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痛みが少なく女性に優しい乳がん検査、東大発「Lily MedTech」が資金調達

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女性に優しい乳がん検査装置を開発する「Lily MedTech」は5月12日、シリーズCラウンドの増資を公表している。昨年9月に実施したシリーズBの資金調達に続いてアルフレッサからの追加出資により実施している。増資実施は4月で調達額は公表されていない。 Lily MedTechは東京大学医学系研究科・工学系研究科での研究技術を基に、リング型の超音波振動子を用いた革新的な乳房用画像診断装置「リングエ…

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女性に優しい乳がん検査装置を開発する「Lily MedTech」は5月12日、シリーズCラウンドの増資を公表している。昨年9月に実施したシリーズBの資金調達に続いてアルフレッサからの追加出資により実施している。増資実施は4月で調達額は公表されていない。

Lily MedTechは東京大学医学系研究科・工学系研究科での研究技術を基に、リング型の超音波振動子を用いた革新的な乳房用画像診断装置「リングエコー」の開発を進めている。

従来、乳がん検診にはX線マンモグラフィやハンドヘルド型の超音波が用いられているが、マンモグラフィは圧迫による乳房の痛み、X線照射による被ばくリスク、デンスブレスト(高濃度乳房)に対する検出精度低下等の課題があり、ハンドヘルド型の超音波はがん発見が検査技師の技術に依存するという課題を抱えている。対してリングエコーは、被ばくリスクや圧迫による痛みがなく、操作者の技術に依存しない装置として期待されているという。

今回の調達により、開発中の乳房用超音波画像診断装置の将来的な販売拡大に向けた体制の整備をアルフレッサの協力のもと行っていく予定とのこと。

via PR TIMES

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てんかん患者のプラットフォーム「nanacara(ナナカラ)」運営がシード資金獲得

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てんかん患者・家族向けプラットフォーム「nanacara(ナナカラ)」を開発・運営するノックオンザドアは5月14日、シードラウンドにおいてヘルスケア・ニューフロンティア・ファンドを引受先とする第三者割当増資を公表している。調達額は公表されていない。ヘルスケア・ニューフロンティア・ファンドは神奈川県などが出資する官民ファンド。キャピタルメディカ・ベンチャーズが運営する。 nanacaraは、てんかん…

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てんかん患者・家族向けプラットフォーム「nanacara(ナナカラ)」を開発・運営するノックオンザドアは5月14日、シードラウンドにおいてヘルスケア・ニューフロンティア・ファンドを引受先とする第三者割当増資を公表している。調達額は公表されていない。ヘルスケア・ニューフロンティア・ファンドは神奈川県などが出資する官民ファンド。キャピタルメディカ・ベンチャーズが運営する。

nanacaraは、てんかん症状を持つ子供とその家族が「発作の記録」と「服薬履歴の記録」を共有できるスマートフォンアプリケーション。2018年より2年にわたり、患者家族とてんかん専門医で構成する「SAChi Project(サチプロジェクト)」と共に、延べ200名を超える患者・家族と共同開発を実施した。2020年3月に正式リリースし、DL数は1カ月で2,000件、発作記録数は7,000回を超えた。

今回の資金調達により、機能バージョンアップ及び、記録を元にした医師・学校等施設との情報共有のスキーム構築を目指す。

via PR TIMES

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医師の情報共有プラットフォーム「Antaa」運営、プレシリーズAラウンドで2.3億円を調達——XTech Ventures、ニッセイ・キャピタルなどから

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【11日午前11時更新】調達ラウンドをシリーズ A ラウンドからプレシリーズ A ラウンドに訂正。 医師のための 各種情報共有プラットフォーム「antaa」を運営するアンターは11日、プレシリーズ A ラウンドで2.3億円を調達したと発表した。このラウンドに参加したのは、XTech Ventures、ニッセイ・キャピタル、SMBC ベンチャーキャピタル、三井住友海上キャピタル、個人投資家複数。同社…

アンターのメンバー(一部)。右から2人目が創業者兼 CEO で医師の中山俊氏
Image credit: Antaa

【11日午前11時更新】調達ラウンドをシリーズ A ラウンドからプレシリーズ A ラウンドに訂正。

医師のための 各種情報共有プラットフォーム「antaa」を運営するアンターは11日、プレシリーズ A ラウンドで2.3億円を調達したと発表した。このラウンドに参加したのは、XTech Ventures、ニッセイ・キャピタル、SMBC ベンチャーキャピタル、三井住友海上キャピタル、個人投資家複数。同社にとっては、2018年に実施したニッセイ・キャピタルや三井住友海上キャピタルらからのシードラウンド調達に続くもので、創業以来の累積調達金額は約3億円となる。

アンターは2016年、整形外科医の中山俊氏により創業。中山氏は、日々医療現場で働く中で医師同士の情報共有の必要性を感じ antaa を立ち上げた。サービスは医師同士が質問・相談できる 「Antaa QA」に加え、平日正午から気になる医療情報を動画配信する「Antaa News」、スライド共有でナレッジを蓄積する「Antaa Slide」、最前線で活躍する医師を招いて講演などをライブ配信する「Antaa Live」、疾患解説やインタビューを掲載した情報サイト「Antaa  Media」などで構成される。

Image credit: Antaa

厚生労働省や日本医師会のデータによれば、日本の医師人口は32万人から33万人程度。Antaa ユーザは1万人以上というから、約30人に1人が Antaa を使っている計算になる。専門の診療科目にかかわらずプライマリーケアを提供する、医療知識の開拓に意欲旺盛な20代から30代の若手医師が多く参加しているそうだ。中山氏によれば、3月末には1万人程度だったユーザは、ここ1ヶ月半ほどで2,000人程度増えた。理由は言うまでもなく、新型コロナウイルスだ。

コロナ前は、離島など交通の便がよくない地域でへき地医療に取り組む医師が、最新の情報を入手する手段として利用されるケースも多かった。しかし、コロナになって、業務多忙や移動制限から、医師同士が実施に会って情報共有することが難しくなり、中止になった学会も少なくない。失われた機会を補う手段として、Antaa を使う医師が増えたようだ。(中山氏)

Image credit: Antaa

コロナ関連の情報も氾濫していて、医師もどこから信頼できる情報を得ていいのかわからない。そんな中で、最新の医学論文をキュレーションし、そのアブストラクトをランチタイムに動画配信する Antaa News は 日々多忙な医師に重宝されている。Antaa News のアンカーを務めるのは、COO の西山知恵子氏だ。東京都が主宰しトーマツベンチャーサポートが運営受託する青山スタートアップアクセラレーションセンター(ASAC)で担当メンターだった西山氏は2018年、アンターに参画した。

アンターは、Antaa を利用する医師からは基本的に利用料をとっていない。同社のマネタイズポイントは現在のところ、医師のための経営講座の授業料、医療機関や地域間医療連携を促進する自治体のプロモーション支援、医療機器メーカーや製薬会社のコンテンツ開発支援など。同社では今年2月、UUUM の元 CTO 尾藤正人氏を技術顧問に迎えたこともあり、システム開発面では陣容が整いつつあるようだ。今回調達した資金を使って、特にビジネス開発人材を獲得したいとしている。

アンターは2017年3月、IBM Bluehub 第3期で最優秀賞/Softbank 賞を獲得している。

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VRフィットネスが広げる「トレーナー×SaaSゲーム×サブスク」の可能性、Supernaturalのモデルを紐解く

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ピックアップ:Supernatural Takes Oculus Quest Fitness A Few Steps Further Than Beat Saber ニュースサマリ: Oculus Quest用フィットネスVRゲーム「Supernatural」が、WITHINから4月23日にリリースされた。Suprenaturalはフィットネスに特化しており、ゲームを通して適切な運動を行えるように…

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Image Credit : Supernatural

ピックアップ:Supernatural Takes Oculus Quest Fitness A Few Steps Further Than Beat Saber

ニュースサマリ: Oculus Quest用フィットネスVRゲーム「Supernatural」が、WITHINから4月23日にリリースされた。Suprenaturalはフィットネスに特化しており、ゲームを通して適切な運動を行えるようになっている。

ゲーム内容は「Beat Saber」のような人気の楽曲に合わせて標的を処理していくリズムゲームであり、VRならではの爽快感のある絶景の風景に没入してパーソナルトレーナーの指導の元でプレイする。価格は月額19ドルのサブスクリプションでプレイ可能であり、30日間の無料トライアルが含まれる。

話題のポイント:VRゲーム市場は順調に成長しています。VRゲームは2020年1月、プラットフォームの健全性を図る上で重要なマイルストーンである「100本のタイトルが、100万ドルを売り上げる」を達成しました。ヘッドマウントディスプレイ(HMD)が価格と手軽さで選択肢が豊富になるのに合わせて、2019年からソフトウェアの売上が急増している状況です。

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Image Credit:Road to VR

これまでたくさんのVRゲームが発表されてきました。その中の多くが運動効果を認められ、フィットネス領域に属すると認識されています。

代表的なものを挙げると、VRゲームで最も売れているリズムゲームの「Beat Saber」、テニスと同等の運動強度があるボクシングゲームの「BoxVR」、シューターゲームの「Pistol Whip」、ダンスゲームの「Audio Trip」などです。

スポーツゲームは直感的で分かりやすいですが、リズムゲームやシューティングゲームをフィットネスとして捉え、多くの収益を生んでいることは意外に感じるかもしれません。ジェスチャーや姿勢を読み取って入力するVRでは、どんなジャンルのゲームでも汗を掻きながら遊んでいるのを想像してもらえると、フィットネスの括りで捉えられることも納得できると思います。

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Image Credit:Oculas ブログ

しかし、今回取り上げたSupernaturalは後付けでフィットネスと一応呼べるこれまでのゲームとは異なり、本格的なフィットネスVRゲームです。

Supernaturalの特筆べきポイントは「コンシューマ向けで初めてのSaaS型VRゲーム」「オンライフィットネスに特化したVRゲーム」の2点です。これには自宅フィットネスで成功している「Peloton」のモデルが踏襲されています。

一般的なゲームソフトのビジネスモデルは買い切り型(+ダウンロードコンテンツ)です。ゲーム体験にはゴールが設定され、その道筋に対してのみ付加価値があります。最近ではインターネット対戦、追加オプションでもマネタイズできるようになり、ゲーム体験が拡張されましたが大枠は変わっていません。

一方、Supernaturalはコンシューマゲームでは初めてとなるサブスクリプションを採用しています。これは従来のゲームとはゴールの概念が違うことを意味します。

Supernaturalが目指すのはプレイヤー自身の身体の変化と継続です。決してゲーム内のヒーローが世界を救うことでも、達成目標をクリアすることでもありません。プレイヤーそれぞれがリアルの世界で変化を感じられることこそがゴールであり、向かう道筋も一つではありません。

この新しいゲーム体験を実現するためには、プレイヤーがスケジュールを守り、飽きとリアタイアをしないための継続的な支援が必要となります。そこでSupernaturalは収益モデルを変える選択肢を選びました。仮想空間には専属のコーチが付いて指導とモチベーションUPの言葉をかけ、フィットネスの専門家や行動科学者の指導の元で新しい音楽と効果的なトレーニングを作製して、ゲーム環境を随時アップグレードし続けます。

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パーソナルトレーナーの指導の様子

もちろん、ゲームとしてトレーニングが目的とならないような面白さが散りばめられています。WITHINの創業者でCEOのChris Milk氏はこの体験をスキーに例えています。

Skiing is incredible exercise, but I never felt like I was doing “an exercise.”(スキーは信じられない運動量ですが、不思議なことにこれをエクササイズと感じたことってないんです)。

ゲームが持つのめり込むような体験の連鎖を全面に出しつつ、システムは自宅フィットネスと同じ仕様を用いて成果にコミットする。これがSupernaturalがゲームの新境地として打ち出そうとしているゴールなのです。

外出の自粛が続くこの時期にリリースとなったのは偶然ではあるものの、フィットネスを目的として取り組めないゲーム好きの人たちに届く後押しになったことは間違いありません。

ポケモンGOが多く人を外に連れ出したように、Supernaturalが運動不足で生活リズムが崩れ行く人たちに自宅でのゲーム体験から最適な運動を副産物として享受する存在となることを楽しみにしています。

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「寝かせ玄米」D2Cの結わえる、事業拡大に向け8.7億円を調達——WMパートナーズ、グロースポイント・エクイティ、中川政七商店などから

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【23日午後8時更新】自社工場の製造キャパシティを、年間150万パックから月産150万パックに訂正。 「寝かせ玄米」の D2C 事業を展開する結わえるは23日、直近のラウンドでエクイティで7.2億円、デットで1.5億円の計8.7億円を調達したと発表した。このエクイティラウンドに参加したのは、WM パートナーズ、グロースポイント・エクイティ、中川政七商店、新生企業投資、環境エネルギー投資、オークファ…

結わえるの「寝かせ玄米ご飯パック」 と関連商品
Image credit: Yuwaeru

【23日午後8時更新】自社工場の製造キャパシティを、年間150万パックから月産150万パックに訂正。

「寝かせ玄米」の D2C 事業を展開する結わえるは23日、直近のラウンドでエクイティで7.2億円、デットで1.5億円の計8.7億円を調達したと発表した。このエクイティラウンドに参加したのは、WM パートナーズ、グロースポイント・エクイティ、中川政七商店、新生企業投資、環境エネルギー投資、オークファン、エル・ティー・エス、静岡キャピタル。デットは日本政策金融公庫からの借入。

同社は今回のラウンドを明確に定めていないが、関係者の話によれば、シリーズ B ラウンド相当とみられる。なお、今回の調達は、2018年12月に実施した、全農、ピックルスコーポレーション、東町自然有機農法、南紀梅干からの調達に続くものだ。

今回出資を受けた投資家のうち、中川政七商店とは同社店舗と結わえる店舗における両社商品の相互融通と販売、オークファンからは「寝かせ玄米」ネット通販におけるサポート、エル・ティー・エスからは IPO に向けたシステムや社内組織構築のサポートを受けるとしている。

「いろは」
Image credit: Yuwaeru

結わえるは2009年、船井総合研究所出身の荻野芳隆氏(現 代表取締役)が創業。創業以来、「寝かせ玄米」をテーマに製造販売を一貫して行なってきた。胚芽や糠層が含まれる玄米は、白米に比べ栄養成分が優れているため健康志向の消費者に人気があるものの、白米に比べ水を吸収しにくく炊飯が難しいため敬遠する人も少なくない。結わえるでは、100%特別栽培玄米を特殊な圧力釜で炊いてから3~4日熟成させたパッケージを開発することで、玄米を美味しく手軽に楽しめる体験を提供してきた。

家庭用の普通の炊飯器では、硬くてバサバサして美味しく炊けない。やわらかく美味しく炊き上げるには圧力炊飯が必要で、炊き方の指導も行なったりしている。(中略)

狙ったわけではないが、「寝かせ玄米」を買ってくれる客は結果的に7割が女性。30〜40代の、健康や体型をちゃんとしようと思っている人達が多いようだ。(荻野氏)

現在、「結わえる本店」のほか、寝かせ玄米とカレーやスパイスを扱う「nuka(ヌーカ)」、寝かせ玄米と健康な食事をテーマにした「いろは」を全国に展開する店舗事業、ネット通販事業、ドクターシーラボ万田発酵などの健食大手や紀ノ国屋など高級スーパーに商品を供給する OEM 事業が三本柱だ。OEM では、我々の最も身近で結わえるの商品を手にできるのはナチュラルローソン。常備していない店舗もあるが、この機会に今日のランチに試してみるのもいいかもしれない。

茨城県稲敷市の自社工場
Image credit: Yuwaeru

これまでの11年間、その多くを手持ちの運転資金と銀行からの借入で事業を回してきた同社だが、エクイティファイナンスの活用に大きく舵を切ったのには、いくつかの理由がある。その一つは、マーケティングや啓蒙活動の強化だ。

これまでは、店舗、EC、工場をやってきたが、その都度、借入をして運営をするというギリギリで回してきた。長年それをやってきたことで、寝かせ玄米のファンが増えたことも事実だ。

しかし、このまま、(寝かせ玄米のよさを)わかる人にだけわかってもらえばいい、というわけではない。みんなの食生活を変えるために、いかに世の中に広めていくかということが重要。(荻野氏)

「結わえるビレッジ」イメージ図
Image credit: Yuwaeru

結わえるの寝かせ玄米のごはんパックが生まれる茨城県稲敷市の自社工場は、製造キャパシティが月産150万パック程度。需要増に合わせ、結わえるでは静岡県内に第二工場を計画しており、そこには、ものづくりから食べ物までを体験できるテーマパーク「結わえるビレッジ」を併設したいとしている。

また、小売のみならず、企業での福利厚生に取り入れてもらうことも考えており、社食や弁当またはオフィス設置型などで寝かせ玄米を提供することで、モバイルアプリと連携したヘルスケア提案の事業も構想段階にある。

荻野氏によれば、結わえるには世界展開の可能性も大いにあるという。我々日本人はジャポニカ米を好むが、東南アジアやインドで日常的に食べられているのはインディカ米。世界的に見てもインディカ米はジャポニカ米より遥かに流通量が多いが、寝かせ玄米はインディカ米でも作れるのだそうだ。インドやアフリカなどで急増する糖尿病患者の食生活改善にも寄与できる可能性がある。

D2C という領域にとどまらず、世界の健康を推進するフードテック企業になれる可能性を秘めているかもしれない。

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看護師のタレントマネジメントソリューションを開発するエピグノ、東北大学ベンチャーパートナーズなどから1億円を調達

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看護師の病院定着率向上ソリューション「Epigno 病棟ナース」などを開発するエピグノは21日、プレシリーズ A ラウンドで1億円を調達したと発表した。このラウンドのリードインベスターは東北大学ベンチャーパートナーズが務め、医療コンサル大手の CVC であるキャピタルメディカ・ベンチャーズ、フューチャーベンチャーキャピタル(東証:8462)、コロプラネクストが参加した。 これは、エピグノにとって、…

エピグノの経営陣。中央が CEO の乾文良氏
Image credit: Epigno

看護師の病院定着率向上ソリューション「Epigno 病棟ナース」などを開発するエピグノは21日、プレシリーズ A ラウンドで1億円を調達したと発表した。このラウンドのリードインベスターは東北大学ベンチャーパートナーズが務め、医療コンサル大手の CVC であるキャピタルメディカ・ベンチャーズ、フューチャーベンチャーキャピタル(東証:8462)、コロプラネクストが参加した。

これは、エピグノにとって、昨年2018年1月に実施したシードラウンド(1,500万円を調達)に続くものだ。シードラウンドには、IF Lifetime Ventures(現在のライフタイムベンチャーズ)が参加していた。

エピグノは2016年、富士通や商社出身の乾文良氏(現 CEO)や、乾氏の慶應ビジネススクール時代の同期である東北大学麻酔科医・集中治療医の志賀卓弥氏(現 CMO=最高医療責任者)らにより創業。2018年からはヘルスケアスタートアップであるサイマックス出身の Malik Olivier Boussejra 氏もメンバーに加わっている(当初は CPO=最高製品責任者、現在は CTO=最高技術責任者)。

エピグノが挑むのは看護師の退職問題だ。日本全国には250万人以上の看護師がいるが、調査によれば、実に4分の3の看護師が現在今いる病院を辞めたい、と考えることがあるという、仕事内容がハードであることも一因だが、より大きな理由として、病院という組織の中で適正な労務評価がされにくいことや、自身のキャリアについての希望が通らないことが挙げられる。

<参考文献>

実際のところ、日本の一般企業では規模無関係に平均を取ると年間8〜9人が辞めるのに対し、病院で一年に辞める看護師は10〜14人と高い数字となっている。慢性的に人手不足の市場であるため、辞めた看護師の多くは、より良い待遇と労働環境を求めて新たな病院への転職を目指すが、転職先の病院が転職前の病院より環境が良いとも限らない。そこでエピグノが考え出したのが、看護師版の「カオナビ」や「タレントパレット」とも言えるタレントマネージメントプラットフォーム「Epigno 病棟ナース」だ。

「Epigno 病棟ナース」の看護師スキルマップ機能
Image credit: Epigno

Epigno 病棟ナースは、看護師長など責任者がメンバーである看護婦のスキルや頑張りを評価したり、目標や今後のキャリアに応えたりするのに役立つ SaaS。現時点ではスキルマップ機能が中心だが、今後、評価・目標管理シート、アンケート機能を備えたモチベーション測定、インシデント・アクシデント報告(過去の医療事故履歴記録)などが追加される予定。「この病院、辞めます」と言われる前に、事前にリスクを察知できる機能は、一般企業向けの「モチベーションクラウド」などにも似ている。

エピグノのビジネスモデルは、病院向けのサブスクリプションだ。病院は看護師を雇用するために人材紹介会社に費用を支払っているが、平均的な病院で全人件費の約6割を占める看護師を、欠員を補うために新規に雇用しオンボードするコストは小さなものではない。むしろ、現在いる看護師の労働満足度向上に力を注いだ方が、病院の財務改善につながるだけでなく、医療現場の健全化にも大きく貢献するというわけだ。

看護師はその勤務体系に応じて、入院患者の看護を行う病棟ナース、外来患者の看護を行う外来ナース、患者宅を訪問し看護を行う訪問ナースに大別されるが、エピグノはまず、最も市場として大きい病棟ナースをターゲットにすることを決めたため、象徴的な名称が製品に付けられている。Epigno 病棟ナースは、病床数100床以上の中規模以上の病院(目安として看護師が60人以上在籍)を主な対象としているが、複数拠点で運営され互いの連絡が取りづらい訪問看護の分野でも需要が大きい。来月から複数の民間企業がエピグノの製品トライアルを始める。

エピグノは昨年、サイバーエージェント・キャピタルが運営する月例ピッチイベント「Monthly Pitch」に登壇し、AI 手術室マネジメント・ソリューションを紹介していた。当初は手術室のオペレーション効率化に特化していたが、その後ピボットし、看護師のタレントマネージメントに行き着いた。今後 PMF(プロダクトマーケットフィット)を進め、東北大学との産学連携による研究成果を活用しつつ、日本内外の医療機関マネジメントソリューションを普及させていくとしている。

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心疾患を音で見つける「超聴診器」、開発のAMIが4.9億円を調達

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心疾患の自動診断アシストを実現する超聴診器の開発をする「AMI」は4月10日、CEJキャピタルおよびリアルテックファンドを引受先とする三者割当増資により、4億9000万円の資金調達を実施したと発表した。CEJキャピタルはCYBERDYNEとグローバル・ブレイン及びみずほキャピタルと共同で設立した投資会社。 同社は「超聴診器(心疾患診断アシスト機能付遠隔医療対応聴診器)」を開発する企業。心筋活動電位…

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心疾患の自動診断アシストを実現する超聴診器の開発をする「AMI」は4月10日、CEJキャピタルおよびリアルテックファンドを引受先とする三者割当増資により、4億9000万円の資金調達を実施したと発表した。CEJキャピタルはCYBERDYNEとグローバル・ブレイン及びみずほキャピタルと共同で設立した投資会社。

同社は「超聴診器(心疾患診断アシスト機能付遠隔医療対応聴診器)」を開発する企業。心筋活動電位の発生タイミングとデジタル化された聴診音を抽出し合成することで、音声ノイズを取り除き、疾患に繋がる心雑音のみを自動的に検出することを目指す。

今回の資金調達により、超聴診器の医療機器としての製品化・事業化に向けてエンジニアの採用及び大規模臨床研究を行うとともに、遠隔医療への利活用を加速させるという。また、複数の大学病院での臨床研究を実施して、早期の社会実装を目指すとのこと。

via PR TIMES

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だしと素材にこだわったピクルスD2Cの「和もん」、5月のサービスローンチに先立ちMakuakeでクラウドファンディングを開始

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Startup Dating として産声を上げた頃から数えて、まもなく10年前を迎えようとする BRIDGE で記事執筆に関わった人の中には、自らもスタートアップを起業するケースが少なくない。モリジュンヤ氏は編集デザインファーム inquire を、江口晋太朗氏はデザインファーム TOKYObeta を、そして鈴木碩子氏は ism を設立し、女性特化のコワーキングスペースを運営。福家隆氏も、AR …

SEAM CEO の石根友理恵氏

Startup Dating として産声を上げた頃から数えて、まもなく10年前を迎えようとする BRIDGE で記事執筆に関わった人の中には、自らもスタートアップを起業するケースが少なくない。モリジュンヤ氏は編集デザインファーム inquire を、江口晋太朗氏はデザインファーム TOKYObeta を、そして鈴木碩子氏ism を設立し、女性特化のコワーキングスペースを運営。福家隆氏も、AR に特化したコミュニケーションデザイン企業 .HUMANS(ドット・ヒューマンズ)を設立したのは記憶に新しい。

本稿の主人公である石根友理恵氏もまた、4年程前に BRIDGE で記事を執筆していた過去を持つが、今回は彼女を起業家として取り上げる。サイバーエージェントやワンオブゼムを経て、2017年に SEAM を設立。2,000万円を資金調達し、知育動画事業を立ち上げた経緯は TechCrunch Japan のインタビュー記事に詳しい。その後、ピボットを経て、従来からある浅漬けや糠漬けに代表される漬物とは異なる、だしの利いた酢漬け「和ピクルス」という新たな領域を開拓する決断を下した。

Image credit: Seam

生野菜でもない、スナック菓子でもない、また、漬物とも趣を異とする和ピクルスを口にするシーンは未知な段階だ。石根氏によると、ユーザテストでは、男性の多くが和ピクルスを酒のつまみとして食べたのに対し、女性は調味液も含め料理のアレンジに使うケースが多く見られたという。

同社では市場に需要がある判断し、5月の正式サービス開始を決め、それに先立ち、今日から Makuake でクラウドファンディングを開始した。全12種類ある和ピクルスの中から、予算と好みに応じてメニューを選べる。

健康に気を使う人は増えているが、何から始めればいいかわからないという人も多い。そんな人にまず選んでもらえることを目指している。私自身、和ピクルスを食べ始めて、お通じがよくなり、肌の調子も良くなり、化粧水を使わなくなった。

(新型コロナで外出自粛が続く中)楽しみを家の中で見出さなくてはいけない状況で、皆さんの日常に充実感を届けたい。料理のアレンジレシピも提供している。(石根氏)

Image credit: Seam

和ピクルスの原材料には、農家直産のこだわり野菜、創業120年の西尾商店の天然だし、創業110年の中村商店の天然酢を使用。メニュー開発には管理栄養士のほか、赤羽の老舗寿司屋「すし処 みや古 分店」亭主の野口佳之氏が味を監修するなど本格的。商品開発は継続的に行い、12種類あるバリエーションは毎月増えていく見込みだ。

食べきりサイズであることから、オフィスで小腹が空いた時の需要もありそうだが、新型コロナウイルス対策でテレワークが増えていることから、同社では当面、家庭での需要開拓に注力し、将来は、置き菓子やオフィスコンビニサービスの提供事業者との提携も模索するとしている。

<参考文献>

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シンガポールのMadison Technologies、新型コロナ感染拡大防止に向けグローバルな接触者追跡ポータル「CovCT」を開発

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シンガポールに本社を置くMadison Technologies は、新型コロナウイルスの世界的な広がりを制御・制限するために、「CovCT」という接触トラッキングポータルを公開した。 このプラットフォームでは、ユーザはさまざまな場所で QR コードをスキャンするか、URL にアクセスして自分の詳細情報をチェックインする必要がある。ユーザは自分が行ったことのある場所を記録でき、その情報をもとに地方…

Image Credit: CovCT

シンガポールに本社を置くMadison Technologies は、新型コロナウイルスの世界的な広がりを制御・制限するために、「CovCT」という接触トラッキングポータルを公開した。

このプラットフォームでは、ユーザはさまざまな場所で QR コードをスキャンするか、URL にアクセスして自分の詳細情報をチェックインする必要がある。ユーザは自分が行ったことのある場所を記録でき、その情報をもとに地方自治体が新型コロナウイルスの症例を追跡し、発症した人を隔離するのに役立つ。

ビル管理者や事業主、コミュニティリーダーは、CovCT のウェブサイトで場所を登録すると QR コードポスターを入手できる。その後、CovCT キットが説明書とともに提供される。

ある場所で陽性の症例が検出されると、ユーザ履歴にそれがハイライト表示される。自治体などはデータを要求し、特定の場所で発生した場合にユーザに通知することができる。

同社によると、CovCT が収集した個人情報をユーザに連絡することはないという。

世界各国の政府はロックダウンを指示しているが、無症状の感染者が生活必需品を購入するために外出して他人と接触し、新型コロナウイルスが拡散する可能性は依然として存在する。

同社のある従業員は e27 に次のように語った。

当社のプラットフォームでは現在、ユーザが QR コードをスキャンするか、ブラウザ上の URL にアクセスする必要がある。しかし、スマートフォンやインターネット環境が無い場合でも使える「キオスクモード」で展開できるようなソリューションを開発している。

同社によると、これはお金を生み出すプロジェクトではなく、新型コロナウイルスに対抗するための主体的な取り組みだという。

CovCT は、ウイルスの動きや拡散に関する情報収集のためのソリューションを提供する目的で構築された。(CEO Praburaajan Selvarajan 氏)

Image Credit: CovCT

世界中の多くの人々が、接触者追跡アプリを使用する際のデータプライバシーについて懸念を示している。

しかしSelvarajan 氏は CovCTはデータは匿名で扱うことを保証すると主張し、次のように述べた。

CovCT は、すべての個人データを保護する。収集されたデータは非公開プラットフォーム上で匿名化されて保存され、いかなる個人・企業ユーザがチェックインした場所に対しても共有されることはない。データは関与する地方自治体から要請があるまでは慎重に保管されるが、彼らがそれぞれの接触者追跡プロトコルに基づいて判断した場合、ユーザに連絡することを選択することができる。

【via e27】 @e27co

【原文】

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AIで治療薬開発を大幅短縮、新型コロナウイルスに立ち向かうHealx

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ニュースサマリ:AIを活用した希少疾患向けの治療薬開発を行う「Healx」は4月6日、既存の治療薬から別の疾患に有効な薬効を見つけ出す手法であるドラッグリパーパシング(DR)による新型コロナウイルス向けの治療薬開発に着手したことを発表した。 HealxのAIプラットフォームであるHealnetはビッグデータを活用した治療薬予測を行い、候補化合物の特定から治験までのプロセスを24カ月に短縮するのに成…

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Image Credit:Healx

ニュースサマリ:AIを活用した希少疾患向けの治療薬開発を行う「Healx」は4月6日、既存の治療薬から別の疾患に有効な薬効を見つけ出す手法であるドラッグリパーパシング(DR)による新型コロナウイルス向けの治療薬開発に着手したことを発表した。

HealxのAIプラットフォームであるHealnetはビッグデータを活用した治療薬予測を行い、候補化合物の特定から治験までのプロセスを24カ月に短縮するのに成功している。さらに最先端のDRのノウハウを活用し、ウィルスに効果のある、もしくは、症状に対する免疫力向上に寄与するCombination Therapy(併用療法)の開発に取り組む。

特に免疫力の弱い希少疾患を持つ患者向けの新型コロナウイルスを対象とした治療薬トリートメントの開発を行い、5月までにパートナー企業と共同での外部試験の実施を目指す。

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Healxは治療薬開発までの期間を大幅に短縮する:筆者作

話題のポイント:振り返ってみると、世界保健機関(WHO)に中国が症例を報告したのが2019年12月31日。これが「新型コロナウィルス」とWHOが発表したのが2020年1月9日、次の日の1月10日には中国が新型ウイルスの遺伝子コードを世界中に公表しました。

新型コロナウィルス同様、2002年に中国広東省を起点として流行した「SARS」の教訓が活かされる形になったのは中国の迅速な対応のおかげで、公表されてから数時間後にはワクチン開発が始まり、現在開発中のワクチンの数は60種類以上に昇ります(内、臨床試験に進んでいるのは3社)。

それでもWHOはワクチン完成までは1年~1年半を要すると発表している以上、「封じ込め戦略」と「治療薬の再発見」で撃退することを考えていかなければなりません。

治療薬の再発見とは何か?

日本内科学会の報告によると、現時点で安全性と有効性の確認された治療薬はありません。現場では対症療法が施され、日本ではHIV薬とタミフルを併用、中国では抗インフルエンザ薬,抗菌薬,コルチコステロイドが多くの症例に用いられました。

新規で治療薬を開発する場合、およそ1,000億円、10年の費用と時間が必要となり、成功確率は1/30,000程度と言われています。遺伝子コードが公表されているとはいえ、新型コロナウイルスも例外ではありません。創薬では感染症に太刀打ちするのは難しいというわけです。

そこで今注力されているのが、元々は別の疾患を治療する目的で開発された治療薬を再利用して新型コロナウイルスに対抗する方法です。インフルエンザ治療薬ファビピラビル(富士フイルム富山化学)、気管支喘息治療薬シクレソニド(帝人ファーマ)、エボラ出血熱治療薬レムデシビル(Gilead Sciences)など、連日のように話題に挙がるのはまさに治療薬を再利用することを目指して検討されているものです。

これらを使用する場合でも投与量、投与期間などを変える必要があれば、再度臨床試験で効果検証が行わなければいけませんが、費用と時間の点で圧倒的にメリットがあります。パンデミックの中でできる打ち手は既存治療薬の可能性を再発見することなのです。

実は治療薬を再利用するのは珍しいことではありません。ドラッグリパーパシング(DR)と呼ばれ、有名な例を挙げると、狭心症治療薬からバイアグラの開発、鎮痛薬に発毛効果を発見したものがあります。

驚くべきことですが、作用・副作用の発症メカニズムがよくわかっていない既存薬がかなり存在します。当時はなかった解析・分析手法を用いることで網羅的に分子レベルで解析し、より主作用の強い薬、副作用の少ない薬を開発すること、または新たな薬理作用を発見して既存薬を別の疾患治療薬として適応拡大することが徐々にできるようになってきました。低リスクな開発手法として、多くのアカデミックと製薬会社が注目しているのです。

その一役を買っているのが創薬上最大の「ゲームチェンジャー」と期待されるAIです。例え最新の分析方法が確立されてきたとはいえ、薬8,000個、標的となるたんぱく質30,000個、疾患2,000個の組み合わせから有効な組を人間が選び出すのは至難の業です。横に繋げることが難しかった医学文献や治療薬データベースなどの公開データや製薬会社が開発・製造をする治療薬に関する専有データを有効活用できるようになってこそ力を発揮するというものです。

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Image Credit:Healx

今回取り上げたHealxもAIを用いたDRによる希少疾患向けの治療薬を開発するスタートアップです。本来は患者数が少ないことを理由に開発に着手するのが困難な希少な疾患を持つ患者に、安くて、早くて、安全な薬を届けるための開発を手掛けています。

上記した現在検討されている新型コロナウイルスの治療薬の多くが、新型コロナウイルスの特性に対する対抗馬として人間が選定しています。この中から効果が確認されれば言うことはありませんが、提案に人間が関与しない「仮説のない」アプローチをプランBとして仕込んでおいて過剰ということはないでしょう。

創薬×AIのもたらす経済効果は1品目当たり600億円とも言われています。しかし、総力戦となりつつある情勢に対して、AIが戦力として参戦できれば試算を優に超える価値を提供することが期待されます。

via PR TIMES

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