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Yuki Kai

Yuki Kai

電機メーカー営業を経てWebニュースサイト「Impress Watch」記者としてネットワーク関連やブログ・SNSなどネット系のジャンルを取材。現在はフリーランスとして活動するかたわら、ネット家電ベンチャー「Cerevo」でも広報・マーケティング関連を担当。Twitterアカウントは @kai4den

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執筆記事

指輪型ウェアラブルデバイス「Ring」は実現可能か、その仕組みをプロジェクトページから読み解く

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2013年10月にコンセプトムービーが公開されて大きな話題を集めた指輪型のウェアラブルデバイス「Ring」が、Kickstarterでクラウドファンディングを開始した。筆者もKickstarterで支援しているが、25万ドルの目標額は早々に達成し、支援期間も30日以上を残すことから今後もさらなる増額が見込まれる。 まるで魔法のようなガジェットとして話題を集める一方、先に公開されたコンセプトムービー…

2013年10月にコンセプトムービーが公開されて大きな話題を集めた指輪型のウェアラブルデバイス「Ring」が、Kickstarterでクラウドファンディングを開始した。筆者もKickstarterで支援しているが、25万ドルの目標額は早々に達成し、支援期間も30日以上を残すことから今後もさらなる増額が見込まれる。

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まるで魔法のようなガジェットとして話題を集める一方、先に公開されたコンセプトムービーの印象が強いのか、Ringがどのような仕組みでコントロールしているのかわからない、という声も多い。しかし、Kickstarterで自ら支援したこともあってRingのプロジェクトページをしっかりと読み込んでみると、Ringが決して荒唐無稽なものではなく、非常に現実的な仕様で作られていることがわかる。

そこで今回はKickstarterのプロジェクトページをベースに、Ringがどのようなデバイスであるのかを読みとってみることにする。なお、今回の記事はプロジェクトページに記載された公開情報に基づいたものであり、開発者に話を伺ったものではない。そのためプロジェクトページからは読み取れない仕様や、開発の中で仕様が変更になる可能性もあることをあらかじめお断りしておく。

Ringでできること

プロジェクトページの”Four Features”によれば、Ringを指に装着することで以下に挙げる4つの機能が利用できるという。

1. Gesture control function
2. Text transmission
3. Payment information transmission
4. Receive/Alert Function

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1はジェスチャー操作で家電やアプリをコントロールできる機能、2.は空中で書いた文字をテキストとして認識できる機能だ。2も認識した文字をテキストとして送る先が必要なため、ジェスチャー操作を対応機器に送るという意味では1と同じ。

また、3についてもジェスチャーで書いた文字を支払いシステムに認識するという仕組みであり、1から3の機能は使い方や目的こそ違えど仕組みとしてはほぼ同じ、と言える。

1から3はRingからデータを送るのに対し、4はデータを受けるための機能。この動作については細かい説明がないが、”detect incoming transmissions/alerts”とあるため、メールやアプリの新着などをRingのLEDやバイブレーションで通知する、という機能と思われる。

こうした機能はソニーの「SmartWatch」といったガジェットがサイズこそ違えどすでに実現している機能であり、やはりRingのRingたる要は空中のジェスチャー操作によるコントロールということになるだろう。

スマートフォン連携がRingの要

プロモーション映像だけを見ているとまるで魔法のようにも思えるRingだが、KickStarterの説明ページには魔法の仕組みを理解するための答えがいくつもちりばめられている。そのうち大きな鍵となるのが、”Specifications”にあるRingの仕様、そしてプロジェクトのページに掲載されている構成図だ。

“Specifications”に記載されている仕様は「Battery」「Motion Sensors」「LED」「Touch Sensor」「Bluetooth Low Energy」(BLE)「Vibration」の6つ。

BatteryはRingが動作するための電池、Motion SensorとTouch Sensorはジェスチャーを認識するためのセンサー、LEDとVibrationは光と振動による通知となり、他の機器に対して情報を送ることができるのは残りの「Bluetooth Low Energy」のみ。つまり、Ringのジェスチャー情報を送ることができるのは、Bluetooth Low Energyに対応した機器ということになる。

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次に”Compatibility”の項目を見ると”To activate and use Ring, you need to have one of following devices”との記載があり、Ringを使うには下記のデバイスが必要になるということがわかる。

・iPhone / iPad / iPod Touch (iOS7 or higher ver)
・Android (ver 4.4 or higher ver)
・Windows Phone (coming soon)
・Ring Hub (coming soon)

Ringが対応しているBLEはiPhone 4s以降のiPhoneでサポートしており、Androidは4.3から標準APIとして組み込まれているため、当初はBLE対応のスマートフォンのみが対象となる。今後はWindows Phoneにも対応しつつ、”Ring Hub”と呼ばれる専用機器も予定されているが、基本的にRingは単体で動作するのではなく、これらガジェットの連携を前提として動作することになる。

そしてもっとも重要となるのが、Kickstarterに掲載されている構成図。動画では見えにくい部分だが、”How to connect with other device”、そして”Payment Gateway Solitions”に記載されている3つの構成図は、いずれもRingのそばにスマートフォンのイラストが並んでいる。

プロモーションムービーの中で印象的な照明コントロールの構成図”Direct Paring”でもスマートフォンが描かれていることから考えると、RingとはBluetoothでスマートフォンとペアリングし、スマートフォンのアプリをジェスチャーで操作したり、スマートフォンのアプリを通じて家電をコントロールする仕組み、ということになる。

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なお、余談ながらRingのページではiOS7以降のiPhoneやiPadに対応としているが、iPhone 4やiPad 2はiOS7へのアップデート対応機種ながらBLEは非搭載のため、おそらくiOS 7であってもiPhone 4やiPad 2でRingを使うことはできないと思われる。

空中ジェスチャーを認識する仕組み

続いてRingの要であるジェスチャー機能の詳細を見てみよう。こちらは”How to Use”という項目にある説明を引用しよう。

1. Wear Ring on your index finger.
2. Start gesturing by tapping on the touch sensor.
3. Hold your finger to end the gesture.

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簡単に訳してみると、まず(1)Ringを人差し指に装着、(2)タッチセンサーをタップしてジェスチャーを開始、(3)ジェスチャーが終わったら指を止めるという3つのステップが必要。”Specification”にも記載されている通り、RingはLED下部にタッチセンサーを内蔵しており、このタッチセンサーをタップしたタイミングをジェスチャーの起点とし、ジェスチャーが終わったら指を一定時間止めることでジェスチャーの終了を認識する、という具合だ。

また、ジェスチャー文字は自由にかけるわけではなく、”Ring Font”というRing専用のジェスチャー文字が用意されている。文字ごとに決まった書き方を指定することで、ジェスチャー読み取りの精度を高めるという仕組みで、古くはPDA「Palm」シリーズに搭載されていたジェスチャー「Graffiti(グラフィティ)」に近いコンセプトだ。

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こうしたRing Fontというジェスチャー方式や、タッチセンサーでジェスチャー開始を認識するといった仕組みにより、空中でのジェスチャー認識精度を高めているRingだが、気になるのはジェスチャーの利便性。

Ring Fontを1文字ずつ認識させるためには、1文字入力するごとにタッチセンサーをタッチして文字を入力し、文字終了後に指を一定時間止める、という流れが毎文字ごと必要になる。

この「タッチする」「指を止める」時間が長いと、文字入力にストレスを感じてしまい、結局はスマートフォンで直接入力したほうがいい、ということにもなりかねない。ジェスチャーを快適に操作するためにも、認識の精度や認識スピードがRingの要と言えそうだ。

日本語周りやバッテリーなどジェスチャーの気になるポイント

そのほかジェスチャー周りで気になるポイントを見てみよう。単なる文字だけでなく文章をRingで入力するには、ピリオド(.)やエクスクラメーション(!)、クエスチョン(?)といった記号、さらには空白の入力も必要だが、現在のところRing Fontのサンプルには含まれていない。

こうした記号は対象外か、それとも今後追加されるのかはわからないが、仮に追加されるとした場合、ピリオドとカンマのように文字が小さく似た記号などは、どのようなジェスチャーになるのか気になるところだ。

また、日本人にとっては英語だけでなく日本語を入力したいところだが、直接文字を入力できるアルファベットと異なり、日本語には漢字やカタカナへの変換も必要。こうした日本語変換がどこまでサポートされるのかも注目だ。

バッテリーの持続時間についてはプロジェクトページでは動作時間に関する言及はなく、1回の充電で1000回のジェスチャーが可能としている。1文字1回とすると「Hello」と打てば5回分のジェスチャーを消費することになる。Ringでメールやメッセージの文章をすべて入力するというのはあまり現実的ではないと思われるものの、実際にどれだけの時間使えるのかは気になるポイントだ。

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Ringが描く世界の実現には対応家電やアプリの充実が必要不可欠

指輪だけで家電をコントロールできるというRingのコンセプトは非常に魅力的かつ夢のような世界だが、プロジェクトページを見る限りでは、おそらくそのシステムはスマートフォンとの連携が必須になるということがわかる。

とはいえ指輪程度の小さいガジェットにすべてを詰め込むよりも、BLEやセンサーなど最低限の機能だけを搭載し、家電との連携はスマートフォンに任せるというのは実用を考えれば効率的な棲み分けだろう。

また、重要なのはRing単体の機能より、今後いかに対応した家電や周辺機器が登場するかということだ。プロジェクトページにもあるとおり、家電を直接操作するDirect Paring、Hubを経由して間接的に操作するHub Paringのどちらも、家電またはHubとなる機器がRingに対応している必要がある。

こうした機器が登場しない限り、Ringは「スマートフォンへジェスチャーで文字を入力できるデバイス」で終わってしまうだろう。Ringそのものの開発はもちろん、Ring対応機器やサードパーティーなどの続報も待ちたいところだ。

最後に強調しておきたいのは、Ringはすでに完成されたハードウェアの販売が開始されたのではなく、今まさに開発が進められているガジェットであること、そしてKickstarterを通じて集めているのは”Backer”という支援者であり、Ringという新しいガジェットを応援する人ということだ。

夢のあるガジェットを夢で終わらせず実現させるためには、アプリ開発者やサード-パーティー、そしてユーザーの協力が必要不可欠。筆者もRing支援者の1人として、実際に手元でRingを楽しめる日を楽しみにしている。

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富士通研究所、ジェスチャで操作できるグローブ型のウェアラブルデバイスを開発

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富士通研究所は、NFCタグリーダーとジェスチャ機能を備えたグローブ型のウェアラブルデバイスを開発したと発表した。富士通研究所では2015年度中の実用化を目指している。 このデバイスは、工場やビルのメンテナンスなど、保守作業の現場で行われる作業を目的としたもの。こうした作業現場ではこれまでもスマートフォンやタブレットといったデバイスを用いて作業記録の電子化や作業効率を高める試みが行われているが、手袋…


富士通研究所は、NFCタグリーダーとジェスチャ機能を備えたグローブ型のウェアラブルデバイスを開発したと発表した。富士通研究所では2015年度中の実用化を目指している。

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このデバイスは、工場やビルのメンテナンスなど、保守作業の現場で行われる作業を目的としたもの。こうした作業現場ではこれまでもスマートフォンやタブレットといったデバイスを用いて作業記録の電子化や作業効率を高める試みが行われているが、手袋を装着していたり、手が汚れていた場合などは端末の取り出しや操作が難しいという課題があった。

そこで富士通研究所は、グローブ型のデバイスにNFCタグリーダー機能を搭載。グローブはBluetoothでスマートフォンと連携しており、作業対象物に貼られたNFCタグをグローブでタッチすることでタグ情報を読み取り、自動でスマートフォンへ送信することで、端末を直接操作する手間を省略した。また、ジャイロセンサーと加速度センサーを手首部分に搭載することで、ジェスチャーでの操作も可能になっている。

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身体への負担を考慮すると大型のバッテリーを使うことが難しいが、一方ですぐにバッテリーが切れてしまうのでは作業効率が悪い。そのため本デバイスでは指先に接触センサーを搭載し、グローブでタッチした瞬間だけNFCタグリーダーを起動することで9時間の動作時間を実現。1日の業務を遂行するにも十分としている。

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ジェスチャの認識率を高めるために、手の甲を反らす「背屈」という姿勢に着目。この動作は通常の作業時にはほとんど現れることがないため、背屈をきっかけとしてジェスチャを認識することで、6パターンのジェスチャを98%の精度で認識できたという。

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グローブはあくまでデータを読み取るリーダーであり、実際にはスマートフォンやタブレットが必要。さらに現場側にNFCタグを設置する必要があるなど、単体で動作するデバイスではないが、作業現場の課題を解決しつつ、作業員の動作を考慮して精度を高めるなど、実際に利用する人の立場になって考えられたシステムだ。作業現場以外でも応用できる可能性も高く、実用化以降の展開に期待したい。

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シガーソケットに装着すれば駐車位置を自動で記録してくれる「見つCar~る(みつか~る)」

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バッファローは、駐車位置を自動で記録するシステム「見つCar~る(みつか~る)」対応の車載センサー「BSBT4PT03」を2月上旬に発売する。価格は5,617円(税込)。 BluetoothとGPSを利用したシンプルな位置記録システム。車のシガーソケットに装着することで本体に通電、GPSによる位置情報の取得とiPhone用無料アプリ「さがせ~る(Saga-Cell)」とのBluetoothペアリン…


バッファローは、駐車位置を自動で記録するシステム「見つCar~る(みつか~る)」対応の車載センサー「BSBT4PT03」を2月上旬に発売する。価格は5,617円(税込)。


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BluetoothとGPSを利用したシンプルな位置記録システム。車のシガーソケットに装着することで本体に通電、GPSによる位置情報の取得とiPhone用無料アプリ「さがせ~る(Saga-Cell)」とのBluetoothペアリングを実施する。

車のエンジンを止めるとセンサーへの通電がストップしてBluetoothのペアリングも切断、これをトリガーとして停車位置をアプリに記録する、という仕組みだ。

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移動中はセンサーとiPhoneが常にBluetoothペアリングする必要があるが、低消費電力を特徴とするBluetooth 4.0+LE対応のため、iPhoneの消費バッテリーも少なく抑えられるのも特徴。USBポートを搭載しているため、スマートフォンなどの充電端子として利用することもできる。

非常にシンプルなシステムがゆえに、立体駐車場に停車した場合回数までは記録することができない。また、屋内駐車場や地下駐車場などGPSを受信しにくい場所では精度も下がると思われるが、非常にシンプルな仕組みで実現したこの製品のアイディアは面白い。

車を泊めた場所をうっかり忘れてしまい探すのに苦労した、という経験を持つ人には地味ながらも魅力的なアイテムだろう。

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東レとNTT、着るだけで心拍数や心電情報を計測できる素材「hitoe」を開発、年内にサービス提供へ

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東レとNTTは、着衣するだけで心拍数や心電波形などの生体情報を取得できるという機能素材「hitoe」の開発および実用化を発表した。NTTドコモでは2014年中をめどに、hitoeを利用した生体情報た生体情報計測用ウェアとスマートフォンなどを活用したサービスの提供を予定している。 今回開発されたhitoeは、ナノファイバー生地に高導電性樹脂を特殊コーティングすることで、生体信号を高感度に検出できる機…


東レとNTTは、着衣するだけで心拍数や心電波形などの生体情報を取得できるという機能素材「hitoe」の開発および実用化を発表した。NTTドコモでは2014年中をめどに、hitoeを利用した生体情報た生体情報計測用ウェアとスマートフォンなどを活用したサービスの提供を予定している。

今回開発されたhitoeは、ナノファイバー生地に高導電性樹脂を特殊コーティングすることで、生体信号を高感度に検出できる機能素材。ナノファイバー繊維の生地は非常に細かな隙間が無数に開いており、この隙間に対して特殊コーティング技術で導電性高分子を染みこませて樹脂の連続層を形成することで、生体信号を高感度で検出できると同時に、高い耐久性も実現したという。

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このhitoeを用いることで、衣服を着用しているだけで心拍や心電情報を連続して計測することが可能。着る人のサイズが違ってもほぼ一定の着圧が得られるストレッチ素材を用いており、洗濯して繰り返し利用することもできる。

NTTドコモでは、オムロンが共同で設立したドコモ・ヘルスケアが運営する健康プラットフォーム「WM(わたしムーヴ)」と連携、hitoeを使った製品やサービスを2014年中に提供する予定だ。

ウェアラブル機器を利用した健康管理は現在人気のジャンルだが、これまでは腕輪などのアイテムを普段の生活に追加する必要があったのに対し、hitoeは衣服に機能を取り込むという点で非常に画期的。今後も医療などさまざまな現場で活用が期待できるだけに、2014年中を予定するという製品やサービスの登場が楽しみだ。

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網膜に投影するヘッドマウントディスプレイ「GLYPH」がKickstarterで目標額80万ドルを達成

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米AvegantがKickstarterへ投稿したヘッドマウントディスプレイ「GLYPH」が、目標となる25万ドルを大幅に超えて80万ドル以上を集め、プロジェクトを達成した。 GLYPHは、通常はヘッドマウントディスプレイとして利用し、ディスプレイを頭部へ移動することでヘッドホンとしても利用可能。さらにGLYPHを装着していない時はディスプレイ部を首にかけることで、「WATCH」「LISTEN」「…


AvegantがKickstarterへ投稿したヘッドマウントディスプレイ「GLYPH」が、目標となる25万ドルを大幅に超えて80万ドル以上を集め、プロジェクトを達成した。

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GLYPHは、通常はヘッドマウントディスプレイとして利用し、ディスプレイを頭部へ移動することでヘッドホンとしても利用可能。さらにGLYPHを装着していない時はディスプレイ部を首にかけることで、「WATCH」「LISTEN」「WEAR」という3つのスタイルで利用できる。

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ディスプレイ部の特徴は、映像をディスプレイに表示するのではなく網膜へ投影する「Virtual Retinal Display」という仕組みを採用している点。従来のディスプレイ方式に比べてより高精細な映像を実現できるだけでなく、長時間に渡って不快感を感じることなく映像を視聴できるとしている。

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Kickstarterで499ドルを支援すると、GLYPHのベータ版1台が入手可能。ベータ版の仕様はHDMI端子を搭載し、映像は外部機器から入力する仕組み。画面解像度はそれぞれの目に対してWXGA(1280×720ドット)で、3D表示にも対応。

充電はmicroUSB経由で、最大3時間駆動するバッテリーを内蔵する。本体カラーはWhite、Black、Blueの3色で、先着500名はLEDやHDMIケーブルのカラーをカスタマイズできる(すでに先着500名の枠は終了)。プロジェクトの支援期間は2月21日(現地時間)まで。

ベータ版の発送時期は2014年12月が目標。製品の詳細についてはKickstarterだけでなくAvegantのWebサイトでも紹介しているほか、米国を中心にロンドンや香港など10カ所で実際にGLYPHを体験できるイベントも開催中。Avegentでは「ベータ版は2014年のクリスマス前に発送できる自信がある」とKickstarterのWebサイトで明言している。

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エプソン、モバイルビューワー「MOVERIO BT-200」でスマートグラス領域に参入

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エプソンが、エプソンのモバイルビューアーブランド「Moverio」の第2世代モデル「MOVERIO BT-200」を米国で発表した。価格は699ドルで、すでに予約を受け付けている。 第2世代モデルであるBT-200の特徴はエプソン自ら「smart glasses」と謳うようにスマートグラスの要素を備えたこと。 眼鏡のようにディスプレイの奥も見ることができる960×540解像度のシースルーディスプレ…


エプソンが、エプソンのモバイルビューアーブランド「Moverio」の第2世代モデル「MOVERIO BT-200」を米国で発表した。価格は699ドルで、すでに予約を受け付けている

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第2世代モデルであるBT-200の特徴はエプソン自ら「smart glasses」と謳うようにスマートグラスの要素を備えたこと。

眼鏡のようにディスプレイの奥も見ることができる960×540解像度のシースルーディスプレイに加え、頭部の動きを検出できるモーションセンサーを搭載。本体前面にはカメラも備え、装着している人の視点で静止画や動画が撮影できるほか、ARマーカーも認識できる。両目用のディスプレイを利用した3D立体視も可能。音響面ではDolby Digital Plusも搭載する。

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デザインも前モデル「BT-100」からコンセプトを変更。BT-100は映画「トータル・リコール」を彷彿させるようなSF映画館あふれるデザインであるのに対し、BT-200のディスプレイは透明で眼鏡に近いシンプルな落ち着いたデザインとなった。

本体はディスプレイ部とコントローラ部で構成されており、ディスプレイ部とコントローラ部はケーブルで接続。コントローラ部のOSはAndroidをベースとしており、さまざまなアプリを追加可能。表面は操作用のトラックパッドになっており、本体側面にはmicroSDカードスロットを搭載。Wi-FiやBluetoothも備える。バッテリー駆動は最大6時間。

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ソニー、スマートテニスセンサー「SSE-TN1」を発表、ラケットのグリップ部に装着してショットを診断

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ソニーは、テニスラケットに装着することでテニスのショットをリアルタイムに分析できる「Smart Tennis Sensor 『SSE-TN1』」を発表した。価格は18,000円前後で、5月下旬より全国のスポーツ用品店やテニス用品店で発売する。 ラケットのグリップエンド部分に装着する小型のセンサー。本体はモーションセンサーを搭載しており、ラケットの向きや位置を把握するほか、独自の振動解析技術を利用し…


ソニーは、テニスラケットに装着することでテニスのショットをリアルタイムに分析できる「Smart Tennis Sensor 『SSE-TN1』」を発表した。価格は18,000円前後で、5月下旬より全国のスポーツ用品店やテニス用品店で発売する。

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ラケットのグリップエンド部分に装着する小型のセンサー。本体はモーションセンサーを搭載しており、ラケットの向きや位置を把握するほか、独自の振動解析技術を利用し、ラケット振動の波を解析処理することで、ラケット上でボールを捉えた位置も把握できる。

Bluetoothも搭載しており、提供する専用アプリ「Smart Tennis Sensor アプリ」を利用してショットの分析をスマートフォンでリアルタイムに確認できる。測定できる内容はショット回数やインパクトの位置、スイング種別、スイング速度、ボールの初速、ボール回転など。

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テニスの様子を専用アプリで動画撮影すれば、動画に合わせて自分のショット診断を確認できる。分析の結果をアプリを通じてFacebookへ投稿することも可能だ。

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動作時間はBluetoothオン時が約90分、Bluetoothオフ時が約180分。ラケットはヨネックス製 「VCORE Tour G」「VCORE Xi 98」「VCORE Xi 100」「EZONE Ai 98」「EZONE Ai 100」「EZONE Ai LITE」に対応する。アプリはAndroid 4.1以降またはiOS 6.1以降で利用可能だ。

テニスはもちろんスポーツにおいて自分の動画を撮影するのは非常に効果的な手法だが、さらにインパクトの位置も確認できるというのは面白い試み。

ただ、せっかく正しいインパクト位置で捉えていても後から見たのではその手応えも覚えていないかもしれず、できればリアルタイムにインパクトの位置も確認したい。スマートグラスとBluetooth連携すれば技術的には難しくなさそうなだけに、今後の製品ではそうしたアプローチも期待したいところだ。

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米Googleが「スマートコンタクトレンズ」を開発。血糖値をコンタクトレンズで計測

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米Googleは、コンタクトレンズにセンサーを組み込んだ「スマートコンタクトレンズ」の開発を明らかにした。 このコンタクトレンズは、Googleの中でもより先進的な技術に取り組むプロジェクトGoogle[x]が、糖尿病患者に向けて開発したもの。血糖値センサーと無線チップを2枚のレンズで挟み込む形で実現している。 糖尿病の患者がこのコンタクトレンズを装着することで、涙の成分から血糖値を計測。24時間…


米Googleは、コンタクトレンズにセンサーを組み込んだ「スマートコンタクトレンズ」の開発を明らかにした。

このコンタクトレンズは、Googleの中でもより先進的な技術に取り組むプロジェクトGoogle[x]が、糖尿病患者に向けて開発したもの。血糖値センサーと無線チップを2枚のレンズで挟み込む形で実現している。

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糖尿病の患者がこのコンタクトレンズを装着することで、涙の成分から血糖値を計測。24時間で急変しやすい血糖値の状況をリアルタイムに把握できるだけでなく、採血を伴うこれまでの計測方法と比べて痛みもないという。

あくまで医療目的かつ開発中の製品ながら、コンタクトレンズにチップやセンサーを搭載するという発想は非常に画期的。搭載するチップは非常に小さなものに限られるだけでなく、人間の視野を妨げることはできないため配置できる場所も限られるが、ウェアラブルデバイス業界において今後も大きな可能性を与えそうなアイディアだ。

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「文章力」よりも大事な、ニュース記事を書くために必要な3つの能力

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はじめまして、カイと申します。Impress Watchというニュースサイトで7年ほどニュース記者・編集を務めたのち、今はアジャイルメディア・ネットワークでソーシャルマーケティング関連の仕事をしています。記者時代に「カイ士伝」という個人ブログを開設して今も継続中。記者をやる傍らで、業務と関係ないブログを並行して運営するというのは、記者としても相当変わった部類のようです。 前口上はさておき、先日この…

はじめまして、カイと申します。Impress Watchというニュースサイトで7年ほどニュース記者・編集を務めたのち、今はアジャイルメディア・ネットワークでソーシャルマーケティング関連の仕事をしています。記者時代に「カイ士伝」という個人ブログを開設して今も継続中。記者をやる傍らで、業務と関係ないブログを並行して運営するというのは、記者としても相当変わった部類のようです。

前口上はさておき、先日このStartup Datingに掲載された、ヌーラボ橋本さんによる「【ゲスト寄稿】地方でサービスを開発・運用する利点と苦労する点」は、非常に興味深い内容でした。特に地方で苦労した点として「パワフルなメディア、ライターがいない」という指摘は、メディアという仕事に身を置いていた自分としてもハッとさせられる事実でした。

今回はStartup Datingの場を借りて、私がImpress Watch時代に学んだ記事執筆のノウハウを簡単ながらご紹介してみたいと思います。あくまで私が学んだ記事の書き方であって汎用性があるものではありませんが、ITニュースサイトで記事を書くという1つの記事手法から何かを伝えられれば幸いです。

「文章力」よりも大事な、記事を書くために大事な3つの要素

記事を書く仕事をしていると「文章が書けるなんてすごいね」なんて言われることがあるのですが、私自身も子供の頃は作文が大の苦手。ITの世界に魅かれて転職したはいいものの、記事を書くという仕事に就いたばかりの頃は「作文が苦手な自分で果たして務まるのか」と不安でたまりませんでした。というか今でもオンラインに文章を出すことは不安だらけなのですけれども。

1.読解力がなければ始まらない

しかし、実際にニュース記事を書く仕事を始めてみると、「文章力がなければ記事が書けない」ということはありませんでした。もちろん文章力も大事な技術ですし、文章力がなければ書けない記事もいっぱいあるのです。でも、ニュース記事を書くためにまず大事なのは、「文章を書く」とはむしろ逆、内容を読んで正しく理解する「読解力」でした。

というのも、基本的なニュース記事というのはある程度テンプレート化されていて、いくつかのパターンを覚えるだけで記事が完成するようになっているからです。たとえばハードウェアの記事であれば、ニュースリリースから「発売日」「価格」「本体の大きさ」というスペックを読み取り、それを記事の中に埋め込んでいくということで記事の骨組みは完成します。IT系の記事では芸術的な言い回しもさほど必要ありませんので、先輩や上司に教わりながら書き方のパターンを身につけていくことで記事の体裁は作り出せるようになりました。

2.書いた文章に「肉付け」する力

とはいえ、ニュースソースを読み解くだけでは形こそ記事っぽくはなるものの、中身は単なる要約で終わってしまいます。ニュースソースに足りない情報、もっと深掘りしたい情報を探し出し、それを丹念に埋めていくのが記事の大事な肉付け部分。このために実際にサービスや製品を使ってみたり、広報に問い合わせするという作業が必要になるのです。

一見難しそうですが、これも「オープンプライスで店頭価格が書いてない」「Webサービスだけど料金が無料かどうかわからない」といった基本的な部分はある程度テンプレート化できるものだったりします。とはいえ、毎回すべてがテンプレート通りにはいかないのが仕事の面白いところ。ニュースソースのどこが足りないか、どこを膨らませるかという着眼点こそがニュースを書く時の重要な要素になっていると思います。

3.最後に大事な「疑う力」

ソースを読み解く読解力、そこに足りないものを見つける能力で基本的にニュース記事はできあがるのですが、最後の仕上げに大事なのは、「ニュースソースを疑う」という、これまでの前提をひっくり返すような技術です。

インターネットが普及した昨今では、記事にするためのニュースソースは企業から発信されるニュースリリースだけではなくなりました。海外メディアが先に報じた記事だったり、ユーザーによる書き込みだったり、個人によるブログだったりと、そのソースは多岐に渡ります。

ただし、そうした情報が必ずしも正しいとは限りません。海外メディアの記事が日本語に翻訳する時点で誤訳があったり、そもそもの誤解があったりすることもしばしば。時にはニュースリリースでさえ事実と異なることが書かれていることもないわけではありません。

こうした情報源に対し、違和感を感じたらその信憑性を確認する、いわゆる「裏を取る」ということはとても重要なこと。海外の情報であれば直接英文で読んでみる、企業に直接連絡を取ってみるといったことが、正しい情報を発信するためにとても重要なことです。最近ではTwitterを初めとしたソーシャルメディアの普及により、デマや誤報がすぐに広まる時代になりました。こうした能力は、記事を書く人だけではなく一般の人々にも必要となる能力なのかもしれません。

文章力ももちろん大事

ここまで記事を書くために大事な3つの要素をお話してきましたが、もちろん文章力がまったく必要ないというわけではありません。文章力が高いほうが読みやすく伝わりやすい文章にもなりますし、インタビュー記事や自分の分析を含めたレビューのような記事では、単に事実をまとめるだけではなく、文章をうまく構成して読ませる技術も重要になります。

とはいえ、いきなり文章力を必要とされる記事を書くのはとても大変なこと。「千里の道も一歩から」の通り、まずは基本的な記事をきちんと書けるようになり、ノウハウや経験を蓄積することが重要です。そのためにはまず「文章を書く」という意識よりも、「大事なことをきちんと理解する」という、読者としての視点を持ちながら記事を書くことをオススメします。

なお、蛇足ではありますが、ニュースのジャンルによっても文章力の必要度は変わるもので、その端的な例は音楽ニュースだと感じています。音楽は値段や発売日といった情報だけでなく、その音楽を聴いた時の感情まで文章に織り込み、読者に伝えなければいけません。その点において、スペックが中心となるIT系ニュース以上に文章力が必要となるジャンル。自分もまだまだ修業中の身ながらも、いつかは音楽レビューをこなせるような文章力を身につけてみたいと思う日々です。

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