだ。

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写真のピントを後から調整できるデジカメ「Lytro」、ハイスペックな後継モデル「Lytro Illum」が登場

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Lytroは、撮影した写真のピントを後から調整できるデジタルカメラ「Lytro」の後継モデル「Lytro Illum」を発表した。すでに予約を受け付けており、予約価格は1499ドル。 初代モデルがトイカメラ的な外観とスペックだったのに対し、Lytro Illumはデジタルカメラとして十分な機能を搭載したのが特徴。デザインも直方体でカメラには見えないデザインだった初代モデルに比べ、ミラーレス一眼を思…


Lytroは、撮影した写真のピントを後から調整できるデジタルカメラ「Lytro」の後継モデル「Lytro Illum」を発表した。すでに予約を受け付けており、予約価格は1499ドル。

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初代モデルがトイカメラ的な外観とスペックだったのに対し、Lytro Illumはデジタルカメラとして十分な機能を搭載したのが特徴。デザインも直方体でカメラには見えないデザインだった初代モデルに比べ、ミラーレス一眼を思わせるデジタルカメラらしいデザインを採用した。

初代モデルのLytro
初代モデルのLytro

スペック面では前モデルの11メガレイに比べて4倍近い40メガレイのセンサーを搭載。「メガレイ」はLytro独自のセンサー単位であり、レンズとセンサーの間に多数のマイクロレンズを挟みこむことで、光線(ray)の向きも記録、ピントを後から合わせることが可能だという。

レンズは35mm判換算30-250mm相当の光学8倍ズームレンズを搭載、開放F値はF2。背面には4インチ480×800解像度で80度まで可変するディスプレイを備える。

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バッテリーはリチウムイオンで、充電器またはUSB経由での充電に対応する。記録メディアはSDカードで、本体サイズは86×145×166mm、重量は940g。

LytroのWebサイトで公開されているサンプル画像では、後からピントを合わせるという体験をブラウザ上で行なえる。マウスでクリックした位置にピントが合わせられるほか、ドラッグすることで視点を変えることも可能。下部の矢印で他の写真を体験することもできる。

出荷は7~8月の予定で、予約は米国のほかEU、カナダ、シンガポール、香港、オーストラリア、スイス、ニュージーランドで可能。なお、予約の際には保証金として事前に250ドルの支払いが必要になる。製品のスペック詳細は同社サイトのFAQで確認可能だ。

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パナソニックの社内ベンチャーが歩行制御用パワードスーツを開発

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パナソニックは、同社の社内ベンチャー制度「パナソニック・スピンアップ・ファンド」によって設立されたアクティブリンク株式会社が、歩行制御用のパワードスーツ「パワーローダー ライト PLL-04 忍者」(以下ニンジャ)を開発したと発表した。 このパワードスーツは、人間の脚力を強化して歩行をサポートするためのもの。、NEDO(独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)の平成24年度イノベーション実…


パナソニックは、同社の社内ベンチャー制度「パナソニック・スピンアップ・ファンド」によって設立されたアクティブリンク株式会社が、歩行制御用のパワードスーツ「パワーローダー ライト PLL-04 忍者」(以下ニンジャ)を開発したと発表した。

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このパワードスーツは、人間の脚力を強化して歩行をサポートするためのもの。、NEDO(独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)の平成24年度イノベーション実用化ベンチャー支援事業「作業支援用軽量パワードスーツの実用化開発」の支援を受けて開発された。

パワードスーツ装着者が自ら歩行し始める能動的歩行時にはパワードスーツのモーターで制御し、歩行が安定してきた場合は装着者の歩行を優先する受動的歩行に切り替わるハイブリッ型の歩行技術を採用。平地だけでなく階段や傾斜地でも歩行をアシストでき、同社では業界初のハイブリッド型パワードスーツとしている。

また、同社の従来開発品である「PLL-01」と比較して、膝関節部などのモーターを関節をロック/解除する機構部品に置き換えることで構造をシンプルに改良。モーター数の削減により消費電力を抑えたほか、前モデルの30kgと比較して15kgまで軽量化を図ったことで、歩行速度の高速化も実現。前モデルの最高歩行速度は時速4km程度だったが、ニンジャの最高歩行速度は時速12kmと、人間がゆっくり走る程度の速度を実現している。

同社がYouTubeで公開している動画では、ニンジャを装着して時速12kmで歩行するデモを見ることができる。同社では、傾斜地での作業効率が求められる林業や農業を中心に用途開発や実証実験を実施、3年以内の実用化を目指す。

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中国大手のXiaomi、Kickstarter発のガジェット「Pressy」と同コンセプトの製品を発表

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中国のスマートフォンメーカー「Xiaomi」が発表したスマートフォン用アクセサリー「MiKey」が業界で注目を集めるとともに、クラウドファンディングという仕組みにとっても大きな影響を与えている。   このMikeyというガジェットは、XiaomiのHugo Barra氏が自身のGoogle+上で明らかにしたものだ。 MikeyをXiaomiが販売するスマートフォンのイヤフォンジャックに装着すること…


中国のスマートフォンメーカー「Xiaomi」が発表したスマートフォン用アクセサリー「MiKey」が業界で注目を集めるとともに、クラウドファンディングという仕組みにとっても大きな影響を与えている。

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このMikeyというガジェットは、XiaomiのHugo Barra氏が自身のGoogle+上で明らかにしたものだ。

MikeyをXiaomiが販売するスマートフォンのイヤフォンジャックに装着することで、写真撮影やライト点灯、着信の録音といった機能を、本体のロックを解除することなく起動できるアクセサリー。Mikeyのボタンには10種類の異なるクリック方法が用意されており、最大で10のアクションを割り当てられることができるという。

非常に面白いガジェットではあるが、注目を集めているのは機能やガジェットそのものではない。ほぼ同コンセプトのガジェットである「Pressy」というガジェットがKickstarterを通じたクラウドファンディングで昨年10月に目標を達成しているからだ。

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クラウドファンディングは優れたアイディアを形にする夢のような仕組みである一方、意図的な詐欺行為を目的としたプロジェクトも散見されるという問題も指摘されていたが、今回の問題はクラウドファンディングに出展する開発者側にとって、かねてから不安視されていた問題点が浮上した事例と言える。

クラウドファンディングはその仕組み上、プロジェクトの詳細を公開して支援を募り、プロジェクトが達成してから実際に入金されるまで、一定のタイムラグが発生する。そのタイムラグの間に同じアイディアをベースとし、同様の製品を先行して開発される可能性は以前から指摘されていた。

もちろんクラウドファンディング側も開発側も特許を取得しておくといった対策がないわけではない。しかし、そもそも自分のアイディアが世に受け入れられるかを問う場でもあるクラウドファンディングの段階で、そこまで鉄壁の対応を心がけるのも難しいだろう。

Pressyは一連の動きに対し、米Engadget宛てに「Xiaomiほどの大きな企業がこうした動きを取ることは予想していなかった。Pressyの機能やデザインに対して我々は知的財産権を有しており、この状況に対処するための次の動きを検討している」とのコメントを寄せている。

もちろん、人気のある製品は模倣や同様の製品が追従するというのはクラウドファンディングに限らない話ではある。同じことはハードに限らずソフト、コンテンツなどさまざまな業界で起きていることだろう。

だが、発表から開発までにタイムラグが発生するというクラウドファンディングならではの事情に加え、小規模体制のクラウドファンディングに対して大企業が同様の製品で追従するというのは非常に興味深い事例と言えるだろう。Pressyの今後の動きに要注目だ。

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Oculus Rift第2世代やSCEの試作機など活気づくVRヘッドマウントディスプレイ業界

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サンフランシスコで毎年3月頃に開催される国際的なゲーム開発者向けイベント「Game Developers Conference(GDC)」。毎年最先端のゲーム技術が披露される本イベントにおいて、今回「GDC 2014」の話題の中心となったのは2つのVRヘッドマウントディスプレイだった。  高解像度化や赤外線センサー、低遅延や低残像感などスペック向上「DK2」 VRヘッドマウントディスプレイの火付け…


サンフランシスコで毎年3月頃に開催される国際的なゲーム開発者向けイベント「Game Developers Conference(GDC)」。毎年最先端のゲーム技術が披露される本イベントにおいて、今回「GDC 2014」の話題の中心となったのは2つのVRヘッドマウントディスプレイだった。

 高解像度化や赤外線センサー、低遅延や低残像感などスペック向上「DK2」

VRヘッドマウントディスプレイの火付け役ともなったOculus VRは、同社のヘッドマウントディスプレイ「Oculus Rift」第2世代となる「Rift Development Kit 2(DK2)」を発表。あくまで開発者向けの開発キットながら、350ドルという低価格でプレオーダーが始まっている。初期出荷は2014年7月となる見込み。

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DK2では前モデルと比べて大幅なスペック向上がなされており、ディスプレイ解像度は前モデルの1280×720ドットから1920×1080ドット(片目あたり960×1080ドット)へと高解像度化。

さらに有機ELディスプレイを採用したことで、動きが激しくなりがちなVRヘッドマウントディスプレイに起きやすい残像感を低減できるとしている。

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赤外線センサーによる位置検出機能も新たに搭載。6軸センサーで頭の動きを検知するだけでなく、専用の赤外線カメラを利用してDK2の赤外線センサーを検知することで頭の位置を確認することができる。このほか、「Latency Tester」という遅延を低減するための機能も搭載された。

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PS4対応のVRヘッドマウントディスプレイ「Project Morpheus」

正統進化といえるOculus Riftの第2世代モデルに対し、GDCの期間中に突如発表されて話題を集めたのがSony Computer Entertainment(SCE)の「Project Morpheus」。ソニーは2014 International CESの場でも、同社のヘッドマウントディスプレイ「HMZ-T3」を改良したVRヘッドマウントディスプレイをデモ展示していたが、今回発表されたProject Morpheusは、既存の製品とは異なる全く新しいヘッドマウントディスプレイだ。

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1920×1080ドットのディスプレイに、加速度センサーとジャイロセンサーによる頭部の動き検出といった基本的なスペックはDK2に近いが、最大の特徴は周辺機器との連携だ。PS4向けカメラ「PlayStation Camera」を利用し、DK2と同様に外部機器による頭部の位置検出が可能。

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また、リモコン型のPS3/PS4用コントローラ「PlayStation Move」を利用することで、映像中にプレイヤーの手や剣といった武器を再現。ゲーム中で剣を使ったアクションを実現できる。

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音響面でもSCE独自の3Dオーディオ技術を搭載。前後左入の音はもちろん、上空を旋回するヘリの音、階下から迫ってくる足下の音といった上下の音に関しても、頭部の向きにあわせてリアルタイムに変化することが可能だという。

なお、Project Morpheusは現時点では試作機の段階であり、製品としての発表は来年以降になる見込み。価格についても現在は発表されていないデモンストレーションとしての位置付けになる。

市場投入で先行するOculus Rift、PS4プラットフォームが武器のProject Morpheus

DCにおける注目の的となった2つのVRヘッドマウントディスプレイだが、DK2は開発者キットという段階ながらも7月には入手できるという点が強み。

「DK1」という名称がつけられた前モデルも含め、Oculus Riftに対応したゲーム環境は着々と整いつつあり、DK2が入手できる7月以降はますますこの勢いが加速されるだろう。

一方のProject Morpheusは頭部の動きや位置検出だけでなく、PS Moveを利用した手の動きも取り入れることでより広いVRを実現できる点が特徴。現時点では具体的な発売時期は未定ではあるものの、発売から約3カ月半で600万台を販売したPS4というプラットフォームを持つことも強みだろう。

VRヘッドマウントディスプレイは業界や開発者の中では注目の存在とはいえ、まだまだ一般ユーザーからすると縁遠い。しかし今回発表のDK2やProject Morpheusは、VRヘッドマウントディスプレイの可能性をさらに広げる存在と言えるだろう。9月には東京ゲームショウの開催も控えており、そこまでにOculus RiftとProject Morpheusがどのような進化を遂げているか注目だ。

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