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AppleのM1チップ製造をめぐる旅:結局、AppleとTSMCの関係はどうなる(3/3)

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(前回からのつづき)ただ、Appleの様々な製品ラインの規模を考えれば、MacがTSMCの生産能力を圧迫する可能性は低い。Macの年間販売台数(~2000万台)は、iPhone(~2億台)の約10分の1だ。TSMCはM1の強化期間中に、iPad AirとiPhone 12向けの5ナノメートルチップ1億個に加えてさらに1,000万個のMacチップを追加することになるかもしれない。 さらに、Apple…

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(前回からのつづき)ただ、Appleの様々な製品ラインの規模を考えれば、MacがTSMCの生産能力を圧迫する可能性は低い。Macの年間販売台数(~2000万台)は、iPhone(~2億台)の約10分の1だ。TSMCはM1の強化期間中に、iPad AirとiPhone 12向けの5ナノメートルチップ1億個に加えてさらに1,000万個のMacチップを追加することになるかもしれない。

さらに、Appleは立ち上がりのペースをコントロールしており、MacをTSMC製のチップに完全に移行させるため、自らに2年の猶予を与えている。後にTSMCがAppleのMac用チップの需要全体を供給し、その需要が劇的に伸びたと仮定しても、チップの総数はまだ年間2000万~3000万個の範囲内に留まることになる。これは、TSMC製のAシリーズとSシリーズのプロセッサを毎年使用しているiPhone、iPad、Apple TV、Apple Watchの数に比べれば、はるかに少ない。

ということで韓国の報道はあったものの、TSMCは実際には問題ないのかもしれない。

Appleの支援を受けて、TSMCは歴史的に、需要の増加に対応するために製造能力を拡大するという堅実な仕事をしてきた。そして状況は動き続けている。チップ製造は常に進化しており、TSMCはすでに複数世代に渡ってより小さなチップの製造技術に取り組んでいる。5ナノメートルプロセスは最先端のように思えるかもしれないが、来年にはしっかりと確立して改良され、TSMCとAppleは2022年に3ナノメートルチップの販売を開始するとしている。

AppleとTSMCは今後も複数の製造プロセスにまたがってチップやデバイスのバランスを取りながら、古いものをフェードアウトさせながら新たなものを投入することになるだろう。

ということで、AppleはTSMCの成功に対して非常に多くの投資をしてきたため、チップ製造のトップパートナーとの間に問題が生じさせることは考えにくい。

彼らの協力関係はすでにiPhoneやiPadのチップで数え切れないほどの成果を上げており、エントリーレベルのMacの性能を底上げしようとしている。そして、来年の今頃には、よりハイエンドのコンピュータでも同様のことが発生するだろうと予想されている。

つまりTSMCがAppleとの間で、結果的にIntelとIBMとの間に起こったような問題を抱えることになるとは考えにくいのだ。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

AppleのM1チップ製造をめぐる旅:TSMCの生産能力に付けられた疑問符(2/3)

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(前回からのつづき)TSMCがAppleの強力なパートナーであることは疑いの余地がない。クパチーノの巨額の予算に支えられ、TSMCはAppleの最新チップをプロセッサ技術を最先端に保つため、製造能力を何度もアップグレードしてきた。TSMCは現在、文字通り毎年何億個ものAシリーズプロセッサを供給しており、最近ではIntelの支援もするほどで、誰もが認める世界トップのチップ製造会社となった。 しかし、…

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(前回からのつづき)TSMCがAppleの強力なパートナーであることは疑いの余地がない。クパチーノの巨額の予算に支えられ、TSMCはAppleの最新チップをプロセッサ技術を最先端に保つため、製造能力を何度もアップグレードしてきた。TSMCは現在、文字通り毎年何億個ものAシリーズプロセッサを供給しており、最近ではIntelの支援もするほどで、誰もが認める世界トップのチップ製造会社となった。

しかし、韓国のビジネスレポートが伝えるところによれば、TSMCがAppleの成長するニーズを満たすのに十分な5ナノメートルチップの生産能力を持っていない可能性があることを指摘していた。

Qualcommなどのライバルが5ナノメートル技術に自社チップを移行し始めたように、AppleはTSMCの5ナノメートル生産施設のすべてを最新のAとMシリーズのプロセッサのために確保したという。

ではもし、TSMCの生産能力が不足している場合どうなるか。Appleはもうひとつの5ナノメートルチップメーカーであるSamsungがMacチップの供給をすることになるかもしれないというのだ。確かにあり得る話ではあるが、それは希望的観測かもしれない。AppleとSamsungの関係が悪くなった時、韓国ではそういったことが多々発生していた。

もしTSMCが制約を受けた場合、5ナノメートルチップに依存するiPhoneやiPad、Macの短期的な供給に問題がでる可能性がある。それでも, Appleには代替案が多くある。Samsungに供給契約を申し入れることも解決策の一つだし、TSMCにさらに予算を追加して生産能力を迅速に増強してもらう、という手もある。

短期的な問題であればAppleは一定期間、他のデバイスよりもiPhoneのチップの注文を優先させ、重要性が低いと思われるM1のMacやiPad Airの売上を「圧倒的な需要」を優先するとして一時的に減少させることも考えられる。あるいは、iPhone、Mac、iPadの価格を調整して、特定のモデルに需要を移動させたりすることも可能だ。

ただ、それより大きな懸念は、TSMCの限られた5ナノメートルチップ生産能力がAppleの野心を尻すぼみにさせてしまうことだ。将来のMac、iPad、Apple Watches、およびApple TVが古い生産技術に基づいたチップで立ち往生するかもしれない。

最初のM1ベースのMacは5ナノメートルのリソグラフィを使用しているが、Appleは今後のiMacファミリーやMac Proファミリーのためのチップを製造する際、ステップバックして7ナノメートルのプロセスに戻らざるを得なくなるかもしれないのだ。これはまさにAppleがかつてIBMやIntelとの関係で嫌味を言っていた、あれと同じような「みっともない」戦略と同じ道を辿ることになる。(次につづく)

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

 

AppleのM1チップ製造をめぐる旅:IBMからIntel、そして台湾のTSMCへ(1/3)

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世界で最も野心的なモバイルチップの設計者が、唯一となるチップ製造パートナーの生産能力の制約を受けた場合、何が起こるのだろうかーー。AppleがMac用のM1チップを発表したことでこの疑問の答えがすぐに分かるかもしれない。だがそのチップ製造を一手に引き受けるトップ企業のTSMCは、どうやら非難を受ける立場になさそうだ。 Appleがモバイルチップ業界全体を押し上げてきたと言っても過言ではないだろう。…

Image Credit: TSMC

世界で最も野心的なモバイルチップの設計者が、唯一となるチップ製造パートナーの生産能力の制約を受けた場合、何が起こるのだろうかーー。AppleがMac用のM1チップを発表したことでこの疑問の答えがすぐに分かるかもしれない。だがそのチップ製造を一手に引き受けるトップ企業のTSMCは、どうやら非難を受ける立場になさそうだ。

Appleがモバイルチップ業界全体を押し上げてきたと言っても過言ではないだろう。

今ではPCチップでも同じことが起ころうとしている。2013年、Appleは世界初の64ビットのモバイルCPUであるA7を発表し、iPhoneをローエンドPCと同等の処理能力に近づけることでライバルのチップ設計者に衝撃を与えた。その5年後、A12X BionicはiPadタブレットを、より高価なIntel Core i7 MacBookの性能に匹敵させることを可能にし、AppleがIntelチップを必要とする時代の終焉を予感させた。

そして今、M1が登場したのだ。

画期的な5ナノメートルの製造プロセスのおかげで、この小さなチップはデスクトップPCとラップトップPCの両方に十分な力を与える数のトランジスタを搭載することができた。

Appleはこれまで業界トレンドについていけなかったり、超越に失敗する度、CPUメーカーのパートナーを非難してきた過去がある。これは言い換えれば、誰かが作ったより新しくより電力効率のよいパーツを使って、Macを進化させることしかできなかったことを示唆している。

それが、だ。Appleは今、Macの運命を完全に自らの手中に収めた。一方、そのチップ製造については長期のパートナーであるTSMCに依存している。

両社は、Macをライバルのパソコンと差別化するために、最先端の5ナノメートルの製造技術に賭けてきた。Appleがこれまでのように、今後のMacの進化の失敗を台湾の製造業者のせいにする可能性は低く、良くも悪くもAppleは今、全ての采配をふるう立場となったのだ。

以前のチップメーカーとAppleの関係は嵐のように、そして伝説的なものだった。

Appleが正式にPowerPC CPUについてのIBMとの関係を終了したのは2005年のことだった。2010年代半ばには、モバイルプロセッサのサプライチェーンからSamsungを排除し、Intelからの移行も開始している。最初はモデムからそしてCPUにーー1年以上かけて実施した。IBMやIntelについて、Appleはよりチップに環境への配慮を求めて去ることにしたのだが、Samsungについては、AppleはモバイルやPCで「ド競合」にあたる同社からの製品購入を取りやめた、という経緯がある。

TSMCはこうやって徐々に他社が失うチップビジネスのピースをちょっとずつ勝ち取っていったのだ。(次につづく)

【via VentureBeat】 @VentureBeat

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Sillicon Mac:それでもやっぱり期待していたあの機能たち(4/4)

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(前回からのつづき)AppleのグラフィックスにまつわるストーリーはCPUの話と似ている。Appleは、M1の統合GPUの5~6倍の高速化を約束して、Intelの統合グラフィックスチップを打ち負かしたかのように見える。しかしそもそもIntelの基本的なCore i3やi5のCPUのように、そのIris PlusとUHDグラフィックスは、必ずしも最先端というわけではなかったし、現行のPCが提供する最…

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(前回からのつづき)AppleのグラフィックスにまつわるストーリーはCPUの話と似ている。Appleは、M1の統合GPUの5~6倍の高速化を約束して、Intelの統合グラフィックスチップを打ち負かしたかのように見える。しかしそもそもIntelの基本的なCore i3やi5のCPUのように、そのIris PlusとUHDグラフィックスは、必ずしも最先端というわけではなかったし、現行のPCが提供する最高のものでもない。だから、M1が公表している生のGPUの数値(※)は統合グラフィックスの基準では素晴らしいものだと思うが、現時点でハイエンドのMacやPCはどちらもIntelの統合グラフィックスには依存していない。

(※毎秒41ギガピクセル、毎秒82ギガテクセル、処理能力の2.6テラフロップス、および128実行単位というピーク時理論値は、Intelが新たに出したIris Xe Maxグラフィックスチップが公表する毎秒39.6ギガピクセル、毎秒79.2ギガテクセル、FP32性能の2.5テラフロップス、および96実行単位よりもわずかに高い)

改めて伝えるが、Intelの数値は10ナノメートル・プロセッサの話で、AppleのものはCPUと同じチップパッケージ内にある5ナノメートルのGPUの話だ。IntelはIris Xe Maxを軽量の主力ノートブックに投入するかもしれないが、Appleのソリューションは同時により力強く、かなり小さく、そして電力消費は少ない。

M1のMacがIntel製のマシンと変わらないと文句を言うのは簡単だ。

本当の問題は、6月にSrouji氏が言及した「カスタムテクノロジー」にもかかわらず、iPadやiPhoneをそれぞれの領域でトップ・ティアにしてきた大きな機能を、Macには持ってこなかったことの方が大きい。直観的なマルチタッチディスプレイ、先進的な写真やビデオ、ポートレートカメラ、もしくはこれまでにない軽さと薄さを持ったボディ。

少なくとも2年という準備の後、Appleは以前のIntel Macと同じようなM1 Macを立ち上げたのだ。唯一の違いは内部に異なるチップを持つ、という点だけだ。現時点でどうやらAppleはコンピューターのパフォーマンスの底上げに焦点を当てているらしい。

1日で3台の最も手頃な価格のコンピュータを入れ替え、そのうちの1台については価格を下げたAppleは、このホリデーシーズンにM1ベースのMacを難なく売り上げるだろう。過去10年間にAppleに期待してきた中でも安全で、かつ予測可能な結果であり、最終的にはウォール街を満足させる結果となるに違いない。

しかし、だ。残念なことに、ユーザーに向けたMacのイノベーションは2021年以降まで待たねばならない。

チップメーカーやデバイスメーカーのライバルであるQualcommSamsungLenovoなどは、最新のMacをリーダーではなく、遅れてるかのように見せる新機能を搭載したARMベースのPCを発表する機会を再び得た。

Appleは超低消費電力チップでリードしてきたかもしれない。しかし過去15年間のIntel Macの歴史は、PCの世界でシェアを獲得するためには、ワットあたりの性能やクロック速度の高速化だけでは、ユーザーがより汎用性の高い便利なデバイスを使い続けるのに十分ではない、ということを証明している。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

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Sillicon Mac:「M1」チップ移行で広がる可能性(3/4)

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(前回からのつづき)M1はIntelのCPUに取って代わるが、変更点はCPUだけではない。話を6月に戻すとAppleのチップリーダーJohny Srouji氏はIntelからAppleの独自チップに移行することで、MacがIntelのCPUでは実現できなかった「多くのカスタムテクノロジー」にアクセスできるようになるだろうと述べている。 Appleが何年もかけてiPhoneとiPadのチップ開発を完…

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(前回からのつづき)M1はIntelのCPUに取って代わるが、変更点はCPUだけではない。話を6月に戻すとAppleのチップリーダーJohny Srouji氏はIntelからAppleの独自チップに移行することで、MacがIntelのCPUでは実現できなかった「多くのカスタムテクノロジー」にアクセスできるようになるだろうと述べている。

Appleが何年もかけてiPhoneとiPadのチップ開発を完成させた技術(ARMベースのMacのプロトタイプを作成したのは言うまでもないだろう)によって、M1搭載Macはもっと良いものにとどまらず、異なるものになっていたかもしれない。 Appleが6月にM1について約束したリストを見た上で、現実には何が起こったのか自分で判断してほしい。

  • 「クラス最高セキュリティ」のためのセキュアエンクレーブ。 iPhoneとiPadに既に何年も前から搭載されていおり、M1用の新しいバージョンがあることを明らかにしたが、具体的な点については言及しなかった。
  • プロフェッショナルなアプリとゲームの両方に適した、すべてのMacで「まったく新しいレベルのグラフィックパフォーマンス」を実現する高性能GPU。 CPU設計と同様に、M1はローエンドのMacのGPUパフォーマンスを向上させるが、Mac全体での新たなスタンダードとなるほどのものではない。
  • 機械学習用のニューラルエンジン。 Appleの16コアニューラルエンジンは、既に紹介したA14 Bionicで導入されたものと同じように見えるかもしれないが11TOPS(Tera Operations Per Second)のパフォーマンスが約束されている。
  • Macの画面パフォーマンスを向上させる可能性のあるビデオディスプレイエンジン。 Appleはこの話題ではM1の機能についてほぼ一切言及していない。
  • カメラの性能を向上させる画像処理エンジン。 Appleは、MacBookのFaceTimeカメラのノイズリダクションと演色性の改善を約束しながらも、エンジンが存在することと「超高速」であることを述べたけだけであった。

リストからは1つの項目が抜け落ちている。 M1の発表中にSrouji氏は、間違いなくマシンを高速化し消費電力を削減するチップのユニファイドメモリアーキテクチャについて重要なことを話した。これはMacにとって些細なことではなく一歩前進ではあるが、既存の個別半導体チップを複数組み合わせる(モデムを思い浮かべると分かりやすい)ことが今後数年間続くだけにすぎず「すべてを高速化する」ことは明らかにユーザー向けの新機能とはいえない。(次につづく)

【via VentureBeat】 @VentureBeat

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Sillicon Mac:「M1」チップの正体(2/4)

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(前回からのつづき)Appleはこれら3つの新Macについて、従来のIntelマシンの約3倍の速さだとして売り込んでいるが、この重要な数字には巧妙なマーケティングトリックが使われている。 近年、同社はスペックが著しく低いCPUを積んだ初心者向けのMacを提供し始めた。たとえば以前のIntel MacBook AirやMac miniのチップはCore i3からとなっており、一方でMacBook P…

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(前回からのつづき)Appleはこれら3つの新Macについて、従来のIntelマシンの約3倍の速さだとして売り込んでいるが、この重要な数字には巧妙なマーケティングトリックが使われている。

近年、同社はスペックが著しく低いCPUを積んだ初心者向けのMacを提供し始めた。たとえば以前のIntel MacBook AirやMac miniのチップはCore i3からとなっており、一方でMacBook Proは1.4GHz Core i5だった。数年かけてAppleが計画していたM1とIntelを比較する際に、M1のパフォーマンスのベンチマークをIntelの最速チップと比較してマーケティングする必要はなく、代わりに最も弱いいくつかのチップに焦点を当てているのだ。

さらに、M1のパフォーマンスレベルは全く驚くべきものではなかった。信頼できる噂によると、M1は事実上、名前を変えたA14Xだと言われているーーA14XはすでにiPhone 12とiPad Airに搭載されているA14 Bionicチップの次作であり、まだ未発表だ。

これは通常どおり行けば次世代のiPad Proに搭載される。9月に発売されたA14は5ナノメートル製造プロセスと118億個のトランジスタを備えている。2カ月後に発表されたM1は同じく5ナノメートルプロセスに160億個のトランジスタを使用している。これはAppleが2年前に7ナノメートルのA12とA12Xチップで行ったのと同様の変更となっている。

AppleはM1の高性能CPUコアを「世界最速」と主張しており、他の低速チップコアと比較してこのことが正しいと信じる理由はたくさんある。とは言え、Appleはチップの全体的なパフォーマンスを「昨年販売されたラップトップPCの98%よりも速い」と謳っている。これはパフォーマンスに関しては売上高よりもソフトな指標だ。

安価で低性能なマシンは、高価でパフォーマンスが非常に高いものよりも多く売れる傾向があるため、90%のラップトップが500ドル未満で売られているとすれば、Appleのコンピューターの方が優れた性能で2倍の価格で販売されても不思議ではないだろう。(次につづく)

【via VentureBeat】 @VentureBeat

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Sillicon Mac:石橋を叩いて渡るApple、初の「M1」チップ搭載Macを振り返る(1/4)

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ようやくAppleの3つ目にして最後の秋のメディアイベントの幕が降り、毎年恒例となったiPhone、Apple Watch、iPad、Macのすべてのリフレッシュが完了した。 今年は5G搭載の4つのiPhone 12モデルのデビュー、Appleが開発したM1プロセッサを初めて搭載したMacがトップラインを占めることとなった。しかし、Appleの新しいチップやデザインがもたらす秘めたる興奮にもかかわ…

Appleの新しいM1ベースのMacBook Air、MacBook Pro、Mac miniは、それらを置き換えるローエンド機とほぼ同だ。速くなったこと以外は(Image Credit : Apple)

ようやくAppleの3つ目にして最後の秋のメディアイベントの幕が降り、毎年恒例となったiPhone、Apple Watch、iPad、Macのすべてのリフレッシュが完了した。

今年は5G搭載の4つのiPhone 12モデルのデビュー、Appleが開発したM1プロセッサを初めて搭載したMacがトップラインを占めることとなった。しかし、Appleの新しいチップやデザインがもたらす秘めたる興奮にもかかわらず、新製品のほとんどはよく似たような感じ安心感はあるものの、予想以上に退屈なものに終わってしまった。

結果的に新機能を1つだけ加えただけ、もしくは機能がなくなってしまったApple Watch、基本的にはただの古いiPad、大型化したけどバッテリーライフが短く予測不可能なパフォーマンスを発揮するiPhoneなどを経て、今週はMacのお出まし、という流れだった。

Appleは、独自開発したCPUを搭載した初のMacを発表するという約束を果たしたのだが、恐らく多くのウォッチャーは旧型マシンに速いプロセッサを搭載するだけでなく、ARMベースのチップがAppleのコンピュータを再定義することを期待していたはずだ。

つまり今週のイベントは、MacプラットフォームにとってタッチスクリーンやFace IDカメラ、あるいはiPhone・iPadにインスパイアされた革新的な技術を長年低迷しているラップトップやデスクトップに導入し、競争の激しいPCの世界の中でMacを改めてポジショニングする、大きな変革のチャンスだったのだ。

なのに、だ。

新しいM1 Macの3機種はすべて同じチップを搭載していて、実質的にはすべてエントリーレベルのモデルで、昨年のモデルと同じだった。いや、確かに速くはなったな。ある意味では。

技術的にはコンシューマ向けの「Air」とプロフェッショナル向けの「Pro」のMacBookノートパソコン、コンシューマ向けとプロフェッショナル向けのラインをまたいだ「mini」デスクトップMacを選ぶことができるのだが、これらは同じCPUを搭載している。

それぞれのM1マシンには2つのUSB-Cポートと最大16GBのRAMしかなく、驚くべきことにAppleは「Pro」ユーザーに余分なポートとメモリの選択肢を残すために、古いIntel CPUベースのモデルをラインナップに加えた。これは、まさにAppleのチップがまだ完全に2020年後半の時点でIntelのものを置き換える準備ができていないことを示す微妙な兆候と言えよう。(次につづく)

【via VentureBeat】 @VentureBeat

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Apple Silicon「M1」チップ、その特徴(2/2)

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(前回からのつづき)Appleはシステムオンチップ設計の中では多数の処理コアをしていたが、M1については特定のクロック速度やその他の包括的なスペックを提供していない。多くの仕様はすべてのM1プロセッサに適用されようだ。ほぼすべてのモデル、MacBook Air、MacBook Pro、Mac miniでM1チップが搭載され出荷されることは判明しているが、MacBook Airの2つのモデルの内一つ…

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(前回からのつづき)Appleはシステムオンチップ設計の中では多数の処理コアをしていたが、M1については特定のクロック速度やその他の包括的なスペックを提供していない。多くの仕様はすべてのM1プロセッサに適用されようだ。ほぼすべてのモデル、MacBook Air、MacBook Pro、Mac miniでM1チップが搭載され出荷されることは判明しているが、MacBook Airの2つのモデルの内一つが7コアのGPUしか搭載されていないという違いを持っていることが分かる。

この新たな名称は、2012年にA5Xが発表されて以降、意図的に異なる性能層を表すApple初のチップセットシリーズであることを示している。Appleは以前、モバイルデバイスのモーションコプロセッサに「M」という頭文字を使っていたことがあるのだが、X1やZ1、AS1といった新しい頭文字を使用するのではなく、Mac用に再利用したようだ。

過去8年間にわたり、AppleはiPhone(A5)とiPad(A5X)のチップを区別するため「X」を用いていた。今年初頭には、A12Xの向上版としてA12Zを発表しており、このチップ自体は、Mac開発者がインテル製アプリをARMセットに変換するのに利用できるDeveloper Transition Kits向けへと移行している。

AppleがIntelからARMに切り替えたことは、表面的には、Appleが複雑な命令セットコンピュータ(CISC)チップから縮小命令セットコンピュータ(RISC)プロセッサへと最終的に移行することを示している。しかし、Intelのチップは、CISCアーキテクチャの最後の砦と考えられがちなのだが、実際にはCISCとRISCのハイブリッド設計であり、Appleは独自のチップでRISCとARMの命令セットに全面的に取り組んでいることを示している。

初期のころのAシリーズプロセッサーは、実はARM設計のコアを利用していたが、数年前から独自のARMセットべースのCPUに切り替えていた。これは、2008年にPA Semiから買収した社内エンジニアリングチームに大きく頼っていたことが分かる。

つまり、Appleはチップコア設計をARMそのものでなく、ARMチップのアーキテクチャーライセンスを保有していると表現できる。そのため、ARM自体はNvidaに買収されるともいわれているが、直接的にAppleチップへの影響はないだろう。Appleは6月にチップを発表した際、ARMの役割をデザイン上の観点で重要視せず、Apple Siliconという名称を代わりに用いて、同社プロセッサーの将来にかかわる疑問を避けるようにしていた

【via VentureBeat】 @VentureBeat

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新Macお披露目:M1チップは魅力、でも残念なところも(2/2)

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(前回からのつづき)ただし、物理的な再設計がないことのほかにも残念な点がいくつかある。新しいMacBook ProとAirは同等のiPhoneとiPadの自撮り用フロントカメラの解像度をはるかに下回る720dpi FaceTimeカメラから進歩していない。 Appleによればカメラのノイズは少なく、ダイナミックレンジが広く、ホワイトバランスも以前より改善されているとのことだが、とはいえ優れたもので…

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(前回からのつづき)ただし、物理的な再設計がないことのほかにも残念な点がいくつかある。新しいMacBook ProとAirは同等のiPhoneとiPadの自撮り用フロントカメラの解像度をはるかに下回る720dpi FaceTimeカメラから進歩していない。 Appleによればカメラのノイズは少なく、ダイナミックレンジが広く、ホワイトバランスも以前より改善されているとのことだが、とはいえ優れたものであるとは言い難い。

さらに新しいMacBook Proは、これまでのエントリーレベルの13インチモデルに取って代わるだけのようだ。M1 MacBook Proに搭載されるのはUSBポート2つのみ、RAM8GB、ストレージ256GBだが、Intelモデルには引き続き4つのUSBポートや8GB以上のメモリのラインナップがあり、価格は1,799ドルかそれ以上だ。

興味深いことにAppleはM1モデルの価格を引き上げていない。

256GBのストレージを搭載したエントリーレベルのM1 MacBook Airは引き続き999ドルで販売される。これまで1.1GHzデュアルコアIntel Core i3、ストレージ256GB、メモリ8GBで販売されていたものと同じだ。 1,249ドルのモデルはストレージが2倍の512GBとなり、前述のグラフィックコアが追加された。 SSDが1TBと2TBのものは基本価格よりも400ドルから800ドル高くなり、16GBのRAMは200ドル高い価格で提供する。

これまでのMac miniはストレージ256GB、RAM8GB、3.6GHz 4コア IntelCore i3、IntelのCPU内蔵GPU UHD Graphics 630搭載で価格は799ドルからだったが、AppleはM1ベースの256GBエントリーモデルの価格を699ドルに引き下げた。899ドルのモデルではストレージの容量が2倍になる。 3.0GHz(Turbo Boost使用時最大4.1GHz)6コアのIntel Core i5モデルもラインナップに残り、価格は1,099ドルからだ。

最後にSSDを搭載したMacBookProについては、ストレージ256GBのエントリーモデルは1,299ドルのまま、ストレージが512GBのモデルは1,499ドルで販売される。すべてのマシンは本日(訳注:原文記事公開日は11月10日)から予約注文可能で、来週からは店頭でも販売される。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

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macOS「Big Sur」公開:iPadアプリと共通化されたもの(2/2)

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(前回からのつづき)以前のMac版「Messages」は、過去のアプリ「iChat」に大きく依存していたため、最新のiPadおよびiPhoneのテキストメッセージ機能の一部に対応していなかった。Big Sur版は、Memojiステッカー、メッセージエフェクト、GIF画像検索、会話のピン留め、さらにグループチャットに関してはインライン返信やダイレクトメッセージなどを備え、最新のiPadリリースと実質…

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前回からのつづき)以前のMac版「Messages」は、過去のアプリ「iChat」に大きく依存していたため、最新のiPadおよびiPhoneのテキストメッセージ機能の一部に対応していなかった。Big Sur版は、Memojiステッカー、メッセージエフェクト、GIF画像検索、会話のピン留め、さらにグループチャットに関してはインライン返信やダイレクトメッセージなどを備え、最新のiPadリリースと実質的には同じとなっている。

同様に、Macは最新のiPadの「Maps」アプリと同じ機能を持つようになった。たとえば「Look Around」機能(ストリートビュー)、インドアマップ、EV用充電スポット、経路案内、サードパーティによるガイドなどだ。

前回Appleがプロセッサを移行したのは2006年であり、PowerPC版のmacOS 10.4(Tiger)がライフサイクルの途中でIntel Macへのサポートを追加した。それ以来AppleはmacOSのリリースサイクルを年次で行うようになり、初日に主要な新機能を提供するメジャーリリースを行っている。そのため、Appleは今日までBig Surのリリースを待ち、最初のM1チップ搭載Macの公式発表に合わせた。

Big Surは、昨年のmacOS「Catalina」を搭載する多くのMac、すなわち2013年以降にリリースされたMac Pro、MacBook Air、MacBook Proモデル、2014年以降にリリースされたiMacおよびMac mini、2015年以降にリリースされた12インチMacBookおよびすべてのiMac Proで実行される。Appleによると、Big Surは11月12日木曜日、Intel Mac向けにリリースされ、翌週には新しいM1ベースのMacBook Air、MacBook Pro、Mac miniに同梱される。

編集部注:Big Surは日本時間で11月13日の現時点でダウンロード開始となっている

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】